ぼく勉 問118 感想「先人は時に湯花と[x]にたゆとうものである」
『ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意
今週の『ぼく勉』はあしゅみー先輩回です。
模試を受けた帰りに電車内でうとうとしてしまった2人。受験期特有の切迫した状況がひしひしと伝わってくるシーンですが、その後に続く怒涛のサービスシーンのおかげでもう全てが吹き飛びましたよね。
無事に帰宅手段を失って、水着で入れる銭湯に向かうことになる。これだけでもう「This is ラブコメ!」と全力で叫びたくなる最高の流れだったというのに、
後輩は アタシとおフロ入っても
何も感じてくれないの...?
極めつけに飛び出してきたのが、この表情にこの台詞なわけですから...。
お風呂場でこんな破壊力満点の台詞を言われて何も感じない男の子を果たして男子と呼べるでしょうか。
古橋文乃さんに心臓を捧げた身であっても、流石に胸のドキドキが止まりませんでしたよ...。からかい上手の高木さんも絶賛アニメで活躍中ですけれど、あしゅみー先輩のからかい力も相当なものでした。
というわけで、今週はそんなトニカクカワイイあしゅみー先輩とのニヤニヤハッピー物語であります。
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ぼく勉 118話:先人は時に湯花と[x]にたゆとうものである
さて、そんなこんなで今週は水着お風呂回です。
理珠ちんの長編(=クリスマス)が終わってすぐのタイミングだとすると日付的には既に年末あたりのエピソードでしょうか。そんな時期にまさか水着回が拝めるとは大変嬉しい誤算ですが、勉強疲れと寒さを吹き飛ばすリフレッシュタイムという意味では、確かに「温泉」はもってこいですよね。
いくら受験生と言えども、一日中勉強のことばかり考えていたら身がもちませんから。時には、息抜きや他の事を考える時間も大事。ゆえに、こんな妄想が膨らんでしまうのも男の子としては至って健全というもの。
仮にこの場に居合わせたのが『五等分の花嫁』の上杉少年であったなら、「枕みてぇ」の一言でノーデリカシー男の名を欲しいままにしていた事でしょうし、成幸くんは本当にからかい甲斐のある男の子です。
だからこそ、ついついからかいたくなってしまう。面白い反応を見せてくれる、ちょっとムッツリで、とても心の優しい、一つ年下の男の子。そんな成幸くんに先輩は、一体どんな感情を抱いているのでしょうか。
あしゅみー先輩の好きと2人の関係性
そんな部分を意識して読んでみると、今週の先輩と成幸くんのやり取りが少し印象的にも見えました。
「バカ正直」な後輩に対して呟いた「アタシはそこが好きだけどな」という言葉。おそらくこれが先輩の中にある本当の気持ちです。
嘘がつけなくていつでも一生懸命でまっすぐで。そんな成幸くんの姿に彼女は救われた。向かうべき「夢」を見失っていた時に「先輩は必ず立派な医者になるんです!!」と言ってくれたこと。その力強い言葉が、彼女に未来を見させたのです。将来の自分が立派な医者になっている....、そんな明るい未来を。
失敗も苦悩も
必ず未来の自分の価値になると 今は思う
そんな背景を鑑みると、この言葉が先輩の口から出てくることにはやっぱり大きな意義がありますよね。
先人として、受験の恐怖を誰よりも痛感してきた小美浪あすみという女の子。そんな彼女が語った「失敗も苦悩も必ず 未来の自分の価値になると 今は思う」という言葉が僕はとても大好きです。
1年前に失敗をしてしまった事も「夢」を見失いかけて苦悩した事も、その全てが今の彼女を形作るモノ。だから、未来の事に臆病にならなくていい。一瞬一瞬の「今」の積み重ねこそが未来であり、今感じている不安やプレッシャーも「未来の自分」へと間違いなく繋がっていくのですから。
今週はそんなあしゅみー先輩の考え方が本当に素敵だったなぁ.....と思わせてくれる本当に素晴らしい回でした。
教育係という立場的にも同級生の3人には不安やプレッシャーから来る悩みは打ち明け難いでしょうし、受験に対して自分以上に様々な想いを抱えているあしゅみー先輩の存在は、やっぱり成幸くんにとって「特別」な位置付けにあるのかもしれませんね。
あしゅみー先輩の恋模様は...?
さて、最後に少しばかりあしゅみー先輩の恋模様に関する個人的な所見を。
今週のお話を読む限りだと、まぁわりといつも通りの雰囲気だったかな...とも思える内容ではあったのですが、それでも、母・かすみさんから「成幸くんとの深夜デート」を指摘されてムキになるシーンが描かれていたりするのはちょっと気になるところではあるでしょうか。
普通に考えて、成幸くんの事を全くそういう対象として見ていないのなら、この反応は流石にありえないと思いますし。あしゅみー先輩の中で、成幸くんを「特別な後輩」以上に思う気持ちがある....、そんな風にも読み取れる描写でしょう。
ただ、理珠ちんや文乃さんと比べると、「恋愛」的なフラグを意図して控えめに描いている印象はあるんですよね。
それぞれの長編エピソードを通して変化した成幸くんに対する気持ち。
文乃さんは「唯我くん」から「成幸くん」へと呼び方が変わりましたし、理珠ちんもまた成幸くんのことが「大好き」であると再認識するに至りました。でも、あしゅみー先輩には明確な変化が描かれていない。これは結構大きな違いなのかな....と思えなくもありません。
とはいえ、ここからあしゅみー先輩が成幸くんを「男の子」として意識し始める展開が描かれる可能性もありますから、まだまだどうなるのかはわかりませんけどね。
「先輩」という立ち位置で成幸くんと特別な関係を築くことになるのか、はたまた「恋心」へとシフトしていくのか。今後のあしゅみー先輩に注目したいところです。
....というわけで、今週の感想をまとめると、
次回は第2回人気投票結果発表!
次回発表される第二回人気投票の結果が楽しみだ!ってことですよ。
桐須先生の高校時代に成幸タイムスリップ!!
という予告から既にオチが見えてしまっているような気もしますが、まぁ、きっと気のせいでしょう。
なんたって、『ぼく勉』が世界に誇るアルティメット天使・古橋文乃さんが1位を取るに決まっているのですから。真冬先生の高校時代にタイムスリップしたと思いきや、文乃さんとの未来の結婚式会場に行き着いてしまった。来週はそんな展開を楽しみにしております!
※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志/週刊少年ジャンプ」より引用しております。