ふわふわな日記

『ぼくたちは勉強ができない』85話 感想、古橋文乃さんの”やりたいこと”!綺麗な夜空に願いを込めて...!

f:id:huwahuwa014:20181029054755p:plain

ぼく勉 問85 感想「最愛の星に[x]の名を①」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

今週の『ぼく勉』を読了しました。

 

いやー、とんでもないことになって参りましたね。前回の真冬先生回で、そのまま同棲しちゃえばいいのに!なんてツッコミを入れたばかりだというのに...、まさかのこの展開ですよ。正直、最初に読んだ時はあまりの神展開ぶりに夢でも見てるのかと思ったくらいです。今週のお話は文乃さんスキーにとっては本当に格別の破壊力を内包しておりました...。

 

また、ストーリー的にも非常に興味深いお話になっていたと思います。即ち、今回のストーリーの核は、39話の神回でも示唆された、成幸くんの”やりたいこと”と、文乃さんの”やりたいこと”についてなわけですが、そのテーマの中で2つの「家族」が対比的に描かれているんですよね。この点は物語的にもきっと重要なポイントになってくるはず。

 

「父」と「娘」。「母」と「息子」。そして、その間に挟まれる「将来」に対する想い。今回はそこに焦点を当てて、物語を振り返ってまいりましょう。

 

 

<関連記事>


 

 

 

ぼく勉 85話:「親」と「子」の想いが絡む三者面談!

f:id:huwahuwa014:20181029054445p:plain

三者面談を前に......

 

さて、今週は我らが憧れの星・古橋文乃さんのお話でございました。

 

もう、冒頭からして最高に切なかったです。誰もいない家の中で、三者面談のプリントをテーブルにそっと置くことしか出来ない文乃さんの姿。

 

やっぱり来てほしいのでしょう。だから、半ば諦めてしまっていても、もしかしたら...という気持ちを込めてプリントを置く。このシーンにはそんな「娘から父に向けた想い」が確かに詰まっているわけですね。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181029054437p:plain

お父さんは来ない

 

しかしながら、文乃さんの想いはお父さんには届きませんでした。

 

そんな状況でも、「お父さんなら来てないよ」と笑いながら言ってのけてしまうのが、文乃さんらしいところではありますが、まぁ健全とは言えないでしょう。誰にも相談できなくて、自分の心の中に全てを仕舞い込む。それはやはり辛いこと。

 

だから、今週の展開は個人的に凄くスッキリしたんですよね。”理解”のためのぶつかり合い。やっぱり、どんなことも想いはきちんと打ち明けないと始まらないんだなと。今回は、文乃さんが自身の悩みを外部へ放出することになった点も良かったなと思います。

 

古橋父の登場!

 

f:id:huwahuwa014:20181029054757p:plain

古橋父襲来!

 

そんなわけで、今週はついに古橋父の正体が明かされることになりました。というか、81話の理珠ちん回で描かれた数学教授でした。まぁ一介の教授にしては明らかにキャラが濃かったので大いに納得ではありますね。

 

理系科目が壊滅的な文乃さんの父親が「数学教授」だったなんて確かに言っても信じ難いものですし、話を全く聞いてくれない父親という存在は、娘から見れば威圧的に見えるもの。それを考えれば確かにこれまでの人物評に見合う父親と言えるのでしょう。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181029054750p:plain

価値観の対立

 

そしてそして、このお父様は案の定、文乃さんが理系の道に進むことについて全否定派でありました。明確な価値観の対立です。取りつく島もないくらい諦めろの一点張り。この状況では、まさに議論の余地もあったもんじゃありません。

 

ではなぜ、零侍さんは自らの娘の「夢」を真っ向から否定し、文系の道へ進めと言うのか。それは、当然彼が文乃さんの数学に「可能性」を感じていないから、そしてきっと文乃さんの国語の「可能性」を認めているから。

 

要するに、否定の裏返しは肯定でもあるのです。今回のお話は、そんな子供の持つ「可能性(=世界の広がり)」について考える親の姿にスポットライトが当たっていたと言えるのではないでしょうか。

 

 

一番大切なこと

f:id:huwahuwa014:20181029054442p:plain

進路

 

その背景を踏まえると、今回成幸くんの進路が言及されていたことは物語における大きなポイントになっていましたよね。

 

「一番就職に有利で...一番しっかり稼ぐ力がつく学部」。どこまでも現実的な進路の選び方ではありますが、これは言い換えれば”やりたいこと”がないと言っているだけでもあります。自分の将来について明確な夢がない。そして、それは「夢」を追いかける文乃さんたちと対照的とも言えるんですね。

 

”やりたいこと”ではなく、長男として自分が”やるべき”と感じていることを選んでしまう成幸くん。もちろん、生活の安定のために自分の「やるべきこと」を選ぶのは間違いではないし、それ自体は立派な、彼が抱く”家族に対する想い”だけれど、それを言うなら、他でもない家族の方が、成幸くんに対して抱く想いだってあるわけで...。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181029054439p:plain

一番大切なこと

 

ゆえに、お母さんは語っています。一番大切なことだけははき違えてほしくないと。

 

だって「子供」には無限の可能性があって、それこそ「夜空に輝く星」のように数え切れないほどたくさんの選択肢があるんだから。だから。家族のためではなく、自分のために生きてほしい。それが「子供」の将来を想う母の素直な気持ちでした。

 

それゆえに、この物語が紡ぐのは、息子にやりたいことをやって欲しいと願う母の姿と、娘に夢を諦めろと諭す父の姿の対比である。でも、この対比構造はそのどちらの姿が正しいのかという話に帰結するのではなく、異なる価値観をぶつけ合い、お互いの考えを認め合うことにこそ意味があるものでもありますよね。

 

無論、言い方も含めて子供の夢を一方的に否定する行為自体は正しいことではないけれど、「才ある道に進め」というアドバイスは、その子の長所を知り、案じる部分があることの証左でもあるはずです。だから、真冬先生が生徒の事を思うゆえに対立をしているように、零侍さんも、娘の将来には少なからず思うところがあるのでしょう。

 

そういう意味では、零侍さんが娘の”夢”、可能性の広がりに関心を持てるようになるかどうかがこの対立を紐解く核になるのかもしれませんね。今回のシリーズで決着がつくのかも含めてどうなるか楽しみです。

 

「最愛の星に[x]の名を」:サブタイトルの示すものは...?

f:id:huwahuwa014:20181029044416j:plain

サブタイトルの意味は?

 

また、今回のサブタイトルが色々と意味深になっている点もやはり見逃せない点でしょう。”最愛の星”とはなんなのか、また「[x]の名」とは一体何の名前のことなのか。長編の重要なお話になりそうですし、ここは俄然気になるところ。

 

①「最愛の星=文乃さんのお母さん」

⇒過去のお話と共に、文乃さんと零侍さんにとって最愛の人である母(妻)の名前が明かされる。


②「最愛の星=文乃さん

⇒なぜ古橋家の両親は彼女に”文乃”と名を付けたのかが描かれる

 

で、実際に考えられるパターンとしてはこの2通りになるのかなと。

 

まぁ、①②の両方が描かれる可能性もあると思います。特に今回は「家族の在り方」がテーマなので、文乃さんと零侍さんにとって最愛の人とくれば、もうお母さん(妻)しかいないでしょうし、親が子に名前を付けるというのも、自分の子に何らかの想いを込める行為なわけですから、やはり重要なポイントでしょう。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181029055251p:plain

亡くなったお母さん

 

それに、亡くなったお母さんも「数学」教授だったという点も気になります。

 

もしかしたら数学者としての「才能」は零侍さんよりもお母さんの方が突出していて、それこそ本当に数学一筋の人でそんなあり方に零侍さんは憧れていたのかもしれない。

 

それが、文乃さんという娘が生まれたことによって、「数学」以上に大切なもの(=「家族」)をお母さんは見出していった。だから、文乃さんに対して複雑な想いがある、と。古橋家が抱えている問題はこういう所にあるのかもしれません。

 

対立する父と娘。きっと、そんな2人を繋ぐ鍵になるのは、2人にとって最愛の人であるお母さんと、そして、文乃さんにとってこれから最愛の人になる成幸くんになるのでしょうね。そんなことを妄想してみると、今からワクワクが止まりません!

 

....というわけで、今週の感想をまとめると、

 

 

文乃さんと成幸くんの同棲イベントに期待!

 

f:id:huwahuwa014:20181029054752p:plain

赤面の文乃さん!

 

 文乃さんと成幸くんの同棲生活が超期待大ってことですよ!

 

もちろん、長くても数日の出来事にはなるのでしょうけれど、展開が展開なだけに楽しみで仕方がありませんね。もはや、そのまま「家族」になってくれても僕は一向に構わないのですが、果たして文乃さんの恋心に変化は訪れるのか。来週も全力で期待しております!

 

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。

 

『五等分の花嫁』人気投票結果 感想、それぞれに魅力がある!今こそ振り返る中野二乃の軌跡!

f:id:huwahuwa014:20181027085521j:plain

『五等分の花嫁』人気投票について

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

先日実施された『五等分の花嫁』の人気投票結果が今週の巻頭カラーにてついに発表されました。

 

投票数は公開されている7位までで7353票。ここで5のゾロ目が揃わなかったのが実に惜しい...!とツッコミを入れたくなる気もしますが、実際、応募券付きでこれだけの投票が集まったのは凄いことですよね。きっと、アニメ放送中に行っていれば更に票数は伸びていたことでしょう。

 

まぁ、人気投票ってやっぱり盛り上がります。どんなジャンルでも。自分の応援しているヒロインの順位が上位なら嬉しいし、下位なら悲しい。時には盛り上がり過ぎて、燃え上がる人が出てくるほどに。それこそ「僕は笑えているだろうか」状態になる人もいるのかもしれませんね。

 

でも、人気投票の結果はあくまでもエンタメの一つであってそれ以上でもそれ以下でもないんですよ。もちろん、過去には人気投票の結果が結末に影響を与えた(ように思える)作品もあったかもしれませんが、春場先生がそういう舵取りをするとは...作風的にも考え難いなと。今回の”最後の試験”編も、ある意味で「目先の人気にこだわっていない」のがわかる展開でもありましたから...。

 

ゆえに、その範囲で盛り上がっていくのが一番なんだろうなぁと個人的には思いますね。さて、幾分前置きが長くなりましたが、以下が人気投票の感想になります!

 

 <最新話の感想>

 

 

『五等分の花嫁』第一回人気投票結果発表!

f:id:huwahuwa014:20181025214233j:plain

人気投票結果発表!

第一位は三玖!

 

というわけで、きっと読者の大半が予想できていたことでしょうけれど、今回の人気投票第一位は三玖でした。なんというか...あまりにも順当過ぎて、「順当」以外の言葉が出てこなかったくらいですよ...笑。やっぱり、みんな三玖が大好きなんだなぁ......。

 

1位(2,393票) 中野三玖
2位 (1,403票) 中野四葉
3位(1,235票) 中野五月
4位(1,170票) 中野一花
5位(1,003票) 中野二乃
6位(81票) 上杉風太
7位(68票) 前田

 

 

そして、それ以降の順位は上記の通り。

 

三玖の根強い人気はさておき、「2位の四葉ちゃん~5位の二乃」まではさほど大きな票差はないので、きっと読者の中で上手く票が分かれたということなのでしょう。そういう意味では、「それぞれに魅力がある」という作品テーマがきちんと読者に浸透していることがわかる結果とも言えそうです。

 

とはいえ、この結果を見ていると、人気の順番にはある種の法則があることも分かります。それは単純明快な話、主人公であるフータローとの関り方。一位の三玖にしても、二位の四葉ちゃんにしても、比較的序盤からフータローに対して好意的に接するヒロインとして描かれてきましたよね。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181027105034j:plain

三玖と四葉ちゃん

 

そういう意味では、この2人に人気が集まったのはとても納得がいくなぁ...と。

 

だって、基本的にラブコメ漫画を読む時って、読者は(特に男性読者ならなおさら)主人公のフータロー視点で読んでしまうものじゃないですか。自分がフータローだったらこうする...みたいに。細かい好みは違っても、こういう感覚は結構誰しもに共通しているものなはず。

 

ゆえに、主人公には「カッコよさ」を求めてしまうし、時には「不完全な部分」があった方が感情移入も出来る。フータローが読者から絶大な支持を得ているのも、そのバランス感がとても理想的に描かれているからこそでしょう。

 

その背景を踏まえると、読者の分身でもあるフータローに対して好意的に接してくるヒロインはやっぱり可愛く見えてしまうものです。特に、「フータロー好き好き」猛ラッシュを貫く三玖の可愛さは、「こんなお嫁さんが欲しい!」という人気投票の趣旨にも合致するほど理想のヒロインだと思いますよね。

 

無論、人気投票が開催されていた期間には、もう既に全員がフータローへの「信頼」を示していましたけど、割とヒロインに対する想い入れって、序盤の印象が強かったりすることも多いので、今回の人気はそこが反映されたのかなぁ...と。ひとまずは、三玖におめでとう!と言いたいですね。

 

 

中野二乃は可愛い!これからの彼女たちの魅力溢れる成長に期待!

f:id:huwahuwa014:20181027113214j:plain

変わっていく

 

しかしながら、人気投票でわかるのは、あくまでも「これまで」の結果です。当然「過去」も重要なファクターですけれど、より大切なのは「これから」の彼女たちなんですよ。僕らが期待しているのも、やっぱり物語を通して変わっていく彼女たちの姿なんですね。

 

そういう意味では、上述した「フータローに対する関わり方」が一番変わったのは、間違いなく二乃だったと思います。

 

59話の感想でも書きましたが、受け入れられないものの象徴(中野家を変えていく人物)だったフータローを、彼女はきちんと受け入れた。その過程に59話もの時間を要したのですから、昨今のラブコメではとても丁寧にストーリーの積み上げ描かれていたと思えるくらい壮大な恋愛旅路だったと言えますよね。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181027115706p:plain

二乃が認めた”恋心”

 

「あんたを認めない」と言っていた二乃がようやく認めた”恋心”。

 

フータローを突き離すところから始まった二乃が今やとても幸せそうな表情でフータローに掴まっている。これを感慨深いと言わずしてなんと言うのでしょうか...。本当に今週の二乃はとても可愛すぎました...。

 

しかも、ここがようやくスタートラインなわけですから。長い旅を経て、ようやく二乃はここまでたどり着いた。”大嫌い”から始まったからこそ、”大好き”が輝く!「これから」の二乃が僕らに見せてくれる恋物語はきっとそういうもの。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181027121056j:plain

フータローの内面に惹かれた二乃

 

それに、キンタローの外見に惹かれたところから始まったように思えて、林間学校編でも、七つのさよなら編でも、フータローに命を助けられたことが、二乃の”恋心”の発火点になっているのもポイントでしょう。

 

外見のワイルドさではなく、身を挺して自分を救ってくれたフータローの持つ”内面のワイルドさ”に惹かれた二乃。そんな彼女が今後どういう風にフータローと関わっていくのか。また、二乃の変化が他の姉妹たちにどんな影響を与えていくのか...。全力で期待したいですね!

 

 

....というわけで、今回の感想を総括すると...、

 

”最後の試験”編も最高に面白かった!

f:id:huwahuwa014:20181027130408j:plain


丸々1話を使って、個別に各ヒロインの物語を進めた”最後の試験”編も最高に面白かったなってことです!

 

三玖の”決意”、四葉ちゃんの”努力”、五月の”夢”、一花さんの”本心”、そして...二乃の”告白”。そのどれもが本当に五人五色の魅力に満ちたお話だったと思いますね。本当に見事なストーリー展開でございました。

 

少しずつ変わり始めるそれぞれの関係性。止まらない二乃の想いを乗せた恋愛列車が目指すのは、「花嫁」としての道なのか、それとも別のゴールなのか...。

 

終着駅がどこであっても、5人の未来が笑顔に満ちたものであることを願いつつ、今後も楽しんでいきたいですね。アニメの放送も超楽しみにしております!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

 

 

『五等分の花嫁』59話 感想、二乃が認めた”恋心”!あなたとならどんな道でも進んでいける!

f:id:huwahuwa014:20181024002357j:plain

五等分の花嫁 59話 「最後の試験が二乃の場合」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

今週の『五等分の花嫁』を読了しました。

 

既に読み終えているみなさんも同じ気持ちだとは思いますが、もはや完全に春場先生にしてやられたなぁ...という感じですね。一花さんが三玖の告白を阻止した次のお話で、まさか二乃が告白をしてくるなんて...。良い意味で読者の予想を裏切る展開になっていて、本当に胸が熱くなるばかりでした。

 

それに、今回の”最後の試験”編は、偶然か否か、蓋を開けてみれば人気投票(※別記事で感想を書きます)の結果に準じた順番になってはいるのですけど、それを差し引いてもやっぱりこれ以上の順番はなかったと思うんですよね。今回はその点も踏まえながら至高の二乃回を振り返っていきたいなと思います。

 

<関連記事>


 

 

 

 

揺れ動く二乃の気持ち

f:id:huwahuwa014:20181024014641j:plain

最後の試験編・大トリは二乃!

 

というわけで、今週は二乃が自分の「好き」を認めるお話になっておりました。

 

そもそも「誰かを好きになる」ってどういうことなんでしょうね。いや、こんなことを改めて書き始めるとなんだか気恥ずかしくはなってくるのですが、でも真面目なお話、ラブコメにおいてこれはとても重要なポイントだと思ってます。「好き」の感情とはどういうものなのか。また、どうしてその気持ちを「認める」ことが出来ないのか。

 

例えば、幼い頃って「好き」に対してとても素直でいられましたよね。お気に入りのおもちゃはいつでも楽しくて、好きなお菓子はいつだって美味しいもの。それらに何かして欲しいなんて望むこともなければ、ただ自分の側にあればそれだけで良かった。当然、そこに生まれる「好き」の気持ちを偽ることもなかったはずでしょう。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181024002355j:plain

二乃の心の声

 

それなのに、”人”を好きになると、なぜこんなにも「素直」になれなくなってしまうのか。

 

その答えは...、きっと「誰かを好きになる」ことが、本質的に、その相手に対して自分と同じ気持ちを求めてしまうことだからなのだと思います。誰だって、「好き」になれば会いたいと感じるし、当然相手にも自分を「好き」になって欲しくなるものですよね。

 

しかし、二乃は「あいつは私のことなんてなんとも思ってない」と感じていました。そして、それゆえに、自分の気持ちを認めることが出来なかった。フータローがなんとも思ってないんだから、自分だってなんとも思ってない。そう言い聞かせることで自身の”想い”を抑えようとしていたんですね。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181024002351j:plain

フータローを遠ざける二乃

 

でも、二乃の想いは次第に自分でも抑えられなくなっていきます......。

 

ゆえに、フータローを遠ざける。だって、これ以上一緒にいたら、キンタローくんとのことを思い出してしまうから。つまりは、フータローのことを好きになってしまうから....。

 

今回は二乃のこういう心情変化がとても印象深く描かれていたと思います。「こいつのことなんてなんとも思ってない...(1月)」と自分の気持ちについて考えていた二乃が、試験の後には「あいつは私のことなんてなんとも思ってない(3月)」とフータローの気持ちについて考えていたところも本当ニヤニヤポイントですよね.....。

 

 

二乃が認めた”恋心”

f:id:huwahuwa014:20181024002426j:plain

彼と彼女たちのこれから

 

一方で、今回はフータローの想いが描かれていたことも見逃せません。

 

今の「関係」が終わろうとしていることに対して「寂しくなるな」と本音を漏らしたフータロー。なんだかんだで、彼がここまでストレートに自分の胸の内を明かしたのはこれが初めてのことでした。

 

それに、彼自身は否定こそしていますが、フータローが満点を逃したことも、やっぱりそれだけ五つ子たちに入れ込んでいたことの示唆なのだと思います。それこそ、彼の本気を示すためのアイテムとして、「良い教師になる為のいろは」という本が幾度も描かれていたくらい、彼は彼女たちに対して真摯に向き合っていましたよね。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181024002421j:plain

好きよ

 

それゆえに、二乃の想いは止まらなくなってしまった。

 

「私のことなんてなんとも思ってない」と感じていたのに、本当はとても大切に思ってくれていた。片側の意見だけじゃなく、大切に想う気持ちはお互い同じ。そのことが二乃は本当に嬉しかったんですね。だから、一度は離れなきゃと思ったのに、今はもう掴まって離せない。それほど二乃はフータローのことを好きになってしまっている。

 

”人”と”人”が一緒にいることには相応の理由があります。物みたいにそこにあるのが当たり前じゃない。『友達』だから...、『家族』だから...、『恋人』だから...。理由は様々あっても、やっぱりそこにはお互いを繋ぐものがあるのですね。

 

じゃあ、「家庭教師」(=外的要因)という繋がりがなくなった彼・彼女たちが一緒にいる理由はもう本当になくなってしまったのか...。無論そうではないでしょう。

 

「寂しくなるな」と言ったフータローと、「好きよ」と言った二乃。もはやそこに外的な要因はありません。お互いが”自分の心の内”を表明した。今までのようにいられなくなるのが寂しい。お互いがそう思い合ってる。なら、それはもう立派に一緒にいる理由になりえるはずです。

 

f:id:huwahuwa014:20181025060117j:plain

掴まってろ

 

その理由が今後、どういう繋がりに変わっていくのか。

二乃の想いは「恋愛」、フータローの想いは...「親愛」ですかね。現状だと。でも、そんなフータローの「愛」に気付いたからこそ、二乃は今までで一番の「素直さ」を込めて、ストレートな想いをフータローへ伝えたのでしょう。(※聞こえていたかは定かではなくとも、言葉を発したことに意味があると思います...)

 

やっぱり、この2人の関係性とても好きだなぁ...。ここまで来るのに実に59話掛かりました。「突き離し」から始まった二乃の恋物語が、「掴まって離さない」に収束するところもグッときますね。本当に春場先生は凄い人ですよ....。

 

 

 

 これからの展開は...?

f:id:huwahuwa014:20181024014645j:plain

前に進めた気がするの

 

また、今回のお話の中で印象的だったのが、二乃が中野父に対して「もう少し新しい家にいることにした」と表明するシーン。これがめちゃんこ熱い描写だったなと。

 

もちろん、54話の感想でも書いた通り、正しいのは中野父の方だとは思います。彼の言うように彼女たちがこれから進んでいこうとしているのは茨の道。きっと、元の家で生活をしていればする必要もなかった苦労を、これからたくさん彼女たちは経験していくことになるのでしょう。

 

でも.....それでも、今の生活を選ぶのは、みんなとならどんな困難だって乗り越えていけると思えたからですよね。みんなで力を分け合って、全員で今回の試験を乗り越えてみせたように、色々な苦労を経験して一歩ずつ前に進んでいきたい。二乃の言葉にはそんな想いが込められているかのようでもありました。

 

今後の展開をメタ的に見ると、やはり二乃がフータローと同じバイト先でバイトをするようになりそうですが、果たしてどうなるのか。あの告白が聞こえていたのかも含めて、今後の二乃とフータローの関係性には超注目ですね!

 

 

一花さんと三玖について

f:id:huwahuwa014:20181024002353j:plain

一花さんの現状

 

あと、今回とても気になったのは一花さんですよ。清々しいくらいストレートに「好きよ」と言ってみせた二乃とは対照的に、彼女はまだ複雑な気持ちの迷路の中で身動きが取れなくなっているように見えました。

 

正直、一花さんの今の心情は言葉で表現できるほど簡単なものではないのでしょうけれど、でも、.やっぱりあの前回の不敵な笑顔は一花さんの本心が出たシーンなのだとは思います。一番になって、「三玖の告白」を阻止できたことに素で安堵してしまった。それが上手く表現されていたシーンだったんだろうなぁ...。

 

もちろん本当に無意識のうちではあったのかもしれませんが、それでも三玖からの宣戦布告を受けた流れで、夜通しで勉強をしてまで、今回の試験に向かっていた一花さんを見ると、「三玖に負けられない」と感じた気持ちが全くなかったというのはちょっと考え難いですよね。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181025065140j:plain

三玖の想い

 

そして、そんな一花さんの本当の気持ちを三玖はもう理解しているはずです。

そもそも、そうでなければ一花さんに「待ってあげない」なんて言うわけないでしょうから。だから、一花さんに点数で負けたことは悔しくても、一花さんが自分に負けないように努力をしてきたことについて彼女が尾を引くようなこともありませんよね。これこそが三玖が語ってきた「公平」なわけですし。

 

ゆえに、後は一花さん自身の問題でしかない。二乃が認めたように、一花さんも自分の気持ちをきちんと認められる日が来てほしいですね!

 

というわけで、今回の感想をまとめると....

 

 

今週の二乃が可愛すぎる問題!

f:id:huwahuwa014:20181025072536j:plain

 

今週の二乃が最高に可愛かったなってことです!

 

作中で一番フータローに対する想いの振れ幅が大きいのはやはり二乃なんですよね。「大嫌い」で「最低」で「最悪」だったはずなのに...、今はもう「好き」の気持ちが止まらない!そんな二乃の姿を見ながら、今週は色々な感慨に耽っていました....。

 

さて、ここから一体どうなるのか。自らの意志で踏み出した第一歩。その道がどこに繋がっていようとも、きっとあなたとなら...。そう言わんばかりの二乃回に胸が熱くなるお話でした。来週も超期待しております!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

 

 

『ぼくたちは勉強ができない』84話 感想、桐須真冬が見せた複雑な乙女心!2人の更なる進展に期待です!

f:id:huwahuwa014:20181022051655p:plain

ぼく勉 問84 感想「かの書物は前任者の[x]を諷示するものである」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

今週の真冬先生回が本当に凄い...。

 

もはや、「今週の『ぼく勉』を読んでいたと思ったら いつのまにか夫婦がひたすらにイチャイチャする漫画を読まされていた...!」と叫びたくなってくるレベルでした。なんなの...この夫婦...。全く以って、素晴らしいじゃありませんか....。

 

やっぱり真冬先生は自宅を舞台(ネタ)に出来るあたりが強過ぎるんですよね...。しかも、ついに「先生の部屋にいる時が一番落ち着いて勉強出来る」発言まで飛んできちゃうし。なんならそのまま同棲してしまえばいいのにな...と真冬先生派の全読者が思ったことでしょう。

 

「現実」と「漫画」、「教師」と「生徒」の間で揺れ動く真冬先生の気持ち。サブタイトルの「諷示(ほのめかす)」とも合わせて、今回は恋愛方面でも色々とニヤニヤさせられる回になっておりましたので、早速、今週のお話を振り返っていきましょうか。

 

 

 <関連記事>


 

 『ぼく勉』84話:桐須真冬は「漫画」を超えたヒロインである!

f:id:huwahuwa014:20181022061755p:plain

「カレエゴ」に興味アリの真冬先生

 

というわけで、今週は真冬先生のお話です。

 

持ち物検査で池っちからとある「漫画」を没収した真冬先生ですが、よりにもよってその漫画が「教師と生徒のラブコメだったという...。導入からしてもう最高にニヤニヤ出来る展開でありました。

 

まぁ、池田さんに関して言えば、絶賛華のJKなのに、「教え子に恋をしてしまう女教師」の姿を描いた漫画をバイブルにしてしまっているのが面白い点ではあるのだと思いますけど、どうやら130万部(1巻のみなのかは不明だけど...)も売れてる漫画みたいなので実際それなりに人気の根強い作品という位置づけではあるのでしょう。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181022065219j:plain

今 忙し...ッ

 

だから、真冬先生が読み耽ってしまうのも仕方がないわけですね!

「理解不可能」とか「現実にこんなことあるわけない」とか言いながら、気付けば黙々とページを捲り始め、仕舞いには「今 忙し...ッ」とまで言っちゃう真冬先生。どんだけハマってんだよ!と。こういう真冬先生の「言葉と行動があべこべになっちゃうところ」がやっぱり最高なんですよね....。

 

 


そもそも、『カレエゴ』の中で描かれていたお姫様抱っこ展開なんて、もう真冬先生は過去に何度か経験済みなわけですよ。しかも、その内一回はお風呂場でバスタオル一枚というハイレベルな状況であったわけで...(※80話参照)。

 

ゆえに、「現実にはありえない」どころか、真冬先生はもう既に『カレエゴ』(漫画)を超越しているまであるのです!そして今回は、「漫画」というメタ要素を使って、真冬先生にそんな「自分の状況」を少し客観視させる狙いがあった...と。正直、とても面白い試みだなと思いました。

 

 

真冬先生の気持ちはいかに...?

 

f:id:huwahuwa014:20181022051702p:plain

真冬ワールド!

 

そんなわけで、『カレエゴ』で描かれている展開を見事に超越していく真冬先生なのでした.....。

 

もはや、「2階から足を滑らせるなんて...危なっかしーセンセーだぜ」なんて生ぬるいものじゃありません。台座から滑り落ち、成幸くんの頭上に自慢のお尻をダイブさせ、そこから誤ってシャワーの蛇口を捻ってしまうという曲芸のような連コンボ。

 

さすがは真冬先生でございますな。もう真冬宅は何が起こってもおかしくない完全なるユートピア空間ですよ。だからこそ「漫画」との比較というメタなネタを成立させることができるとも言えるのですが、もうどっちが漫画なんだかわからないよ!とツッコミたくなってしまうのもコメディ的にはきっと大正解なのでしょう。(※一応どちらも漫画です)

 

 

f:id:huwahuwa014:20181022051659p:plain

ドキドキの真冬先生

 

し・か・も!漫画のワンシーンを思い出しながら、成幸くんと漫画の主人公を重ねてしまいそうになる真冬先生の姿が、やはり漫画のヒロインのようにとても可愛くもあったりで...。

 

最初は「くだらない」と言っていたのに、続けざまに起こる「漫画みたいな展開」を経て、ついには成幸くんにドキドキしそうになってしまう真冬先生。全力での否定は、我々の業界では肯定ですからね。わはは...。なんという素晴らしい展開でありましょうか...。

 

 

そして....

 

f:id:huwahuwa014:20181022051657p:plain

壁ドン!

この壁ドンである。

 

なんなんだ...この神展開は...。しかも、ただ壁ドンをされただけではなく、自分の置かれた状況を漫画のワンシーンと重ねたうえで赤面をしているわけですからね。

 

要するに、漫画のヒロインがそうであるように、真冬先生もまた(意識的にせよ無意識的にせよ)成幸くんを異性として認識してしまったということ。そうでなければ、その後の「私とあなたは教師と生徒!! でも...っ」というセリフのリンクに繋がらないのできっと間違いはないはずです。

 

そう思うと、ここまで明確に真冬先生の「(恋愛方面の)心情」を表現した描写ってやっぱりこれまでにはなかったし、真冬先生の言う通り、「教師」と「生徒」であることが問題なら、その壁がなくなったらじゃあどうなるの...?という話には当然なってくるわけで...。

 

 

f:id:huwahuwa014:20181022122954p:plain

落ち着く距離感

 

だから、個人的には2人の間にある「教師と生徒」という壁がドン!された時(=成幸くんが卒業を迎える時)、その関係性にどんな変化が生まれるのかとても気になるんですよね....。

そこに残るのは「恋愛感情」なのか、はたまた「特別な感謝」なのか。いずれにしても壁はなくなるわけですし、成幸くんも真冬先生もお互いのことを「ほっとする感覚(※80話)」「先生の部屋にいる時が一番落ち着いて...」と形容していたのもポイントでしょう。関係性論でいくならやっぱり真冬先生は凄く魅力溢れるヒロインであることは間違いないんだよなぁ....と。

 

現状では成幸くんの方に真冬先生に対する恋心は見られないのですけれど、とはいえ、彼の進路がおそらく「教師」になるだろうことを考えれば、なんだかんだでこの2人のエンドってエピソード的には凄く収まりよくいきそうなので、今後の進展には注目していきたいところ。

 

 

というわけで、今週の感想をまとめると.....、

 

今週の真冬先生は完全にラブコメヒロインだった!

f:id:huwahuwa014:20181022130949p:plain

 

 

今週の真冬先生が最高にブコメヒロインだったなってことですよ!

 

「先生 目つぶって...」と言われて、言われるがままに目をつぶってしまうあたりとかも超ニヤニヤでした。漫画の影響はあったにせよ、成幸くんに対する複雑な乙女心が諷示されていたのはとてもよかったなと思いますね。

 

そのうち「家庭訪問」回が到来して、なんやかんやで真冬先生が唯我家にやってくるみたいなエピソードがあったりしても面白いのかもなぁ...。

 

コメディ的なお話になっても、真冬先生が自分の「家族」を思い出すような真面目な話になっても、どちらでも読み応えありそうですし。今後とも真冬先生と成幸くんのイチャイチャエピソードを期待しております!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。

 

『咲-Saki-』第194局 「真物」 感想

咲-Saki- 194局(以下、咲-Saki-本編最新話感想のため未読の方はネタバレ注意)
f:id:huwahuwa014:20181019062522j:plain

咲-Saki- 第194局「真物」 感想

 
長かった休載期間も終え、今回の『咲-Saki-』はセンターカラー!扉絵は大人はやりんと戒能プロの2人。


絶賛インハイ決勝が盛り上がっているなか、「ここで来るんか...瑞原はやり!」とツッコミたくなる気もしますが、まぁ『咲-Saki-』ではしばしばあることですからね。しかも、25日に発売される最新18巻の表紙も高校生はやりんなので、きっと単行本とのリンクを考えてのチョイスでもあるのだと思いますし。


それにしても本当に大きい...。いや、なにがとは言いませんが...。さすが牌(パイ)のお姉さんだなぁ...。(←これが言いたかっただけ)



<前回の感想はこちら(決勝戦振り返り)>


(今回から、gooブログより引っ越しをしてこちらで書いております!)


第194局:加速し続ける東風

f:id:huwahuwa014:20181019072431j:plain
波乱の先鋒戦

 
前回、圧倒的な速度で場を制圧していた優希の親番を、見事に蹴って見せた阿知賀女子のエース・松実玄ちゃん。


しかもその和了りはドラ7の倍満ツモ。咲さんの言うように、絶対王者の宮永照にさえ、未だに一度としてドラが手牌に回ってきてないほどなので、玄ちゃんの持つドラ占有能力の強さは改めて驚異的と思わざるを得ないというもの。


そもそも、ここまでの優希の猛連荘にしたって、玄ちゃんがドラを独占していなければ、もっと大きな差が付いてしまっていたわけですから。現状、能力のコントロール(ドラ切り)が出来ないのが口惜しい限りですが、まぁそれを差し引いても、多大なメリットを有した能力であることは間違いないでしょう。



f:id:huwahuwa014:20181019062519j:plain
止まらない東風の神

しかし、それだけでは”東風の神”は止まらない。


親番こそ流されたものの、なおも勢いに乗る優希は、続く東2局も、ダマで2600の出和了り。さしものガイトさんも、2巡目のダマ聴なんて読めるわけないよなぁ...。


本当に覚醒した優希は強い!これで優希と照たちとの間にある点差は10万点を突破しました。もはやマントがとても様になって見えるくらい優希から強者オーラが漂ってて、ちょっと中二病心をくすぐられてしまったじぇ......笑。



f:id:huwahuwa014:20181019122313j:plain
やっぱりほしいわちょっと


あと、臨海のアレクサンドラ監督が優希にたびたび関心を抱いているシーンは何かの伏線だったりするんでしょうか...?


さすがに、優希に対してのみここまで繰り返し「ほしいわ」とコメントしている様子を見てしまうと、後々意味が出てくる気もしてくる。


しかも先鋒に留学生をオーダー出来ないルールもあるので、そこら辺の事情を踏まえると、優希をスカウトしたりするような展開もありえるのかも...。いや、もちろん話半分ではありますが、臨海の監督からの評価が何かの展開につながったりしたら面白そうな気はしますね。


照とガイトさんの共闘

〇東3局 親:宮永照 ドラ:不明


なおも東風の神の猛攻は続き、東3局も先制リーチで場を動かしていく優希。


f:id:huwahuwa014:20181019130709j:plain
照によるアシスト


が、このリーチを受け、照は自身の親番を捨ててまで、ガイトさんへのアシストを演出して見せる。



七萬:麻雀王国二索:麻雀王国の連続ポン。2連続で優希のツモ順を飛ばし、ガイトさんの手を進めさせるとはなぁ...。しかも自らの親番で。王者である照がこういう立ち回りを演じるのは何とも熱い展開じゃありませんか....。


というのも、やっぱりこれはある種、準決勝との対比でもあるんだと思います。準決勝は絶対王者として君臨していた照を、怜とすばら先輩が「共闘」して止めるお話だったけど、今回は東風の神として猛威を振るう優希を、照とガイトさんが止める構図になっていますよね。




f:id:huwahuwa014:20181019062545j:plain
照が示す「強さ」


つまり、これまで決勝に向けて準備をしてきた優希の「仕上がりの高さ」を示すと同時に、絶対王者である宮永照が、「個」の力にのみ頼った闘いを選択するのではなく、場況を読んで冷静に「共闘」もこなせる「強者」であるということも強調しているんだなと。これがこの先鋒戦の東場で立先生が描きたかったことでもあるのかもしれない。


単純な1対1の「強さ」のぶつかり合いではない麻雀だからこそ生みだせる「共闘」。それを上手く使って、「強さ」とはなにかを浮き彫りにしていく。自らの親番を捨ててまで東場を進めようとする照の姿は、まるで「圧倒的な個の力」でねじ伏せる”連続和了”だけが照の強さではないと示唆しているかのよう。


ただ自分の力に任せて、闇雲にぶつかっていくことが「強さ」じゃない。優希を認めたからこその「共闘」。きっと、これこそが宮永照にあって、大星淡にはない「強さ」でもあるのでしょう。


今回のサブタイトルでもある「真物」、即ち「本物」という言葉の意味は、こういう「本物」の強者という部分にも掛かってきているんじゃないかと解釈してみても面白いのかもしれませんね。




f:id:huwahuwa014:20181019062542j:plain
共闘の末に


というわけで、東3局は照の差し込みにより、ガイトさんがタンヤオのみ1000点を出和了って終幕!


さすがに、牌読みが超人の域を超えているこの2人にタッグを組まれては、東風の神もそう簡単には和了れないか。言い換えれば、照にここまでの立ち回りをさせる東場・優希の力はやはり「神」と形容するにふさわしいものでもあるよね。


とはいえ、次でいよいよ前半戦の東場も残すはあと1局のみ。現在の点数状況は、清澄:170300点、阿知賀女子:91500点、臨海女子:69300点、白糸台:68900点。


優希が依然大トップではあるけれど、南場での逆襲も考えれば、まだまだ追撃をしておきたいところ。波乱ばかりの先鋒戦、一体どうなるのか。次回も楽しみですね。



そんなわけで、清澄高校応援部より最後に一言。


f:id:huwahuwa014:20181019145525j:plain



今週のカラー「咲さん&和」が最高に可愛かった!



次回は11月2日発売号で掲載予定。なんで、和はモニターではなく咲さんを見ている(ように見える....)のか。全く...、その気持ちとてもわかりますね!困ったものですね!

スポンサーリンク