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『ぼくたちは勉強ができない』136話 感想:自覚した"想い"と溢れ出た"すき"!古橋文乃さんの"恋"が今動き出す!

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ぼく勉 問136 感想「眠りの果て [x]の現に目覚めたものは

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注

 

今週の『ぼく勉』を読みました。

 

以前からこのブログをお読みくださっている皆様は既にご承知の通り、僕は古橋文乃さんが大好きです。

 

魅力的なヒロイン達がたくさんいる『ぼく勉』という作品においても特に彼女のお話には『特別』な思い入れがあり、毎週『ぼく勉』の感想をブログで書き残しておこうと思い至ったのも文乃さんに強く惹かれたのが理由でした。

 

少し面倒くさいところがあって、器用なのにとても不器用で、それを補って余りあるくらいに性格も容姿もお可愛い。そんな文乃さんの物語を読むことがいつしか生きる糧になっていました。

 

 

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文乃さんの立ち位置

 

しかし、『ぼく勉』というラブコメ物語において彼女の立ち位置が曖昧で中途半端(=他ヒロイン達の心情を把握しているという点でセンターラインにいるのは物語として当然ですが)に描かれてきたこともまた厳然たる事実なんですよね。

 

個人的に『青春』の第一原則は『全力であること』だと思っているのですが、この観点からしても文乃さんの物語はまだまだ『全力』とは言い難く、そこにある『しがらみ』や『葛藤』が彼女の気持ちにいつもブレーキをかけ続けてきました。

 

『友情』と『恋』。2つの複雑な感情がせめぎ合う中で、『みんな』が心から笑い合い『幸せに成っていく』ために必要なこと成幸くんと結ばれる女の子はたった一人しかない。そんな切ない現実が提示されている中で、それでも彼女たちが自分の気持ちを未来へ昇華させていくために欠かせないこと

 

今週のお話では、そんな理想の結末に至るための第一フェイズが描かれていたように思います。以下、内容に触れて感想を書いておりますので本誌をご一読頂いてからお読み頂きますようお願いいたします。

 

 

 

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ぼく勉 136話:眠りの果て [x]の現に目覚めたものは

 

さて。そんなわけで今週は文乃さん回です。

 

冒頭でも書いた通り、これまでの文乃さんにはたくさんの『葛藤』がつきまとってきました。

 

大切な友達が成幸くんに好意を寄せていて。その様子を傍観者として一歩引いた地点から眺めながらも、実際胸の奥には確かなモヤモヤが存在してもいて。

 

 

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文乃さんの葛藤

 

そんな彼女の様子はどう見ても「恋する乙女」としか言いようのないものだったわけですが、しかし彼女がそれを頑なに否定し続けてきたのは、認めてはいけないという意識がそこにあったからですよね。

 

認めてしまったら、もう引き返すことなんてできない。だから、成幸くんを見てホッとしたり、他の女の子と話している姿にモヤモヤしてしまったり...なんて現象が胸の中で発生しようとも、そこに『特別な感情』などないと言い聞かせてきた。

 

絶対好きになんてなるはずがない

友達が好きな人のこと

 

そう思い込んでいなければ、先に好きになった友人たちに申し訳が立たなかったから。「まずこの件に関しましては... りっちゃんやうるかちゃんが優先されるべきと言いますか...」という文乃さんの台詞には、そんな彼女の心情が如実に映し出されていました。

 

 

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そこにある負い目

 

でも、そんな彼女の葛藤に2人がコント的なやり取り(こういうシーンが『ぼく勉』の優しい世界を象徴していますよね)の中でカウンターを放ちます。その認識はやはりどうしようもなく間違っているのだと。

 

出会った順番も好きになった順番も「恋愛」には関係なく、恋をするのに必要な資格はただそこにある「すき」の気持ちだけ。うるかや理珠ちんが成幸くんに惹かれたから彼のことを好きになったわけじゃない。自分が好きになった(なってしまった)人が、奇しくも2人の想い人でもあったというだけのこと。

 

ゆえに、文乃さんも成幸くんを慕う恋のプレイヤーであっていい。そこには、文乃さんが成幸くんのことを『特別』に想い、惹かれ、好きになったプロセスが確かに存在しているのだから。この後に続いていく後半のパートでは、そんな彼女だけの『恋模様』が確りと描かれていました。

 

文乃さんの気持ち

 

出会ってからこれまでの日々。

 

高校生でいられる時間も僅かとなったこの状況で、そこにあった懐かしい思い出の数々を二人は今一度振り返っていました。

 

 

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思い出が蘇る

 

台風の中二人きりで映画に行ったこと。インスタ事件に巻きこまれてドキドキしてしまったこと。そして、「姉」と「弟」の距離感で恋愛相談のようなことを繰り返してきたこと。

 

これまで積み重ねてきた2人の思い出を反芻し、「あくまで成幸くんはカワイイ弟みたいなものなんだから...」となおもその感情に蓋をする姿勢を崩さずにいた文乃さん。

 

 

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握ってくれた手

 

でも、それでもやはりどうしても気になることがある。

 

なぜあの縁日の夜に彼は『手を握ってくれた』のか。大好きだったお母さんとのやり取りを思い出し泣いていた自分を優しく包み込むように握ってくれていたその手。

 

お母さんの死後、「夢」の実現なんて無理だと周囲から言われ続け、寂しさと心細さで一杯だった。だからこそ、自分へ寄り添うように差し伸べてくれたその手のぬくもりを忘れることができなかった。

 

どうして。どうしてあの時成幸くんは私の手を握ってくれていたの?ずっと聞くことが出来なかったその問いがついに文乃さんの口から零れ出る。

 

 

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巡る思い

 

あぁ、唯我成幸くんとはなんて罪作りで誠実で優しい男の子なんだろうか。

 

父を亡くした悲しみを知っているからこそ放っておけなかったというどこまでもあたたかくて純粋な想い。単なる同情心などではなく、実体験からくる共感がそこにある。自分自身だって辛くて悲しくて不安なはずなのに、それでも他者に全力で寄り添い手を差し伸べることのできる強さとあたたかさ。

 

他でもない、同じ境遇、同じ経験をしてきた文乃さんだからこそ、その想いがどれだけ深く優しいものであったのかがわかる。ゆえに、思わずその言葉が出て来てしまったのですよね。ずっとせき止めて誤魔化し続けてきたはずのその2文字の"本心"が。

 

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すき

 

すき

 

あぁ、この台詞を文乃さんの口から聞ける日をどれだけ、どれだけ待ち続けていたことでしょうか。

 

かつて奇しくも同じ場所で「いっそのことほんとにつきあっちゃう?(問24)」なんて冗談めかして語っていた彼女が、ようやくたどり着き認めるに至った本当の気持ち。冗談なんかでは決して言えない、心からの気持ち。

 

夏祭りの夜に芽吹いたその淡い想いが、「全力で応援してるからな」の言葉で蕾に変わり、そして今回花開いた。そんな文乃さんの壮大な恋愛旅路があまりにも美しく、とても感慨深く感じられる回でした。もはや感動と感謝の感情以外ありません!文乃さんスキーとして、21世紀の世に生まれて来られたことを嬉しく思い、心から感謝申し上げる次第で御座います。

 

 

そして眠り姫は目を覚ます

 

さて。かくして文乃さんがついに深き眠りから目を覚ますこととなった今回の「ベストオブ神回」。

 

あまりの破壊力に打ち震え、全世界の文乃さんスキーたちが古橋文乃さんという大聖母の輝きに全力で祈りを捧げたことだろうと思いますが、その一方で、全体の物語として見るとやっとこれで恋愛物語が動いていくのかなという印象はあるでしょうか。

 

 

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そして眠り姫は目を覚ます

 

文乃さんが成幸くんを好きになった理由。

 

それは、自分と同じ辛い過去を抱えながらも、不安の中にいた自分の「夢」を応援し手を握ってくれたことに起因していました。

 

ゆえに、これまでにも何度か書いてきた通り「手を握った」という部分に着目をすれば、当然「文化祭のジンクス」と紐付けがなされている可能性を妄想することができるかと思います。

 

あの瞬間「触れ合っていた男女が必ず結ばれる」と作中で事実として明示されている以上、このポイントは基本的に無視できない。その観点でいけば、今回のお話は文乃さんスキーとしては追い風と言えるでしょう。

 

 

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成幸くんの気持ちは?

 

とはいえ、成幸くんのヒロイン達に対する恋愛感情が現状ほぼ全く描かれておらず、成幸くんが他のヒロインではなく文乃さんを選ぶ明確な理由があまり見えてこない状況であることもまた事実ではあるのですよね。

 

この観点で強いのは、そのあたりの積み重ねが描かれつつあるうるかだけで、この圧倒的不利はもう認めざるをえません。

 

なので、もう2月までストーリーが進んではしまったものの、ここから描かれるイベントを通じて、文乃さんと成幸くんの「恋物語」に進展があってくれたら良いなと。そんな妄想を抱きながら、次週のバレンタインデーを楽しみにしております!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。