ふわふわびより

『五等分の花嫁』49話 感想、大切なのは”6人”でいること!今年のクリスマスは何かが起こる!?

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五等分の花嫁 49話 「七つのさよなら⑪」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

祝・アニメ化!

 

今週の『五等分の花嫁』は連載1周年&センターカラーです!

 

そして、なんと....このタイミングでアニメ化が決まりました。まさかこんなにも早くアニメ化が決まるとは...。少し気が早いですが、今から動くフータローたちを見られる日が楽しみで仕方ありません!

 

正直に言えば、いつかはアニメ化してくれるだろうという期待感はありました。だってこの作品は本当に面白いですから。今、最も読ませるラブコメ漫画を紹介するなら、なんの迷いもなくこの作品をオススメできるほどに凄い漫画です。

 

「五つ子」という目を引く設定に負けないくらい、しっかりとした世界観やテーマが作品の中に根付いていて、かつ出会うことから成長していく「ボーイミーツガール」ものとしての王道も外さない。毎週水曜日、最新話のストーリーを読むことにここまでワクワク出来るのも、恋愛という枠を超えて、彼・彼女たちがどういう風に「成長」していくのか、その「未来」について考えさせられるからでしょう。

 

そして、個人的に何よりもこの作品で好きなところはきちんと「人間」を描いているなぁと思えるところです。時に本気ですれ違ったり、本気でぶつかったり。成長の過程できちんとその人の「ダメなところ」も見せる。それぞれの「迷い」を掘り下げ、その過程にある葛藤をきちんと読者へ提示しているのですよね。

 

もちろん、それによってヒロインたちに対しての(読者が抱く)好感度に影響を与えることもあると思います。でも、迷わない人間に成長はない。迷って、悩んで、考えて、その先に、信頼や成長があるんです。

 

そのリアルにしっかりと向き合ったストーリーだから僕らも彼女たちの「気持ち」を考えながら読むことが出来る。文字どおりに「共感」出来る。同じ「人間」として。そう思わせてくれる所がこの作品の魅力と言えるのではないでしょうか。

 

ひとまず、アニメ化について思うことや期待することはまた後日別記事で書きたいと思いますので、早速、最新話の話について気になった点に触れていきましょう。

 

 

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フータローの家庭教師退任を知った彼女たちは...

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フータローの退任を知った彼女たちは

 

前回、自身の力不足を痛感し、五つ子たちを想う故に、彼女たちの家庭教師の任から降りることを決意したフータロー。

 

その事実を知ったとき、一体彼女たちがどういう反応を見せるのかが気になるところでしたが、あまりにも突然のことすぎて信じられないという様子から描かれているのがとても面白いなと。何気ないですが、個人的には非常に印象深い反応でした。

 

というのも、既に彼女たちにとってはフータローと過ごす時間が「日常」の一部になっているんですよね。だから、フータローが中野家に訪れないというのは言わば異常事態。二乃や五月が家出をした時と比べても何ら遜色ないインパクトが彼女たちに降りかかっているように見えるのもきっとこのためでしょう。

 

 

 

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姉妹たちにとってのフータロー

 

要するに、始まりは異分子でしかなかったはずのフータローが、もう全員の輪の中に自然と溶け込んでいるのです。

 

四葉ちゃんが、「また”みんな”と一緒に頑張れるのが楽しみ」と言っているように、「みんな」の中にフータローも当たり前のようにカウントされている。それを全員が受け入れているんですよね。だから、「みんな」がフータローの退任に納得がいかない。

 

そして、それはこれまで五姉妹と過ごしてきた日々の中でフータローが獲得してきた「信頼(=必要とされること)」を表現するものでもあります。言い換えれば、彼と彼女たちの間にあるものが「勉強」だけではないことのシルシ。ゆえに、(当たり前な話ではありますが...)たとえどれだけ優秀な家庭教師が代わりにいても、彼の代役なんてこの世界に誰一人としているわけがない。

 

意識的か無意識的かはともかく、「勉強」を教えて欲しいだけの理由で彼女たちはフータローを求めているわけじゃないのです。それぞれに程度の差はあれど、彼女たちが抱える想いは、「勉強」を教えてもらうという点にではなく、『”フータローと一緒に”』という部分に力点があるんですよね。

 

 

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彼女たちの成長

 

その証拠に、彼女たちはもう「自分でも不思議なほど問題が解ける」ようになっているんですよ。

 

もちろん、それは二乃の言うようにフータローのおかげですし、成長したとはいえ、期末試験では未だ全員が揃って赤点を抱えている彼女たちですから、まだまだ未熟もいいところ。最終的にフータローの作ったカンニングペーパーに頼る姿を描いたのも、彼女たちにはまだフータローが必要であることの示唆でもあるのでしょう。

 

しかし、「七つのさよなら」編のテーマの一つが、未成熟だったひな鳥たちが自らの翼で巣から飛び立つことであったように、彼女たちは自分たちの力で問題が解決できるまでの成長をまさに遂げようとしているんです。

 

だから、彼女たちにフータローが必要だと思う反面、フータローのメッセージにもあった「これからは自分の手で掴み取れ」というメッセージもまた正しいんだと思います。それこそフータローがいなくても今度は自分たちの力で赤点を回避することがもしかしたら彼女たちにはできるのかもしれません。

 

 

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フータローを求める理由は...


それでも、彼女たちがフータローを求める理由。その根底にある想いはなんなのか。それこそがポイントなのでしょう。

 

それぞれに少しずつ違ったセリフで反応を示した5人。しかし、気付けば全員が同じ方向(=フータローへの想い)に向かって、同じ表情を浮かべている姿が描かれていました。物語の始まりを思うと、なんだか今週のお話は本当に感慨深いものがありましたね....。

 

 

五つ子たちの成長!クリスマスに何が起こるのか!?

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彼女たちの成長

 

さぁ、一花さんの提案の元、五つ子たちは何かの決心を固めました。その力強い表情の5人を見た江端さんが「大きくなられましたな」というように、きっとあの頃の彼女たちにはなかったであろう”強さ(成長/勇気)”がこの表情に集約されている。

 

彼女たちの「成長」を描きながらも、彼女たちがフータローを「必要」とするのはなぜなのか。大切なのはきっと「気持ち」です。家庭教師という大義名分や義務が一度取り払われ、また彼女たち自身が「自立」を果たそうとしている今だからこそ、描けるものがある。

 

「自立」って頼らないことではないですから。むしろ、本当の意味で誰にも頼らずに生きていける人なんていない。誰かを信頼し、心の底から「一緒にいたい(=必要だ)」と思えることもまた立派な”成長の証”です。第一話から『五等分の花嫁』という物語を通して描かれてきた五つ子たちの姿を振り返ればそれは明らかでしょう。

 

 

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クリスマスイヴ

 

そして、クリスマスイヴの日に一体何が起こるのか。

36話で四葉ちゃんが「大切なのはどこにいるかじゃなく 五人でいること」というお母さんの言葉を引用していましたが、きっと、今年のクリスマスは”6人”でいることがキモになるんじゃないかな。

 

南の島よりも、北の大地よりも、ここにある「日常」が特別。今年のクリスマスは彼女たちにとってそんな日になるんだと思います。そう思える下地が今週のお話(=フータローという日常の喪失)で描かれていたのではないかなと。

 

このタイミングでお盆に突入し、二週間先までおあずけというのも気になりますが、それ以上にアニメ化も決まったので気持ちは上々ですよ。春場先生、アニメ化&連載一周年本当におめでとうございます!これからも末永く応援しております!



 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

 

 

『ぼくたちは勉強ができない』74話 感想、桐須真冬先生と唯我成幸の交点!そこが作品テーマの最終到達点である!

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ぼく勉 問74 感想「時に前任者は艱難たる[x]にも閲するものである」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ

今週の『ぼく勉』は真冬先生回です!文化祭編が終わってから「理珠ちん→あしゅみー先輩→うるか→文乃さん」ときていたので、ここで真冬先生のターンが回ってくるのは順当でしょう。

 

で、今週の真冬先生はどんなトラブル事を抱えているのかと思えば、家庭科の先生の代打で調理実習の授業を受け持つことになりました。

 

そして、見兼ねた成くんが真冬先生のサポート役としてお家で一緒に料理をすることになるというね。もはや当たり前のように真冬先生宅で2人きりになる流れへお話が展開されていくのが凄いですわ...。これが真冬先生回クオリティですよ!

 

 

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平行線だった2人の道に変化が...

 

とはいえ、これもまた作品のテーマを考えると面白いのかもしれません。

 

真冬先生の自宅(=内側)は彼女の「できない」部分が詰まっている場所であり、そこに踏み込むことは、周囲(=外部)から「天才」「完璧」と思われている真冬先生の内側を知っていくことでもありますからね。

 

「努力」の人である成くんが、「天才」の内側を知り、また「天才」であり孤高の人であった真冬先生が、「できない」自分を認め「誰かと補い合うこと」のできる成くんの考え方に惹かれていく。

 

異なる教育論を掲げてきた2人が少しずつお互いの距離を縮めていくまでの軌跡。それこそが真冬先生エピソードのキモでしょう。

 

桐須真冬先生と唯我成幸の想いが交じわる点。そこにこそ「才能」と「努力」を題材にしている『ぼく勉』という作品の一つの終着点があるのだと思います。

 

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真冬先生のお部屋でLet's cooking!

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真冬先生のエプロン姿が至高!

 

さて、今週のお話は真冬先生と成くんが一緒にハンバーグを作るところから始まっていくのですが、のっけからフリフリのエプロン姿を披露してくれるとはさすが真冬先生じゃないですか...!毎度「それしか」残っていないお店に突撃する成くんの手腕にも驚愕の念を禁じ得ません。

 

やっぱりね、真冬先生はずるいと思うんです。冒頭でも言いましたが、まず主戦場が「自宅」というのが強すぎる。年頃の男子にとって、年上の美人お姉さんのお家に行くってのはもうそれだけで「夢」の体現みたいなもんですからね。

 

言ってしまえば、もうここがラフテルですよ。真冬宅 is ラフテル。部屋には色々なものが散らばっていて実際に「大秘宝(=ブラジャー)」も見つかりましたし、作中で未だその真の姿を知っているのは歴史上でも(多分)成くんだけ。少年読者たちが真冬先生に憧れるのも真理というものでしょう。

 

し・か・も!

 

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どう見ても新婚夫婦である

 

この破壊力ときたもんです。

 

もはや語彙力が粉砕されるほどのニヤニヤシチュエーション過ぎて読者と成くんの頬が緩む緩む。もうこんなん夫婦じゃん!何で付き合っていないのか不思議なレベルだって。そりゃ美春さんも勘違いするっつーの!

 

「自然と自宅へ招く」→「手料理(と判定できるかはともかく)を振る舞う」→「髪を結ってくれ」→「共同作業でクッキング」という鮮やかすぎる連コンボを前に年上ヒロインの完成形を垣間見た気がしました。これが真の愉悦か!

 

年上のヒロインが最後にたどり着く2つの秘伝奥義「①自分の魅力を理解したうえでからかってくる、②無自覚に無防備に大人の女性の魅力を押し出してくる」のうちの②を今週の真冬先生は完全に会得しておりました。

 

ふむ。やはり真冬先生もまた、許されたヒロインにしか踏み入ることの出来ない究極の聖域へ到達した大天使と言えるのかもしれません。真冬先生のおかげで「新世界」(=年上好き)への扉を開くことになった少年たちが果たしてどれくらいいるのか。わたし、気になります

 

 

努力と才能の交点

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真冬先生の努力


というわけで、今週は成くんと真冬先生のイチャイチャ具合が輝いていたお話であるわけですが、物語的には『真冬先生の努力』が印象的に描かれていたこともポイントの一つだと思います。

 

というのも、前提として「学生」の間って「できない」ことが許されるんです。むしろ、学生というのは「未熟→成長」というプロセスを経る象徴的な存在。3人の「高校生」ヒロインたちや「浪人生」のあしゅみー先輩が「できない」ことに立ち向かっている姿を大々的に描いていることからもそれは明らかでしょう。

 

しかし、「先生」という職業は基本的には「できる」ことを求められます。たとえば、プロ野球選手が一日素振りを500回やってたとして、それは確かに凄い「努力」だけれど、それを評価してくれる人って案外少ないのです。結局、結果という形で「できる」かどうかが全てになってくる。

 

実際の高校生が「先生」に対してどういうイメージを持つかはそれぞれでしょうけれど、一般的に言えば「先生」は模範となるべき存在と言えますよね。ゆえに、できて当たり前という評価をされてしまう存在なわけです。

 

 

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教師というものを知る

 

そして、成くんが真冬先生を通して、そういった「教師」の裏側(=努力)を知ることになっていくのは作品として非常に興味深いじゃないですか。

 

今週のお話の冒頭では、他の教師陣から「さすが桐須先生」と言われ、最後に他の生徒たちから「完璧超人」と評価されている真冬先生だけど、その背景には真冬先生なりの「努力」がきちんとあるのです。それはまた、真冬先生にとって「教師」という道が、彼女の努力の末にたどり着いたものであることの証明でもあるのでしょう。

 

だからこそ、「努力」の人である成くん「才能と努力」を知っている真冬先生の2人が織り成す物語には深みが生まれるんだと思います。決して交わらないはずの平行線だった2人が少しずつお互いのことを知り、その努力を知って、徐々にお互いの価値観に向き合っていく。その軌跡が本当に素晴らしい。

 

以前の感想でも言いましたが、きっと「教育係」としての経験や桐須真冬という人の考え方に触れることで、唯我成幸の目指す道は「教師」になっていくのでしょうし、「過去(=才能)」への後悔があった真冬先生も彼の姿を通して、自身の道(=努力)を肯定できるようになっていくんだと思います。やはりこの関係性がたまらなく好きですわ...。

 

 

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真冬先生の想い

 

真冬先生にとって「教師」という道が正しかったのかどうか。その答えはもう、このセリフに込められていると言っていいのかもしれません。

 

時間や機会の「有限性」。それを最も良く知っているのは真冬先生なのですから。過去に彼女が抱いてきた後悔が、今の桐須真冬先生という「教師」のあり方を支えている。そして、そのあり方に惹かれて「教師」という道を目指す生徒が彼女の前に現れるのでしょう。

 

それこそが真冬先生関連のエピソードの最終到達点になるのかもしれません。成くんの考えを受け容れて、少しずつ変化を見せる真冬先生の今後に期待したいですね!

 

 

というわけで、今週の感想を総括すると......

 

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ハンバーグをぺたぺたする真冬先生が最高にエッチだったな!ってことです。ふぅ...。やっぱり筒井先生は最高ですわ!

 

髪を「結う」というのも、もしかしたら将来2人が「結ばれる」ことの暗示なのかもしれんな。そういう素敵解釈もアリってことで!

 

誰と結ばれるのかというラブコメ的な要素はもちろん、主人公・唯我成幸の進路という人生論的な要素でも楽しめる真冬先生回。今後の展開にもとても注目です!

 

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。

 

『五等分の花嫁』48話 感想、風太郎の決意が示すのは「勉強」軸からのさよならである!

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五等分の花嫁 48話 「七つのさよなら⑩」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

す、素晴らしい・・・。

 

なんという破壊力でしょうか...。物語が始まった頃から長いことフータローに反発してきた二乃がついに「本物のデレ」を見せました!もうなんだかほんとに感慨深さが一杯で胸が熱くなりまくりですよね..。

 

そして、そう感じるのはここに至るまでにたくさんの葛藤があったからでしょう。もうじき連載1周年を迎える『五等分の花嫁』ですが、「素直」にフータローの提案を受け入れる二乃の姿を始めとして、今週のお話の中にはこの1年の連載の中で紡がれてきた「彼女たちの変化」が印象深く描かれていました。

 

様々な積み重ね(=過程)を経て、今の彼女たち(=結果)がある。変化には必ずそこに達するまでの「過程」があるのです。今回はそういう視点を持って、今週のお話を振り返っていきたい。

 

 

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前に進めたからこそ「昔」のように...

 

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五人の笑顔

 

前回、お互いの「違い」を受け入れることで、確かな成長を示して見せた二乃。

 

「二乃と五月の家出騒動」と「四葉ちゃんの陸上部問題」も無事解決し、期末試験に向けて仲良く机を囲む5人の表情には笑顔が浮かんでいました。そんな彼女たちを見守るフータローの表情もとても印象的に描かれていましたよね。

 

「五人で一緒にいてほしいんだ」。44話でフータローが願った光景がまさにここに広がっている。嬉しさを表情に滲ませるフータローを見つめながら「よかったね」と微笑む三玖の正妻感も本当に素晴らしいものがありました。

 

 

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「昔は」仲良し五姉妹だったじゃん(6話)

 

また、今週の笑顔に満ちた5人の姿は、一花さんが6話で言っていた「昔は仲良し五姉妹だったじゃん」というセリフへのカウンターでもあるのでしょう。

 

何もかもが同じでとても仲が良かったのだという「昔」の彼女たち。当たり前ですよね。意見も性格も「同じ」であるなら争いなんて生まれようもない。人はそれぞれに「違う」からこそすれ違い、そこで初めて喧嘩が生まれるんです。

 

しかし、彼女たちはそれを見事に乗り越えて見せました。それぞれの「違い」を認め合い「変化」を受け入れること。そこにたどり着いた彼女たちだから、仲良しだった頃のように戻れる。過ぎた時間は戻らないし年月と共に色々なことが変わっていくけれど、それを受け入れ「過去」とさよならをして前に進めたからこそ、「昔」のように笑い合うことが出来るのです。

 

どれだけ変わっても、変わらないもの(=戻れる場所/帰ってくる場所)がある。それこそが「七つのさよなら」編を通して春場先生が描きたかったテーマの一つだったのではないでしょうか。「仲良し五姉妹」という間柄にただいま」を果たした彼女たちの姿が何よりもその証明と言えるのかもしれません。

 

 

 

家庭教師からの「さよなら」が物語にどんな影響をもたらすのか

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家庭教師の退任

 

というわけで、ようやく「姉妹」の問題に決着がつき、「七つのさよなら」編も見事に大団円!という雰囲気が漂っていたのですが、物語はまた新しい方向へと急ハンドルで舵を切っていくことになります。そう、フータローの「家庭教師退任」宣言ですね。

 

今回の期末試験において「赤点を取ったらクビ」というノルマは課されてはいませんでした。しかし、彼は自らの意志で「家庭教師」という立場からのさよならを選ぶ。なぜなら、今回赤点回避が困難な状況に陥ってしまったのは自分の力不足が原因だったからだ、と。

 

要するに、彼は自分が彼女たちに相応しくない(=不要だ)と思ったわけです。そして、そう考えたのは今回の様々なトラブルを通じて自分の無力さを思い知ったから。

 

確かに、今回のトラブル解決で一番活躍を見せたのは三玖でしょうし、四葉ちゃんの背中を押したのも、三玖によって救われた二乃。今回の件に絞って「結果」だけで語るならば「五姉妹」が自分たちの力で乗り越えて見せたという構図になっていると言えるのでしょう。

 

 

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フータローの想い

 

ゆえに、成長し5人揃って無敵になった彼女たちに、自分は不要だとフータローは考えたのかもしれません。

 

でも、今回の諸問題を解決するにあたって、三玖から二乃へ、二乃から四葉ちゃんへと渡された「勇気」のバトンは、元々フータローが三玖にもたらしたものでもあるのです。姉妹たちがここまで至る「過程」にはフータローはなくてはならない存在だったんですよね。

 

五月が「あなたが必要です」と言ったように、また零奈が「君はもう必要とされる人になれてるよ」と言ったように、五姉妹にはフータローが必要でした。彼女たちは他でもなくフータローに出会うことで「変わり始めた」のですからそれは当然でしょう。あの二乃がフータローに「よろしく」と頼り始めたことがその証明。自己の評価が低いのはフータロー自身だけなのです。

 

 

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フータローの決心

 

しかし一方で、今回のフータローの決意は個人的には彼の「変化」を表現したものでもあると思ってます。

 

決してこのセリフは「俺は不要だ...」と言っていた頃の5年前の彼と同じではない。フータローもまた中野姉妹との「出会い」によって変わってきているはず。

 

その証明として、まず注目すべきなのはフータローが「勉強を教えるだけじゃダメだったんだ」と言っていることです。物語が始まった頃は何よりも「勉強」を第一にしていたフータローが試験の結果よりも大切なものとして「彼女たちの気持ち」を挙げている。これは非常に大きな「変化」でしょう。

 

 

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フータローにとっての「勉強」

 

41話で彼自身が語った通り、これまでのフータローにとって「勉強」というファクターは自分の存在証明とも言えるものでした。

 

”写真の子”に出会い「誰かに必要とされる人間になる」ことを決意した彼にとって「勉強」は言わば彼の生き方を支えるもの。食事中にテストの復習をしたり(1話)せっかくの休日を「勉強」漬けで過ごそうとしたり(36話)していた彼の姿からもそれは明らかですよね。

 

しかし、そんな彼も「勉強」以上に大切なものがあることに気付いた。「あいつらの気持ちも考えてやれる家庭教師の方がいい」。それは彼がこれまで姉妹たちと積み重ねてきた日々の中で芽生えさせた想いであり、同時に彼の「成長」の兆しです。

 

確かに彼らの始まりは「家庭教師(=勉強)」という軸で得たつながりでした。でも今の彼らの間にあるものは本当にそれだけなのでしょうか。その軸が取り払われた時、彼・彼女たちの間には一体何が残るのでしょうか。

 

きっとそこの部分を掘り下げることがこの展開の狙いなのかなと。フータローの決意によって、改めて姉妹たちに「フータローという存在」が自分たちにとってどういう存在なのかを考えさせる。それは今後の物語を描いていくうえでもとても重要になってくるポイントなのだと思います。

 

 

物語は「姉妹」から「家族」の問題へ!

 

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中野父にフータローが物申す!

 

さて、最後に中野父とフータローのやり取りについて触れていきましょう。今回は「結果」と「過程」という言葉を意識して感想を書いてきたのですけど、その理由はこの2人のスタンスの対比を浮き彫りにするためでした。

 

というのも、中野父ってとても「結果主義的」な考え方を持った人だと思うんです。前回の中間試験編では「(点数が)一番の判断基準だ」と述べ、今回フータローから二乃と五月の喧嘩を知らされた際には「もう解決したのかい?」という反応のみ。

 

つまり「過程」に興味がないのですよね。「結果」だけ知れればいい。フータローが「なぜ喧嘩したのか気になりませんか?」と「過程」について指摘しても答える様子もありません。「過程」と「家庭」が掛かっていると考えるとなんだか面白いんですが、二乃や五月が何を考え、何に悩んでいるのかなんてことはこのお父さんの関心事ではないのです。

 

 

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フータローにとっての「姉妹たち」

 

そして、そんな父親のスタンスに物申すフータローの姿にこそ、彼の「変化」と「成長」が詰まっているのだと思います。零奈が語ったようにフータローは5人ときちんと向き合っているんですよね。

 

無関心な中野父との対比で浮き彫りになるフータローの想い。「勉強」や「試験」(=「結果」の象徴)にこだわっていたフータローが、生徒としてではなく大切な存在として彼女たちの「気持ち」や「悩み」(=成長の過程)に踏み込むようになっていく。

 

彼にとってもう彼女たちはただの生徒(仕事の相手)ではないのです。それを表現するために「家庭教師(=勉強軸)」からのさよならを描いたのかもしれませんね。今後の展開で仮に彼がまた家庭教師の立場に戻ることになろうとも、一度そこの部分をきちんと示しておく必要があったのでしょう。

 

 

というわけで、何が言いたいのかをまとめると...

 

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今週の三玖が胸キュン悶絶不可避レベルで最高に可愛かった!ってことです。

 

1話から読み返していると本当に三玖は回を増すごとに可愛さの桁が跳ね上がっていくので、もうヤバいですわ...。三玖半端ないって!

 

ひとまずは、フータローの退任を知って5人がどういう反応を示すのか気になるところ。そして、すぐには解決されないだろうけど中野父の問題もどうなるかな...。最後にはこの人に娘さんをくださいって言うのだと思うと胸が熱くなりますね!

 

「姉妹」から「家族」へとテーマが進み始めた彼・彼女たちの物語。この先、フータローたちの関係性がどう変わっていくのか楽しみです!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

 

 

『ぼくたちは勉強ができない』73話 感想、桐須美春さん見参!”夕焼け”が示唆する古橋文乃さんの気持ちとは...?

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ぼく勉 問73 感想「天才の質疑はいみじくも[x]どもの攻防となる」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ

 

今週の『ぼく勉』が最高すぎる...。

 

2人きりのファミレスデート(※勉強です)というシチュエーションから始まった今週のお話。

 

のっけから文乃さん派を悶死させるには十分過ぎるほどの破壊力だったわけですが、そのうえ文化祭でのキスを思い出しながら文乃さんを意識してもんもんとする成くんを描いてくるとはな...。こんなんニヤニヤテロじゃんか...。

 

先週の予告文で「名探偵文乃ちゃん再び!」と書かれているのを見てから、今週の文乃さん回を一週間心待ちにしていたのですけど、いざ読み進めればもう驚愕の一言ですよ。事前の期待をはるかに凌駕するエピソードが今週のお話には詰まっていました。

 

やっぱり文乃さん回めっちゃ好きですわ...。もちろん文乃さんが一番大好きなヒロインだからというのもあるけど、その点を差し引いても『物語として』文乃さんエピソードはとても読み応えがあるなって。それを改めて再認識できた。

 

「姉」という関係性が強調されていた今週の物語。この1話のエピソードを通して複雑な文乃さんの「気持ち」が少しずつ分かりかけてきたように思います。あぁ、文乃さんは本当にかわいいなぁ......。

 

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桐須美春さん見参!ヤキモチを妬く文乃さんが可愛すぎる...!

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美春さんの再登場!

まさかの美春さん登場!

 

さて、今週のお話は『色恋沙汰』『キスの相手』について文乃さんが「勘違い」をするところからお話が始まっていきます。で、まさかまさか、その「勘違い」を更に加速させる存在として、桐須美春”さんが登場しました。

 

「意外な場所でお会いしましたね 唯我成幸さん」と自分で言っているように、正直意外過ぎる再会である。久しぶりの再登場がまさかの文乃さん回とはホント恐れ入りましたよ。

 

し・か・も!

 

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息ピッタリの文乃さんと成くん

 

このぶっこみ具合だかんね。彼女なりの忖度の結果「キスの相手は自分だ」と堂々の宣言をし始める美春さん。本当にスゲーな!そりゃ「は?」ってなるっつーの。色々な意味でぶっ飛んでる。さすがは桐須の血を引く者ですわ...。(※褒めてます)

 

やっぱり美春さんは良いキャラしてるよなぁ...。初登場の問45-46では「お姉さまお久しぶりですっ!」と言っていたこともあって成くんたちの生活圏の近くに住んでいる感じは全くしなかったのですけど、今回もたまたま真冬先生に会いに来ていただけなのかな?それとも案外簡単に行き来が出来る所に住んでいたり...?後者なら今後も出番が増えそうですね!

 

...とまぁ、それはさておき、今週の美春さんの活躍ぶりには目を見張るものがありました。なぜかって?ヤキモチを妬く文乃さんが超可愛かったからですよ!

 

 

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文乃さんのヤキモチ

あぁ、最高すぎる....。

 

完全に”彼女”の反応過ぎてニヤニヤしかない...。イチャイチャする「成くん×美春さん」の姿に、思わず声を荒げて取り乱してしまう文乃さんの姿は本当に愛おしくていじらしかった...。

 

正直こういう展開をずっと待っていたんです。今週文乃さんが見せた「感情の発露」。ここにこれまでわかり辛かった文乃さんの心情を紐解くポイントがあったように思います。今回はその部分について少し踏み込んでいきましょう。

 

 

文乃さんが「怒る」理由

 

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文乃さんの反応(24話→33話→73話)

 

これまでの物語の中でも、今回のように、成くんと他のヒロインの関係について文乃さんが複雑な反応を示すシーンはたびたび描かれてきました。

 

真冬先生の時、あしゅみー先輩の時、そして今回の美春さんの時。そのどれをとっても文乃さんは成くんに対して(少なくとも表面上は)「怒り」と表現してもいい感情を前面に押し出していましたよね。

 

なぜか?それはもちろん文乃さんが理珠ちんやうるかの恋を応援しているからです。「絶対好きになんてなるはずがない 友達が好きな人のこと」というセリフにも表れているように文乃さんにとって2人はとても大切な友達。だから、成くんが2人以外の女性と仲を進展させることに「怒る」。それが文乃さんのロジック(頭で考えていること)だったわけです。

 

 

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文乃さんのモノローグ

 

でも、もし本当にそれだけなら文乃さんに「怒る」道理なんてあるのだろうかと。もっと言ってしまえば、それは「怒る」に足る明確な動機と言えるのだろうかと。今週の物語ではその疑問(ロジックの矛盾)が丁寧に掬い上げられていくわけですね。

 

もちろん、大切な友達の恋が成就することは一般的に考えて喜ばしいことでしょう。成くんに対しても少なくない恩を感じる間柄なわけですから、その相手が誰なのか気になるのも当然。だから近しい間柄の人間として少しばかりのおせっかいを焼く。それ自体はおかしくない。

 

しかし、文乃さん自身が言っている通り「成幸くんが誰とキスしようが」、それが彼が選んだ相手ならば、本来は必要以上に怒ったり、取り乱したりするのはおかしな話なのです。だって恋愛は自由意志に基づくものだから。成くんが誰と付き合おうとも自由。文乃さんもこの点を「頭では」きちんと認識しているんですよね。

 

 

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制御できない気持ち

 

なのに、文乃さんの「体は」動いてしまう。パフェをあーんするという恋人同士にしかできない究極食事に咄嗟に割って入ってしまうのです。その様子は「怒り」というより、もっと正確に言うならば「嫉妬」と表現する方が妥当でさえある。

 

もし、この場にいたのがうるかであったなら、ヤキモチを妬くのが「道理」であると読者の誰もが思うでしょう。それは当たり前な話、うるかが成くんに対して『恋心』を抱いているからです。

 

なら、反転して考えれば、成くんと美春さんが良い雰囲気になろうとも、「特別」な感情を持たないはずの文乃さんに「ヤキモチ」を妬く理由はない。....はずなのに、気付いたら体が動いてしまっている。これが非常に興味深いわけで。

 

 

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「パフェを食べる」ことの意味

 

しかも、今回描かれたこの特大パフェは58話で文乃さんと成くんが台風の影響で食べられなかったものなんですよねそれを今回成くんと美春さんが2人で食べようとする。意図的なリフレインを用いることで文乃さんの「嫉妬心」を煽るための細やかな表現としてこのやり取りを上手く機能させているわけです。

 

その点を踏まえても、今回の一連のシーンは、文乃さんの心の中で「特別な感情」が芽生え始めていることを意図したものなのでしょう。友達のための「怒り」から制御できない「嫉妬」へ。そんな心情の変化が見て取れる回でもあったのかなと思います。

 

 

”姉”としての古橋文乃さん、唯我くんと成幸くんについて

 

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お姉さんとしての文乃さん

 

また、今週のエピソードの中で個人的にとても印象的だったのは、冒頭では「唯我くん」と言っていた文乃さんがお姉さんモードに入った瞬間に「成幸くん」と呼び方を変えていたところです。

 

もちろんこれは美春さんに「文乃さん=お姉さん」という誤解をさせるために必要な要素であったわけですが、それはメタ的な視点であって当然呼び方が変わっている理由はそれだけではないはず。それ相応の理由があって然るべきでしょう。

 

 

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「成幸くん」呼びの出発点

 

そもそも、第一話からずっと「唯我くん」と呼んでいた文乃さんが「成幸くん」という呼び方を混合させるようになったのは、39話のお泊り回で姉弟のフリ」をしたことが始まりでした。

そして、この39話以降、物語の中で「唯我くん」と「成幸くん」呼びが混合するようになっていくのですが、「姉弟のフリ」が引き金になっていることからもわかる通り、この呼び方の違い「唯我くん=同級生としての呼び方」「成幸くん=姉としての呼び方」という構図を出発点にしているんですよね。

 

 

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文乃さんが覚える罪悪感(47話)

 

しかし!47話の「名前呼び」回におけるやり取りでは、そう単純な法則で表現出来るものではなくなっていることがわかります。

 

というのも、このシーンにおいて理珠ちんとうるかの前で「成幸くん」と呼んでしまった文乃さんは後ろめたさを感じそれ以降この2人の前では徹底して「成幸くん」と呼ぶことがなくなるのですが、これもまた少し不思議なお話なわけですよね。

 

だって、「成幸くん」という呼び方が本当にお姉さんとしてだけの呼び方であるなら、後ろめたさを感じる必要なんてないじゃないですか。むしろ、文乃さんが誤魔化し文句で姉弟ごっこを少々...」と言ったように、「お姉さん」という意味でしかないのなら堂々と「成幸くん」と呼べばいいのです。

 

 

 

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「成幸くん」という呼び方のもう一つの意味は...?

 

それなのに、理珠ちんやうるかの前で「成幸くん」と呼んだことに後ろめたさを感じてしまったのは、物語的に言って「姉として」以外の意味(=特別な感情/文乃さんもまだ自覚出来ていない気持ち)がその呼び方に含まれているからなのでしょう。

 

そして、文乃さんの中で「特別な感情」が芽生え始めたのはやっぱり「成幸くん」呼びの出発点になったあの夏祭りの夜なんだと思います。”姉”としての「成幸くん」”特別な感情”を示す表現としての「成幸くん」。その2つがあの夜に同時に生まれたんじゃないかと個人的には考えていきたいなって。

 

まぁ、実際筒井先生がどういう意図を込めているかはわかりませんが、今回美春さんが登場した理由も文乃さんの「お姉さん」属性を際立たせるためで、文乃さんのことを成くんの「姉」であると誤解できて、かつ文乃さんの「特別な感情(=嫉妬)」を引き出す役目として美春さんが適任だったから彼女の再登場が描かれたとも言えるんだよね。

 

そういう意味でも、「姉という立ち位置」と「特別な感情」という2つの軸は文乃さんエピソードの中でも密接な関係にあると思うので、今後もこの点には注目していく所存です!

 

 

 

”夕焼け”が示唆する古橋文乃さんの気持ち

 

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”夕焼け”が示唆する気持ち

 

というわけで、今週は語り始めたら一生終わりそうにないくらい盛りだくさんな回だったのですが、今回のお話の中で一番物語に余韻を与えているのは、物語の締めにも使われている”夕焼け”でしょう。このシーンには本当に光るものを感じました。

 

というのも、”夕焼け”ってのは物語において「切なさ」を表現するメタファーとして用いられるものなんですよね。なぜなら夕日は沈んでいくものだから。ゆえに「儚さ」や「哀愁」の念を感じさせるにはうってつけの背景表現なわけです。

 

じゃあ今回の物語で描かれた”夕焼け”にはどんな意図があるの?と言えば、無論文乃さんの心情を表現するためのものでしょう。58話で「雨」を用いて文乃さんの心情を示した(と思われる)筒井先生ですから、今回の”夕焼け”も偶然の産物だとは思えません。

 

 

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頭で理解している想い、心の内に眠っている気持ち

 

今週の文乃さんがいじらしすぎる....。

 

”夕焼け”を見つめながら、「キスの相手がりっちゃんかうるかちゃんだったならそれでよかったのに...」とつぶやく文乃さん。その姿には「切なさ」が溢れていました。

 

きっとこの言葉自体に偽りはないのだと思います。文乃さんは本気で理珠ちんやうるかの恋を応援している。それはこれまでの物語からも明らかでしょう。

 

しかし、同時に文乃さんの中で「特別な感情」が芽生えてきていることもまた事実なのですよね。だから、文乃さんの中に眠っている想いが”夕焼け”を描き出す。今回はそんな切なさを宿したまま物語は幕を閉じました。

 

きっと、これから文乃さんには「友情と恋愛」の葛藤という展開が訪れるのでしょうね。そして、その時文乃さんはどんな答えを出すのだろうか。たとえそれがどんな答えであっても、文乃さんには幸せになって欲しいなと願わずにはいられません....。

 

というわけで、今週の感想を総括すると....

 

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今週の文乃さんは最高に輝いていたな!ってことです。『ぼく勉』史上最高の神回と謳われた39話に匹敵するほど心が動かされる回でありました。

 

きっとこんなにも好きで好きで大好きになれるヒロインにはもう巡り合えないんだろうなぁ...。筒井先生本当にお願いします...。どうか古橋文乃さんにハッピーエンドを!(土下座)

 

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。

 

『五等分の花嫁』47話 感想、世界を広げるのはいつだって勇気!さよならを越えて二乃はまた強くなる!

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五等分の花嫁 47話 「七つのさよなら⑨」 感想

 

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意本当に凄い作品だ・・・

 

今週の『五等分の花嫁』を読み終えて確信したことがあります。この漫画は本当に面白い!もしかしたら、人生の中でこれほど自分の価値観を刺激してくれる作品に巡り合うことはもうないかもしれないと思えるほどに。

 

人が本当の意味で成長するために大切なモノってなんでしょうか。きっと、様々答えはあるのでしょうけど、個人的には『勇気』なんじゃないかなと。『自信』とか『勇気』って「自分のものさし」を持つ上でやっぱり何よりも重要なものだと思うんです。

 

というのも、人は往々にして「正解」を求める生き物なんですよね。身も蓋もないことを言えば「間違える」のが怖いからなんだと思います。だから『自信』がない時ほど画一的であろうとする。誰だって『指標』があれば安心感を得られますから。43話で二乃が「全員が同じだった頃は居心地が良かった」と言っていたのも、根源的にはこれに近いものがあったのかもしれません。

 

「同じである」ということの安心感。特にそれが自分にとって大切な人であればなおのことです。いつまでも変わることなく自分たちの巣の中にいられたなら間違えることもない。だから二乃は外からの侵入者であるフータローを初めはなかなか受け入れることが出来なかった。

 

でも、巣の中から飛び立つことでしか見ることの出来ない景色がある。前向きになった三玖が、また自信を持って女優の道を目指し始めた一花さんが、そしてフータロー(外の世界/変わっていくことのメタファー)を受け入れた五月が、その姿を以って二乃に語り掛ける。変わっていくこと、みんなが違うことは「独り」になることじゃない。むしろ、それぞれが違う経験をすることで一緒に世界を広げることなのだと。

 

これこそが「七つのさよなら編」が掲げるテーマでした。変化を受け入れる『勇気』。二乃がそれを獲得するまでの軌跡。その集大成が今週の物語の中に詰まっていたように思います。

 

<関連記事>

 

 

 

変わっていくこと、違いを受け入れること

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「違うこと」

さて、今週のお話は、四葉ちゃん救出大作戦として、四葉ちゃんの変装をすることになった五月のシーンから。が、案の定速攻で代役であることを看破され、万事休す状態に陥ります。まぁ前回の感想でもツッコミましたが、全然髪の長さ違いますからね...笑。

 

ただ、前回までのお話の流れを汲むと、陸上部の江場部長が言った「似てるけど 違うよ」というセリフには(江場さんが意図したわけではなく、あくまでも物語的にですが...)それ以上の意味があるようにも思えます。

 

五月と四葉ちゃんは似ているけど違う人。ゆえに、表面上はともかく、本質的には五月に彼女の代役は務まらないのだと

 

 

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二乃による変装

 

その事実を踏まえると、今回髪を切った(「変わっていくこと」/「違うこと」を受け入れた)二乃が四葉ちゃんの変装をして、有無を言わさず江場さんを威圧して見せる姿は秀逸でした。

 

だって、これこそが「二乃らしい」じゃないですか。これが二乃のやり方ですよ。髪の長さが同じで、容姿が完全に一致していて、表面的には同じでも、五月とも四葉ちゃんとも二乃は違う。

 

そもそも二乃は似せる気さえないのです。表面的に変装しているだけで、全く四葉ちゃんらしく振る舞うつもりがない。四葉ちゃんや五月がこんな風に人を威圧する姿なんて想像もできないでしょう。

 

そういう意味において、二乃は自分の「やり方」を示しました。「私が辞めたいのは本当ですけど」。その言葉は確かに四葉ちゃんの本音を代弁したもの。でも、それはあくまでも代弁であって、四葉ちゃん自身の言葉じゃない。

 

 

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今度は二乃が四葉ちゃんに語り掛ける

 

だからこそ、二乃は四葉ちゃんにこう言ったのだと思います。「あんたも変わりなさい」と。きちんと、四葉ちゃんの本音で陸上部と話をしなさいと。辛いことも、不安なこともあるけれど、「自分のものさし(やり方)」を持つことはとても大切なことだから。

 

本当にこのシーンに至るまでの流れは凄かった....。個人的には、もうこのセリフを二乃が語るという点こそが、この長編ストーリーで春場先生が描きたかったことなんじゃないかとそう感じるほどのインパクトさえありましたよ....。

 

 

二乃の覚悟

 

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過去とのさよなら

 

また、今回思わず膝を打ったのが、二乃が「過去」を乗り越えて、「未来」への一歩を踏み出すシーン。誰よりも姉妹を愛し、誰よりも「中野家」という世界を守ってきた彼女は、ようやく新しい世界への扉を開きました。

 

家出から始まった「七つのさよなら編」。でも、家出をして「独り」の世界に立てこもることが巣立つことじゃないんですよね。「巣立つこと」は世界を広げること。それぞれがそれぞれのやり方で、異なる経験をしながら、広い世界・遠い未来に向かっていく。

 

それでいいんです。好きな飲み物も好きなTV番組も趣味も将来も違っていい。正解は一つじゃないから。変わることを恐れずに突き進んだ道。それこそが彼女たちだけの正解になる。

 

 

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二乃と五月

そして、この先彼女たちがどれだけ変わろうとも、変わっていくことを前向きに捉えることが出来た彼女たちならば、突き進んだ道の先で、また何度だって交わることができるのだと思います。

 

好きな映画が違っても、たとえどれだけ変わろうとも、変わらないものがある。それが『姉妹』への想い四葉ちゃんの変装という舞台装置を用いて、殊更に二乃と五月の違いを強調しながらも仲直りのやり方は同じというのは本当に最高の締め方だったなと。

 

やっぱり二乃の心の扉を開くための鍵は『姉妹』への想いにこそあったというわけですよね。それをこんなにも鮮やかに描き切るとはホントさすがとしか言いようがないですよ...。

 

本当に今週のお話はこれまでの二乃エピソードの集大成だったなって。やっと、ここから新しい二乃の物語が始まるんだと思うと胸が熱くなりまくりですね!

 

 

二乃の気持ちがどう変わっていくかも注目!

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二乃の想いの変化は...?

 

というわけで、今後二乃がフータローにどんな想いを抱いていくのか、わたしとても気になります!

 

キンタローへの『恋心』とさよならをし、新しいスタートを切った二乃ですが、果たしてこれからフータローとどんな関係を築いていくのかなぁ...。もう本当に楽しみしかないよ!

 

ひとまず、来週は期末試験に突入でしょうか。フータローの言う秘策も気になるところ。バラバラだったパズルのピースを最後には綺麗に収めてしまうような展開を描くことに定評のある春場先生ですから、期末試験もどう締めてくれるのか超期待大ですね!

 

 

 

つまり、今週の感想を総括すると...

 

 

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髪を切った二乃も最高に可愛かったなってことです!

 

「変わっていくこと」に対する二乃の覚悟を示す描写としても、このイメチェンはこれ以上ないアイディアだったと断言できる。あぁ、二乃は本当に「人間的にも」魅力的な人になってくれましたよ...。

 

変わることを恐れないで、未知の世界(=未来)へ踏み出していく勇気。「七つのさよなら編」はまさに一人の少女が、大きな世界への扉を開くに至るまでの大きな成長を描いた物語でした。そして、フータローと結ばれる『花嫁』という未来はその一つの形であって「それぞれに違う未来がある」ということを改めて示唆してくれたエピソードでもあるのでしょう。

 

そう考えると、今後の物語の大きな軸や焦点は、彼女たちの『将来』を感じさせるものになってくるのかもしれませんね。どこまでも「人間」を描いていく『五等分の花嫁』というストーリー。今、個人的に最も熱いラブコメ漫画です!

 

 




 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。