今週の『ぼく勉』は待ちに待った文乃さん回です!わかる。わかるよ。初っ端からテンションMAXになっちゃったよね。
昇降口で成くんが文乃さんの姿を見つけた瞬間の喜びときたら言葉では言い表せない感動がありました。これから極上の「下校イベントが始まるぜ...!」と、全国の文乃さんスキー達が最高の笑顔でガッツポーズをしたことでしょう。
良いよなぁ...。台風の日に一緒に下校って最高だよなぁ...。こんなん絶対何かが起きるじゃん!
大好きに決まってるでしょ!(←自嘲しましょう!)
で、まず第一の矢が「間接キス」イベントである。コンビニの前でカップヌードルを食べてるだけなのに、こんなにもニヤニヤ出来ちゃうって...なんなの!?(困惑)
無自覚に「交換こ!」と言っちゃう文乃さんが無限におかわいいし、成くんもドキドキしちゃってさー!
もはや、カップヌードルじゃなくてカップルじゃん!って叫びたくもなるわな。特大パフェを2人で食べるイチャイチャフラグをキャンセルさせておいて、結局2人は「間接キス」しちゃうんですか。そうですか。誠にありがとうございます!
理珠ちんにも「間接キス」イベントはあったし、もっと言えば、うるかも理珠ちんも成くんとこれ以上のキスイベントやってんだけど、なんだろうね...趣深さで言えば、文乃さんの方が1枚も2枚も上なんだよなぁ。(※個人の見解です)
やっぱ、文乃さん回は桁が違うわ...。文乃さんは超絶かわいい天使だわ...。(以下、壊れたラジオのようにリピートが始まりそうなので割愛)
<関連感想記事>
傘揺れる恋、降りしきる雨
素晴らしいな.....。
今週の展開は凄いぞ...。のっけから右肩上がりのニヤニヤオンパレードだったが、ここでついに「相合傘」の時間がやってきたのである。あまりの素晴らしさに蒸発するところだった...。危ない。危ない。
そりゃ、一緒に下校してて雨が降ってきたら、「相合傘」イベントも発生するってもんです。むしろ、ラブコメ界における「雨」ってのは、相合傘イベントのためにあると言っても過言ではないかんね。
たとえ台風が接近していようとも、どちらか片方しか傘を持っていないのは、ラブコメでは常識と言える(褒めてます)。
やはり、世界全体が意志を持って二人をくっつけようとしているのがわかりますな。もはや、天候さえも文乃さんの味方よ...。ここに「いいね」ボタンがあったら100万連打くらいしてるレベル。
とはいえ。今回のエピソードの焦点は当然、文乃さんとお父さんの関係に一歩踏み込んだことでしょう。
もちろん超絶ニヤニヤ出来る回ではありましたが、それ以上に今回はシチュエーションに絡めて、叙情的にお話が展開されているのが凄い。
文乃さん回らしく、文系チックな攻め方をしていて、さすが現代文が得意だとおっしゃていた筒井先生だなと思った次第。
というのも、今回のキーはやっぱり「雨」なんですよね。「雨」ってのは、本来負のメタファーですから。良くないことの前触れや、失敗した時の心情を表現するためのものなわけです。物語ではね。
で。今回のお話でも、強い「雨」が降りしきるわけですが、この「雨」もまた文乃さんの抱えている悩みを的確に表現したものとして描かれていることがわかります。
そして、凄く示唆的なのが、雨模様な文乃さんに寄り添い、一緒の傘に入ってあげるのが成幸くんというところでござるよ。ただのドキドキニヤニヤな相合傘イベントだと思ったら大間違いだったってわけだ!
雨宿り
もはや、すべてがかわいいな!
くっ、どうにも文乃さんがかわいすぎて冷静に感想が書けん。ついつい、心の叫びがもれ出てきてしまう。まったく、文乃さんはレビュアー泣かせだぜ!文乃さんかわいい。
というかね、ここで「雨宿り」イベントがくるのかっつー話です。一体いつから今週が「相合傘回」であると錯覚していた?何....だと...。と言いたくなってくるBLEACH的展開に思わず胸が熱くなるな!
「相合傘」ってのは、雨に濡れないために男女が一緒の傘に入ってイチャイチャするイベントだというのに、めちゃめちゃずぶ濡れで、2人しかいない空間に雨宿りって...。筒井先生も欲張りですねぇ。台風最高!(褒めてます)
まぁ、話を戻すなら、この「雨宿り」に至る流れも非常に物語的と言えるでしょうな。
どこか様子がおかしい文乃さんを気遣って雨宿りを提案する成くんに対し、その優しさを嬉しく思いながらも、「これ以上は迷惑をかけられないし」と言う文乃さん。
結局、強すぎる雨風に成くんの傘が折れて「雨宿り」をすることになるわけですが、これがまた2人の現状を如実に表しているようでもありました。
「お父さんが家にいるから あんまり帰りたくなくて」。そう悲しげにつぶやいた文乃さんへ、「お父さんって...どんな人なんだ...?」と踏み込んでいく成くん。
もはや、ガッツポーズをしたくなるレベルのニヤニヤ展開だったわけですが、それでも今の段階では文乃さんが抱えている悩みを解決してあげることは成くんには出来ないのですよ。
だから、傘が折れてしまった。文乃さんが抱えている悩みは思った以上に溝が深くて、それこそ台風のように強い雨風で、それを成くんもなんとなく察している。
それゆえにそれ以上の言葉では踏み込めない。物語とはそういうもの。家族の問題は非常にナイーブで、たとえ仲の良い友人でも半端に口を出すとことではないと成くんもわかっているからでしょう。
思えば、文乃さんの周りはなんのかんの言っても、仲睦まじい親子ばかりなんですよね。理珠ちんのお父さんしかり、あしゅみー先輩のお父さんしかり。
きっとそれはとても自然な事で、だからこそ言っても信じてもらえないと文乃さんが考えてしまうのは、仕方がないことなのだと思います。
雨上がりの空と文乃さんの想い
なんという神回だ.....。
だがしかし!僕らが主人公・成くんの放った一撃が雨模様だった文乃さんに笑顔をもたらすのだ!文乃さんはもちろん読者へも見事なクリティカルヒットを叩きこみました。
いやはや、たまんないっすね!「デートみたいだな!古橋」って...、やればできるじゃないか!成くんは!
こういう多対1のラブコメではフォーマットみたいなもんですが、本来は、ヒロインサイドの変化はわかりやすくても、主人公サイドから見た進展って少しわかり辛いのが常です。
まぁ、複数のヒロインと進展しすぎると移り気で不誠実に見えるんでそれ自体は当たり前なのですけど、あまりにも過去のイベントや伏線が軽視されまくると、ちょっとなぁ...と思わんでもないわけです。
でも、成くんは一味違ったね。この大事な局面で、52話での文乃さんのセリフを汲み取り、見事に特大ホームランを放ってくれたのである。
今はまだ文乃さんの抱えている問題を解決できなくても、一緒に雨宿りをすることはできる。文乃さんを笑顔にすることができるのです。それくらいには2人の関係は進んでいるということでしょう。
遅々としてだけど、確実に進展しているんだなってことを見せてくれた回だったなと。一見して進展が見られないように思えても、その実、しっかりと1話毎に地続きになって物語が積み重なっている。当たり前のようでいてとても大事な事です。勉強と一緒です。
そして・・・
リアクションに困るくらいかわいいぞ!
どうしよう。リアクションに困るくらい文乃さんがかわいい。物語の美しさを文乃さんの美しさがはるかに凌駕した...!(驚愕)
成くんの言葉によって、文乃さんが笑顔を取り戻し、それに合わせて空が晴れる演出を持ってくるのが今回のキモでしょうよ。
なんと言っても、雨が止んで雲が晴れたときに見えるもの、それこそが文乃さんが大好きな星ですからね。筒井先生はホントにわかってらっしゃるな!
天国のお母さんが「星の綺麗な夜にはきっと見つけて頂戴ね」と、かつて文乃さんへ言っていたとおり、星は文乃さんと大好きなお母さんをつなぐもの。星空はどんなに遠く離れていても2人をつないでくれるものなわけです。
だからこそ、文乃さんの抱えている悩みもいつか絶対に晴れる時が来る。雨が降っていては星は綺麗に見えないですから。物語的にそうでなくては悲しすぎる。というか、僕が泣く。
そして、文乃さんの気持ちを本当の意味で晴れにしてくれるのは成くんしかいないんだよね!成くんがきっと、文乃さんを笑顔にしてくれる。つまり、文乃さん結婚エンドってわけ。(突然の飛躍)
あと、個人的な印象でいえば、文乃さんのお父さんは本来の意味で悪い人ではないと思う。願望も込みではあるけれど。
おそらく、仕事が忙しくて家を留守にしがちだったために、文乃さんはお母さん子になり、その後、文乃さんのお母さんが亡くなってしまって、文乃さんとどう接したらいいのかわからなくなってしまったというところじゃないかと。
確かに、文乃さんが5話で「威圧してくる男の人が怖い」理由をお父さんがそういう人だったから...と言っていたけど、案外すれ違いが原因でそういう風な印象をお父さんに抱いてしまっているだけの可能性もあるんじゃないかな?
もちろん、朝帰りしても特に問題が起きてない(その日はお父さんが家にいなかっただけかもだが...)あたり放任主義っぽくはあるけど、まさか天下の少年ジャンプ様のラブコメでお父さんが血も涙もない極悪人ってこともない気がする。
というか、本当にどうしようもないお父さんだったら成くんがどうこう出来る話じゃなくなってくるしな...。お父さんが亡くなってしまっている成くんが古橋家のすれ違い修復に一役買うところにテーマがあると思うんで、そこまで重い展開はないでしょう。
まぁ、現状では情報が少ないんでこれからのお話が楽しみですね。
つまり、何が言いたいかと言うと、
今週の文乃さんもスーパー天使だった!ということです。(はい。いつものやつです。)
ちょいちょい嬉しさで「成幸くん」呼びになる文乃さんがハイパーかわいかったし、文学チックに文乃さんの心情を描いてくれた回でもあるので、大変満足のいく神回でした。