ふわふわな日記

『ぼくたちは勉強ができない』63話 感想、武元うるかが映し出す桐須真冬先生の過去とは・・・!?

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ぼく勉 問63話 感想「その姿に想起するは[x]どもが夢のあとである」

 

 YES!水着回

 

『ぼく勉』ワールドにおいて、以前から成くんのカナヅチ設定は注目されていました(そうか?)が、今週のお話はなかなかどうして。冒頭から、体育の成績が危ぶまれた成くんにうるかが水泳を教える構図である。

 

もはや、これは最初期から約束されていた展開と言える。そりゃそうなるよねって。だって、ラブコメだもん!泳げない成くんと、水泳の天才うるか。こんな絵に描いたように用意された設定で、泳ぎ方指導イベントがなかったらそりゃ詐欺ってもんですよ。

 

水泳と言えばうるか!うるかと言えば水泳!ですからね。フフッ。ついに来たんだな。全国のうるかファンが待ち望んだイベントが!かの北島康介も感動のあまり「何も言えねぇ...」状態になっていることでしょう。

 

こっからがうるかの見せ場です!さぁ、存分にうるかのラブコメショーを楽しんでいこうじゃないか!

 

 

 ・・・と思いきや、

 

 

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えええっ!?

 

.真冬先生が全てを持っていった件!

 

えええっ!?って、そりゃこっちのセリフだよ!(訳:実に素晴らしい展開ですね)

 

 

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発動!真冬着せ替えイリュージョン!

 

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真冬着せ替えショー!

さすが真冬先生だ・・・ 

 

というわけで、今週はうるか回に見せかけた...真冬先生メイン風味の回です!凄いな...人気投票で1位を取ると、こうも世界(『ぼく勉』ワールド)をひっくり返せるのか!恐れ入りました...。(褒めてます)

 

コスプレに定評のある真冬先生ですが、今週もわずか数ページの間で数々の変身をこなす大盤振る舞いっぷりを発揮してきました。「スーツ→水着(上半身パーカー)→競泳水着→裸」の4連コンボです。実にあざとくてエッチで素晴らしいじゃん!

 

さすがに全国の「かわいい」が集結するぼく勉人気投票でトップを取っただけのことはあります。まぁ、「お尻を出した子 一等賞」っていう歌があるくらいですからね。お尻の真冬先生が人気を集めるのも頷けるってものでしょう。

 

水泳と言えばうるか!だけど、水着と言えば真冬先生!だかんね。ホント、真冬先生は色んな武器を兼ね備えまくってて強すぎるな.....。

 

 

し・か・も!

 

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真冬先生の指導


教え下手なうるかに対し、的確なアドバイスで成くんのカナヅチ克服に一役を買って見せる真冬先生。今回はこのシーンが凄く良かった...。

 

泳げないもっとも大きな要因のひとつは「恐怖」であると真冬先生は成くんに指摘します。呼吸のできない恐怖。足のつかない恐怖。沈んでしまう恐怖。様々な恐怖が折り重なることで余計に体が固まってしまうのだ、と。

 

お分かりのとおり、これって凄く「できない」人に寄り添った教え方なんですよね。圧倒的な才能を持つが故に教えることが下手なうるかとは対照的に、相手の「できない」理由をきちんと掬い取り、「できる」方向へと救いの手を差し伸べる。

 

真冬先生はそれができる人です。才能の味方でありながら、「できない」人にも寄り添える能力がある。方針は違えども、真冬先生と成くんは根底では似ている者同士だから通じ合うものがある。この事実は真冬先生の秘めたパーソナリティを紐解くうえでも重要なんじゃないかと。

 

真冬先生が「できない」人に寄り添える理由。もっと言ってしまえば、孤高の天才である真冬先生がなぜ教師の道を進むに至ったのか、それはやはり過去に「できない」経験を味わったからなのかもしれませんね...。

 

 

うるかが映し出す真冬先生の過去・・・

 

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天才の悩み

これまた見事なシャワーシーンでござるな

 

まったくもって素晴らしいな...。理珠ちんほどではないにせよ、なかなかのバストをおもちなうるかのシャワーシーンである。奥行きのあるストーリーの中に挿まれるサービスシーンもまたラブコメの醍醐味なり!(はーい、そこー、ビート板のことを文乃さんって呼ぶの禁止ー!)

 

まぁ、話を戻すと...うるかが真冬先生に想いを吐露したこのシーンは凄く味のある描写だったと言えるでしょう。「できない」人間に抱える悩みがあるならば、当然「できる」人間だからこそ抱える悩みある。

 

それが周囲からの「期待」。人を惹きつけるほどの強い才能は、望むとも望まぬとも「期待」という形で周囲の人間を巻きこんでいく。うるかもまた等身大の少女としてそんなプレッシャーと闘い続けていたんだね。

 

そして、どうしたら真冬先生のようにクールでいられるのか。そう投げかけるうるかに対し...

 

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真冬先生とうるか

 

真冬先生が返した言葉がこれまたどんな言葉よりも秀逸で、実感のこもったものに思えてグッとくるものがありました...。曰く、「正念場でまったくの平常心でいられる選手なんて そういないわ」である。

ここで下手な気休めを言わないあたりが真冬先生らしくもあるけれど、うるかが経験しているものが、かつて真冬先生がフィギュアの世界で経験したものであると言う点を踏まえると、これ以上ないくらい含蓄のある言葉だと思う。

 

やっぱり真冬先生は凄く魅力的なキャラクターだなと再認識させられました。才能の味方という、作品テーマへのアンチテーゼ的なポジションにいる人だけれど、その根底にあるのがかつての自分のように後悔をして欲しくないっていう「優しさ」なのがまたね...。

 

ポンコツな一面とのギャップも含め、真冬先生が大人であることを活かした絶妙なキャラクターメイキングだなって。先生という立場のヒロインだからこそ出せる人としての厚み。この一点は、さすがに他のヒロインズでは太刀打ちできない魅力ですよ...。

 

 

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真冬先生がかっこよすぎる・・・

 

大人になってしまえば そんな大舞台にはそうそう巡り合えない

 

そこに立てるのは才能ある者の特権なのだから かみしめていらっしゃい

 

真冬先生の目に、うるかはどう映ったんだろう...。教育者という立場から見た才能ある生徒なのか...?それとも....もう戻らない時間の象徴としての過去の自分なのか...?

 

いや、もう今回のサブタイトル「その姿に想起するは[x]どもが夢のあとである」が全てを物語っているのでしょうな。

 

夢半ばにして歩みを止めてしまった自分への戒め。緊張感も周囲の期待も結果へのプレッシャーも、その全てが輝かしい青春の真っ只中にいることを教えてくれるものだった。

 

今だからこそ、それに気付ける。今回、真冬先生がうるかへ語った言葉は、そのままかつての自分への言葉なのだと思うと少しもの悲しいね...。真冬先生の背中越し(振り返った先に見える構図)にうるかが描かれているのもなんだか示唆的で泣ける。

 

 

しかし!

 

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真冬先生に惹かれるうるか

 

この2人の交流を、うるかが真冬先生の不器用な「優しさ」に気付くきっかけへと昇華させたのは凄い良かったなぁ...と。

 

まぁ、元々うるかは自分の「やりたいこと」と「できること」が一致しているわけなので、真冬先生の考え方に沿った生き方を選択している人ではあります。理珠ちんや文乃さんのように対立する理由があったわけでもない。

 

でも!人を寄せ付けなかった真冬先生の魅力に引き寄せられる生徒がいる。やはりここが今回のお話のキモでしょう。最近の『ぼく勉』は「できない」ゆえの苦労だけではなく、「できる」ゆえの苦悩にも触れていて、物語に深みが増してきてるように思うな。

 

長所が問題を抱えることもあれば、短所が人を救うこともある。単一の側面からではなく、人や物事が当たり前のように持っている二面性。そこを描いてこその、青春ラブコメ群像劇!うるかと真冬先生の姿に、笑みをこぼす成くんも良かったなと思いました。

 

 

というわけで、結論としては...。

 

 

 

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驚き顔の文乃さんがおかわいかった!

 

今週の文乃さんも大大大天使でした!はい、そろそろ本格的な文乃さん成分を補給させてください!(土下座)

 

 

(真冬先生の過去については思うところがあったので、そのうち別記事で書きます。多分...。)

 

 

 

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