咲-Saki- 194局(以下、咲-Saki-本編最新話感想のため未読の方はネタバレ注意)
長かった休載期間も終え、今回の『咲-Saki-』はセンターカラー!扉絵は大人はやりんと戒能プロの2人。
絶賛インハイ決勝が盛り上がっているなか、「ここで来るんか...瑞原はやり!」とツッコミたくなる気もしますが、まぁ『咲-Saki-』ではしばしばあることですからね。しかも、25日に発売される最新18巻の表紙も高校生はやりんなので、きっと単行本とのリンクを考えてのチョイスでもあるのだと思いますし。
それにしても本当に大きい...。いや、なにがとは言いませんが...。さすが牌(パイ)のお姉さんだなぁ...。(←これが言いたかっただけ)
<前回の感想はこちら(決勝戦振り返り)>
(今回から、gooブログより引っ越しをしてこちらで書いております!)
第194局:加速し続ける東風
前回、圧倒的な速度で場を制圧していた優希の親番を、見事に蹴って見せた阿知賀女子のエース・松実玄ちゃん。
しかもその和了りはドラ7の倍満ツモ。咲さんの言うように、絶対王者の宮永照にさえ、未だに一度としてドラが手牌に回ってきてないほどなので、玄ちゃんの持つドラ占有能力の強さは改めて驚異的と思わざるを得ないというもの。
そもそも、ここまでの優希の猛連荘にしたって、玄ちゃんがドラを独占していなければ、もっと大きな差が付いてしまっていたわけですから。現状、能力のコントロール(ドラ切り)が出来ないのが口惜しい限りですが、まぁそれを差し引いても、多大なメリットを有した能力であることは間違いないでしょう。
しかし、それだけでは”東風の神”は止まらない。
親番こそ流されたものの、なおも勢いに乗る優希は、続く東2局も、ダマで2600の出和了り。さしものガイトさんも、2巡目のダマ聴なんて読めるわけないよなぁ...。
本当に覚醒した優希は強い!これで優希と照たちとの間にある点差は10万点を突破しました。もはやマントがとても様になって見えるくらい優希から強者オーラが漂ってて、ちょっと中二病心をくすぐられてしまったじぇ......笑。
あと、臨海のアレクサンドラ監督が優希にたびたび関心を抱いているシーンは何かの伏線だったりするんでしょうか...?
さすがに、優希に対してのみここまで繰り返し「ほしいわ」とコメントしている様子を見てしまうと、後々意味が出てくる気もしてくる。
しかも先鋒に留学生をオーダー出来ないルールもあるので、そこら辺の事情を踏まえると、優希をスカウトしたりするような展開もありえるのかも...。いや、もちろん話半分ではありますが、臨海の監督からの評価が何かの展開につながったりしたら面白そうな気はしますね。
照とガイトさんの共闘
〇東3局 親:宮永照 ドラ:不明
なおも東風の神の猛攻は続き、東3局も先制リーチで場を動かしていく優希。
が、このリーチを受け、照は自身の親番を捨ててまで、ガイトさんへのアシストを演出して見せる。
の連続ポン。2連続で優希のツモ順を飛ばし、ガイトさんの手を進めさせるとはなぁ...。しかも自らの親番で。王者である照がこういう立ち回りを演じるのは何とも熱い展開じゃありませんか....。
というのも、やっぱりこれはある種、準決勝との対比でもあるんだと思います。準決勝は絶対王者として君臨していた照を、怜とすばら先輩が「共闘」して止めるお話だったけど、今回は東風の神として猛威を振るう優希を、照とガイトさんが止める構図になっていますよね。
つまり、これまで決勝に向けて準備をしてきた優希の「仕上がりの高さ」を示すと同時に、絶対王者である宮永照が、「個」の力にのみ頼った闘いを選択するのではなく、場況を読んで冷静に「共闘」もこなせる「強者」であるということも強調しているんだなと。これがこの先鋒戦の東場で立先生が描きたかったことでもあるのかもしれない。
単純な1対1の「強さ」のぶつかり合いではない麻雀だからこそ生みだせる「共闘」。それを上手く使って、「強さ」とはなにかを浮き彫りにしていく。自らの親番を捨ててまで東場を進めようとする照の姿は、まるで「圧倒的な個の力」でねじ伏せる”連続和了”だけが照の強さではないと示唆しているかのよう。
ただ自分の力に任せて、闇雲にぶつかっていくことが「強さ」じゃない。優希を認めたからこその「共闘」。きっと、これこそが宮永照にあって、大星淡にはない「強さ」でもあるのでしょう。
今回のサブタイトルでもある「真物」、即ち「本物」という言葉の意味は、こういう「本物」の強者という部分にも掛かってきているんじゃないかと解釈してみても面白いのかもしれませんね。
というわけで、東3局は照の差し込みにより、ガイトさんがタンヤオのみ1000点を出和了って終幕!
さすがに、牌読みが超人の域を超えているこの2人にタッグを組まれては、東風の神もそう簡単には和了れないか。言い換えれば、照にここまでの立ち回りをさせる東場・優希の力はやはり「神」と形容するにふさわしいものでもあるよね。
とはいえ、次でいよいよ前半戦の東場も残すはあと1局のみ。現在の点数状況は、清澄:170300点、阿知賀女子:91500点、臨海女子:69300点、白糸台:68900点。
優希が依然大トップではあるけれど、南場での逆襲も考えれば、まだまだ追撃をしておきたいところ。波乱ばかりの先鋒戦、一体どうなるのか。次回も楽しみですね。
そんなわけで、清澄高校応援部より最後に一言。
今週のカラー「咲さん&和」が最高に可愛かった!
次回は11月2日発売号で掲載予定。なんで、和はモニターではなく咲さんを見ている(ように見える....)のか。全く...、その気持ちとてもわかりますね!困ったものですね!