五等分の花嫁 37話 「勤労感謝ツアー②」 感想
文句なしの神回だった・・・。
先週から続いた四葉ちゃんデート回。今までスポットライトを浴びることが少なかったこともあり、とてつもない期待を抱いていた四葉ちゃん回でしたが、想定のはるか上を行くストーリーを見せつけられました。なんなの...このおもしろさは...。(困惑)
それこそ、明日発売の4巻に収録されている林間学校編なんて神回の連続で、この作品はこれまでもずっと最高値のおもしろさを叩きだしてきたわけですが、それを踏まえても今週の話は本当に凄かったのですよ...。
個人的に大好きな、三玖が一花さんへ想いを打ち明ける31話の神エピソードを凌駕するインパルスを味わいました。やっぱり、春場先生は天才ですわ!
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ドキドキの試着室!
前回、四葉ちゃんとのショッピング中、偶然にも遊びの誘いを断った一花さんと三玖に遭遇してしまったフータロー。要するに、完全に修羅場というわけです。いいね!いいね!序盤からクライマックスですね!
咄嗟の機転で試着室に隠れるもこれが完全に裏目。曰く、「試着室 次使わせてね」である。二乃が欲しがってたルームウェアのサイズを代わりに測りたいんですって。妹思いの優しいお姉ちゃんじゃないですか。アカン....詰んだな...。
だがしかし。ここから、あまりにも芸術的な切り返しが待っていました。それが↓になります。
四葉ちゃんが代わりに試着すればいいのだ!
スゲーよ、春場先生。ホント天才だよ...。四葉ちゃんが代わりに試着するって、その発想はなかったわ...!
今までにも主人公とヒロインが密室に閉じ込められるイベントは数々のラブコメで見てきましたが、これほどニヤニヤさせられるシチュエーションがかつてあっただろうか。いや、ない!(断言)
外には一花さんと三玖、中にはフータローですよ。バレたらヤバいし、バレなくてもヤバいって、そんなん最高すぎるじゃろうて。同じサイズの五つ子だからこそ、自然と生み出せる究極の展開と言えるでしょう。
しかも・・・。
赤面してる四葉ちゃんがかわいすぎる!
普段は天真爛漫としている四葉ちゃんが恥じらって赤面している姿の破壊力ときたら凄まじいものがありました。四葉ちゃん is so cute!もはや、目を閉じて微動だにしないフータローに尊敬を覚えるレベルでしたね。
もちろんそれがフータローの美点ですし、ヒロインたちがフータローを信頼している一因でもあるんですけど。でも、こんなドキドキな展開、見てるこっちが小っ恥ずかしくなってくるじゃないですか.....。
あぁ、やっぱり四葉ちゃんはかわいすぎる...。喋るたびに状況が悪くなっていくド天然っぷりもおかわいいし、「私だって女の子なんですからね!」とドキドキしてる乙女っぷりもおかわいいしで、今回のデート回は完全に四葉ちゃんかわいい欲張りセットでした。
でも、三玖はともかく一花さんにはバレてたような気がしなくもない...。(それもまた後々、熱い展開になるのかもしれませんが...。)
四葉ちゃんとフータローの笑顔
四葉ちゃんが天使すぎる・・・。
そして、 なんと言っても今回のキモは四葉ちゃんの笑顔にあるでしょう。デートの締めに訪れた四葉ちゃんが好きな公園。そこで初めて心からの笑顔を見せる2人。これがめがっさ良かった...。
GWが終わってマッハで五月病になりそうでしたけど、完全に魂浄化されちゃいましたよね。むしろ、四葉病にかかりそうです!はぅー、かぁいいすぎるよー!(心の叫び声)
やはり、四葉ちゃんは5姉妹の中でも随一にフータローと相性が良い女の子なんじゃなかろうか。自然体のままで良い空気感を作れるというか、むしろありのままだからこそ通じ合える関係というか。
たとえば今回、三玖と一花さんがフータローに似合う帽子を探している描写があって、もちろん「フータローどっちが似合うかな」と帽子選びをする三玖のかわいさはビックバン級でしたが、でも真に大切なのは「物」ではなかったわけです。
それは、今回の四葉ちゃんを見ても顕著でした。
フータローが欲しいものを聞いても四葉ちゃん自身はなにも望まなかった。なぜか?彼女が真に欲しいものは贈り物ではなく、フータローの笑顔であり、2人で楽しく過ごせた今日という日の思い出であり、「みんな」で過ごす時間だったからですよね。
一方のフータローもまた、今回のデートで「レストラン」「スパ」「映画」「ショッピング」と色々な場所を回ってきたけれど、そのどこを巡っても笑顔を浮かべることはなかったわけじゃないですか。
それどころか「あいつが楽しそうならいいか」とまで言っていました。2人ともが自分ではなくお互いを楽しませようとしていた、それゆえに本当に望むものが得られなかった、というのが今回のデートの構図でした。
でも、四葉ちゃんイチオシの公園では自然と2人は笑顔になれた。最初から、絵に描いたようなおしゃれなデートスポットなんか必要なかったわけですよ。だって、本質的な部分において、”2人の望み”は一致していたんですから。
しかも、今回唯一の贈り物である「問題集」もまた趣深くて、四葉ちゃんが受け取った問題集はいわば初デート記念日の思い出の品であって、物自体に意味があるわけではないんですよね。
大切なのは、そこに詰まったメモリーなわけです。2人が今日一緒の時間を過ごしたことそのものが大切で、フータロー謹製の「問題集」はそれを象徴するもの。それは、どんなものよりもフータローらしいものです。
その事実は2人の笑顔がなによりも雄弁に物語っていますし、今回のテーマもきっとそこにあった。そう思うと、色々考えさせられるものがあるなと。
加えて、公園における2人のやり取りの中で、四葉ちゃんが「私がお手本を見せるんで」と言っていたのも注目ポイントでしょうか。写真の子を連想させる発言としては、極めて直接的な描写ですからね。
さながら、子供の頃に戻ったかのようにブランコで遊ぶ2人の姿も、「五年前」という要素を踏まえると、めちゃくちゃメタファー利きまくってる気がします。ホント、ストーリーメイキング上手すぎて胸が熱くなりますわ...。
四葉ちゃんの部屋が描かれたわけだが・・・
で、最後に気になったのが今回作中で初めて描かれた四葉ちゃんの部屋。観葉植物に囲まれた個性的な部屋ではあるものの、この植物たちは...まぁ、四葉ちゃんの趣味であって、あまり特別な意味はなさそうです。名前の印象どおりかなってくらい。
ただ、机の上にある「写真立て」は見過ごせないな!なんと言っても、四葉ちゃんといえば、「写真の子」筆頭候補。だいぶ意味ありげなものを感じずにはいられません。
で、この写真立てに飾られている写真はなんなのか。考えられる線としては・・・。
①姉妹たちとの5人写真
②5年前のフータローとの写真
③お母さんとの写真
おおよそ、この3つくらいかな。①~③までどれも可能性はあるでしょう。ハッキリと描かれていない以上、必ずしも5年前のフータローとの写真...とは断定出来ません。
しかし!この作品ではやっぱり「写真」は超重要なアイテムだかんね。今まで描かれなかった四葉ちゃんの部屋を、わざわざ2人のデート回を描いたこのタイミングで描いて、なおかつ意図して「写真立て」の描写を持ってきてるってワケさ。
そりゃこれだけ条件が揃ってればねぇ...この写真は、「時を越えた、2人のメモリー」なんじゃないの!?って思っちゃうじゃないですか!少なくともそういう余地を残した描写だと僕は思うな。夢は無限大ですよ!
要するに、なにが言いたいかというと・・・。
四葉ちゃん×フータローがはじまりまくってる!ってことです。
四葉ちゃんが「写真の子」最有力ってのもありますけど、単純にこの二人のカップリングが一生見ていたいほど超好きになりました。今後の四葉ちゃんに乞うご期待!