ふわふわな日記

『ぼくたちは勉強ができない』126話 感想、小美浪あすみにとって唯我成幸とは...?

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ぼく勉 問126 感想「先人はかの日に備え[x]を蓄積する

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『ぼく勉』はあしゅみー先輩回です。

 

センター試験を目前に控え、少しでも「運気」を貯めておきたいと奮闘する先輩。まぁ、国立医大を志望している彼女にとってセンター試験の結果はとても重要なものになりますので、多少ナーバスになる気持ちもわかりますね。

 

すがれるものにはすがりたい。「本番、ちょっとでも得意な問題が出てくれるように...」という切なる願いには、受験前特有の緊張感が伺えます。そんな状態ゆえか、「からかい上手のあしゅみー先輩」が開幕からマチコさんに笑顔でからかわれまくっていた点も非常に面白い導入となっていました。

 

 

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カワイイあしゅみー

 

そんなわけで今回は、「運気」に翻弄される「カワイイあしゅみー先輩」のお話であります。早速、気になったところについて振り返ってまいりましょう。

 

 

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ぼく勉 126話:先人はかの日に備え[x]を蓄積する

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あしゅみーの気持ちやいかに?

 

さて。まずは冒頭、成幸くんと道端で偶然にも出くわすこととなったあしゅみー先輩でしたが、この出会いによって「蓄積中の運気ゲージ」が減少していた点はやはり非常に興味深いポイントでしたよね。

 

あしゅみー先輩は一体、成幸くんに対してどんな「感情」を抱いているのか

 

これまで明確に線引きの出来る描写もなく曖昧になっていた部分かとも思いますが、「偶然出会ったことを幸運に感じている」という今回の状況から察するに、ほぼ間違いなく「脈あり!」と判断して良さそうなものでした。

 

 

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あしゅみー先輩の恋心

 

もっとも、あしゅみー先輩自身にその「自覚」はないらしく、あくまでも「後輩のくせに」という先輩目線のスタンスを貫いてはいるみたいですが......。

 

となると、今後のお話の中であしゅみー先輩が自分の気持ちに気付いていくような展開もありえるのかもしれませんね。

 

自分にとって唯我成幸とはどういう男の子なのか。ただ単に「親しい後輩」というだけのポジションに収まるのか、それとも「特別」な感情を意識させられてしまう存在となるのか。

 

 

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後輩のくせに....

 

文乃さんと同様、ある程度全体の恋模様を俯瞰している立場のあしゅみー先輩なだけに、これからどんな心情の変化が彼女の身に起こっていくのかはやはり大いに気になるところです。

 

それぞれの道を進み、当たり前の日常が当たり前ではなくなっていく.....、その瞬間にこそ気付かされる本当の気持ち。

 

 

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あしゅみー先輩にとって成幸くんとは...?

 

そんな切なくも青春味溢れる先輩の「恋愛模様」が展開されてくれたら嬉しいなと。

 

「意外と可愛いところありますよね」と言われ、ちょっと頬を赤く染めてみるその様子はまさしく「恋」なのでは......? と個人的には思ったりもしますが、果たしてどうなるのか楽しみですね。

 

 

今日は最高のラッキーDay!

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ウルトララッキーDay

 

そんな「恋」の予感を徐々に漂わせつつあるあしゅみー先輩ですが........。

 

開幕の「自販機大当たり」を皮切りに、

 

・「ドハっちゃんランドのご招待券当選」

・「100人目来店記念のデザート無料券」

・「勉強に最適な窓際はじっこのボックス席」

・「丁度炊き立てのごはん」

・「おつりが777円」

 

 

という具合に、先輩の思惑に反して次々と「ラッキーな事態」に見舞われていくことに。

 

「なんでここに(げっ歯類の)ハミちゃんが!?」的な展開も含めて実に『ぼく勉』らしいドタバタ劇が繰り広げられていたわけですけれど、

 

 

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幸運のキス

 

 

なんと言っても今回一番の"幸運"ポイントは間違いなくこちらの「キス!」ですよね

 

「砂上の妖精」編のラスト(問110)では「自らほっぺにキス」をして成幸くんをからかって見せていたというのに、(事故とはいえ)いざ相手からされればこの有り様というお可愛さ。

 

防御力の低さに定評のあるあしゅみー先輩、もはや流石の貫禄という感じでした。

 

 

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赤面のあしゅみー先輩

 

 

なんという可愛さでしょうか・・・。

 

いやはや。こんな可愛い反応なかなかお目に掛かれるものでもないでしょうに.....。もうアレですね。成幸くんは「意外に可愛いところありますよね」とか言っていましたけど、"意外"どころかお可愛いところだらけですよね。

 

ドハっちゃんが大好きだったり、げっ歯類が苦手だったり。終いには「おでこにキス」をされてうぶ過ぎる反応をしちゃったり.....。

 

古橋文乃さんという大天使を応援する身として実に悩ましく切ない限りですが、「幸運」で笑顔の絶えない未来があしゅみー先輩の元にも絶対に訪れて欲しいなと。そんなことを強く思わせてくれる、問126「先人はかの日に備え[x]を蓄積する」でありました。

 

 

.....というわけで、今回の感想を一言でまとめると、

 

 

今後のあしゅみー先輩に期待!

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今週のあしゅみー先輩に感謝

 

今週のあしゅみー先輩がとっても扇情的でドキドキさせられたってことですよ!

 

これまで「恋愛」方面の心情が中々掴み難かった先輩ですが、次第に成幸くんへの気持ちを具体的な行動や表情に発露させていっているようにも見えますので、受験の結果はもちろん、恋愛軸においても先輩がどんな「春」を迎えることになるのか楽しみにしたいですね。

 

「ドハっちゃんランド」で目一杯デートを楽しんでいる先輩の姿(=問111のカラー扉絵で描かれていた構図)に想いを馳せつつ、今後の展開に期待しております。

 

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。

『咲-Saki-』第207局「震天」感想

 咲-Saki- 207局(以下、咲-Saki-本編最新話感想のため未読の方はネタバレ注意)

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咲-Saki- 第207局「震天」 感想

 

 

今回の扉絵は絶賛大活躍中の玄ちゃん率いる阿知賀女子の面々。

 

前回が玄ちゃん、憧ちゃん、穏乃の3人絵だったので、今回「宥姉と灼ちゃん」が描かれていたのはすばらですね。振り向きカメラ目線の玄ちゃんも最高に可愛いの一言でした。

 

先鋒戦もいよいよ最後の南場を残すのみとなりましたが、果たしてダンラス玄ちゃんの大逆転劇は起こるのか。「Lord~第二章、松実玄、覚醒──。と銘打たれた今回のお話。早速見ていきましょう。

 

 

<前回の感想>

 

 

 

 

第207局「震天」

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炸裂・数え役満

 

前回、他家にドラを送る新能力を使い、絶対王者の宮永照から見事「数え役満」の直撃を取ってみせた玄ちゃん。

 

あの宮永照から役満を直撃!

これはもう有史以来初の大事件だぁ!!

 

というこーこちゃんの実況は些かオーバーに過ぎるとしても、白糸台高校麻雀部に入部してからの約2年弱、全く大物手に放銃してこなかったチャンピオンの宮永照が準決勝では倍満を、決勝では数え役満をそれぞれ同じプレイヤーへと振り込んでいるわけですから、外野が騒ぎ立てるのも納得というものでしょう。

 

 

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震天動地

 

そんな、驚天動地...ならぬ「震天動地」の事態には、さしもの名将竹井久部長も動揺の色を隠すことができず...といった様子で、「まいったなコレ...想定の一段上だわ...」と一言。

 

元々、打点制限のある照にとっては天敵と言っていい存在ではありましたが、まさかここまで脅威的な進化を遂げるとは恐れ入るばかりですね。

 

阿知賀女子の松実玄。その実力は既に、全国トップクラスの強者達からも一目を置かれる程になっていました。

 

 

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新能力の条件

 

とはいえ、阿知賀の面々が検討を重ねていた通り、玄ちゃんの元に発現した「ドラ送り」の能力を活かすには、いくつかの条件が必要になることもまた事実です。

 

①玄ちゃんが聴牌をしていてドラで和了れる状態にあること

②相手がリーチを掛けていること

③ドラを送った相手と玄ちゃんの間にいる他家がそのドラ牌では和了れない状態であること

 

少なくともこの3つの条件が満たされていなければ「ドラを他家に送る」能力は使えない。

 

①と③は言うに及ばず、②に関しても相手がリーチを掛けている状態でないと当然ドラを捨てない可能性が出てきてしまうわけですから。使える状況が限られる」という赤土さんの分析はまさしくその通りといったところ。

 

 

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戻ってきてくれる確信

 

もっとも、相手にドラを送ることができると感じる際には「必ず自分の元に(送ったドラが)戻ってきてくれる確信」もセットでついて回るとのことなので、他家がドラを手牌に加える可能性がある状況で彼女がこの能力を使用することはない──つまり他家が手牌にドラを加える事態にはなりえない──というセーフティーネットがきちんと担保されてはいるみたいですが。

 

だとすれば、

 

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ドラを巡る駆け引き

 

ガイトさんの言う「こっちがドラ待ちにしてリーチをかければ逆に一発ツモで出し抜けるか...?」作戦は通用せず、ドラを巡る駆け引きのアドバンテージは常に玄ちゃんが握っているということにはなるわけですね。

 

正直これだけでも十分に強力な能力と言って良いかとは思いますが、「いついかなる時でも発動できるわけではない」という点と「直撃を取ることに意味のある状況でないと自分でツモった方が打点が高くなる」という点の2点を総合的に鑑みると、確かに使いどころの難しい能力であることには違いないのかもしれません。

 

 

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見事にやってのけた

 

しかし、それでもなお松実玄は、あの宮永照を相手にやってのけた。

 

ドラを巡る攻防。その一点において松実玄に及ぶものはおらず、それはあの宮永照とて例外はない。

 

高校生1万人の頂点に君臨するチャンピオンでも卓越した麻雀センスを持つ間合いの達人でも踏み込めない、ドラゴンを司りし者にのみ与えられた絶対不可侵の領域。

 

 

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阿知賀のドラゴンロード

 

そんなドラゴンロードたる松実玄だけに許された力の覚醒が、ここからの闘いにどのような影響をもたらしていくのか。

 

いよいよ先鋒戦最後の南場が始まろうとしていました。

 

 

松実玄の快進撃が止まらない

 

 〇南1局   親:片岡優希 ドラ:南:麻雀王国

 

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松実玄警戒態勢

 

さて。そんなわけで続く南一局。

 

前局に手痛い数え役満の直撃を受けた照は、

 

明らかにシャンテンの進むドラ引きが多かった

つまりドラがあればテンパイする...

そんな手牌になっている....

 

と、玄ちゃんの性質・能力を再定義し、彼女に対する警戒のレベルを最大限まで引き上げることに。

 

 

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松実玄の快進撃

 

しかし、この局も玄ちゃんの快進撃は止まらず、

 

南:麻雀王国南:麻雀王国南:麻雀王国五萬:麻雀王国四筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒赤:麻雀王国五筒赤:麻雀王国六筒:麻雀王国六筒:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索赤:麻雀王国 ツモ五萬赤:麻雀王国 ドラ南:麻雀王国

 

 ツモ一盃口タブ南ドラ3赤4の三倍満で6000・12000を和了

 

ツモ6回中4牌がドラ....つまりは6巡目で三倍満を作りあげるという驚異の「ドラ加速」を披露し、強烈な火力とスピードで場を制圧する玄ちゃんの戦いぶり。

 

 

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竜蟠虎踞

 

その強さはまさに「竜蟠虎踞」──<竜や、虎のように抜きんでた能力をもった者がある地域にとどまって、そこでその能力を存分に発揮すること>──と評するに相応しく、あの天江衣をして、「旗鼓の間に相見えてみたいものだ」と言わしむる程のオーラを放っていたのでありました。

 

チーム「虎」姫のエースである照と、「龍」の支配者である玄ちゃんがぶつかり合う決勝先鋒卓。

 

 

〇現在の点数状況(後半戦南1局終了時点)

1位 清澄          :110700点

2位 白糸台      :105300点

3位 臨海女子     : 94800点

4位 阿知賀女子  : 89200点

 

 

残りの3局を終え、トップで次鋒にバトンをつなげるのは誰なのか。最後まで目が離せません!

 

次号は休載で、次回は10月4日発売号で掲載予定。

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『咲-Saki-』/小林立ヤングガンガン」より引用しております。

『五等分の花嫁』エピソード人気投票 感想:読者が選んだベストエピソード第一位は...!?

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五等分の花嫁 ベストエピソード結果発表!

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

週刊少年マガジン」第27号にて実施されていた『五等分の花嫁』のベストエピソードを決める投票企画。

 

その結果がついに今週号のマガジン(第40号)で発表となりました。投票の集計対象話数は「第1話~第88話」までの計88話分で、人気上位に輝いたエピソードに関しては11月15日から毎月1冊ずつ発売予定の「キャラクターブック」に連載時のネームが掲載される特典も。

 

個人的に『五等分の花嫁』は思い入れの強いエピソードばかりで自分の中の"一番"を決めるのが非常に困難だったんですが、どのエピソードが読者から最も支持を得ているのか」を客観性と信用性が担保されている"公式結果"として知れることには正直興味があったんですよね。どんなランキングになるのか、予想を立てるのが難しかっただけに結果の発表を楽しみにしていました。

 

そんなわけで今回は、連載当時の思い出を踏まえつつ、ランキング1位のエピソードから順に振り返り感想を書いていきますので、以下ご笑覧いただければ幸いです。

 

 

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第1位:第67話「スクランブルエッグ⑦」(三玖回)

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第67話「スクランブルエッグ⑦」

 

 

読者が選んだベストエピソード。その栄えある第一位に輝いたのは、風太郎が五月の森から三玖のことを見つけ出した「第67話:スクランブルエッグ⑦」でした。

 

メインエピソードの多い三玖回は票がバラけてしまうんじゃないかとも思っていたんですが、全くの杞憂だったみたいですね。キャラクター人気投票も含めて堂々の2冠です。改めて三玖人気の高さを思い知らされる結果でもありました。

 

 

 

 

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『五等分の花嫁』カテゴリー記事閲覧数

 

ちなみに、このブログの閲覧数的にも第67話の感想記事は3番目(投票対象外の第90話を除けば2番目)に多く読まれている、反響の大きい回となっていたようです。

 

風太郎」と「三玖」の両方に見せ場が描かれており、かつ作品を貫く重要なテーマ(=「"愛"があれば見分けられる」)が盛り込まれてもいる点がこの回の魅力と言えるでしょうか。

 

「一歩一歩成長を遂げていく三玖」「少しずつ五つ子たちへの"愛"(=それは親愛でもあり恋愛でもある)を深化させていく風太郎」。

 

第67話のお話はそんな2人の様子がとてもわかりやすく描かれている、個人的にもとても印象深いエピソードでした。TVアニメ2期でもギリギリカバーされる範囲の内容だと思いますので、アニメでどのように描かれるのかも期待したいところですね。

 

 

 

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第2位:第37話「勤労感謝ツアー②」(四葉ちゃん回)

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第37話「勤労感謝ツアー②」

 

続いて第2位にランクインしたのは、風太郎と四葉ちゃんの初デートの様子が描かれていた「第37話:勤労感謝ツアー②」でした。

 

まぁ、第88話までの内容で「ベストオブ四葉ちゃん回」を選ぶならやはりこの回は外せないと思いますし、第90話が描かれた今となっては、なおのこと感動的なお話でもありますからね。

 

 

 

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笑顔

 

 四葉ちゃんの笑顔と風太郎の笑顔。

 

枷の象徴でもある「ブランコ」で楽しげに遊ぶ2人の姿がもう最高としか言えず...。何度か読み返しているうちに「この2人早く結婚した方がいいのでは...」としか思えなくなってくるから不思議です。

 

アニメ的にもキャストの佐倉綾音さんがどんな風に四葉ちゃんの心情を汲み取って演じてくださるのか楽しみですし、四葉ちゃんの欲しいもの」が今後の物語の中でどう表面化していくのか、温かい目で見守っていきたいですね。

 

 

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第3位:第84話「シスターズウォー七回戦」(三玖回)

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第84話「シスターズウォー七回戦」

 

そして、トップ3最後のエピソードとして多くの票を獲得したのは、三玖の告白が描かれた「第84話:シスターズウォー七回戦」でした。

 

この回は第85話で描かれた「(裏)」があってこそ成立するお話であることは言うまでもありませんが、第84話できちんと登場しているヒロインが「三玖だけ」だったというのはやっぱり印象的なところだったでしょうか。

 

 

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頑張ったな

 

風太郎が「お前の努力 それだけは味わえた」と三玖の頑張りをその身できちんと受け止めていた点も非常に感動的でしたし、勇気が持てず長いこと思いを伝えられないままだった三玖が自分の気持ちをついに言葉にしていたシーンも本当に胸が熱くなるばかりでした。

 

上杉母が「手作りパン」を得意としていたことや、風太郎が6歳の時に亡くなってしまったことが語られていたお話でもありますので、上杉家の内情を考察していくうえでも重要な回となりそうですね。

 

 

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第4位:第59話「最後の試験が二乃の場合」(二乃回)

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第59話「最後の試験が二乃の場合」

 

 「三玖回(第67話)⇒四葉ちゃん回(第37話)⇒三玖回(第84話)」ときて、ついに第4位の位置に二乃の第一次告白回である「第59話:最後の試験が二乃の場合」がランクインであります。

 

最後の試験編が連載されていた当時を思い返すと毎週のように「次は誰の番なのか」予想で賑わっていたことが懐かしく思えてきますが、あの頃は、ラストバッターの二乃がまさか風太郎に告白をするとは...という感じだったんですよね。

 

 

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しっかり掴まってろ

 

「突き放し」から始まり「しっかり掴まってろ」へと変化した二乃の恋。

 

まさしく「大嫌い」から「大好き」へと変わる心が主題となっていて、二乃が風太郎に惹かれて想いを認めるに至るまで59話ものエピソードを積み上げてきたその年月があったからこそ、彼女がこうも笑顔で風太郎に抱き付いているシーンに感動させられるのかもしれません。

 

 

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第5位:第60話「攻略開始」(二乃回)

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第60話「攻略開始」

 

 

そして、そんな流れを受けて描かれた「第60話:攻略開始」が第5位にランクインしている...というのがまた因果なものですよね。

 

「第59話、第60話」の間で票の分散が起こるだろうことは予想できていましたけれど、「第59話」派と「第60話」派がちょうど均等くらいに分かれていそうな順位(獲得票数がわからないので実際の票差は不明ですが...)になっていた点はちょっと興味深いところだったのかなと。

 

雑音も背景も消えて、まるで世界から二人だけの空間が切り取られたかのような、そんな贅沢な余白の中で再告白がなされている「第60話」の演出が個人的にはお気に入りだったりするのですが、この記事をお読みになられているみなさまは果たして、どちらのお話がお好みでいらっしゃるのでしょうか。

 

 

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第6位:第21話「おまじない」(四葉ちゃん回)

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第21話「おまじない」

 

さて。続く第6位に選出されている「第21話:おじまない」は、四葉ちゃんの隠された本心が「嘘」という言葉に乗せて仄めかされていたエピソードです。

 

 お前が最初に変わってくれたんだ

 

という風太郎からの評価は、過去の失敗に囚われ変われていない自分に負い目を感じている四葉ちゃんにとって希望とも言えるものでした。

 

伝えたい想いと嘘で打ち消されてしまう「好き」。中野四葉というヒロインの在り方がとても良く描かれているエピソードなだけにこの順位も納得ですよね。これから先、四葉ちゃんの「本心」が風太郎に伝わる日は訪れるのか。楽しみにしたいところです。

 

 

 

第7位:第50話「七つのさよなら⑫」(全員回)

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第50話「七つのさよなら⑫」

 

最後。第7位にギリギリでランクインをしたのは、「第50話:七つのさよなら⑫」でした。

 

五つ子たち全員が風太郎と共に歩んでいく意志を示してみせた回であると同時に、風太郎が零奈に対して「さよなら」を告げていた点も見どころの一つだったでしょうか。

 

風太郎を助けるために川へと飛び込んでいった五つ子たちの姿も、第42話で「さよなら」を言いに来た零奈(池に落ちた風太郎の元から去っていく)との対比になっていて示唆的でしたし、作品的にもどことなく「区切り」感・「再始動」感を抱かせるとても重要な回として機能しているのかなと、個人的にはそんな位置付けのエピソードでした。

 

正直ベスト3くらいには入るエピソードかと思っていたんですが、今回の結果を見ると明確に「誰回」とわかるような回の方が票が集まりやすいみたいですね。無論、7/88に選ばれるだけでも凄いですし、アニメ化の折には「零奈」の声がどう表現されることになるのかにも注目をしたいエピソードだなと思います。

 

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読者が選んだベスト7!

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結果発表

 

 

1位 第67話「スクランブルエッグ⑦」(三玖回)
2位 第37話「勤労感謝ツアー②」(四葉ちゃん回)
3位 第84話「シスターズウォー七回戦」(三玖回)
4位 第59話「最後の試験が二乃の場合」(二乃回)
5位 第60話「攻略開始」(二乃回)
6位 第21話「おまじない」(四葉ちゃん回)
7位 第50話「七つのさよなら⑫」(全員回)

 

 

というわけで、読者が選んだ「人気エピソードトップ7」は上の7つでした。

 

総じて言える事は、やはりインパクトのある見開き」が人気のポイントになっていそうってことですね。

 

今後同様の企画が行われる可能性は流石に低いかもしれませんが、最終回が近付くにつれて破壊力の高いエピソードも自然と増えていくでしょうし、最後の最後まで神回が増え続けてくれたら読み手として嬉しいなと。そんなことを思う、第一回エピソード人気投票でありました。

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

『五等分の花嫁』100話 感想、竹林さんの登場と表面化していく想い!五月と四葉ちゃんの気持ちに注目です!

 

五等分の花嫁 100話「日の出祭 二日目」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』は連載100話目記念の巻頭カラーです。

 

TVアニメ2期に向けての「キャストさんインタビュー」「エピソード人気投票の結果発表(別記事にて感想を更新する予定です。)」を始め、組まれている特集内容としても今週のマガジンは非常に盛り沢山な豪華仕様となっていました。

 

中でも個人的に一番驚いた&嬉しかったのは、五つ子たち全員がそれぞれ1ページずつフルカラーで扉絵を飾っていたこと。「あ」「り」「が」「と」「う」の5文字を5人で繋げていく形式がとても綺麗でした。表紙にも「前代未聞」との表記がなされていましたが、ここまで大々的に連載100回目のお祝い企画を通して貰えた作品は、これまでにも前例がなかったんじゃないでしょうか。

 

 

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5連続カラー扉

 

本編に関しても、高校生活最後のイベント「学園祭」を舞台に絶賛盛り上がってきた状況ですし、『週刊少年マガジン』の看板作品として最後の最後まで全力で駆け抜けていって欲しいですね。

 

『五等分の花嫁』という作品がその幕を閉じるとき、風太郎と五つ子たちは一体どんな「未来」にたどり着いているのか。それぞれの気持ち、風太郎の選択。6年前の「過去」から始まった軌跡の全てが一つの「答え」となって収束していくこれからのお話、早速気になった部分について振り返っていきたいと思います。

  

 

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第100話:日の出祭 二日目

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日の出祭 2日目

 

さて。先週のお話で1日目の工程が終了し、「日の出祭」は早くも2日目に突入です。

 

勉強優先で食堂に入り浸っていた五月も今日は二乃と一緒に「パンケーキ屋」の看板娘として店番をすることに。

 

コメディ的文脈であれば「五月のつまみ食いが大変で...」みたいな展開で笑いが起きてもおかしくない構図でしたが、そこはそれ。つい昨日風太郎から衝撃的な告白を受けたばかりの五つ子さんたちですからね。お祭りどころのお話ではなく、頭の中は「風太郎が誰を選ぶのか」問題で一色....といった様相を呈しておりました。

 

 

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五月の心境やいかに

 

しかし、告白の返答待ち状態である二乃は当然としても、五月まで動揺を露わにしていた点は少し解釈に悩むところでしょうか。

 

風太郎の心の中にいる「特別な誰か」。まさか...とは言いつつも、自身の可能性を指摘され頬を染めながら「困ります...」と言葉にしている五月の様子が示すものは、秘めたる想いの示唆なのか、あるいは単に、異性から告白を受けるシチュエーションに戸惑いが隠せないというだけのことなのか。

 

現状では何とも判断に苦しむ描写ですが、いずれにせよ「困ります...」という表現から鑑みるに、五月の中で「気持ちの整理」がついていないことだけは間違いないのでしょうね。仮に風太郎から告白をされたとしても、現時点での五月が返せるものは「明確な否定」ではなく「困惑」であるということ。

 

 

だとすれば、先週の「羨ましい限りです発言」(=これこそまさしく二乃の言うとおり第三者的視点から口にしている他人事発言ですよね)も含め、これから先のお話で五月が当事者として恋愛意識を発露させていく展開は十分に考えられるのではないかと思います。

 

物語的にも五月が恋を知らぬままに作品が完結するとはやっぱり思い難い面がありますし......。個人的にはそんな印象を抱いておりますので、果たして今後の五月がどこに向かっていくのか。その挙動に注目していきたい所存ですね。

 

 

四葉ちゃんの気持ち

 

一方、パンケーキ屋で悶々としていた二乃&五月ペアとはまた違う雰囲気で想いを巡らせていたのが、四葉ちゃん&三玖のペアでした。

 

「最終日まで時間をくれ」という風太郎の言葉を受けた今、自らアクションを起こすことを躊躇う気持ちもある。でも、答えが出てしまったなら、きっと今まで通りではいられない。

 

 

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四葉ちゃんの想い

 

だからこそ、このまま「答え」を待つだけではなく風太郎と一緒に学園祭を楽しみたいと思う三玖の気持ちはとてもよくわかるわけですが、その反面、四葉ちゃんのスタンスがやはりとてももどかしく思えてしまうのですよね。

 

最後に思い出作り 私もしておいた方がいいかもね

 

という台詞にも表れている通り、彼女には自分の「恋」を成就させようという意志が見られません。

 

風太郎と「特別な誰か」の間に恋人関係が成立してしまえば、その時点で他の子の恋は終わる。そこまでの状況に至ってなお、自らの想いを秘匿し続けて苦しんでいる四葉ちゃんの在り方は、事情を知っている姉妹たちからしてみれば決して気持ちのよいものではないはずです。

 

誰にだって自分の幸せを願う権利がある。そこにある気持ちは「好きだった(=過去)」の一言で安易に片づけていいものなんかではなく、「今」この瞬間を生きている中野四葉の胸の中で確かに息づいているものなのですから....。

 

 

「過去」からの来訪者

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竹林さんの登場

 

そんな文脈に導かれたからなのかなんなのか、「過去」の象徴でもある竹林さんが満を持しての再登場を果たしていた点も今週のお話における重要なポイントになっていました。

 

小学生以来、おそらくは6年ぶりになろうかというこのタイミングで竹林さんが風太郎の前に現れたのはなぜなのか。

 

その理由については色々と考察の余地がありそうですが、

 

 

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竹林さんの目的は?

 

まず気になるのは、五つ子たちを焚きつけるような絡み方をしていた点ですよね。

 

数年ぶりの再会であるにも関わらず「いつもうちの風太郎がお世話になってます」などと言ってのけ、しまいには「どちらがより親密なのか」なんていうあからさまな挑発に打って出る。

 

そんな言動の数々からは風太郎への「特別な感情」が見て取れますが、それが「恋心」なのかと言えば、きっとそうではない。

 

 

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竹林さんの心情

 

「本当に大きくなったね」

 

そう語る彼女の表情を見れば、竹林さんが風太郎に対して抱いている感情が「恋」とは違うものであることがわかります。出会い頭に自ら言葉にしていたように、彼女が風太郎へ向けている気持ちはおそらく、「生き別れの姉」としてのそれと形容してよさそうなものでした。

 

 

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過去と今

 

かつては問題児として手を焼かされる存在だったはずの風太郎が 、今や眩しく見えるほどの「成長」を遂げている。

 

竹林さんが旭高校を訪れた目的はそんな風太郎(=生徒)の今を見に来ることであり、それは同時に「教師」と「生徒」の関係性を強調している文脈とも言えるわけですよね。

 

竹林さんへの失恋が風太郎と四葉ちゃん(=写真の子)の出会いを生みだし、四葉ちゃんと風太郎の出会いが風太郎と五つ子たちの間に「家庭教師」と「生徒」という縁をもたらした。

 

 

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過ごしてきた時間の深さ

 

しかしその深さでは

負けるつもりはありません

 

そんな巡りあわせを認めたうえで、「教師」と「生徒」以上の深さが自分たちの間にはあるのだと断言してみせる五月のスタンス、その立ち位置にはやはりスペシャルなものを感じずにはいられなくて.......。

 

過ごした時間の長さではない。その台詞からは「過去」がどうこうではなく「今」を大切にする意図が見え隠れしているようにも思える。

 

 

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溢れ出す気持ち

 

 

だとすると、竹林さん(=過去の象徴)に対峙する役割を担ったのが四葉ちゃんではなく五月だった点もやや意味深な気がしてくるでしょうか。

 

『私の方が』と個人の感情を吐露しようとしていた四葉ちゃん (もちろんこれは彼女の成長でもあると思います) と五つ子全員を代表する立場から『私たち』の想いを語っていた五月。

 

「全員が特別に決まっている」という風太郎の本心を鑑みても、五月の言葉はやはり風太郎の気持ちに寄り添ったものであることが多いのかなと。そんな印象を持った第100話のお話でありました。

 

 

 

風太郎が選ぶ"未来"とは...?

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過去と今と未来と

 

さて。最後に今週のお話の個人的な総評を述べていくと、風太郎が「未来の選択」を行う直前に「過去の象徴」である竹林さんが登場していた点は、物語的にもとりわけ興味深いポイントだったのかなと思っています。

 

彼女が学園祭に来た目的として「①風太郎の成長ぶりを確認すること」「②風太郎と関りを持っている五つ子たちに興味があったこと」の2点が挙げられるかと思いますが、結果としてみれば、四葉ちゃんと五月の気持ちを表面化させる役割を担っていた人物....という印象はやはりありましたからね。

 

 

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五月と四葉ちゃん

 

仮に風太郎が2人の内のどちらかに「告白」をしたとして、一体今の彼女達はどんな返答をするのか。

 

もっとも、「この選択をすることは正しかったのだろうか」という風太郎の台詞からは、自身の選択に対して思うところがある様な"含み"も感じられますので、来週の第101話で実際に風太郎の「答え」が描かれることになるのかどうかもちょっとわからなくなってきたのかなと個人的に思わなくもないですが...。

 

まぁそんな感じで1週間ドキドキワクワクできたらそれもまた嬉しいことなのかなと。来週の水曜日を心から楽しみにしております!

 

 

<ベストエピソードの感想>

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

『ぼくたちは勉強ができない』125話 感想、兄妹の絆は永遠に...!唯我水希の華麗なる一日!

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ぼく勉 問125 感想「縁の下の少女はかくも[x]に献身する

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『ぼく勉』を読了!

 

連載125話目まできてついに筒井先生が最終兵器(リーサルウェポン)を投入してきました。幕間の女王にして『SEISAI妹』の二つ名でも知られる唯我水希ちゃんの初メイン回であります。

 

一部の業界では「妹」と書いて「天使」と読むしきたりがあるみたいですが、とりわけ水希ちゃんの妹力はもう『別格』と評して差し支えないレベルでしょう。なにせ、「世話焼き」「ヤキモチ」「お兄ちゃん愛」の三拍子全てが高次元で備わったスペシャルな妹さんですからね。ポニーテール推進派の僕としても「水希ちゃん=理想の妹」という認識がある。

 

 

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完全にヤバい妹である

 

もちろん、「受験ラブコメ」という作品の趣旨を鑑みるに、成幸くんの生徒役ではない水希ちゃんのメイン回を定期的に作品として扱うのは中々に難しかろうとは思いますが、しかしその一方で、『家族』であり『妹』でもある水希ちゃんのフィルターを通してしか描けない唯我成幸の姿も当然あるわけですよね。

 

妹の水希ちゃんが兄の成幸くんを過剰なまでに慕う理由。「永遠の絆」で結ばれた家族である2人には一体どんなメモリーが隠されているのか。今週のお話ではそんな、兄・唯我成幸と妹・唯我水希の間に流れる「愛」にまつわるエピソードが描かれていました。

 

 

<関連記事>

 

 

 

 

ぼく勉 125話:縁の下の少女はかくも[x]に献身する

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今週は水希ちゃん回!

 

さて。そんなわけで今週のお話は、水希ちゃんの初メイン回です。

 

夜な夜なマッサージをして兄の体調を整えたり、朝は早起きをして食事の準備をしたり兄の身支度を手伝ったり。

 

日頃から家事全般をこなしつつ「兄・唯我成幸」へのサポートにも余念がない世話焼き上手の妹・唯我水希ちゃんでしたが、まさかまさかの失態で、最愛の兄にお弁当を渡すのを忘れてしまい、予備校で勉強に勤しむ兄の元へ向かう事に。

 

「外で見るお兄ちゃんもステキ....」なんていう新鮮な気持ちに浸ったり、集中する兄の迷惑になる生徒への牽制攻撃を開始したりと、お外に出てもなお、兄を全力で慕いフォローの念を欠かさない彼女の様子がとても良く伝わってくる導入となっていたわけですけれど、

 

 

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外で見る兄の姿

 

そこには、綺麗な女の子達に囲まれ、みんなから頼られる兄の姿がありました。

 

そんな状況に嫉妬心を抱き、お兄ちゃんの関心を惹こうとする水希ちゃんの姿がまた最高に可愛く思えた一幕だったのですが、兄弟を持つ身としてはやはり少し共感できる面もありましたね。

 

 

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水希ちゃんの葛藤

 

水希ちゃんが生まれてから15年、ずっと自分の、自分たちだけのお兄ちゃんだった成幸くんが、いつの間にか自分の知らないところで色々な人間関係を構築している。

 

無論、それは決して悪いことなどではなくむしろ良いことなわけですけれど、しかし同時に、ずっと兄の側にいたいと願う妹の水希ちゃんからすれば、兄が遠くへ離れて行ってしまうのではないかと感じてしまうのは無理もない事なのかもしれません。

 

憧れの先輩でもあり、自分と既知の間柄でもある武元うるかにのみ彼女が気を許している事にしても、ひとえに「うるかだけ自分が知っている世界の人」だからという理由も少なからずあるんじゃないかと思いますし、兄離れが「できない」という点においては、水希ちゃんもまた本作のヒロインである「できない」子と呼べるのではないでしょうか。

 

 

思い出のブランコと兄妹の絆

 

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妹の想い

お兄ちゃんにはもう

私がいなくてもいいのかな...

 

そんな流れの中で語られる「お兄ちゃんにはもう私がいなくてもいいのかな...」という水希ちゃんのモノローグがまた最高に切なかったですよね。

 

6年前に大好きだったお父さんが他界し、それからずっと自分の近くにいてくれた世界でたった一人の大切なお兄ちゃん。

 

妹の水希ちゃんにとって、家族のために必死で頑張ってくれている「兄」という存在は「お父さん」の代わりそのものでもある。

 

子供のままではいられない...という寂寥感と、大好きなお兄ちゃんに甘えたいヤキモチ。そんな相反する感情に身を焦がしていた水希ちゃんが向かった先が、子供の頃への回帰を意味する「思い出のブランコ」だったという点も最高にグッとくる描写でした。

 

 

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兄としての唯我成幸

 

俺が親父の分までそばにいてやる!

水希 絶対 お前に寂しい思いはさせないからな!

 

お父さんが亡くなって寂しいのは、兄の成幸くんだって同じ。

 

でも、これからは父の代わりに長男である自分が「家族」を、「妹」を守っていかなければいけない。「絶対 寂しい思いはさせないからな」という力強いその台詞は、成幸くんにとっても宣誓の意味があったのでしょう。

 

家族を遺して心半ばに先立ってしまった父が心配しなくても済むように。そこに「長男」として漢を見せる唯我成幸の姿がある。

 

 

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思い出のブランコと永遠の絆

 

だからこそ彼は、妹の寂しそうな顔を見過ごせない。

 

どれだけの時が経とうとも、たとえおじーさんおばーさんになって色々な事が変わっても、「家族の絆」は永遠のものなんだから。生まれた時から無償の愛で繋がっている。「恋愛」よりも深くて長い、絶対の絆。

 

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兄と妹

今週のお話はそんな、「兄」と「妹」が織り成す心温まる家族の在り方がとても素晴らしく感じられる最高のエピソードだったなと。

 

「ブランコ」と「ブラコン」属性を兼ね備えた妹の水希ちゃんの出番が今後もっと増えていくと嬉しいですね。

 

.....というわけで今回の感想をまとめると、

 

 

初の水希ちゃんメイン回最高でした!

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水希ちゃんの今後に期待

 

今週の水希ちゃんが最高に可愛かった...!ってことですよ。

 

エプロンで自身のポジションニングを主張していく事に定評のある水希ちゃんですが、今回はついに「内助の功」まで来ましたし、成幸くんを甲斐甲斐しく世話するその姿はまさに「お嫁さん」そのものでした。

 

そんな妹の水希ちゃんから「お嫁さん」の役割を受け継ぐヒロインは一体誰なのか。そして、物語の最後に水希ちゃんはどのような成長を果たすのか。今後の展開に注目しております。

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。

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