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『ぼくたちは勉強ができない』91話 感想、キミは武元うるかの”覚悟”を見たか...!緒方理珠の成長にも注目です!

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ぼく勉 問91 感想「天才どもの英姿にかくして[x]は朦朧と言い洩らす」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

今週の『ぼく勉』を読みました。

 

なんて...熱い展開なのでしょう...。どこまでもピュアに、だからこそ力強く、ともすれば危うくすら思えるその「一途な想い」を自分の言葉で紡いでいく武元うるか。

 

もう終始胸が熱くなりっぱなしです。迷いを振り払い、前向きに「未来」へ羽ばたいていく意志を示した彼女のなんと美しいことか...。やっぱり、恋に対するひたむきさは、武元うるかというヒロインの持つ最大の魅力ですよね。

 

 

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うるかを意識(?)する成幸くん

 

....と同時に、「人(=多くの場合”主人公”)が恋愛感情を抱くまでの過程」を詳らかにしていくのは本当に難しいことで、また非常にデリケートな部分でもあるんだなぁ...という事実を痛感させられたお話でもありました。

 

というのも、人の”感情”って、理屈なんかでは到底推し量れるものじゃないはずなのに、物語である以上、読者は感情の発生に理屈を求めてしまうんですよね。誰もが当たり前のように「恋は理屈じゃない!」と言うけれど、ラブコメにおいては、その論法を持ち出さない。主人公のスタンスが物語の中で明確に表現されていないとヤキモキしてしまう。

 

なぜか。それはきっと「唯一無二」感が欲しいから...なのでしょう。なんでこんなにも魅力溢れるヒロインたちがたくさんいるのに、この子じゃなければいけなかったんだろうって。メタ的な視点とか、物語のテーマとか、結末の美しさとか、そういうロジック以前に、唯我成幸くんにとって「その女の子」はどういう存在だったの?って。そんな「感情に紐づいた理屈」が知りたくなってしまうんですね。

 

 

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それぞれの関係性

 

文乃さん⇒お互いに”やりたいこと”を応援すると誓い合ったヒロイン(「夢の実現に向け、家族の存在がテーマになっている」という共通点アリ)

 

うるか⇒”夢”を追いかけることで成幸くんに勇気を与え彼の一番を目指すと宣誓したヒロイン

 

理珠ちん⇒成幸くんの悩み・葛藤を理解し、拠り所になりたいと願ったヒロイン

 

そこへ行くと、現時点での『ぼく勉』ストーリーにおいて、成幸くんが特定のヒロインに惹かれ、その子と「唯一無二」の関係を深化させていくことになる”キッカケ”の部分に関しては、それぞれが等しく持っているようにも思えます。

 

成幸くんの気持ちを知り、拠り所になりたいと願った緒方理珠。お互いの”夢”を尊重し、応援することを誓い合った古橋文乃さん。彼の一番になるために”夢”を追いかける覚悟を決めた武元うるか。

 

そこに差なんてありません。あるのは、これから成幸くんの中に芽生えていく気持ちだけ。筒井先生もインタビュー「毎回それぞれのキャラがメインヒロインのつもりで描いている」とおっしゃっていましたからね。そういう意味でも、ここからは真冬先生やあしゅみー先輩も含めて、それぞれの関係性に着目したお話が展開されていったら嬉しいなぁ.......。

 

 

 ...というわけで、いつも通りお話が逸れに逸れまくってしまいましたが、そろそろ今週のお話を振り返って参りましょう。今週は、”夢”を追う少女たちの輝き(=「光」)と、そんな輝きの側で一抹の不安(=「影」)を見せる成幸くんのお話です。

 

 

<関連記事>



 

ぼく勉 91話:武元うるかが踏み出した第一歩!

 

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止まらないうるか

 

 

前回、留学の事実を告げると共に、止められない想いから、不意にキスをしてしまった武元うるか。後の彼女のセリフや反応からもわかるように、やはりこの行動は「心が体を動かした」ゆえの衝動的なものだったわけですね。

 

とは言うものの。物語的に見れば、このキスは、彼女が迷いを振り払い、前に進む覚悟を決めたことの象徴でもあるはずです。「恋」と「夢」の間に横たわる距離に悩み、ずっと動けずにいた彼女が、ようやくその壁を飛び越え、確かな一歩(=気持ちの変化)を踏み出した。「心が体を動かした」とはまさにそんなうるかの状況に即した表現でもあるのでしょう。

 

 

 

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迷いはない

 

その背景を踏まえると、今週のうるかの姿は本当に眩しくて泣けますよね。

 

もう決して迷わない。悩んでいても、立ち止まっていても、時間は否応なく進んでいってしまうから...。だから、きちんと前に進んでいこう。同じ時間(=関係)を繰り返すのではなく、未来に向かってきちんと「今」という時間(=関係)を積み重ねていこう。うるかのセリフの端々に、そんな意志が込められているかのようでもありました。

 

きっと、これまでのうるかは「未来」の関係に不安を抱えていたのだと思います。離ればなれになってしまえば、自分を見てもらえなくなる。そうしたら、これまでの関係も全部「泡」になって消えてしまうんじゃないかって。だからこそ、これ以上辛くならないよう、自身の気持ちを偽って自分から距離を置こうとした。最終的には留学という溝が彼女たちの距離を分かつことが決まっていると考えていたからですね。

 

 

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うるかの原点

 

でも、それでも...、「好き」の気持ちを偽り続けることは出来なかった。

 

だって、「好き」で「好き」でどうしようもなく「大好き」な人なんだから。そこにそれ以上のロジックは必要ありません。「好き」だから近付きたい。「好き」だから「見て」もらいたい。「好き」だから「成幸くんの一番になりたい」。ただそれだけのこと。

 

そして、これこそが彼女の”原点”なんですよね。誰にでも一生懸命な彼を、自分に一番一生懸命にさせたかった。ぐるぐると、迷いに迷い、それでも最後に辿り着いてみせた一つの答え。それが、そんな”原初の感情”だったなんて、最高に胸が熱くなるというものではありませんか....。

 

 

 

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うるかの意志

 

迷いも悩みも何もかもを振り払い、全身全霊をかけ”夢”と”恋”に向き合っていく。その強い”覚悟”を示したうるか。

 

もう「未来」は怖くない。一瞬一瞬の「今」の積み重ねこそが「未来」であり、その未来がいつかの「今」になるんだから。だから、「未来」の関係に臆病にならなくていい。あれこれ考えず、ただ「今」だけを見据えて懸命に走り続ければいい。

 

今週はそんな彼女の姿がとても眩しい回でした。今はまだきちんとした「告白」には至らなかったけれど、こんな一途な”覚悟”をぶつけられたら普通の男の子はドキドキさせられてしまいますよ...。

 

 

唯我成幸の迷いと緒方理珠の願い

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自分の決めた道

 

 一方で、今週は理珠ちんのお話に進展があった点も素晴らしかったなぁと思います。

 

自分の人生に何の迷いもないと言い切れる強さと純粋さ。「それでこそ緒方だ」と成幸くんが言うように、これこそが彼女の魅力なのでしょう。きちんと確固たる”自分”を持っていて、自分のやりたいことにどこまでも正直に生きている。そういう人は本当に生き生きしていて魅力的に見えるものですよね。

 

 

 

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成幸くんの影

 

でも、誰もがそう強くあれるわけではありません。「光」があればそこには必然「影(=悩み)」が指す。自分の夢に向かって、懸命に毎日を過ごしている彼女たちが成幸くんは羨ましかったんですね。そして、何もできないでいる自分が置いていかれているようで寂しい....とも。

 

一体、成幸くんの”やりたいこと”とはなんなのでしょうか...。正直、これまでの物語を振り返っても、真冬先生との教育論の「対立⇒融和」構造を踏まえても、「教師」以外に思い当たる節はないのですが、もし教師であるならば色んな人に迷惑がかかる選択(=稼ぎの少ない職業)という程のものでもないように思えるんですよね。

 

なんせ、彼が気にかけているのは「当面の学費」と「将来家族を支えていくお金」であることは間違いないでしょうから。それを考えれば、一先ずその懸念事項の裏返しとして、4年間の学費無料が担保される「VIP推薦」を蹴り、一之瀬学園ではなく他の志望大学を目指したいという想いを内に秘めていることは間違いなさそうではあります。

 

 

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成幸くんの夢とは...?

 

でも、もっと大元の問題はその先にある彼の「夢」の方。

 

長男として自分の「夢の成就」よりも「稼げる仕事」を選ぼうとしている成幸くん。その構図を見れば、もしかしたら彼の「夢」は、金銭面ではあまり実りの多い道ではないのかもしれませんね。

 

まぁ、深く考えず、一之瀬学園には教育学部がなかったので、そのままストレートに教育学部のある大学に進みたいと考えていることが彼の「悩み」と捉えることも出来ますけれど....。そんなことも踏まえて彼の「夢」がどんなものであるかはとても気になる所かなと。

 

 

 

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理珠ちんの成長

 

また、そんな成幸くんの「夢」に対する葛藤の相談相手として、理珠ちんが抜擢されている点も物語的にとても上手い展開ですよね。

 

他人の気持ちを理解したい。更には、成幸くんの気持ちを知りたいと願っていた彼女が、成幸くんの悩みに寄り添っていく。きっとそこには様々な困難や失敗が発生していくことでしょう。

 

でも、だからこそ、彼女がいの一番に成幸くんの葛藤に向き合うことになった事実には大きな意義があるのです。成幸くんの「夢」と理珠ちんの「夢」。2つの「夢」が交差する時、一体どんな物語が生まれるのか...。来週の展開にも目が離せません!

 

 

......というわけで、今週の感想を総括すると...、

 

 

ここからの理珠ちんの活躍に期待!

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私に甘えてみればいいじゃないですか

 

ここからの理珠ちんの活躍に期待大ってことですよ!

 

スタートから盛大に空回りしているような気もしますが、こんな愚直さや一生懸命さが成幸くんにとっての心の雨宿りになるのかもしれませんね。

 

個人的には、「もっと成幸さんの気持ちが知りたい、力になりたいんです!」と宣言する理珠ちんが見たいなぁ...なんて思ったり。そんな妄想が膨らむ回でした。来週を超楽しみにしております!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。