ふわふわびより

『咲-Saki-』第197局「防衛」感想

咲-Saki- 197局(以下、咲-Saki-本編最新話感想のため未読の方はネタバレ注意)

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咲-Saki- 第197局「防衛」 感想

 

今回の扉絵は、兵庫県代表”劔谷高校”の3人。

 

確か、先鋒の椿野さん(もーちゃん)と部長兼中堅の古塚さんが3年で、次鋒の依藤さんが2年生だったかな。

 

さすがにお嬢様学校だけあってみんな気品に溢れているのが素晴らしいな。特に冬服古塚さんのお淑やかな雰囲気とか超グッド。たかみーに通じるものを感じます。やっぱり大和撫子はかくあるべきでございますよ.....。(※個人の感想です)

 

 

<前回の感想>



 

 

 

 息詰まる先鋒戦

南1局 親:片岡優希 ドラ:二筒:麻雀王国

 

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凌ぐ南場

 

さて、東場から息詰まる闘いが繰り広げられてきた先鋒戦もついに南場へ。

 

親番を活かしたい優希だが、その配牌はなんとも微妙な4向聴。通常であれば初手から店じまいをするほどの手配でもないけれど、今はもう全く普通の状況ではないからなぁ....。

 

全国1位と全国3位を相手に取ってこの点差。東場での「攻め」は十分以上に機能した。ならば、リスクリターンを踏まえてもここは「防御」こそが最善手。

 

なんせ、麻雀はただひたすら和了りを目指し、誰が一番早く形を揃えるかを競う単純なゲームではないですし。上手く逃げ切れるかどうかも立派に技術なわけですよ。

 

もちろん、配牌の時点で南1局の親を捨てるのは大胆な戦略ではあるけれど、でもこういった押し引きの判断が勝敗を分かつシーンは実際そう珍しくもないわけで...。リードしている時にこそ冷静さが要求されるゲームという意味でも麻雀は本当に奥が深いなと思いますね。

 

 

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部長の入れ知恵

 

まぁ、そんな事情も清澄切っての戦略家・竹井久部長の入れ知恵によるものだったみたいですが....。

 

なんでも部長の考察では、宮永照の連続和了、その最初の1回目はそれ以降に比べて速度が遅く、早くても和了りまでに5~6巡程度はかかるのだとか。なるほど。それでも十分速すぎるんだけど....笑、というツッコミはさておいて、これが真実であるならば、5巡目までは言わば”絶対安全圏”ということになる。

 

であれば、”東場”優希のスピードに照1人では対抗できなかったことも頷ける。連続和了の初速が5巡目以降であるならば、東場における優希が純粋なスピード勝負で照に負けることはおそらくありませんからね。

 

そして。逆に言えば、スピードに乗れない南場の立ち回りとしては、5巡目まではあえて危険牌を落としながら安牌を溜め込んでいき、それ以降はその安牌を活用してオリ気味にいけばいいということか...。

 

連続和了が当面の「最大の脅威」であることに変わりはなくとも、この方針が定まっただけでも、幾分ブレずに立ち向かっていけるような気はするなぁ...。さすが部長でございますわ....。

 

 

 

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優希の捨て牌

 

そんなわけで、5巡目までの優希の捨て牌は、五萬:麻雀王国四索:麻雀王国四筒:麻雀王国六筒:麻雀王国五索:麻雀王国とわかりやす過ぎるくらいの真ん中寄り。

 

とは言え、この捨て牌選びは玄ちゃん対策としても機能しているのが面白い点ですよね。

 

今回の元ドラは二筒:麻雀王国で、これ自体は端よりではあるけれど、赤ドラが集まる性質上、玄ちゃんの当たり牌はどうしても中央に寄ってしまう傾向が強くなる。

 

それを考えれば、早めに「4~6」の牌を処理してしまうのは「防御」という観点でもやはり理に適っているわけだ。照と玄ちゃん双方へのケアとしては、確かに申し分のない策である。これは間違いない。間違いはないんだけれど......、

 

 

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ガイトさんの立ち回り

 

それ故に、ガイトさんに付け入る隙を与えてしまったということになるんでしょうね...。

 

なんたって正攻法は裏を返せば、最も読まれやすい策とも言えますから。

 

初手から真ん中の牌を切った優希を見て、宮永照警戒のため「守り」に入っていることを悟り、照の現物で待ち構えることで優希からの南:麻雀王国直撃・8000点を誘い出した。場をよく観察した実に見事なプレイング。まさに待ち取りが巧いガイトさんらしい立ち回りで痺れたなぁ.....。

 

やっぱりガイトさんの麻雀は見ていて凄く面白い。照の麻雀が「強さ」ならガイトさんの麻雀は「巧さ」に見所があるのかなと。もちろん、どちらも強くて巧いけど、その性質は似て非なるものであるように思えます。いやー、本当に決勝先鋒戦は面白い。

 

 

南場も大荒れの予感

 
そんなこんなで続く南2局。
 
ここまでだんまりを決め込んでいた照がついにこの試合初めての和了をみせる。
 

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照のターン!

 

さぁ、このまま照の連続和了が始まってしまうのか...。よりにもよって次局が照の親番とは、また他家には辛い展開になったものでございますね...。

 

〇現在の点数状況(前半戦南1局終了時点)

1位 清澄高校 :155200点

2位 阿知賀女子:107400点

3位 臨海女子 : 75600点

4位 白糸台  : 61800点 ※南2局の点数は不明のため未集計

 

現在の点数状況はこの通り。ここから照の逆襲が始まって、惨禍の幕が開くのか。宮永照と辻垣内智葉、この2人による正面切っての駆け引きにも俄然注目をしていきたいところ。

 

次回は12/21発売号で掲載予定。いよいよここからが正念場!照の親番である南3局をどう乗り越えてくれるのか楽しみです!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『咲-Saki-』/小林立ヤングガンガン」より引用しております。

『五等分の花嫁』65話 感想、零れた涙と溢れた想い!切なく揺れる恋の花...!


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五等分の花嫁 65話 「スクランブルエッグ⑤」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』を読みました。

 

率直に言って、今は切ない気持ちで頭が一杯になってます。一花さんのことを思えば思うほどやるせなさが募ってきて....自然と涙が溢れそうになってきて....。正直、いつも通り冷静に感想が書けているのか自分でもよくわかりません。大切な人が泣いていたり落ち込んでいたりしている姿を見ると、どうしても胸が締め付けられてしまうのです。それくらいの衝撃が今週のお話にはありました。

 

でも、同時にそれが誰かに”恋”をするということでもあるのだと思います。恋愛感情って必ずしも美しいものばかりじゃない。むしろ、自分の「嫌な部分」や「弱い部分」と向き合っていかなければいけない場面に多々遭遇するものでしょう。だって、心の底から湧きあがる好きの気持ちは理屈ではないのですから。だから、頭ではわかっていても制御出来ない感情に振り回されてしまう。不意に流れる”涙”なんてその最たるものと言えますよね。

 

 

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一花さんの想い

 

だからこそなのでしょうか...。今週の一花さんの姿は、どこまでも人間らしい、「等身大の少女」として描かれていたなと思えるのです。

 

誰もが二乃のような気持ちのいい恋愛に憧れて、あんな風に自分の恋心に対してどこまでも正直でいられたら...と考える。余計なことに捉われず、ただ好きな人だけをその瞳に捉えることが出来たなら...と思っている。

 

でも、そうありたいとわかっていても、実際にどれだけの人がそれを「行動」に起こせるものでしょうか...。きっと多くの人はここまで強くはなれません。ゆえに、物語を通して成長した二乃の在り様に惹かれながら、どこまでもリアルに人間の弱さ」を見せる一花さんの姿にも心の底では共感を抱いてしまう。今回は改めてそんなことを考えさせられるお話でもあったのではないでしょうか。

 

....というわけで、いつも通り前置きが長くなってしまいましたが....、早速今週のお話を振り返って参りましょう。

 

 <家族旅行編>


 

 

 

「今」を巡る一花さんと二乃の想い

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二乃と一花さん

 

前回、長女である一花さんへ”恋愛相談”を持ち掛けた二乃。

 

が、スタートからもう切なさが尋常ではありませんでした...。悩みを持ち掛けているはずの二乃が晴れやかに自身の想いを語り、相談を受けているはずの一花さんの方が弱さを曝け出しながら表情を曇らせる。

 

本来なら姉妹間の恋愛相談なんて、こんなにも微笑ましい光景はないはずなのに...。なんで「同じ人を好きになってしまった」んだろう...。自身の内側に渦巻いているそんな葛藤が一花さんの心をどこまでも苦しめているんですね。

 

 

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二乃の答え

 

しかし、二乃はこの一花さんの”悩み”に対して一つの答えを出していました。

 

「都合」も「理由」も「他の人」も何もかも関係ない。これは他でもなく”私の恋”なんだから。だから、自分の恋物語のメインキャストは「私」と「彼」だけいればそれでいい。たとえ、その道中にどんな強力なライバルが表れようとも、乗り越えていけばよいだけのことなのです。自分の人生における『主人公』はいつだって自分以外にはありえないのだから....。

 

ゆえに、好きになってもらうための努力も、幸せになる権利も全部自分の中にあるんだと二乃は胸を張って語ることが出来たのかもしれません。しかも、これを「言葉」の上だけでなく実際の「行動」に移せる二乃は、本当に凄いヒロインだなと思わされますよね。

 

 

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本気の恋

 

そして、一花さんもまたそんな二乃のまっすぐな姿が羨ましかったんだと思うのです。

 

自分が何を言おうとも二乃の想いは揺らがなくて...。それなのに、自分はずっと誰かの目を気にしてきただけでなく、あまつさえそれを免罪符に二乃の恋を止めようとまでしてしまった。だから、自分がどんどんズルい人間になっているように思えてならなかった。二乃の強さを見れば見るほど、自分の弱さが見えてきてしまうわけですね。

 

無論、一花さんと二乃では背負っている背景も理解している恋愛事情も同じではないけれど、しかし、元を質せばそれも言い訳でしかないことを痛感させられたのでしょう。仮に二乃が一花さんの立場であったとしても、彼女はきっと自身の「恋」にきちんと向き合うことを選んだはず。それは今週の会話を見てもわかること。

 

 

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弱さと強さ

 

でも...、それでもやっぱり僕は、そんな弱さも含めて一花さんのことが愛おしくてたまらないのですよ...。

 

だって、涙が出たのはそれだけ本気で「好き」だからに他ならないのですから。本気じゃなければこんなにも苦しい想いをしたりしない。彼女もきちんと「人間味」溢れる感情と闘っているんですね。ここまで強く成長した二乃も初めはそうでした。だから、長女としてずっと背伸びをしてきた彼女もまた、きっとこの物語の果てに自分の殻を破ることになるのでしょう。

 

自分の「弱さ」を受け容れて、そこから前へ前へと進んでいく。『五等分の花嫁』という作品を通して春場先生が真に伝えようとしている成長物語は、そういった「人間の弱さと強さ」に向き合っていくことにあるのかもしれませんね。



 

 

...というわけで、今週の感想を総括すると、

 

 四葉ちゃんの活躍にも期待です!

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四葉ちゃんの活躍に注目!

 

来週以降の四葉ちゃんの活躍にも全力で期待したいなってことですよ!

 

七つのさよならとの対比を考えても非常にグッとくる展開ですし、何よりも前回からの流れを踏まえれば、ここで四葉ちゃんが一花さんの涙を見たことには意味があるように思えてなりません。

 

無論、姉妹が仲違いをしたわけではないけれど、結果として一花さんが泣いている現状のままではお爺ちゃんを喜ばせたいという願いは成立しないと思いますし...。四葉ちゃんが絡んでくるのもここがポイントになってきたら面白いのかもなぁと思ったり...。

 

  

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キスの行方は?

 

 

また、少々メタ的な視点ではありますが、二乃の口から直接「五月の姿じゃ(キスの)効果が見込めないかも」という発言がなされた点も気になるところではあるのかなと。

 

舞台背景的には五月の姿で誰かがキスをするのが王道な感じもしましたけれど、このセリフを踏まえると、キスの相手が変装五月であった場合、どうしても二乃の可能性が薄くなってしまう気はしますから。まぁ、シチュエーションからして現時点では予想が難しいのでこの部分については本当にこれからの展開次第ではあると思いますが...。

 

さぁ、果たしてここからどうなるのか。足止めが失敗した理由も含めて来週の展開が待ち通しい限りです!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

『ぼくたちは勉強ができない』90話 感想、武元うるかの”スキ”と”キス”!それぞれの恋愛模様が動き出す...!

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ぼく勉 問90 感想「汀の天才は時に嘯きながらも[x]する」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

今週の『ぼく勉』を読了!

 

いやー、実にとんでもない展開になってきたものですね...。正直、ここ数週のお話からは凄まじい気迫を感じます。文乃さんの成長を見事なまでに描き切った”最愛の星”編が幕を降ろしたかと思いきや、すぐさまこんな破壊力の高い展開が来てしまうなんて...。もはや、万感胸に迫る思いでございました...。

 

やっぱり、文乃さんとうるかってどこまでも対照的なヒロイン(※物語的にどちらが正しいのかという話ではなく...)として描かれているのだと思います。文乃さんが成幸くんとの関係を一歩詰めた直後に、うるかが成幸くんへ別離の事実」を告げる展開を持ってきているのもきっとそのため。これまでにも幾度か触れてきましたが、この構図はやはり偶然の産物ではないのでしょう。

 

 

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静流さん(=文乃さん)/うるか

 

その証拠に、この2人の対照性は先週まで描かれていた「最愛の星」編のエピソードにも表現されているんですよね。

 

「やれることを全部やりきるまで”好き”な人はいないんだと、単身で海外へ渡り『才能』を活かす道を歩もうとしているうるか」に対し、「”好き”な人に良い所を見せたくて...”好き”な人に褒めてもらえるのが嬉しくて...『できない』ことに立ち向かい支え合って同じ”夢”を追いかけることを選んだ静流さん(=※文乃さんはお母さんの想いを受け継いでいます)」。

 

要するに、同じ「夢」と「恋」というテーマの中にあっても、この2人のスタンスは明確に違うのです。「夢」の実現のために好きな人と離れることを選ぶ「恋」もあれば、支え合い一緒に「夢」を追いかける「恋」もある。中学の頃のうるかであれば後者を選んだ(実際に高校進学時は同じ学校に行くために志望校を変えていました...)のだろうとは思いますが、しかし、今の彼女は強い覚悟の元に前者を選び取ったわけですよ。

 

 

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うるかわいい......

 

もちろん、この構図が「恋」の結末にどう影響を及ぼしていくのか...という点に関しては、現段階ではわかりません。

 

あくまでも「夢」という軸だけで見るならば、上述したように、うるかは物語を通してとても大きな「成長」や「覚悟」を見せてくれたわけではありますけれど、人の感情ってそんな風に理屈で語れるものではないですから...。

 

むしろ、心が体を動かして...、そこに生まれるキラメキに、本物の「恋」が見て取れる。ラブコメストーリーの持つ真の魅力とは、そういった非合理的な想いの中にこそあるのかもしれませんね。

 

....というわけで、今週はそんな”恋”する乙女・武元うるかの物語です。残された時間を握りしめて、彼女は何を想うのか...。今回はその点に焦点を絞りながらお話を振り返って参りましょう。

 

 

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ぼく勉 90話:進んでいく関係性と溢れ出した想い

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文乃さんの変化

 

さて。今週のお話は、文乃さんの「変化」を表現するシーンから物語が展開されておりました。

 

お互いに見つめ合い、只々笑顔を交わす成幸くんと文乃さん。もうね、本当にこれが最高だったわけですよ...。しかも、その後、彼の横顔に熱視線を向ける文乃さんの姿まで描かれてしまうというオプション付き。完全にお手上げです。「雨」が止み、虹が掛かったようにカラフルに色付いていく文乃さんの”恋心”のなんと美しいことでありますか...。「視線は口ほどにものを言う」とは本当によく言ったものでございますなぁ..。

 

 

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成幸くんに助けてもらって

 

加えて、うるかと理珠ちんを前にしながらも、躊躇うことなく「成幸くん」と呼んでいることもまた、長編ストーリーを経て文乃さんの中に生まれた大きな「変化」と言えますよね。

 

問47以降、2人の前ではあれほど意識的に避けてきたはずなのに...。それを考えれば、文乃さんにとってあの夜がいかに「特別」なものであったのか、想像に難くありません。細かい日常会話のやり取りではあっても、こうしてきちんと「気持ちの前進」を表現してくれる所は本当に好印象だなぁと思いますね。

 

 

今、痛いくらい幸せな思い出が いつか来るお別れを育てて歩く

 

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このままで.....

 

一方で、やがて来る別離を前に、身動きが取れなくなってしまっている一人の少女がおりました。

 

残された高校生活を最後の最後まで「今まで通りの関係」で過ごしたい。だって、前に進めば進むほど、引き返すのが辛くなってしまうから...。お別れが決まっているのなら「このまま」でいた方が辛くない...。それが武元うるかの導きだした理屈であったわけですね。

 

 

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武元うるかの本心

 

でも、それは「理屈」であって、「本心」ではありません。

 

本当は、頭の中がぐちゃぐちゃになるくらい好きで好きで大好きな人である。だから、「わざと溺れて人工呼吸」を狙おうだなんて策を弄す必要もなく、咄嗟の行動(=本心)が出てしまえば、ほら、....このとおり抱き付ける。

 

結局、「本心」に勝るものなんてどこにもありはしないのです。そもそも「人工呼吸」なんていう名目でキスを成功させたところで、今の関係は変わらない。事故や演技なんかでは決して想いは伝わらない。

 

だからこそ、自らの想いを明示するために、そのキスには「意志」を込める必要がありました。今回のお話はきっとそういう物語。今の武元うるかが踏み出した精一杯の第一歩。そこに込められた想いについて最後に少し触れていきましょう。

 

 

武元うるかの「スキ」と「キス」

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想いが溢れ出す

 

というわけで、今回、自らの意志で成幸くんとのキスに至った武元うるかさんでございました。

 

このキスについて「ただの練習」だと語るうるかですが、無論これは「本心」ではないでしょう。そもそも、「好きな人がいない」というセリフも、「水泳が恋人」という言葉も、更に言えば「全部ウソ!」という言葉さえも真実ではないわけです。

 

では、一体彼女はそのキスにどんな想いを込めたのか。それは、「別れを受け入れるための自分なりのけじめ」だったんじゃないかと思うのです。夢も恋もどちらも大切で、中途半端には出来ないから。だから今はただ前を向く。これは...そのための、迷いを振り払らうためのキス。ゆえに、自分の本心は隠したまま「留学」という事実だけを打ち明けた。そう考えれば、全てがしっくり気ますよね。

 

 

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うるかの想い....成幸くんの気持ちは.....?

 

まぁ、それがどうして「キス」という行為に繋がったのかに関しては、「心が体を動かしたから」で十分なわけでありますが、しかし、この場面においてその行為に物語的な意味を見出すならば、「キス」と「スキ」が文字通り、逆さの関係になっているからなのかもしれませんね。

 

今はまだ伝えられない「スキ」。それでも止められなかった「キス」。いくら閉じこめようとしても、缶からコーヒーが溢れ出すように、「スキ」の想いも隠せない...。そんな構図で見てみるとまた面白いのではないでしょうか...。

 

....というわけで、今週の感想を総括すると、

 

「ぼく勉」ラブコメワールドの行末が気になります...

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今週のうるかさん



今週のうるかが最高に可愛くて切なかったなってことですよ...。
 

正直、成幸くんがうるかに対して抱いている感情は、恋と表現するよりも「アイツは本当に凄い奴なんだ...」という意味での「憧れ」と評した方が適切なのではないかと思っていましたが、いよいよわからなくなってきたような気もしていますね。

 

さて、ここからそれぞれの恋愛物語はどう動いていくのでしょうか...。来週も本当に楽しみです!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。

 

『五等分の花嫁』64話 感想、偽五月の”悩み”に迫れ!想いが錯綜する家族旅行...!

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五等分の花嫁 64話 「スクランブルエッグ④」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』を読了!

 

凄い展開になってきました.....。完全に五月尽くしです。全ページの8割くらいが五月だった。なのに、五月ではなかった。むしろ、本物の五月はラストのオチに2コマ登場しただけという...。

 

もはやこの様相を文字列だけで見てしまえば、圧倒的に「何を言っているのかわからねーと思うが」案件なのですが、こういうストーリーが自然に描けるのも『五等分の花嫁』ならでは。そして、こたつの中で4人の浴衣をめくり、何の下心(=ドキドキ)もなしに全員の御脚を確認してしまえるのもフータローならではなわけですよ。いやー、本当に4人の赤面した表情は素晴らしいものでありました...。

 

....というわけで、今週はそんな家族旅行編4話目です!偽五月の正体を巡り、繰り広げられる五つ子ゲーム。その渦中にいる人物を明かしながらも、また、確実にその”想い”と”悩み”は歩を進めていって......。今回はその点を念頭に置きながら、お話を振り返って参りましょう。

 

 

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偽五月の”悩み”に迫れ!

 

さて、今週のお話は前回の続きから。

 

昨夜、五月に扮して、突然の「関係終了宣告」を言い放ってきた人物は一体全体誰なのか...、その捜索に乗り出したフータローですが、しかし、全員が五月に変装をしている現状に苦戦を強いられていました。曰く「全然違いがわからねぇ!」でございまする...。

 

 

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苦戦するフータロー

 

確かに「容姿を完璧に似せた」五つ子の判別は難しい。特に今回の場合、ゲームという体裁ではあっても、フータローに正体を悟られないよう彼女たちは意図的に会話自体にまで擬態を掛けている(後の三玖との会話は例外ですが)わけですし。

 

無論、約1名わかりやすい子がいて、それが四葉ちゃんの可愛いところではあるのですが、他の3人に関して言えば、本気で五月に似せられてしまったら、ボロでも出さない限り、そう簡単には見抜けないのかもしれませんね。少なくともフータロー視点においてはそう。彼の視点は全体を俯瞰して全員を見比べることの出来る読者とはやはり違うのでしょう。

 

 

 

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偽五月への手掛かり

 

とは言うものの、その難しさが成立しうるのも明確な”違い”がなければのお話なわけですね。

 

ゆえに、フータローは昨夜の揉め事の際に脚についてしまったはずの「怪我の痕」を頼りにその”違い”を見出します。なるほど...、壁に体を打ち付けたあのワンシーンはフータローの焦燥を表現するだけではなく、この展開を描くための布石でもあったということですか...。実に見事な布石の打ち方でございました。

 

しかし、個人的には、この「怪我の痕」がこの一件の鍵を握る要素だとは思ってません。なんせ、今回のお話のポイントは偽五月の正体を見破ること自体にはありませんから。真の目的はなぜ「関係を終わらせる」と言ったのか、その理由と気持ちの方である。

 

よって、身体的な差異からの判別ではこれ以上前に進むことは出来ないのです。正体を突き止め、その先にある彼女の「想いと悩み」に向き合い、踏み込まなければこの問題は決して解決しない。それは本物の五月から「姉妹たちの”悩み”(=様子がおかしい理由)」を聞き出して欲しいと相談を持ちかけられている背景を踏まえても明らかというものでしょう。

 

 

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それぞれの悩み

 

では、果たしてそれぞれが抱えている悩みとは何なのか....。

 

今回のお話でフータローは、四葉ちゃんに関する悩みを知ることが出来ました。姉妹が仲良くしている姿をお爺ちゃんに見せたいという純粋な気持ち。孫から祖父への心からの贈り物。それが同時に四葉ちゃんにとっては「悩み」にもなってしまったけど、でもそれはお爺ちゃんが大好きで喜んで欲しいという想いがあればこその「悩み」でもあるわけで.....。

 

 

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四葉ちゃんの笑顔

 

だからこそ、四葉ちゃんが「笑顔」でこのセリフを口にしたシーンは微笑ましい限りだったなと。

 

フータローの言うように、「ちゃんと変装できるか不安」という悩み...、それ自体は他者から見れば、”しょうもない悩み”として映るのかもしれないけれど、それでも、いえそれゆえに、お爺ちゃんのことを真剣に考える彼女らの想いはこの”家族旅行”における一つの大事なテーマでもあると言えるのかもしれませんね。

 

フータローが彼女らのお爺ちゃんに弟子入りを志願した展開も踏まえて、ここからどうお爺ちゃんがお話に絡んでくるのかにも注目したい所存です!

 

 

二乃から一花さんへの恋愛相談...想いが錯綜する家族旅行!

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す、素晴らしい...

 

一方で、今回は「恋愛」方面の悩みにも進展が描かれていました。

 

やっぱりというかなんというか...。”偽五月”の正体は一花さん(確定ではありませんが...)だったわけですね。まぁ、さもありなんという感じではありますし、上述したように、あくまでも今回はあのセリフを言い放った人物の特定自体に目的があるのではなく、そこに内在している「悩み」にこそ物語的な主軸があるわけなので、偽五月の正体に関して特別捻った展開に持って行かないのであれば、さらっと正体を仄めかしておくのも理に適ってはいるのでしょう。

 

 

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妹から姉への恋愛相談

 

というより、問題はこっちですよ...えっち...じゃなかったこっち!

 

60話の感想でも何となくこの展開がきてしまうのではないかとヤキモキしていたのですが、ついに描かれてしまうとは...。二乃から一花さんへの恋愛相談。あぁ、ホント誰か一花さんを救ってあげて.....。

 

まぁ、その役目を本当の意味で担えるのはフータローを於いて他にないわけなんですけど。それにしてもこのタイミングでまたこの展開を持ってくるなんてまさにスクランブルではごさいませんか...。

 

もちろん、一花さんの想いを知らない二乃からしてみれば、「長女」として信頼のおける一花さんに、恋の”悩み”を打ち明けた...というだけのことではあるのですが、いやはや何とも難儀な展開になってきてしまいました....。

 

 

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長女として?恋する乙女として?

 

二乃からの「告白」を受けて一花さんは一体何を想うのか...。

 

少なくとも今回の時点では、実際に二乃の口から「”フータローのことを”好きになってしまった」と告げられたわけではないけれど、しかし、真実を知っている彼女からすればそれはもう同じこと。

 

きっと、今の状態の一花さんは「長女」として二乃のことを応援してしまうのだろうなぁ...。「こんなこと他の子には言えないわ」なんて言い方で言われてしまえばなおのこと。そして、三玖とのことも抱え込んで、更に自分の気持ちを内側へと追いやってしまう。展開自体はとても面白いのですが、一花さん派としては切なさが尋常ではないですね...。

 

だから、この長編を通してフータローには一花さんを救ってあげて欲しいと願わずにはいられません。彼女の悩みを掬い上げ、真に救ってあげられるのは彼しかいない。鐘を鳴らすことは、余計な感情を取り払い、ただただ自身の願い(=想い)を込めること。様々な想いが錯綜する家族旅行。来週も楽しみにしております!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

『ぼくたちは勉強ができない』89話 感想、今宵"眠り姫"は眠らない!寄せる想いは輝いて...!

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ぼく勉 問89 感想「最愛の星に[x]の名を⑤」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意こんs

今週の『ぼく勉』を読了。

 

ただただ感無量ですね.....。子を想う親の気持ち親を想う子の気持ち。そのどちらの視点で読んでもとても心温まる素敵なお話が展開されていて、読後は溢れ出る幸せと込み上げる切なさで本当に胸が一杯になっていました....。

 

具体的に何が素晴らしかったかって、今回の長編のセンターラインでもあった「家族の絆」というテーマ(=縦軸)の中で、「夢」と「恋」という両輪をどこまでも丁寧に描いてくれたことだと個人的には思ってます。

 

大切であればこそ、本気であればこそ、気付けなかった想いがあって...、でも、共に「夢」を語り合い、支え合った「恋」の思い出も確かにこの胸に残っている。「夢」と「恋」。『ぼく勉』という作品の根底に流れるこの2つの車輪が物語を前へ前へと進める働きを担い、文字通り、10年に渡って停滞してしまっていた「家族」の関係を動かした

 

どれだけ想っても「過去」には帰れなくて、過ぎた時間を元に戻すことも叶わないけれど、だからこそ人は何度だって前に進んでいける。離れていても、たとえそれが「過去」でも「今」でも「未来」であっても、その”想い”はずっと繋がっていくのだから....。

 

きっとこれは、そんな古橋零侍と古橋静流さんの、―そして2人の関係の写し鏡でもある―、唯我成幸くんと古橋文乃さんの物語。今回はそんなことを考えながら、お話を振り返ってまいりましょう。

 

 

<”最愛の星”編>


 

 

 

 

ぼく勉 89話:静流さんが遺したメッセージ!大切な人へ寄せる想いは輝いて...!

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文乃さんと零侍

 

前回、10年間のすれ違いに終止符を打つため、お互いの想いをぶつけ合った文乃さんと零侍。

 

しかし、それでもまだ零侍は娘の”夢”を認められずにいました。覚悟の程も想いの強さも理解している。それでも、最愛の妻を亡くし、長い間「才能」という記号に囚われ続けてきた彼にとって、その枠から一歩を踏み出すことは決して簡単なことじゃないのです。だって、「才能」への固執は、亡き妻に対する「想い」でもあるのだから...。だから、娘には「才ある道」に進んで欲しい。それが父・古橋零侍が不器用にも娘に対して抱き続けてきた「想い」だったわけですね。

 

 

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静流さんの謝罪、静流さんの想い

 

その背景を踏まえると、今週のお話は本当に美しい展開であったと言えるのでしょう。

 

なんせ、上述したように、彼の「才能」に対する想いは、静流さんへの想いが出発点になっているのですから。それを考えれば、古橋零侍を「才能」という檻から真に解放してあげられる存在もまた、静流さん以外にはありえなかった。言い換えれば、これは他でもない、静流さん本人から零侍に届けられなければいけない想いでもあったということ。

 

そして、この「きちんと想いを伝える」という構図こそが今回の長編を貫くテーマにもなっているんですよね。文乃さんも、静流さんも。結果的にたくさん回り道をすることになってしまったけど、10年という長い年月を経てようやく「最愛の人」へきちんと想いを届けることが出来たのです。そう思うと、なんだかとっても目頭が熱くなってきてしまうわけでございまして......。

 

 

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恋する静流さん


また、静流さんが零侍に良い所を見せたくて一生懸命勉強をしていた「できない子」であった点も凄く印象的なシーンとしてこの物語を彩っていましたよね。

 

「天才」かどうかは関係ない。古橋零侍という一人の男の子に惹かれて、「好き」で「大好き」だったから頑張れた。原動力 (=想い) があれば、たとえ今は「できなく」ても、いつかは「できる」ようになる。大切なことはただそれだけのことであり、静流さんの傍らに飾られている賞状の数々はまさにその事実を雄弁に物語っているのでしょう。

 

 

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母からのメッセージ

 

好きなことを全力で

好きにやりなさい

 

だからこそ、母から子へ、この言葉が贈られることにはとても大きな意味があるのだと思います。

 

この先何度も壁にぶつかって、それでも「好き」な人を支えに頑張って...。そんな人生が本当に、本当に幸せだったから、文乃さんにもそんな道を歩んで欲しいと願える。それが静流さんの想いであり、彼女が自らの人生を以って体現し遺された最愛の人たちへ真に届けたかったメッセージでした。

 

もう涙腺が決壊しましたよね....。「できない子」であった母からの言葉。素敵な人に「恋」をして全力で「夢」を追いかけた母の言葉。そこに込められていた想いは、『ぼく勉』という物語が1話からずっと大切にしてきたテーマでもあり、また筒井先生が作品を通して一番に伝えたかったメッセージでもあったわけですよ...。

 

そして、それ故に、今週の冒頭で成幸くんの手を握りながら文乃さんがお母さんの温もり」を感じるシーン(=パスワード/メッセージに気付くための鍵)へとストーリーラインが繋がっていくのが本当に美しくて、なお泣けるという....。実際、静流さんと成幸くんは、彼女にとって重なる部分の多い存在だったんだろうなぁ....。

 

 

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静流さんと成幸くん

 

幼い頃から星が大好きで、でも”才能”がないことを理由に、ずっと誰か(=それは、真冬先生であり、零侍であり)に自分の「夢」を反対されてきた文乃さん。

 

しかし、そんな彼女の手を握り、彼女の「夢」を全力で応援してくれる存在がいました。それが唯我成幸くんであり、かつてのお母さんだった。2人とも”才能”なんてなくても”努力で「できる」ようになることを証明してきた人達。どこまでも温かくて、どこまでも一生懸命に頑張ってきた人達。だから、成幸くんとお母さんの手は似ている...と。

 

本当に今週のエピソードはこれまでのお話のすべてが繋がっていくような美しさがあったと思います...。

 

 

最愛の星に[x]の名を

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最愛の星に[x]の名を

 

また、「☆」フォルダに掛けられていたパスワードの答えが自身の名前であったことを知った時の零侍の姿も特筆ものでしたよね...。あえて、涙や表情を見せない演出にしていたのもグッときます。とても心が締め付けられる本当に良いシーンでありました...。

 

だってだってお母さんと2人で見つけるんだもん!

2人の一番大好きな人の名前にしなくっちゃ!

 

幼き日の文乃さんが語った偽りのない純粋な想い。もうこれが全てです。僕は「☆」フォルダのパスワードは文乃さんの名前なのではないか...と思っていましたけど、そもそも「星」が大好きで、誰よりも「星」を追いかけてきたのは文乃さんなんですよね。

 

であれば、「☆」フォルダを開けるのも、「☆」に名前を付けるのも彼女の役割であり、それゆえに、彼女にとって...、いえ...、静流さんと文乃さんの2人にとって「最愛の星」は最初から零侍をおいて他になかった。今週のお話を読むと心からそう思えます。

 

 

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10年越しの想い

 

もちろん、静流さんは零侍と文乃さんの2人ならこのパスワードを簡単に解けると思っていたのでしょう。

 

そもそもこのフォルダは、零侍と文乃さんへ向けて贈られているメッセージなので、この2人が見ることを前提としているのは明白ですから。だからこそ、「家族」にしかわからないパスワードを設定したわけでもあって...。

 

 

 

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父娘の姿

 

結果的には文乃さんの言うように、10年という長い時間が掛かってしまいましたけれど、でも、それ故に「文乃さんと零侍」の間にはより強固な家族の絆が生まれたのではないでしょうか。

 

失ってしまった時間を埋めていくように、新たなスタートを切った零侍と文乃さん。85話で「お父さんなら来てないよ」と作り笑いをしていた文乃さんが、最愛のお父さんの隣で笑顔を浮かべているのだと思うと、このシーンは本当に感慨深いものがありますよね....。

 

 

今宵”眠り姫”は眠らない! 

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起きてる

 

というわけで、問題はこちらのシーンでございます...。

 

もうね、ただただ圧倒されました。文乃さんが成幸くんに寄りかかる構図が多いことは87話の感想でも触れたとおりですが、まさかこれまでの描写がこのワンシーンを描くための布石だったなんて...。最高に胸が熱くなってしまうではありませんか...。

 

問.39のエピソードから1年。あの夏祭りの夜からちょうど50話目のお話で、ようやくここまで来ました。それを思うだけで、この1年という連載期間の中で紡がれてきた彼女のエピソードの全てがとても愛おしく感じられるのです。本当に、文乃さんが好きで好きでたまらない....。

 

 

 

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眠り姫が目を覚ます

 

あぁ、なんて、感慨深いシーンなのでしょう...。

 

今宵”眠り姫”は眠りません。自らの意志で彼女は成幸くんへと寄りかかり、その”想い”を寄せている。重さを預け、もう少しだけ支えていて欲しい...と願っている。これまでずっと自分の想いを仕舞い込んできた(=恋心を眠らせてきた)文乃さんが、やっと自分の気持ちに向き合おうとしているのです。

 

そして、これは物語的にもきっと意味があることなのでしょう。今まで「自分の本当の気持ちを伝えたら否定されるんじゃないか」と怖れてきた彼女が、今回の一件を通して、自分の「好き」に向き合い、最愛の人(=お父さん)に向き合うことの大切さを知った。その勇気の一片を掴んでみせたのです。

 

だからこそ、やっと彼女は自分の中に眠る成幸くんへの気持ちに向き合っていくことができるのかもしれません。たとえ、今はまだこの一夜の「勇気」だったとしてもその気持ちは確かに彼女の中に芽生えたのですから...。少なくとも僕はそう願っています!

 

 

...というわけで、今週の感想を総括すると、

 

「最愛の星」編は本当に素晴らしかった...

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素敵な人へ寄せる想い

 

今回の長編は本当に心の底から素晴らしい物語だったなってことですよ!

 

でもお母さんが零侍くん...お父さんを支えにいっぱい頑張れたように


文乃にもきっと...そんな素敵な人に出会える日がきっと来るから

 

静流さんの3つ目のメッセージに対して、「...うん大丈夫だよ お母さん」と返事をした文乃さん。きっと、86話で水希ちゃんに「素敵なお兄さん...だよね」と言った時とは違う想いがこの返事には込められているのだと思いますね。


さぁ、成幸くんへの想いに進展を見せた文乃さんがこれから一体どんな恋を見せてくれるのか。今後の展開を本当に心から楽しみにしております!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。