五等分の花嫁 38話 「リビングルームの告白」 感想
ん~、今週も三玖が天使過ぎる!(挨拶)
凄い...。凄過ぎる...。我々の業界では三玖がかわいいなんてのは今更言葉にするまでもない常識中の常識なのですけれど、今週の三玖のかわいさは常識では測れないものがありました。もはや、頭がどうにかなりそうだった。どうしたんだ...三玖よ...。
いや、これはもう「かわいい」なんて言葉で表せるものではありません。軽く事件ですよ。事件は会議室で起きてるんじゃない!中野家で起きてるんだ!ですよ。「屋上の告白(3話)」に引き続いて描かれる「三玖の”告白”」シリーズ。もはや、この破壊力は刑法に触れる恐れがあると思うなぁ。あー、三玖がかわいい。
その昔。幕末の風雲児・坂本龍馬はその圧倒的な影響力から「龍馬が歩けば、風が吹く」と言われていました。「龍馬が動けば、時代が動く」とも。それと同じです。「三玖が動けば、読者が喜ぶ」!やっぱり三玖こそが正統派ラブコメヒロインですよ!
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今週の三玖と一花さんがかわいすぎる件!
ぐいぐい迫る三玖がウルトラかわいい!
一花さんが所属する事務所の娘さんの面倒を見ることになったフータローたち。というわけで、「おままごと」が始まったわけですが、開幕から「ぐいぐい」フータローに迫る三玖であります。なんなんだ...この可愛さは...。
ラブコメ界には本当に色々なヒロインがいます。それはもう、細分化したらキリがないほどに。まぁ、人それぞれ好みはあるけど、どれもみんな綺麗だね!ってやつですね。
しかし。最近のラブコメ大学の研究によると、人気のヒロインにはある傾向があります。それが「普通」です!もう世の読者は余計なオプションに疲れちゃっているのかもしれない。普通と無個性はイコールではないですから。「普通に超可愛い」。これが正義。やっぱり正統派は最高なわけでして...。(※ラブコメ大学の見解です)
そこへいくと三玖はパーフェクトですからね。三玖のかわいさには一部の”スキ”もなし。いや、むしろ”好き”しかありません!林間学校編で覚醒を遂げてからというもの、積極的に「フータローLOVE」を貫いていく三玖。まさにラブコメヒロインの鏡と言えるでしょう!
一方、我らが一花さんは.......
「お色気」戦法です!!うん、正統派も最高ですが、やっぱり「お色気」も素晴らしい!(←秒速の手のひら返し)
一花さんのなにが素晴らしいって、長女ゆえにお姉さんっぽく振る舞って、こういう大人っぽいことしてるけど、実際はめちゃくちゃ純情っていうところですよね。
先々週なんて、フータローをデートに誘うメールを送るだけでモジモジしていたわけですよ。実はうぶなのに、みんなの前ではちょっと背伸びをしちゃうお姉さんなんです。なにそれ、かわいすぎですか....。
その証拠に、この反応が全てを物語っていると言えるんじゃないでしょうか。フータローのどこが好きかを問われて、「えーっと...なんだろ...よくわかんないけど...こう見えて男らしい一面があったり...」と返す一花さんである。
言ってしまえば、この2人の反応は言葉の意味においてはそこまで変わりません。「頭が良い」はさておき、「頼りになる」「背も高い」「かっこいい」なんて、「男らしい」とほぼ同義ですから。
けど!具体的かつストレートな言葉にする三玖に対し、恥ずかしくてふわっとした解答になってしまう一花さん。この2人の対比こそがキモでしょう。同じ恋する乙女でも、また違った味わいがある。
し・か・も!
今回、めちゃくちゃ巧いなと思ったのが、三玖が一花さんへ「後悔しないでね」と言った点です。というのも、これは27話で一花さんが三玖に対して言った「後悔しないように」を踏襲したものなんですよね。これが凄く良いんですよ...。
あの時は、自分の気持ちに嘘をついていた三玖。そんな三玖を一花さんは応援してくれていました。でも、フータローと関わる中で一花さんがフータローに惹かれていることに三玖は気付いていく。
そして今回、三玖が一花さんへ「後悔しないでね」と告げるわけです。もはや感無量というほかありません。気持ちを隠す辛さ。その境遇を知っている三玖だからこその言葉だと思うと、めちゃんこ読ませる展開で熱いなって。いやー、さすが春場先生ですわ...。
今週の三玖は最高のプレーをした!
なんだ....このかわいさは...!
そして、フータローに惹かれた理由を再確認した時の三玖の表情がまたとびきりかわいいという...。もはや覇気がでてるレベルだと思う。メインヒロイン色の覇気が!
ヒロインが主人公に惹かれる理由に説得力のあるラブコメは名作...というのが持論ですが、子供ながらに「ママなんていらない」と強がる菊に対し、「可愛げもなく大人ぶってないで ガキらしくわがまま言ってりゃいいんだよ」と諭すフータローはやっぱりかっこいいですよね。
自分の境遇、そして妹のらいはを菊に重ねての発言だからこそ、本当の意味で人の心に届く言葉になる。かつての三玖もフータローの「人の気持ちに寄り添える温かさ」に救われた人でした。自分が五つ子の中で一番落ちこぼれ。わたし程度にできることは他の4人にもできるに決まってる。そう自分を卑下していた三玖を変えてくれたのはフータローでした。
だからこそ、三玖はフータローを好きになった。「頭が良いから」でも、「頼りになるから」でも、「背が高い」からでも、「かっこいいから」でもない。フータローの魅力は「やさしさ」。菊に接するフータローを見て、そのことに改めて三玖は気付きます。
そして・・・。
言ったー!!!!!!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!待って、待ってー!この流れで告白!?そんなん反則でしょう!!!(困惑)
しかも、フータローの袖を掴んじゃうんですか。そうですか。ありがとうございます!もうね色々無理ですよ...。脳が溶ける...。やっぱり、三玖こそが王道のメインヒロインです!これこそが、ぼくたちが見たかった三玖のヒロインとしての姿ですよ!
確かに、写真の子は四葉ちゃんかもしれない。未来の花嫁は五月なのかもしれない。『五等分の花嫁』において、過去と未来は重要なファクター。決して無視していいものではありません。しかし、そういった物語性はひとまず置いておきましょう。
真に大切なことは何か?無論、「今」でしょ!今、目の前で精一杯恋の花を咲かせようとしている三玖の姿を応援せずにいられるだろうか。いや、そんなのムリムリのカタツムリ!ありがとう、三玖...。久しぶりに熱い気持ちになれました...。
控えめに言って結婚したい。それくらいのかわいさでした...。たとえ、結末がどうなっても三玖の恋を応援したい。そう思う自分がいた。恋する乙女の告白!それこそが、ラブコメの醍醐味なり!
五等分の花嫁(完)!
フータローと三玖は無事に結ばれました。やったね!三玖ちゃん大勝利!春場先生の次回作にご期待ください....!(パチパチパチ)
今はこのままで.....揺れ動く三玖の気持ち
って、焦った~。違う、違う。これ「おままごと」でした。もう少しで『五等分の花嫁』終わっちゃうところだったよ。いや、三玖は超本気でしたけど!
とはいえ、この告白は凄く見応えがありましたよね。三玖の本気が見れたし、なによりも良かったのは、三玖が「好き」ではなく、「私と付き合おうよ」と言ったところ。同じようでいて、この作品的には全然違います。
だって、「私と付き合おうよ」ってのは独占したいの表れじゃないですか。これはごまかしのきかない告白セリフだと思うのです。やっぱり、作品テーマとしても、(現段階での)三玖の心情を見ても、ハーレムエンドはないんだろうなぁ...って。
ただ・・・。
揺れ動く三玖の気持ち...。
今、この六人でいる時間を大切に想う気持ちもあって...。今後は、その”葛藤”が三玖のストッパーになるのかもしれません。
まぁ、言ってしまえば、ヒロインレース的に他の姉妹がまだまだ三玖の領域まで達していないので、三玖がこれ以上踏み込んでしまうのも...ってのは確かにあります。今回でさえ相当ヒヤヒヤしましたし。
ですが、今後は、一花さんと三玖が今そうであるように、姉妹たちの中でフータローを想う気持ちが混線していくんだろうなと思うと、物語的な面白さと切なさで悶絶しそうですよね...。
どうしても一番最初(写真の子を除く)にフータローに惹かれ、今なお最前線でフータローを慕っている三玖を応援したい気持ちが働いてきますけれど、三玖に譲ろうとしている一花さんを見るのも胸キュンですし、四葉ちゃんもかわいいしで超困る。ホント、良いラブコメですよ!
つまり、結論としては....。
二人共パパ(フータロー)に惚れてるんだから、二人ともママになればいいと思います!
えっ?ハーレムエンドはありえない?うん、僕もそう思いますよ!で・も!恋する彼女たちの姿に、いま僕らは本物の夢を見るんだ...。