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『五等分の花嫁』109話 感想:実父の登場と中野五月が選ぶ道!

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五等分の花嫁 109話「最後の祭りが五月の場合①」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』は巻頭カラーです。 

 

扉絵を飾っているのは、仲良くみんなで添い寝をしている五つ子たち。一花さんと五月が手を繋いでいるところに尊さを感じる一枚絵ですが、「いつだって いつまでだって 五人は仲良し ずっと一緒」というフレーズが何とも胸に沁みますね。

 

別々の進路に向かっていく彼女たちが「ずっと一緒」に居続ける事はこれからどんどん難しくなっていくけれど、それでも心は繋がっているし、辛くなった時には手を繋ぎ合える。そういう意味での「ずっと一緒」をこの五人なら「いつだって いつまでだって」分かち合っていける。今回のカラーイラストからは、そんなメッセージが汲み取れるのかもしれません。

 

 

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後夜祭終了時、五月は教室にいた

 

3日目後夜祭終了時点の様子(扉絵まとめ)

一花さん :教室のベランダ

二乃   :3年1組の教室内

三玖   :校舎内の廊下

四葉ちゃん:校舎外の広場

五月   :教室内で着席

 

五つ子たちにとって「集大成」とも言える学園祭シリーズもついに最後の一人「五月」編まで到達してしまいましたし、ここから先、きっともうそれほど遠くはないであろう物語の結末に向かって風太郎たちがどんな未来を選択をしていくのか。

 

そして、未だ恋心の発露を見せていないヒロイン「中野五月」にとって、主人公「上杉風太郎」とはどういう存在なのか。今回はそういった点を踏まえながら五月の物語を振り返っていきたいと思います。

 

 

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第109話:最後の祭りが五月の場合①

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五月回前編

 

さて。そんなわけでついに五月回です。

 

第107話の感想でも既に書いた通り、ここまでの「学園祭個別エピソード」では、

 

①自分の気持ちを偽ってきた一花さんが素直な気持ちを大切にするようになる

 

②「家庭教師なんていらない」と言っていた二乃が「フー君を家庭教師に選んでくれてありがと!」とマルオに語る

 

③自身の可能性を諦めていた三玖が自分に自信を持つことで迷いを振り払う

 

④過去の思い出に縛られてきた四葉ちゃんが過去にさよならを告げる

 

という着地点がそれぞれに設定され、4人とも「自分の気持ち」に向き合う事で自身の抱えていた問題を乗り越えていく姿が描かれていました。

 

ゆえに、五月もまた同様に「自身の抱える懸念事項」と向き合っていく事になるのだろうと思われるわけですが、ここで重要な論点として浮上してくるのはやはり「教師になりたいという夢」に対する五月自身の想いなんですよね。

 

 

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学園祭期間中も勉強モード

 

周囲が学園祭を楽しんでいる中で独り勉強に明け暮れていた五月。

 

その様子は二乃も指摘している通り明らかに「意気込みすぎ...」ではあるのですが、しかしその頑張りは、夢に対する五月の強い想い ──私も誰かの支えになりたい──が源泉となって初めて成立するものです。

 

お母さんが「教師」だったから「教師」を目指したのではなく、自分の気持ちに従って決めた道。「夢を見つけ 目標を定めてから学ぶことが楽しくなったんです」と語るその「感情」は、決して零奈さんのものではなく、確かに「中野五月」の胸の中で芽生えたものでした。

 

 

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弱気になる五月

 

 

でも...、それでも「迷い」が生じてしまうのは、そんな自身の想いに対して実際の成績が追いついてこなかったから。

 

 一生懸命頑張っても目標に届かないその現状に焦りがあって...。だからこそ、自分の「選択」が本当に正しいものだったのかどうか自信が持てなくなる。序盤で描かれていた五月の心理状態としてはそういうものだったように思います。

 

 

実父・無堂さんの目的

 

一方、そんな悩める五月の前に突如現れた謎のおじさんこと実父の無堂さん。

 

 

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忍び寄るおじさん

 

第99話の時点でおおよその察しはついていましたしおそらく多くの方が予想していたことだろうとも思いますが、風太郎に道案内を依頼して食堂方面に向かって行ったこのおじさんこそが、以前から登場が仄めかされていた「特別講師の先生」にして「五つ子たちの実父」に当たる人物でした。

 

零奈さんの担任教師であり、元同僚であり、そして元夫でもあったその人。零奈さんと別れた後何をしていたのか、そもそもどうして別れることになったのか。そこらへんもまだよくわからない部分ですが、何にしてもこうして五月に自ら関わりを持とうとアクションを起こしてきていることからして、きっと無堂さんの中で「何らかの心残り」があったりするのでしょうね。

 

 

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無堂さんの目的は?

 

君は若い頃のお母さんそっくりだ

ああ歪なほどね

 

という台詞のままに、五月の姿にかつての零奈さんの面影を見出していた無堂さん。

 

その表情はあまりにも尋常ではありませんし、五月が教師を目指すことに対して強く否定的なスタンスを取っている点も気になります。

 

零奈さんが自分に憧れて教師の道を選び、その果てに「後悔」を味わったこと。不適格な夢を追い掛けて、破滅の道をたどったこと。そんなかつての過ちを娘の五月が繰り返さないように...。純粋にそう思っての行動なのか。あるいは何か別の思惑があるのか。

 

 

 

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無堂さんは何を想う?

 

正直、諸々の前提条件(勇也や下田さんが五月と無堂さんの接触を避けようとしていたことなど)から総合的に判断すると「後者」としか思えないわけですが、それでも無堂さんには無堂さんなりの「後悔」があったとしてもそれはそれでおかしくはないのかもしれませんね。

 

五月に固執しているように見えるのも零奈さんに対して思うところがあることの裏付けになっているのでしょうし。ここら辺、次週の後半パートでどのように描写がなされていくのか、俄然注目したいところです。

 

 

零奈さんの後悔と中野五月のやりたいこと

 

さて。そんなこんなで「実父の登場」を伴う形でお話が展開されていた今週の五月回ですが、個人的にちょっと気になった点がいくつか。

 

 

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零奈さんの後悔

 

まず一つ目は、零奈さんが「教師の道」を選んだことに対して後悔を抱いていた点。

 

正直なお話、これは個人的に結構予想外でした。下田さん視点からの評価とはいえ、第57話で描かれていた「教師」としての零奈さんは、

 

 

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信念を持った憧れの教師(第57話より)

 

まさに鬼教師

だがその中にも先生の『信念』みたいなもんを感じて

いつしか見た目以上に惚れちまってた

 

と言わしめる人だったわけですから。

 

『信念』とはブレない心の在り方を指す言葉であり、同時に強さの象徴でもある。そんな零奈さんが実は「教師」になったことを後悔していただなんて事があるのかと。「私の人生...間違いばかりでした」という台詞を本当に額面通りそのままに受け取って良いものなのかと。事実関係はともかく、そんな印象は拭えませんでした。

 

 

もう一つ。

 

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五月のやりたいことは?

 

今週のお話において、無堂さんは五月が零奈さんの影を追って「教師」になろうとしているのだと思い込んでいるようですが、まぁこの言説はやはり本質的には違いますよね。

 

上の方でも書いた通り、五月が「教師の道」を志したのは、私も誰かの支えになりたいと思ったからであり、更に言えば「夢を見つけ 目標を定めてから学ぶことが楽しくなったからです。それは他でもなく「中野五月」自身の想いであって、零奈さんへの憧れではありません。

 

 

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本気なんだな

 

さすが負けず嫌い やるじゃねーか

本気なんだな

 

と語る風太郎の認識通り、五月は「本気」で教師を目指そうとしている。目標に届かず壁にぶつかって『自信』を失いかけていても、『自分自身』の気持ちはちゃんとそこにある。

 

だからこそ、これまで引き摺り続けてきた「お母さんへの愛執」を今度こそちゃんとした形で彼女自身の「夢(=未来)」に昇華していけるのではないか。ようやく中野五月が中野五月として確かな一歩を踏みしめていけるのではないか。

 

 

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五月は想いを昇華できるのか

 

亡き母への想いとようやく邂逅を果たせた実父への想い。

 

様々な感情が巡る中で五月がどのように『風太郎』と関わり「夢」と向き合っていくのか。次週描かれる後半パートを心から期待しております。

 

 

.....というわけで今回の感想をまとめると、

 

五月にとって上杉風太郎とは?

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上杉君...

 

今回の個別回で五月が風太郎を恋愛的に意識することになるのかどうかに注目したい!ってことですよ。

 

残された物語の尺的にもそろそろ分水嶺と言える時期だろうと思いますし、母親代わりから卒業を果たすことで、風太郎を父親代わりとしてではなく、恋愛対象として認識することになるのか。

 

『キス』がどうなるのかも含めて最後の最後まで見逃せない学園祭編。来週の水曜日を座して待ちたいと思います!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。