ふわふわびより

『ぼくたちは勉強ができない』77話 感想、切なく揺れるうるかの気持ち!簡単じゃないから告白なんだ...!

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ぼく勉 問77 感想「時によどみのうたかたは かつ消え かつ結びて[x]にとどまる」

 

今週の『ぼく勉』もうるか回!

 

前回、オーストラリアにある水泳の名門大学に留学することを決意し、「夢」に向かっていく強い覚悟を見せた武元うるか。

 

しかし、その件を成幸くんたちには打ち明けない方針を取りました。理由は、残された高校生活を最後の最後まで「今まで通りに過ごすしたい」からだと彼女は言っています。

 

で。そんな流れを汲んで、今週は音羽大学」のオープンキャンパスへ一緒に行くことになったうるかと成幸くんのお話が展開されていたわけですが、これがまた切なすぎるのなんのって。

 

このタイミングでこのお話を持ってきちゃうのー!?とひたすらにニヤニヤと胸キュンを繰り返すうるか派の読者の方々もきっと多かったことでしょう。

 

 

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今まで通りではないうるか

 

だって、何を隠そう、当のうるか本人が全然今まで通りになれていないんですもん。

 

「今の距離」を保ちたくて、でも、そう思えば思うほどその距離を保つことができなくて...。そんな葛藤に苛まれ、どんどんぎこちない様子になっていくうるかちゃん。

 

まぁ、当然ですよね。近い未来、離ればなれになることがわかっていて、それでも今まで通りでいたいと「意識する」こと。それはもうその時点で「今まで通り」でいられていないことの証とも言えるのですから。

 

切なく揺れる恋心。そんな、青春のど真ん中をひた走る武元うるかの姿について今回は振り返ってまいりましょう。

 

 

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揺れる想いオープンキャンパス

 

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オープンキャンパス

 

さて。上述した通り、今週は、勉強のモチベアップにつながれば...ということで、音羽大学のオープンキャンパスに2人きりで行くことになった成幸くんとうるかちゃんのシーンから物語が展開されていきます。

 

....が、これが既に「2人のすれ違い」を表現する舞台装置になっているんですね。オーストラリアの大学に進学することを決めているうるかに対して、その事実を知らずに「音羽大学」の見学を勧める成幸くんという構図。うるかの心情を考えると、のっけから切なさが滲み出るシーンでした。

 

もちろん、交換留学制度で結ばれている以上、彼女の進路について「音羽大学」は無関係ではありません。期間こそわかりませんが、留学が終われば帰ってくる可能性のある場所です。ゆえに、見学する理由が全くないわけではない。

 

でも、彼女の目指すべき道はもう「音羽大学」にはないんですよね。うるかはこれから「広がった世界」を泳いでいく。そういう意味では、やはり志望する大学の雰囲気を見て士気を高めるという「オープンキャンパス本来の意図」にはそぐわない。だから成幸くんの気遣いが心にチクリと刺さってしまう。

 

 

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このイチャイチャぶりである

うるかわいい!

とは言うものの、この誘いを断る理由を説明できるわけもなく.....。

 

そして、実際に来て見れば、天然にイチャイチャカップルぶりを発揮するうるかが大変可愛すぎるというね...笑。こういうストレスフリーな所は『ぼく勉』という作品の良い意味での持ち味だなぁと思います。

 

でも、だからこそ強く意識させられるのかもしれません。どこまでもコミカルに...、また、どこまでも幸せな時間を切り取ってくれるこの作品だからこそ、やがて訪れる『現実』がとても切なく映る。今回は、そんなことを強く考えさせられる回でもあったと思います。

 

 

2人の距離とありえたかもしれない未来!

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ありえたかもしれない未来

 

カップル多いね...」。これは、そんなうるかの言葉から連想された未来の一幕ですが、個人的に今回のお話の中でこのシーンは凄く印象深い描写でした。

 

というのも、やっぱり今回のオープンキャンパス回って、「ありえたかもしれない」2人の未来の姿を描くためのものでもあるんですよね。

 

キャンパス内で一緒に食事をしたり、カップルみたいにイチャイチャしたり...。例え別々の大学に進学しても、近くにいるならば、それは決して手の届かない未来じゃない。だから、もしうるかがこのまま「音羽大学」に進学していたら....、そんなifの物語がどこまでも印象的に読者の目に映ってしまう。それが今週のお話のキーポイントでもありました。

 

 

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すれ違う想い

 

でも、『現実』は違います。今となってはもう、その未来(大学生活)はあまりにも遠すぎて、手の届かないものになってしまった。ここまでうるかが悩む姿を描いているのですから、短期の留学ですぐに帰国できるなんてこともきっとないのでしょう。

 

ゆえに、手の届かない未来に切なさの表情を滲ませるうるかと、その事実を知らずに未来を妄想して顔を赤らめる成幸くんの「すれ違い模様」がここまで鮮やかなものになるわけでもあって...。

 

もしかしたら、秋口のギリギリのこのタイミングまでオープンキャンパスという受験ネタド定番のお話を取っていたのもこの流れと連動させるためだったのかもしれませんよね。そう考えると、筒井先生のストーリーメイキングの妙には思わず唸るものがあるじゃないですか...。

 

「(やがて訪れる)物理的な距離」とそれゆえに生まれる「心の距離」すれ違う2人の想いに果たしてどんな決着が待っているのか、今後の展開がますます楽しみになってきましたよ!うるかエピソードは本当にいじらしさで一生悶絶出来ますね!

 

 

 

 

うるかの恋の結末は...?

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「告白しない」ことを表明したうるか

 

というわけで...、最後に、今回改めて「告白しないこと」を表明したうるかについて少し思うところを書いていきたいのですが、まぁ、これは以前にも申し上げた通り、作中でも彼女とその関連性が示唆されてきた『童話・人魚姫』の物語をベースに敷いた展開なんだと思います。

 

今回の「よどみの泡沫(=うたかた)は...」という方丈記の一節を引用したサブタイも「最終的に真実を伝えられず、泡となって海に還る人魚姫」を意識したものでしょうし、文化祭では『眠り姫』と文乃さんの関連が描かれていたわけですから、『ぼく勉』という物語の中で、童話の展開が少なからず根付いていることは間違いありませんよね。

 

 

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とはいえ、じゃあうるかが想いを伝えられずに、すれ違ったまま結末を迎えるのかというと、それも『ぼく勉』という作品のテーマを踏まえると考え難いわけで...。だからこそ、童話の展開を超えるお話がこれから先の物語できっと僕らを待ち受けているのでしょう。

 

もちろん、それがうるかエンドになるかどうかはまた別の話ですが、ずっと伝えられなかった募る想いを打ち明ける。簡単に伝えられないからこそ『告白』なんだ...!という、「時間の経過を誰よりも積んできた」武元うるかだからこそ届けられる勇姿を最後には見せて欲しいなぁと、そんなことを思う2話連続のうるかエピソードでした。今後のうるかちゃんの活躍に期待していきたいところですね!

 

 

というわけで、今回の感想を総括すると.....

 

 

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次週はついに待ちに待った文乃さん回だぜってことですよ!(※おそらくです)

 

「文乃さんに渡した誕生日プレゼント...?」。それが騒動を起こすって?もうそんなの予告の時点で期待値MAXじゃないですかー。

 

73話の神回を経て、少しずつ気持ちの変化を示してきた文乃さんのお話にも俄然目が離せませんからね。来週の文乃さん回を全力で楽しみにしております!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。