ふわふわびより

『五等分の花嫁』91話 感想、巣立ちの予感と上杉風太郎の変化!五月の心情についても考察してみよう!

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五等分の花嫁 91話「偶然のない夏休み」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』を読了。

 

久しぶりの日常回です。先週の切なさ全開な四葉ちゃんエピソードから一転、ちょっとばかり賑やかで、かつ「変化の訪れ」を予感させられるお話でもあったでしょうか。夏休みに突入し、フータローに会えないことを素直に寂しいと表明する子もいれば、"決意"や"忖度"を胸の内に隠している子もいる。

 

「バイト先の休業」や「らいはの計画」が伴ってなお、風太郎と五つ子達が出会えなかったあたりにも「偶然のない夏休み」というサブタイトルの意図が見えていましたが、それゆえに、風太郎が改めて五つ子たちと過ごす「日常」を大切だと気付いていった点は非常に物語性を帯びてもいましたよね。

 

 

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風太郎の変化

 

あいつらもいたら

もっと楽しかったんだろうな

 

日常回だからこそ再認識させられる日常の中にある大事なモノ。当たり前だったこと(=共に過ごす時間)がそこに存在していないことによる寂寥感にも似た感覚。それはきっと、いずれ彼・彼女達が直面していくであろう未来そのものにも少なからず関わってくるのでしょう。

 

「日常の尊さ」を描きつつ、「変化の訪れ」に関する種蒔きも着実に行われていた今週の物語。ここまでのストーリーも踏まえながら、早速気になった点について振り返って参りましょう。

 

 

 

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第91話:偶然のない夏休み

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元の家への引っ越し

 

さて、今週のお話は、五つ子たちが「元の家(=中野家)」へのお引っ越しを決断したシーンから。

 

ここまで本作を読んできた方はご承知の通り、『五等分の花嫁』という作品の根底には、いつも一緒だった五つ子たちがどのようにしてそれぞれの進路を歩んでいくのか、という非常に大切なテーマが流れています。

 

過去の四葉ちゃんからスタートし、七つのさよなら編で家出をした二乃や、修学旅行編における一花さんの嘘.....など、姉妹たちの絆が試される場面がこれまでにも幾度か描かれてきましたが、その度に彼女たちは「五人でならどんな失敗も乗り越えていける」ことを示してもきました。

 

でも、そんな日々ももう終わる。

 

高校三年生という「人生の岐路」とも言える時期に差し掛かった彼女たちは、これから「一人一人」が自分の未来と向き合っていかなければなりません。独りになるためではなく、「一人前」の大人になるために。自分が敷いたレールの上を自分の足で歩いていく。それが彼女たちが目指していく「自立」の始まりなんですね。

 

 

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それぞれの道(第69話より)

 

そして、第69話のお話でも風太郎が語っていた通り、彼女たちにとってそれは決して悪いことではないはずです。

 

帰って来られる場所、再びみんなで集まりたいという気持ち。その2つさえあれば、たとえ「バラバラの道」を進むことになろうとも、その道の先で何度だって彼女たちは交わることが出来るのですから。

 

子供から大人になり、親の庇護(=零奈さんの『教え』も含む)から巣立っていくという人生論的なストーリー構造を踏まえても、きっとこれは必要なプロセスになっていくのでしょう。

 

 

 

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一花さんの決意

 

そんな背景を考慮すると、今週一花さんが意味深に語っていた「私はもういなくなるので」という台詞はやはり、「自立」の始まりに繋がっていきそうではありますよね。

 

無論、修学旅行における自身の行いに思うところがあって....という点も一つの要素ではあるのかもしれませんが、それでも、元々彼女には「やりたいことに挑戦してみよっかな」という想いがあったわけですし、今回の決断もそういった心情がベースにあったからこそなのではないかなと。

 

自分で新しく家を借りるつもりなのか、あるいは「女優の卵」として養成所か何かの寮に下宿する予定なのか、まだ一花さんの今後については判然としていませんけれど、もしかしたら彼女の「決意」が4人の妹たちにとっても今後の自分について考えるキッカケになっていくのかもしれませんね。

 

いずれにしても、今後の一花さんがどんな動きを見せていくのか。一花さんファンとしては、絶賛注目していきたいところであります。

 

 

 

風太郎の変化と姉妹たちへの想い

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高校生のための恋愛ガイド

 

 

一方、風太郎サイドにちょっとした「心境の変化」が垣間見えていた点も今週のお話における大事なポイントとして描かれていました。

 

実の妹に「高校生のための恋愛ガイド」なんていう「いかにもな本」を読んでいたことがバレる恥ずかしさと来たら計り知れませんが、まぁこういった本を参考にしようとするあたりは風太郎らしいでしょうか。二乃と三玖の両名から「告白」を受け、更には一花さんからもキス(頬)を頂いてしまったわけですから、男子として思うところがあるのは当然のこと。

 

これから彼女らとどのように接していけばよいのか、そもそも「恋心」とはいかなるものなのか。きっと、そんな困惑と疑問を解消するために「恋愛ガイド」に頼ろうとしたのでしょうけれど、勉強一筋だった過去の風太郎を考えれば、これは極めて大きな第一歩であると言えますよね。

 

 

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風太郎にとっての五つ子たち

 

もっとも、そこにあったのは特定の誰かに対する明確な「恋心」というより、五つ子たちとの関係を大切に想う気持ちと自分を変えてくれた彼女たちに対して誠実でありたいという感情だったんだろうとは思います。

 

気が付けば、クラス内のメンバ―と一緒に海で遊び、自然とその輪の中に馴染むことが出来ていた自分。人との関りを断ち切っていた自分にそんな「変化」が訪れたのは、言うまでもなく、五人との出会いがあったからでした。

 

ゆえに、風太郎は改めて彼女達の存在がいかに自分にとって大きいものであるのかを実感している。クラスメイト達と共有した時間を楽しい...と感じながらも、「あいつらもいたら もっと楽しかったんだろうな」と語る彼の姿には、「六人で過ごす時間」を愛おしく想う気持ち如実に表現されているのですね。

 

 

 

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一花さんの一人立ち

 

であればこそ、一花さんが「一人立ち」しようとしていることを知った時、風太郎がどんな反応を示すのかはやはり少し気になるところかなと。

 

無論、これまでの風太郎の言動から鑑みるなら、おそらく「夢の実現」を応援する方向で動くだろうことは察せるわけですが、しかし、それと「感情」はまた完全に別物ですからね。

 

「日常」から「非日常」への転換を今一度意識させられた時――同級生であり家庭教師でもある関係に終焉が近付いた時――果たして上杉風太郎にはどのような気持ちが芽生えるのか。

 

春場先生の弁によれば、三年生編は風太郎の気持ち」にフィーチャーしていくことが一つの柱でもあるようですし、そういった部分にもスポットライトが当たってくれたら嬉しいなと思っています。

 

 

五月の立ち位置と絡まる恋模様

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五月の立ち位置と絡まる恋模様

 

さて、最後に今週のキーパーソンでもあった五月に関して個人的な所見を。

 

何というか、五月さんの立ち位置が中々に大変なことになってきましたね。姉妹達の恋愛事情を把握しながら、零奈として四葉ちゃんに協力する立場にいたり、一花さんの「お引越し事情」を知ることになってしまったり.....。

 

正直なお話、今回の彼女のモノローグを参考にするならば、彼女が風太郎に対して抱いている感情はあくまでも「友情」や「信頼」のそれであって、「恋心」であるとは思い難い印象でした。

 

なにせ、姉妹達の恋愛模様に困惑はしていても、「葛藤」しているようには見えませんからね。「心の声」で嘘をつく理由も特にありませんし、ストレートに捉えれば、今の五月はまだ風太郎に恋をしていないということになる。そう考えるのが合理的でしょう。

 

 

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五月にとっての上杉風太郎(第70話より)

 

どうかしてます....

あんな人を好きになるなんて...

 

しかし、五月のこれまでの発言を振り返ると、やっぱり第70話における上記の台詞が引っかかるところではあるわけで。

 

少なくともこの第70話の段階においても、三玖と四葉ちゃんが風太郎に対して「特別な感情」を抱いていることを彼女は認識していたはずで、かつ彼女自身もまた「自分たちにとって必要な存在」・「色々な時間を共有してきた友達」という極めて好意的な人物評を彼に対して抱いていたはずなんですよね。

 

なのに、「どうかしてます....あんな人を好きになるなんて...」という言い回しまでしているのは、些か以上に「否定の意」が強過ぎるではありませんか。有体に言って、上杉風太郎に「異性」としての魅力を感じつつある自分への反発が、こういう台詞を生み出したのではないかとさえ思えてくる程ですよ。

 

第68話におけるキスの件に関しても、「事故」あるいは「それに類する何らかの事情を含んだ事象」という可能性もありえなくはありませんし、五月が花嫁がどうかという点に関してはまだ何とも言い難いというのが率直なところですね。

 

 

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今後の五月に期待

 

まぁ、このまま五月が風太郎に対して友人的なポジションから関わっていくのなら、それはそれで面白い立ち位置なのかなとも思いますが、

 

男の人はもっと見極めて選ばないといけません(第30話)

 

という零奈さんの言葉に五月が影響を受けてきた一件の掘り下げもまだ詳細には描かれておりませんので、今後のお話を通して、五月の認識に「変化」が生まれていくイベントが用意されている可能性も十二分に考えられるのではないでしょうか。いすれにしても、ここからの五月の活躍には期待していきたいですね。

 

 

......というわけで、今週の感想をまとめると、

 

次回はプール!

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次週はプール

 

来週のプール回が最高に楽しみ過ぎる...!ってことですよ。

 

勤労感謝ツアーでちらっと描かれた水着が拝めるのか、はたまたニューな水着が描かれるのか。次回も色々な意味で注目しております!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

『ぼくたちは勉強ができない』116話 感想、自分の気持ちに向き合って!過去の思い出と友情と...!

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ぼく勉 問116 感想「機械仕掛けの蛍は[x]の淡雪に焦がる③」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『ぼく勉』はセンターカラーです。

 

梅雨の時期(作中はクリスマスですが...)に寄せて、紫陽花が咲く小路を傘を片手に歩く理珠ちん。最高にお可愛いですよね。人物画だけではなく背景まで精緻に描かれている点も本当に素晴らしいの一言。未だに成幸くんとツーショットで扉絵を飾ったことがあるのは文乃さんだけ...という「唯我文乃計画」への伏線記録も絶賛更新中ですし、今後のカラーイラストにも期待が高まる今日この頃であります。

 

また、「唯我文乃」と言えば、ついに次週のアニメであの「お祭り回」が描かれそうですね。1期のラストは文乃さんと成幸くんのお泊り回で締めてほしい...!と前前前世から祈り続けてきただけに、この名采配には感慨もひとしおというもの。

 

ひとまずは次回で最終回ということになってしまうわけですが、そのフィナーレとして『ぼく勉』史上屈指の神回を拝めるのですから、来週の土曜日は正座待機でアニメを見たいと思います。そして、いつか最愛の星編もアニメ化してください。お願いします偉い方!(ぺっこりん)

 

 

 

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ぼく勉 116話:機械仕掛けの蛍は[x]の淡雪に焦がる③

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逃げ出した理珠ちん

 

さて本編。

 

前回、嫉妬心を抱く自分に嫌悪感を募らせ、文乃さん達から距離を置こうと考えた理珠ちん。いつもの勉強会へ顔を出さなくなって既に丸3日が経っているわけですが、当然、ただただ逃げているだけの状況ですので、何か問題が好転しているなんてこともありません。

 

センター試験を前に勉強に精を出さなければいけない事実は変わらないし、自身の中にある「嫌な自分」から目を背けても、その葛藤が解消されるわけじゃない。

 

でも、それでも成幸くん達から逃げるのは、嫌われたくないから(ここには自分を嫌いになりたくないからも含まれる)です。嫌な自分を見せて嫌われるのが怖い。だから、他者を「敬遠」しようとする。なるほど。心情的には分かりますが、構図だけを見れば中々に自己矛盾ですよね。

 

 

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緒方理珠の気持ち

 

私はもう...嫌な自分を人に見せたくないのです!

これ以上私といたらきっと皆ばーばみたいに

私を嫌いになるに決まってます!!

 

だって、嫌われたくないと思うのは、相手のことが「好きだから」「大切だから」に決まっているのですから。

 

それなのに、自分から大切な人達との関りを断ち切って敬遠してしまうのであれば、結果的に「独り」になっているのと変わらない。

 

もちろん、嫌われて「独り」になることと、自分から遠ざけて「独り」になることが本人の気持ちの上では異なる......という観点で見ると、心情的に理珠ちんの行動原理は理解できるものではあるのですが、しかし、そもそも彼女は「人が人に好意を抱くこと」「誰かを特別に思うこと」が本質的にどういうものなのかをまだ完全には理解出来ていないのですよね。

 

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おばあちゃんの言葉の意図

 

その昔、自分とゲームをしてくれなくなったおばあちゃんに向けて彼女が口にした「ばーばは私がきらいになったのですか!?」という問いかけ。

 

それに対して「そうだよ」と答えるおばあちゃんですけれど、無論、そんなことあるわけがないでしょう。前回の感想でも触れた通り、おそらくそこにはおばあちゃんから彼女に向けられた深い深い「愛」がある。

 

老い先の短いばーばとではなく、大切な友達と一緒に遊べる子になって欲しい。きっと、あの台詞にはそういう願いが込めらていたことでしょうに、理珠ちんはついぞ気付かず、未だ自分はばーばに嫌われたままだとと思い込んでいるわけです。

 

となれば、やはり「あの時のおばあちゃん」と「現在の理珠ちん」の姿は少し対比的に描かれているようにも感じられますよね。「愛」ゆえに孫から距離を置こうとしたおばあちゃんと、嫌われない為に大切な人達から逃げようとする理珠ちん。

 

そんな構図を鑑みるに、やっぱりこの長編で扱われるテーマは、「人を特別に想うことの意味」「大切な人達との向き合い方」の2本立てになっていくのかなと思います。

 

 

文乃さんが理珠ちんに伝えたいこと

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文乃さんと理珠ちん

 

また、今回の長編は理珠ちんだけではなく、文乃さんサイドから見ても非常に重要なお話になりそうですよね。

 

「私は文乃 ずっとあなたのようになりたかった」と直接のカミングアウトを受けた文乃さん。しかし、前週も述べたように、文乃さんにとっても理珠ちんは同じ境遇に身を置く同士であり、そんな彼女と出会えたこと・友達になれたことが、嬉しくて救いだったわけですよ。その事実は彼女が改めて、

 

わたしが今こうしていられるのは

りっちゃんのおかげでもあるんだから...!

 

......と語っている通り。

 

共に「できない」ことに挑戦する者同士として、決して自分は「独り」なんかではないのだと思わせてくれた存在。あの日、手を握って側にいてくれた成幸くんとも違う、自分の鏡写しでもあった存在。きっと文乃さんはそういった「気持ち」を理珠ちんに対して抱いているのでしょう。

 

 

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文乃さんの葛藤

 

だからこそ、文乃さんは彼女の想いを知って涙を流すわけですよね。

 

自分だって、緒方理珠という少女の存在に憧れ何度も救われてきたから。志望分野を変更しなさい...という度重なる指摘に自信をなくしそうな時、いつも自分の夢に対する強き意思を示してきた彼女の姿に勇気をもらってきたから。

 

お互いがお互いにないものを持っている正反対の2人。でも、それゆえに2人は自分たちの中にある悩み・葛藤を誰よりも理解し合うことができる。そんな状況を踏まえると、やっぱり彼女達が自分の想いを言葉にし合うイベントがいつの日か描かれて欲しいなぁ...とは思ったりで。

 

 

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自作の国語テスト

そして、その先駆けとなる第一歩がきっと、この「国語テスト」にある...ということなのでしょうね。

 

ストーリーの流れから考えて、この自作テストの準備に文乃さんが関わっていない可能性はほぼ皆無に等しいでしょうし、おそらくこのテストに書かれている問題は、彼女が自分の気持ちに向き合うために必要なものが詰まっているのでしょう。

 

「おばあちゃんとの思い出」や「制御できない嫉妬の気持ち」。このテストを通じてそれらの要素がどのように彼女の中で昇華されていくのか。次回の展開に期待しております!

 

 ...というわけで今週の感想をまとめると、

 

文乃さんが最高に可愛い

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手を握る文乃さん

 

今週も文乃さんのお姿が拝見出来て最高にテンションが上がりました!ってことですよ。

 

しかも、夏祭り回や最愛の星編を意識しての演出なのか、文乃さんから成幸くんの手を握っているのも非常にポイントが高い。シリアスでもコメディでも文乃さんの可愛さは宇宙一ですね。

 

ここから心温まる大団円に向かってストーリーが展開されていくと思われる「機械仕掛けの蛍」編。理珠ちんが逃げずに自分と向き合うお話になって欲しいのはもちろんですが、全国8000万人の文乃さんスキー垂涎のエピソードになってくれたら嬉しいなと思います。来週も楽しみ!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。

『五等分の花嫁』90話 感想、ずっとずっと好きだった!切なく響く中野四葉のモノローグ...!

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五等分の花嫁 90話「私とある男子②」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』を読了。

 

凄い......。ここに来てとんでもない展開が投下されることになりました。あまりにも衝撃が強過ぎて、完全に涙腺がやられています。まさに「ベストエピソード」そのもの。これまでのストーリーがこの1本のお話に収束していくかのような、そんな圧倒的なパワーさえ感じられる本当に素晴らしい回でした。

 

物語を表から動かしてきた三玖達とは違い、動く物語の中でずっと上杉風太郎を見つめてきた中野四葉という女の子。再会を果たした高校二年のあの日から、彼女は一体どれだけの哀切を抱えて今日まで至ったのか。今回はその点を中心にお話を振り返っていきましょう。

 

 

 

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第90話:私とある男子②

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風太郎と四葉ちゃんの再会

 

さて、今週のお話は前回の続きからになります。

 

「特別」になろうとして失敗し、姉妹たちと共に旭高校へ転校することとなった四葉ちゃん。偶然にも、その転校先には風太郎が在籍しており、2人は5年の時を経て再びの出会いを果たすことになったわけですが、やっぱり四葉ちゃんはすぐに気が付いていたのですね。目の前にいる少年が、京都で出会ったあの「上杉風太郎君」である、という事実に。

 

なるほど.....。ある程度予想はしていたものの、再度四葉ちゃん視点でこうして描かれると、この1話におけるやり取りは本当に趣深いシーンだと思わされますよね。言葉を交わす前から、ただ一目見ただけであの時の風太郎君だと、彼女は気付いていたわけですから。

 

もちろん、答案用紙に書かれた名前を見ていただろうことも理由の一つだとは思いますが、それでも、何の疑いもなく「やっぱり風太郎君だ!」と確信を持って言ってのけるその姿は、それだけ彼女の「想い」の強さ(=「愛」)が表れているようでもあって最高に泣けるというものです。

 

実際、金髪の姿を見るまで「5年前の少年=風太郎」という事実に一花さんは気付けていなかったわけですし、「思い出」の深さという観点で推し量るのなら、やはり四葉ちゃんが抱えてきた感情は相当に大きいものだったと言えるのでしょう。

 

 

 

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風太郎の努力と変われていない自分

 

もしかしてあれからずっと頑張り続けていたの?

それに比べ私は...

 

 

でも、その想いの強さが影響して、彼女は自分との過去を風太郎に打ち明けることが出来ずにいたんですね。

 

「再会」できたことを嬉しく思う一方で、風太郎と自分との間にある絶対的な「差」を否応なく痛感させられてしまったから。

 

テストで100点を取るまでに成長してなお惜しみない努力を続けている彼に対し、落第を突きつけられ姉妹達をも巻き込んで転校沙汰にまでなってしまう有様な自分。5年前のあの日、「頑張ろう二人で!」と手を取り誓い合ったはずなのに、自分だけが"約束"を果たせずにいることがとてもとても「恥ずかしくて」。何も言うことができなくて.....。

 

 

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風太郎くんは覚えているの...?

 

だから彼女は、彼のことを風太郎君」と呼ぶことが出来なかった。

 

伝えたい想いと伝えられない自分。目が合った瞬間、もしかしたら風太郎君は自分のことに気が付くのではないか...と「ドキ」っとさせられるも、どうやら彼は過去の出来事を覚えてはいなかった様子で.....。

 

 

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笑顔の裏に隠された葛藤

 

そうだよね...私のことなんか覚えてないよね

私は知ってるよ君のこと ずっと前から

 

あぁ.......、かつてこれほどまでに切ない言葉があったでありましょうか。

 

湧き上がる葛藤の全てを心の中に抱え込み、毅然と笑顔を浮かべて見せる四葉ちゃんの在り方。何度も何度も名乗り出たいと思いながら、その度に隠してきた本当の想い。そんな裏事情を汲み取ると、0点の答案用紙を風太郎に見せたことも、悲しみを紛らわすための一種の"逃避"だったのかもしれませんね。

 

いずれにせよ、今の自分を見せたくないという感情と、自分のことを認識してもらいたいという欲求の狭間で揺れ動くその姿には、溢れんばかりの切なさが見事に表現されていたと思います.....。

 

 

中野四葉の葛藤

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ブランコを漕ぐ四葉ちゃん

 

また、そんな彼女の揺れ動く内面がブランコを漕ぐ姿を通して描かれていた点も最高にグッとくる演出になっていましたよね。

 

勤労感謝ツアーでも描かれていた通り、四葉ちゃんがこの公園に来てブランコに乗るのは、自分の気持ちが「落ち込んだ」。もちろん、思いもかけず風太郎君に出会えたこと、更には家庭教師にまでなってもらえたことに嬉しさを感じているのは間違いない。でも、そこにはどこか、悲しみの感情が付きまとう。

 

風太郎君と自分の間にある認識のギャップと、その事実を彼に伝えられない自分自身の不甲斐なさ。きっと、そういった様々な葛藤が彼女の心の中で渦を巻いていたのでしょう。

 

 

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希望

 

だからこそ、また一から懸命に勉強に打ち込むことで風太郎君に「私のこと」を伝えられる自分になりたいと思う。

 

このまま勉強を頑張って、あの日の「約束」――誰かに必要とされる自分になる――に少しでも近づくことが出来たなら...、今のダメな自分から「恥ずかしくない」自分へと変わることができたなら....。風太郎君にあの日のことを伝えられる。それが彼女の胸に灯った唯一の光でした。

 

 

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募っていく悲しみ

 

でも、気が付けば、姉妹たちもどんどん彼の魅力に惹かれていく。

 

再びブランコを漕ぎながら、「皆が上杉さんの素敵なところに気がついてくれてよかったよかった」と言葉にする彼女の姿があまりにも儚げで、本当に涙が止まらなくなってくるわけです。

 

五年もの間、ずっと大切にしてきた淡い気持ち。上杉さんの味方として、また、姉妹達の幸せを守ろうとして、その気持ちに「嘘」をつき、パイプ役を買って出る。

 

そんな彼女の自己犠牲の裏にあった想いが、こんなにも切ないものだったなんて....。流石に今週のお話は胸が苦しくなるシーンのオンパレードでした.....。

 

 

望めない幸せ

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風太郎の想いを知る

 

しかしその後、病院における風太郎と五月の会話を聞き、彼が自分との思い出を大切にしてくれていたことが発覚。

 

実際、五月と風太郎が「過去」の話をしている時にタイミングよく登場していたことが気になってはいましたけれど、既にここで四葉ちゃんは風太郎の口から直接、彼の認識を聞いていたのですね。

 

 

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想いの封印

 

でも、だからこそ彼女は、「あの思い出」も「この想い」も消さなくてはいけないんだという思考に陥ってしまったわけでもあって。

 

だって、自分だけが「特別」であることは罪だから。「特別」であることを求めて迷惑を掛けた自分がみんなの大好きな上杉さんの「特別」になっていいはずがない。それは決して望むことを許されない幸せ。自分には「特別」である資格「一番」になる権利もない。第81話で風太郎と彼女が2人で議論していた「幸福論」の描写通り、それが彼女が持つ答えでした。

 

 

だから............。それゆえに.....................。

 

 

 

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さよならの真相

 

未だ拭い去れていない自身の罪に対する贖罪を求め、彼女は写真の子としての中野四葉「さよなら」を告げようと決めたのですね。

 

そして、第41話で茂みの陰から風太郎と五月の会話を聞いていたのも、やはり家出中の五月に荷物を届けに来た四葉ちゃん(昨日偶然会ったという五月の台詞をストレートに信じるなら、四葉ちゃんは五月の後を尾けていた...?)であり、結果、「さよなら」を伝える役目を彼女は五月に依頼することにした....と。

 

なるほど。これが第42話における「さよなら」の裏にあった正真正銘の真実だったわけですか.....。正直なお話、五月と風太郎の楽しそうな姿を複雑な眼差しで眺めていた四葉ちゃんの姿があまりにも悲痛過ぎて、読むのが辛かったまでありますね。

 

 

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表舞台に立てない自分

 

 

なにせ、ここで描かれている「さよなら」の主目的は、風太郎のことを励ますためではなく、四葉ちゃんが自身の気持ちを封印するためにあったわけですから............。

 

もちろん、結果としてこの「さよなら」が風太郎にとって転機になったことを僕ら読者は知っていますけれど、四葉ちゃんサイドから見ると、想像以上にしんどい構図になっていたんだなと。

 

改めて、春場先生のストーリーメイキングの妙に感服させられるばかりでした...........。

 

 

 

切なく響くモノローグ

 

さて、そういった経緯を経て、姉妹のために生きるべく風太郎への想いを封印した四葉ちゃんでしたが、一方、全ての事情を知っている五月からすれば、

 

 

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五月と四葉ちゃん

 

本当にこのままでいいのですか?

 

............と言いたくなるのは、もはや至極当然なんですよね。

 

だって、四葉ちゃんの”本心"は間違いなくそれを望んでなんかいないのですから。彼女だって本当は風太郎のことが好きで好きで大好きで。6年も前からずっと彼との「思い出」を大切に思い続けてきて。それなのに、自分の気持ちを押し殺して、姉妹達のために自ら身を引こうとしているだなんて......。そんなのこのままでいいはずがない。

 

 

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幸せを願う権利

 

誰だって自分の幸せを願う権利はあるはずです

 

ゆえに五月は、四葉ちゃんにこう語り掛けるわけです。

 

もちろん五月だって、風太郎に相応しいのが四葉ちゃんだ...という意味でこんなことを言っているわけじゃない。きっと純粋に、風太郎と四葉ちゃんの双方から「過去」に関する話を聞いている身として、大切なことはきちんと語り合うべきだとそういう想いがあるだけ。

 

しかも、誰ひとり欠けることなく「幸せ」な毎日を過ごして欲しい...と願っていたであろう零奈さんの想いと照らし合わせても、今の四葉ちゃんの生き方は全く真逆そのものでしかないんですよね。約束を果たせなかったこと、姉妹達を不幸に巻き込んだ意識、そんな「過去」の失敗に縛られたままでは「未来」になんて進めない。

 

 

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ブランコと鎖

 

「過去」と「未来」。

 

6年前に芽生え、再会を経て募った彼に対する”恋心”。「枷(=鎖)」のメタファーでもあるブランコに揺られながら、彼女が独り寂しげに呟いた

 

 

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好きだったよずっと

 

好きだったよずっと

 

の言葉はあまりにも儚く、ただただ軋むチェーン(=枷)の音だけが鳴り響くのでありました...............................。

 

 

 

それぞれの進路と夏休み

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お料理の学校

 

さて、最後に個人的にちょっと気になった点に関して言及を。

 

今週のお話でようやく三玖の進路が「お料理」関係に定まりそうな様子でしたが、こうなると姉妹達の中で進路が判然としていないのはもう四葉ちゃんだけなんですよね。

 

であれば、やはりここから先のストーリーは本格的に四葉ちゃんが新しい夢や目標を見つけていく方向で舵を切っていくことになるのかなという予感もあったりで。もちろん、風太郎に対する「恋心」方面の動きも注目ですけれど、四葉ちゃんがどういう進路を選択するのかに関しても、それなりに想像の幅が広い部分だと思うので、風太郎の進路と合わせて今後の展開が気になるところかなと。

 

 

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夏休みに突入

 

また、今週のお話を見るともうじき夏休みが到来する...ということみたいなので、零奈さんの命日(=8/14)に関連して、マルオや五月のエピソードもそろそろ描かれていくのかもしれませんね。

 

母親繋がりとして風太郎のお母さんやらいはについても一緒に触れられそうな気もしますが、風太郎が母親の死に何を感じどう乗り越えたのかといった内容は、五月の物語に関わってきそうな気も。

 

最近の展開を踏まえると、零奈さん関係のエピソードは四葉ちゃんの「枷」にも多少なり関係してくる可能性もありますし、夏休みのお話はストーリー的にも一つ大きな山場になっていくのではないでしょうか。

 

いずれにしても、もう3年生の夏休みまで物語が進んできたわけなので、「恋」と「夢」の結末がどう描かれていくのか、1話1話大切に読んでいきたいですね。

 

 

....というわけで今週の感想をまとめると、

 

四葉ちゃんに救いを!

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四葉ちゃん救われてほしい.....

 

恋心を封印している四葉ちゃんがどうしようもなく切なすぎて泣ける!ってことですよ。

 

よくよくストーリーを振り返ってみると、らいはを妹にする方法として、第8話では「私が上杉さんと結婚すれば...」と語っていたのに対して、第68話では「戸籍の改ざん」に変わっていたりもしていて、姉妹達の想いを知って彼女が風太郎を諦めようとしている様子がちょっとしたやり取りにも暗示されていたんですよね。

 

こういうところ本当に構成が上手だなぁ...と感心しつつ、らいはと四葉ちゃんが本当の義姉妹関係になる未来が訪れてくれたら嬉しいなと。今回はそんなことを強く強く思わせてくれた回でした。当ブログは今後の四葉ちゃんの成長に期待しております。

 

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

『ぼくたちは勉強ができない』115話 感想、緒方理珠が追いかけた理想!お互いの"気持ち"を分かち合うためには...!?

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ぼく勉 問115 感想「機械仕掛けの蛍は[x]の淡雪に焦がる②」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『ぼく勉』を読了。

 

ここに来て非常に面白い展開になってきました。なぜ、理珠ちんは「自分のことが嫌いなのか」。前回はそんなところがとても気になる引きで終わっていたわけですが、サブタイトルとの絡みも含め、今回は色々と納得させられるお話でしたよね。

 

恋に身を焦がす蛍の葛藤。少しずつ「感情」というものを分かり始めてきたからこその戸惑い。ただ単に「過去」を掘り下げるだけのお話にはならないだろうとは思っていましたけれど、いざ実際に読んでみると、想像以上に熱く、そして読ませる展開になってきたなぁ...とテンションが上がる一方ですよ。

 

一体、この長編のラストにはどんな"クリスマス”が待ち受けているのか。お祖母ちゃんとの思い出、文乃さんとの出会い。そんな、様々な要素が描かれている「機械仕掛けの蛍」編第2話目について、早速気になった点を振り返って参りましょう。

 

 

 

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ぼく勉 115話:機械仕掛けの蛍は[x]の淡雪に焦がる②

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緒方理珠 高校1年生

 

 

というわけで今回は、理珠ちん達が高校1年生だった2年前の場面から。

 

高1の春、理珠ちんと文乃さんの初代教育係として真冬先生が任命され、その末に対立が勃発したことは既に周知の通りですが、それでも、少なくともスタートの半年間は真冬先生が指導を行い面倒を見続けてはいたようで。

 

が、一向に成績が改善されない2人の惨状にしびれをきらした先生が「志望分野」を変えなさいと一喝。当然、「あなたに人生まで決められる筋合いはありません!」と理珠ちんに言い返され、決して交わらない平行線関係が確立されていくわけなんですが、

 

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文乃さんのナイスプレー

 

そんな気まずい雰囲気をガッツリ笑える状況に仕上げてくれる文乃さんのドジっ娘っぷりが最高にお可愛いですね。

 

好戦的な理珠ちんに対し、誰に対しても柔和に接することのできる文乃さん。どちらも自身の進路に対して譲れない想いを抱えた人達である一方で、人との関り方には大きな違いがありました。

 

人当たりよく 誰からも好かれる美人

私とは対極の存在のようです

 

だからこそ、緒方理珠はこう思う。

 

空気を読めず、友達のいない自分とは対極の存在。「美人」という評価はそれぞれの主観が混じるところですが、まぁ自分にないものを持っている人というのは、(それが無意識のうちの感覚であっても)より魅力的に見えて仕方がないものですよね。

 

 

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合理的な符合

 

「出会って半年たつから食事をする」。

 

そんな些細なやり取りの中にある、緒方さんと友達になりたいという文乃さんの意図を読み取れない彼女。

 

なぜ、この人は自分を誘うのか。食事を共にする理由とは何なのか。自身の行動基盤を「合理性」という名のフィルターを介して選択してしまう彼女にとって、相手の気持ちを推し量ることがいかに難題であったか、改めて痛感させられる一幕でした。

 

なりたい私と見えてきた自分

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文乃さんからの歩み寄り

 

しかし、そんな機械仕掛けの親指姫に対して、なおも歩み寄りを見せるのが、古橋文乃さんという女の子の素敵な一面なわけでありまして。

 

緒方理珠が友達付き合いに不器用な子であることを知っている。誰とも関わりたくないと思っているのではなく、上手な関わり方がわからない子であることに気付いている。

 

だからこそ文乃さんは、彼女に関わろうとしたわけですよね。理珠ちんは文乃さんを対極の存在と評し、それもまた確かに揺るぎない事実ではあるけれど、でも、それでも文乃さんにとって彼女は、自分と同じように、「できない」ものに立ち向かおうとしている子なんだと、そう思えたから。

 

お店のお手伝いやお祖母ちゃんとの思い出の品である宝物。それらを通して知った緒方理珠という女の子の新しい一面。状況に即した接客をしてみせる文乃さんに理珠ちんが一方的に羨ましさを抱くシーンかと思いきや、文乃さんもまた、今まで知らなかった彼女の大切なものを知れたことに心からの嬉しさを覚えていました。

 

 

 

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あなたのことが知れて嬉しい、自分のことを知って欲しい

 

だからね

わたしのこと...私の気持ちも

いっぱいあなたに知ってほしい

 

 

ゆえに、自然とこういう言葉が出てくる。

 

相手のことを知りたくて、自分のことも知って欲しいと近付いて。相手を知り、自分のことを知ってもらう。言うなれば、これこそが究極のコミュニケーションそのものなんです。

 

論理も合理性も関係ない、何よりも大切で一番忘れてはいけないこと。それをしっかりと実践し、自分の気持ちをきちんと言葉に出来る古橋文乃という女の子。そんな彼女を前にして緒方理珠は...........、

 

 

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なりたい私だ

 

 

「この人は私のなりたい私だ」と強い憧れを抱いたわけですよ。

 

そして、同時に「私がなれない私だ」とも。何となくそうなんだろうと予想はしていましたけれど、理珠ちんが文乃さんに対してそういう眩しい"感情"を抱いていたのだと思うと、この2人が出会ったこともまた間違いなく運命だったんだなと、そう改めて再認識させられる、実に趣深い展開であったように思います.....。

 

 

緒方理珠の戸惑い

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自分なり

 

しかし、当然、誰かが誰かのようになるなんて出来るはずもないわけで。

 

彼女も理解しているように、文乃さんは文乃さんであって、自分は自分でしかない。いくら彼女のようになりたくても、それぞれに「違い」があるのは自然なこと。

 

だから、「自分なり」でいい。誰かのようにはなれなくても、自分なりに前に進めればそれだけで良かったのです。この数年間もそうしてここまでやってきて、昔に比べれば確かに「成長」している自負もある。

 

彼女がずっと憧れてきた「人の気持ちに聡い自分」。その目標に近付くことさえできれば、きっと自分のことを認められる。やっと、もう少しで「好きな自分」を見つけられる。今までどおり、これからもそれは決して変わらない。はず......だったのに。

 

 

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見えてくる自分

 

実際に、自分の「心」を通して見えてくるのは「嫌な自分ばかり」という自己矛盾。

 

相手の気持ちが少しわかるようになって、自分の気持ちも徐々に理解できるようになって。だからこそ彼女は、自身の中に生まれた綺麗ではない「感情」の存在に気が付いてしまったわけです。

 

仲良く楽しそうに話している成幸くんと文乃さんの姿を誇らしく思いながら、それでも止めることが出来なかった第一歩.....。

 

 

 

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緒方理珠の嫉妬心

 

そこに、緒方理珠の「嫉妬」がある。

 

人が人を好きになり、当たり前のように発生するやり場のない気持ち。初めての「恋」ゆえに、そんな感情を抱いてしまう自分に"戸惑い"を隠せないでいる彼女ですが、でも、こういう気持ちを知ることが「感情」を理解するということでもあるはずです。

 

好きな人に、自分のことだけを見て欲しいと思うこと。それは、相手を理解できないからではなく、相手のことを一途に考えるからこそ生まれるものなんですから。

 

だから、嫌いにならなくていい。きちんと向き合って大切にしてあげればいいだけなのです。今回の長編は、彼女がそういったことに気付いていくお話になってくれたらいいなと。ここからの展開に注目したいですね、

 

お祖母ちゃんの想いとお互いの気持ち

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お互いの"好き"を伝え合う

 

さて、最後に少し個人的な所見を。

 

ここまでの流れを鑑みると、今回文乃さんが語っていた「わたしのこと...わたしの気持ちもいっぱい知ってほしい」という台詞は、やはり非常に重要な意味を持っている気がしますよね。

 

お互いの気持ちを理解し合うために、あのクリスマスの日、お互いの「好き」を語りあった2人。2年前は、「星」と「お祖母ちゃん」についてを共有し合うことで2人は友達になれたわけですけど、当然この文脈でいけば、今の彼女たちが真に分かち合うべき「好き」は他にあるわけじゃないですか。

 

唯我成幸くんを「好き」という気持ち。文乃さんも理珠ちんもその気持ちをお互いに言うことが出来ずにいて、それゆえに一人で葛藤に苛まれているという点ではまさに同じ穴の狢なんです。誰にも言えないから、文乃さんは「友情」との板挟みに悩み、理珠ちんは抑えられない「嫉妬」に悩む。

 

どちらもお互いの「恋」を尊重し分かち合えれば、後ろめたさを乗り越えられるはずなのに...。今回の長編はその点にきちんとメスを入れてくるのかもなぁ...と個人的には思ったりで。

 

 

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お祖母ちゃんの真意は...?

 

また、そういった事情をベースに敷くと、お祖母ちゃんが彼女を突き放した意図についても、物語的な繋がりが見て取れるのではないでしょうか。

 

ばーばと「一緒に」ではなく、自分の好きを分かち合える「友達」を作って欲しかった。先の長くない自分が、ずっと「一緒に」いてあげることはできないから。「ばーばに勝てるくらい強くなってから出直しな」という台詞の裏にはそんな孫の未来を案じる、祖母の願いが込められていたのかもなぁ...と。そんな風に考えてみても面白いのかもしれませんね。

 

 

....というわけで、今週の感想をまとめると、

 

 

冬服ブレザーな文乃さんが最高に可愛い

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今週の文乃さんが可愛い

 

ブレザーを着用した文乃さんが最強に可愛かったなってことですよ!

 

理珠ちんの長編でありながら、圧倒的な存在感を放っていた古橋文乃さん。まさに女神と形容して差し支えないメインヒロイン力でした。この勢いのまま、来週も文乃さんの活躍に期待したいですね。次回も超楽しみにしております!

 

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。

『五等分の花嫁』89話 感想、中野四葉が背負った五つ子の絆!そして物語は"始まり"へと至る!

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五等分の花嫁 89話「私と姉妹②」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』を読了。

 

前回のサブタイトル「私とある男子」から再び「私と姉妹」へ焦点が戻り、姉妹達と四葉ちゃんの間に起こった"過去"の出来事に関する内容が克明に描かれていた今回のお話ですが、読めば読むほどに、色々と「なるほどなぁ...」と思わされる点がたくさんありました。

 

言うなれば、今までに小出しで描かれてきた「点」と「点」が一本の線に繋がったかのような印象さえありますね。

 

既に事実として描かれている事柄でも、そこにあるバックボーンを知ると見え方が大きく大きく変わってくる。物語における一つの常套表現ではありますが、見せ方の秀逸さゆえに、もう一度第1話から読み返して新たな発見を探しに行きたい気持ちにさせてくれる作品となると、そう多くはないのかもしれません。

 

 

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変わり始める五つ子たち

 

作品の軸にもなっている、母を喪ったことで"変わり始めた"五人の少女たちの姿。

 

一花さんが「長女であることに捉われてきた」ように、二乃が「姉妹達への愛ゆえに同じであることにこだわり続けてきた」ように、三玖が「自信の欠如から後ろ向きになってしまっていた」ように、そして、五月が「母の存在に固執しその背中を追いかけ続けていた」ように。

 

中野四葉もまた、彼女達と同様(むしろ一番早くから)、自身の中にある"葛藤"に苛まれ続けてきた子だったわけですね。そこにあった"挫折"とそれゆえに背負ってしまった"枷"を考えると何とも切なくなってきますが、彼女の今後を考えるうえで非常に大事な部分でもありますので、今回はその点を中心にお話を振り返っていきたいと思います。

 

 

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第89話:私と姉妹②

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お手本になりたい四葉ちゃん

 

さて、今週のお話は前回の続きからになります。

 

大好きだったお母さんを亡くし、”五人一緒に”マルオの元に引き取られることになった五つ子たち。中学校への進学や生活環境の変化といった要素も重なり、それぞれに「個性(=違い)」の表面化が始まっていた五人でしたが、それでもなお四葉ちゃんは自分と姉妹達との間に"違い"を見出そうとしていました。

 

「特別」になりたい。姉妹達とは「違う」自分になりたい。かつて、サッカーの監督が言っていた「お前らも四葉をお手本にして」という言葉に触発された彼女は、自身のアイデンティティ「姉妹達よりも何かができること」と定めたわけですね。

 

 

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五人の中で一番だったんだ

 

だからこそ、「五人の中で一番だったんだ!」という部分にこだわる。

 

無論、31点の答案を嬉々として報告しに来る娘の姿にマルオも感じるところはあったのでしょうけれど、実際、彼女が勉学に励もうとしていたこともまた事実なので、娘達との距離感を図りかねていたであろう不器用なマルオの立場としては、「よくやった」「これからも励みたまえ」と言う他なかったのでしょう。

 

 

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彼女の原動力

 

しかし、そこにあった彼女の「目的」や「動機」を汲み取ると、やはり彼女の在り様が非常に歪な状態であったことは一目瞭然ではあったわけで。

 

そもそも彼女は「お母さんに楽をさせてあげたい」という心情の元に、勉強をして、良い会社に入って、お金を稼げるようになって...という目標を語っていたはずが、今や、姉妹達の中で一番であることを証明するための手段として「勉強を頑張る」という方向に進んでしまっているわけですから....。

 

もちろん、「お母さんのためになりたい」という想いが紛れもなく"本心"からきていたであろうことは疑いの余地もありませんし、風太郎との"約束"が彼女にとって支えになっただろうことは前回のお話を読めば十分に伝わってくるところではあります。

 

でも、それでも根底にあった目的はやっぱり、「自分の生きる意味を見つけたい(=姉妹達と違う自分になりたい)」という感情の方だったのでしょうね。

 

 

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私が姉妹で一番なんだ!特別なんだ!

 

だから、お母さんを喪って目標の実現が不可能になったはずの状況に陥ってもなお、彼女は歩みを止めることもなく、走り続けることが出来た。

 

中野四葉にしかできないことを見てもらいたい。他の姉妹達とは「違う」自分を褒めて欲しい。「私が姉妹で一番なんだ!」と語る彼女の姿からはそんな想いの源泉が溢れ出していたように思います。

 

 

中野四葉が求めた自分

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できない自分

 

しかし、現実はあまりにも無常だったわけでありまして.........。

 

「一番になりたい」と勉強に打ち込んできた四葉ちゃん。ゲームからも卒業して頑張ってきたはずが、戦国武将ゲームで遊んでいた三玖に社会の点数を追い抜かれ、終いには、もっといい点を取らなきゃと更なる努力を重ねたのに、数学の点数で29点(赤点)を取ってしまう有様でした。

 

 

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なんのために勉強してたんだろう....

 

そして、だからこそ彼女は、ここに来て気付いてしまったのでしょうね。

 

「私はなんのために勉強してるんだろ....」という根本的な疑問に。もう「お母さんのために」という目標が達成されることはない。そればかりか、四葉ちゃんにとって勉強は、自分が一番になることができないという事実を痛感させられるものになってしまったわけです。

 

それなのに、果たして自分が勉強をする意味とはなんなのか。自身の「特別さ」を示す尺度として勉強を頑張ってきた彼女からしてみれば、そういう方向に思考が進んでしまうのは自然な流れであったことでしょう。

 

 

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誰かから必要とされている自分

 

姉妹の誰でもなく私だからなんだよ

 

ゆえに、彼女は「勉強」を諦め、代わりに「スポーツ」へと傾倒することで自身のアイデンティティを確立しようとしたんですね。

 

表彰台にものぼり、色々な人から必要とされる自分。そこには確かに中野四葉だからこそ為し得たものがある。自身の力によって成功を収めた自負からくる、「姉妹の誰でもなく私だからなんだよ」という彼女の言葉には、自分がいる意味」を見つけられたことに対する喜びが現れていました。

 

 

姉妹の絆と中野四葉が背負ったもの

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落第

 

が、そんな喜びも束の間。彼女を待ち受けていたのは、追々試不合格による落第の宣告でした。

 

なるほど...。こういった背景ゆえに、彼女だけが「落第」をすることになってしまったわけですか....。

 

自分のいる意味を求めて頑張ってきたこれまでの日々。実際に「スポーツ」という分野では大きな成功を収め、自身の存在意義を見出すにまで至った彼女でしたが、それゆえに「勉強」への意欲が薄れ一人だけ落第、つまりは「転校」することになってしまった、と。

 

 

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残ったのは孤独感と挫折感のみ

 

そして、その結果として、彼女の胸の内に残ったものが「孤独感」と「挫折感」しかなかったというのがまた何とも言い難い程に辛い状況ではありませんか...。

 

必要とされる自分を目指し、実際にその願望に手が届いたと思った。けれど、気が付けば自分の周りには誰もいなくなっていました。その理由は当然、彼女を必要としていた運動部の人達が彼女の能力を必要としていたからです。

 

ゆえに、それが果たされなくなってしまえば、彼女がまた「独り」になってしまうのは自明の理。悲しい物言いではありますが、彼女が躍起になって見つけようとした「特別」の正体とは、まさにそういう類のものでしかなかったわけですね。

 

 

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姉妹の絆

四葉が転校するのなら 私たちも付いていくわ

 

しかし、だからこそ、そんな彼女を心の底から必要だと言ってくれた姉妹達の存在がとても印象的だと思えるのかもしれません。

 

一緒にいたいから一緒にいる。カンニングという「嘘」までついて共に転校すると姉妹達が申し出たのは、四葉ちゃんの存在自体が彼女達にとって「特別」だからです。能力とかお手本とか、そんな要素は何一つ関係ない。ただそこにあったものは、純粋な絆と本当の意味で「人が人を必要とする」姿そのものだけだったわけですよ。

 

 

 

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五人でなら

どんなことも私たちで五等分だから

困難も五人でなら乗り越えられるよ

 

そして、そんな事情を鑑みると、やはり彼女たちにとって「困難も五人でなら乗り越えられるよ」という教えは、その言葉以上に深い意味合いを持っているようにも感じられますよね。

 

彼女たちの関係は、誰か一人だけを「お手本」として進んでいくようなものではなく、五人が輪になって、お互いに支え合い手を引っ張り合っていくもの。

 

だから、「長女らしく」なくても、「母親代わりらしく」なくてもいい。「特別な何か」になろうとしなくても、それぞれが「自分らしく」生きる(=自分のやりたいこと好きなことを大切にする)ことで、自然と「特別」な存在になっていくからです。

 

もしその道のりの途中で躓くようなことがあっても、全員の20点(=個性/自分らしさ)を持ち寄ればどんなことも乗り越えていける。零奈さんが真に望んだことはきっと、そんな未来が実現されることだったんじゃないでしょうか。

 

 

 

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私はみんなのために生きるんだ

 

お母さんが言ってたのはこういうことだったんだね

もう誰が一番だなんて考えるのはやめよう

私は皆のために生きるんだ

 

しかし、そんな母の想いの"一端"を理解しながらも、「私は皆のために生きるんだ」という方向に考えが及んでしまうあたりに、彼女の背負った”枷”の大きさが表現されているわけでもあって......。

 

姉妹たちを不幸に巻き込んでしまったという負い目。自分の願望のままに突き進んだ結果としての「失敗」の記憶。それらが"枷"となり自分の幸せを考えられなくなってしまっている彼女ですが、当然、そんなこと誰も望んでなんかいないのですよね.....。

 

五人が共に支え合って生きていくことは、「自分らしく生きること」と矛盾しない。誰かのためではなく、自分のために生きることで誰一人欠けることなく幸せになる。そんな零奈さんの想いや姉妹たちの想いをきちんと理解し、彼女が自分の幸せを願えるようになる日は訪れるのでしょうか。

 

 

 

そして、物語は"始まり"へ....

 

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風太郎との再会へ

 

さて、そんな意識を引きずったままの四葉ちゃんですが、ついに第1話における再会へとお話が繋がることになると思うと、非常に感慨深いものがありますね。

 

四葉ちゃん視点から描かれる風太郎との邂逅。今週の描写を見るに、四葉ちゃんが風太郎の名前を覚えていたことはもうほぼ確実でしょうから、再会を果たした時点で風太郎=京都の子」という事実に気付いていた可能性はそれなりに高いように思います。

 

少なくとも、100点の答案用紙に書かれている「上杉風太郎」の名前を見た段階で、もしかして....という認識があっただろうことは想像に難くないのではないかなと。

 

 

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四葉ちゃんの認識は...?(第一話より)

 

ただ、その突然の再会を前に、彼女がどんな想いを抱えていたのか...という点はやはり最大の注目ポイントですよね。

 

まずは、本当に京都で出会った「風太郎くん」なのかを判断するために「上杉さん」と呼び掛けることにしたのでしょうけれど、一方で、自分の「挫折」の象徴であり、約束を果たせなかったことを意味する「0点のテスト」を嬉々として風太郎に見せる意図に関しては、現状中々に読み難いものがあるじゃないですか。

 

 

 

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0点の答案用紙(第一話より)

 

まぁ、オーソドックスに見れば、自分の名前を見せることで思い出してもらえるかどうかを試したのではないか...と解釈するのが妥当だとは思うのですが、今の彼女は「自分=約束の子」という事実を隠そうとしている様子ですので、ここら辺の繋がりがどう描かれるのかは気になるなぁ...と。

 

五年前の約束通り、努力を積み重ねることで学力を向上させた風太郎と、変わることが出来なかった四葉ちゃんの再会。

 

彼女からすれば、風太郎がどんな風に成長したのか知りたかったでしょうし、風太郎が夢を叶えるためにステップアップしていたことが嬉しくもあったでしょうけれど、同時に、真実を隠し続けている彼女の胸中を推し量ると、そこに切なさや葛藤があったことは明白ですよね。

 

 

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風太郎の言葉(第21話より)

 

お前が最初に変わってくれたんだ

真っ直ぐ素直なやつが一人でもいて助かったんだぜ

 

であれば、やはり第21話における風太郎と四葉ちゃんのやり取りは演出的にも極めて趣深い重要なシーンで、かつ四葉ちゃんにとっても非常に嬉しい瞬間だったんじゃないでしょうか。

 

「お前が最初に変わってくれたんだ」という風太郎の台詞。それは、彼女の「過去」を肯定する言葉であり、それゆえに「好きだから」という想いが溢れ出してしまったのかもしれない。

 

ずっと隠し続けてきた本当の気持ち。もし、"嘘"と語ったシーンにこそ、そんな彼女の偽りのない"本心"が込められているのだとしたら、あまりにも構成の巧さが光りすぎているなと思わずにはいられません。

 

いずれにしても来週になれば、ある程度彼女の心理状況が見えてきそうなので、全力で注目したいところですね。ここから四葉ちゃんがどう「自分」と「過去」に向き合っていくのか。来週以降の展開を楽しみにしております!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。