ぼく勉 問134 感想「先人のかつてはやがて[x]に色づく」
『ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意
今週の『ぼく勉』はセンターカラー!
ヒロイン達がそれぞれに一文字ずつ「ぼ」「く」「べ」「ん」「♡」とコメントを繋げてタイトルコールが為されていた今回の扉絵、パステル調の色合いが綺麗なだけでなく、最後の「♡」をあえてアラサー(おい,やめろ...)の真冬先生に担当させているあたりがまた最高に「わかっている」チョイスでした。
恥ずかし気な表情で「♡」のポーズを取り、しかも裸というシチュエーション。もはや、全国の真冬先生ファンが待ち受けに使っていること請け合いな扉絵だったと思いますが、しかし、一体あとどれくらい筒井先生の素敵なイラストを拝むことができるのかと思うとちょっと切ない気持ちもあったりで...。
アニメ2期も順調に展開され、原作もいよいよ佳境に入ってきた『ぼく勉』ラブコメワールド、今週もまた結末を意識したお話が描かれていたように思います。
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ぼく勉 134話:先人のかつてはやがて[x]に色づく
さて。そんなこんなで今週はあしゅみー先輩のお話です。
小美浪診療所で捻挫した足の経過を診てもらっていた成幸くん。ついにギプスが外れ、順調に回復の一途を辿っている模様でした。
そんな彼をからかい、ニヤりと笑うあしゅみー先輩の姿はいつも通りの日常の延長ですが、しかし、このタイミングで「家事代行サービス」があしゅみー先輩の家にやって来るというのは、中々にユニークな展開だったでしょうか。
お父さんが風邪で倒れ、帰国中だったお母さんが代わりに診察を請け負う。それゆえの家事代行サービスのはずが、マチコさんとヒムラさんの参戦によって、完全に「恋愛サポートサービス」へとジョブチェンジを遂げていく。
ふむふむ.......。(満面の笑み)
最も、その全ての元凶となる人物は、 愛娘とその彼氏のイチャイチャを「家事代行天晴れ」などと宣いながら楽しんでいた「父・宗二郎さん」だったというわけではありますが...。
このお父様、今更ながらに変わり者過ぎて、一度病院で診てもらった方が良いのではという感じがしてくるのが凄いですね...。(いや、ここ病院ですけれど...)
あしゅみー先輩の変化
さて。そんなドキドキコメディ成分の多めな今回のお話。
恵方巻を食べるあしゅみー先輩が妙に色っぽくて最高にエロ可愛かったり、
いつの間にかベッドインさせられていて「ムフフ...」な状況に陥っていたり、
完全にマチコさん達にイジり倒される2人の様子がメインでしたが、その一方で、小美浪あすみを良く知る友人としての顔をマチコさんが覗かせていた点は、やっぱりとてもグッとくる素敵なシーンだったと思います。
受験に失敗して以降ずっと張り詰めたままの状態だったあすみ先輩に笑顔が増えていったこと。灰色だった彼女の毎日がカラフルに色付き、楽しそうな表情を少しずつ見せてくれるようになったこと。
それは一見して何気ない『変化』ではあったかもしれないけれど、それゆえにその事実に気付くことのできるマチコさんはやはり彼女の良き『親友』であると言えるのでしょうね。
唯我成幸との出会いを通じて変わっていった小美浪あすみの日常。
2人の間に何があったのか、具体的に聞くなんて野暮なことをせずとも、向けられているその表情がもう全てを物語っていました。
ニヤリと笑いながらいじる、いわゆる「先輩の顔」ではなく、「可愛い女の子の表情」を浮かべながら唯我成幸に接しているあしゅみー先輩の姿........。
そんな「恋する乙女」としての小美浪あすみの様子を外側の視点(=客観的視点)からきちんと描写することが今回のお話の肝だったのではないかなと。そんなことを感じた、問134「先人のかつてはやがて[x]に色づく」の物語でありました。
.........というわけで今回の感想をまとめると、
幸せに成ること
今週の成幸くんがイケメン過ぎて惚れた!ってことですよ。
巷では「ヒロイン」等と言われている成幸くんですが、ここぞってタイミングで男らしさを滲ませてくるあたりが中々に憎らしい(褒め言葉)ところですよね。
きっと結ばれるヒロインもそうでないヒロインもみんなが唯我成幸という男の子に出会ったことで「幸せに成っていく」のだろうなと。そんなことを改めて確信させてくれるエピソードでした。
次週は節分でいよいよ2月に突入するみたいですし、「理珠ちん&真冬先生」がどんな絡みを見せてくれるのか、とても楽しみにしております。
※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志/週刊少年ジャンプ」より引用しております。