ぼく勉 問94 感想「時に先人は愛しきその姿に[x]を重ねる」
『ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意
今週の『ぼく勉』を読みました。
正直、年始のあれこれで少しばかり余裕のなさはあるのですが、しかし、今回の『ぼく勉』について語らないままでいられようか。無理である。まずね、あしゅみー先輩が可愛いんです。それとね、あしゅみー先輩が可愛いんです。そしてそして、やっぱりあしゅみー先輩が可愛いんです!あぁ、今週のあしゅみー先輩は本当に可愛かったなぁ...。
久しぶりの先輩回でしたね。どれくらいお久しぶりかと言えば、本編で最後に登場したのが82話以来(12話前)なので、およそ3ヶ月ぶり。それを踏まえると、「やっと先輩のターンが回ってきた!」という心境の方も多かったことと思いますが、うんうん、実に待った甲斐があったというものではありませんか。新年一発目から最高のあしゅみー回が拝めたので個人的にはとても大満足でございますよ...。
これまでは掴み難かった先輩の乙女心(=素直な一面)。その部分が少しばかり浮き彫りになっていた回でもあったのかもしれませんね。そんなところも含めて、早速今週のお話を振り返って参りましょう!
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ぼく勉 94話:愛しきその姿にあしゅみー先輩が重ねたものとは...?
そんなわけで、今週はあしゅみー先輩のご当番回と相成ったわけですが、なんと言っても、今回最大のキモはサブタイトルにありますよね。
「時に先人は愛しきその姿に[x]を重ねる」
これは即ち、先人であるあしゅみー先輩が、「ドハっちゃん」ぬいぐるみ(=愛しきその姿)に、成幸くん(=x)を重ねる、という文脈(その逆という解釈もアリかもですが...)を暗に表現したもの。
より正確に述べるなら、彼女がそんな感情をこれから抱いていくことの示唆と評した方がしっくりくるのかもしれませんね。そう解釈をしていくと、今週のお話は、やはりとてもストーリー性に富んだ展開であったと言えるのではないでしょうか。
だって、その解釈の裏付けとして、こんなにも破壊力の高いシーンを盛り込んできているわけですから!
幾分コメディ成分を含んだ”勘違い展開”ではありましたが、しかし、「ドハっちゃん」(=成幸くん)というメタファーを介して、文乃さんの「乙女心」を浮き彫りにしている。それでいて、”この時点”のあしゅみー先輩はまだ「ドハっちゃん」と成幸くんを重ねていない。だからセリフの認識に差異が生じていく。
要するに、成幸くんに「恋をしている」文乃さんと、まだ明確にその感情に達していないあしゅみー先輩との対比になっているわけです。
この構図を「ドハっちゃん」というぬいぐるみで表現しているのが面白い。まさに「ラブ」と「コメ」の融合ですよね。ホント、筒井先生はこういう修辞技法を使って、ヒロインたちの魅力を引き出すのが巧い作家さんだなぁと思います!
文乃さんとあしゅみー先輩
しかしまぁ、今週の文乃さんの可愛さときたら、たまりませんね。
もはや、女神ですよ!め・が・み!日々の生活に癒しを与えてくれている存在なのですから、間違いはありません。「そんなに...好きなのか?」や「アタシがもらっても...いいか?」あたりの発言にドキドキしちゃう文乃さんとかもう最高に可愛いの一言でした....。問33との対比(同じセリフなのに、込められた意味がまるで違う)を考えても、この変化は大変趣深いというもの。
しかも、今回のあしゅみー先輩回に文乃さんが登場した点も、ストーリーの文脈を考えれば納得がいきますよね。なんせ、今回のテーマは「素直な気持ち」ですから。”最愛の星”編を経て、自身の内側に眠っている気持ちと向き合いつつあるように見える文乃さんですが、その実、その恋心までを外側に出すことにはまだ少し抵抗があるようで...。
そして、ベクトルこそ違いますが、このテーマはあしゅみー先輩のお話ともシンクロしているのです。
「好きなもの」を内側にしまい込んで「好きだ」と言えなかったこと。自分の大切なものを誰かの笑顔のために譲ってしまうこと。そう、今週のあしゅみー先輩の姿は、文乃さんの姿によく似ているんですね。
もちろん、これが彼女たちの”優しさ”でもあります。でも、もっと自分の気持ちに「素直」になったっていい。たとえどんな結末になろうとも、誰か一人の”滅私”によって成り立った幸せをハッピーエンドとは呼ばないのだから...。
素直に喜んでくれる先輩見れて
嬉しかったです
だからこそ、このセリフを主人公である成幸くんが語ることには、大きな意味があるのでしょう。
キャラじゃなくたって構わない。嬉しいなら嬉しいでいいし、好きなら好きでいいのです。もっと、自分の素直な気持ち(=恋心)を大切に。「ドハっちゃん」(=成幸くん)というぬいぐるみを舞台装置にして、筒井先生は今週の物語にそんなメッセージを込めたのかもしれませんね。
あしゅみー先輩の乙女心や如何に!?
さてさて。そういった事情を踏まえると、やはり、あしゅみー先輩の恋愛方面の心境が如何なものなのかは気になる所かなと。
なんと言っても、上述してきたように、「ドハっちゃん」とは成幸くんのメタファーですからね。であれば、サブタイで「その愛しき姿に成幸くんを重ねる」と表現している以上、それがたとえ将来的にであれ、あしゅみー先輩の素直な気持ち(=恋心)に少なからず変化が生じていくという展開は、あって然るべき文脈と言えましょう。
まぁ、比喩表現でなしに、実際にこういう展開が描かれていくことになるかどうかまでは、今はまだわからないところではありますが....、でも、あしゅみー先輩の乙女心が今後どういう形で揺れ動いていくのかには注目していきたいなと個人的には思わされた回だったかなって。これからのあしゅみー先輩の恋愛模様に注目していきたいですね。
...というわけで、今週の感想を総括すると...、
2019年も文乃さんは最高に可愛い!
今週の文乃さんがめちゃんこ可愛かったなってことですよ!
まさか新年一発目のお話で、恋する乙女オーラを全身に纏った文乃さんの姿を拝めることになろうとは...。2019年はなんて素晴らしい年なんだ...。ヤバい。一生ニヤニヤ出来る。やっぱり、僕は文乃さんが大好きです!
そんなこんなで、今年も一年、当ブログは古橋文乃さんの恋を全力で応援していく所存!次回のセンターカラーも楽しみですね!
※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志/週刊少年ジャンプ」より引用しております。