ふわふわな日記

『五等分の花嫁』70話 感想、ライバルの登場と学級長のお仕事!中野五月と上杉風太郎の”関係性”についても考えてみよう!

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五等分の花嫁 70話 「学級長のお仕事」 感想

五等分の花嫁 最新話(70話) 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』を読了!

 

なんというか、非常に「学園ラブコメらしい回でしたね。これまでの『五等分の花嫁』における学校という場所は、どことなく「試験を受けに行く場所」としての側面が強くありましたけど、3年生になり、めでたく全員が同じクラスに進級したことで、学校での日常風景を「6人の物語」として自然と取り入れることが出来るようになった。個人的にはこういう展開、凄く良いなぁと思いました。

 

 

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輪の外側にいる人達

 

何が良いって、具体的には、やはり”外側”にいる人達の視点が入ってくるようになったことですよね。

 

今までは、基本的に「フータローと五つ子たち」の中で完結する”内側”の部分に焦点が当たっていたので、輪の外側にいる人達の視点を強調する必要は基本なかったのだと思いますが、逆に今回は、この半年間の紆余曲折を経て深まった「6人の関係の輪」を外から見る存在が印象的に描かれていました。

 

これが非常に新鮮で良かったなと。無論、あくまでもストーリーの主軸は徹頭徹尾、この「6人の物語」なわけですから、今後ともその軸がブレることはないのでしょうけれど、フータローや彼女たちの「変化」を”対象化”するための存在として、クラスメイト達との交流が描かれていくのはストーリー的にも面白いんじゃないかと思いますね。

 

今回はそんなことを踏まえながら、気になった点について振り返っていきましょう。

 

 

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学級長のお仕事!

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学級長への立候補

 

そんなわけで、今回は学校を舞台にした物語が展開されておりました。

 

で、まず興味深かったのは、四葉ちゃんが学級長に立候補をしたこと。これがまた、実に彼女らしいではありませんか...。フータローも語っている通り、高校三年生という時期を考えても、学級長なんて普通の生徒は中々やりたがらないものでしょうに、聞かれる前から、自ら手を挙げるだなんて...。

 

やっぱり、四葉ちゃんは紛うことなき大天使だったのですね....。しかも、ここから男子の学級長にフータローを指名するという、まさかまさかのファインプレー(羞恥プレー)。これは、いつか誰かに「必要とされる」人間になると決めたフータローを、そういうステージに引き上げたとも解釈できるシーンなわけですよね。

 

 

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学級長(70話)/お似合いの学級委員(34話)

 

であれば、四葉ちゃんとフータローの2人がこのクラスの学級長になっていく展開は、中々に意味深な含みがありそうな気もしてくるのかなと。

 

まぁ、実際、学級長にどんな役割が与えられることになるのかに関しては、現状定かではありませんが、かつて竹林さんと真田くんが「二人とも学級委員でお似合い」と言われていた構図を見ると、なかなかに面白い展開だと言えるのではないでしょうか。

 

あの日、一人だった自分の隣に立ってくれた女の子。そして、これからフータローの隣を歩いていくことになる女の子。そんな「過去」と「今」と「未来」を巡るお話が、どう繰り広げられていくのか。3年生編はワクワクが止まりませんね。四葉ちゃんとフータローの絡みにも期待しております!

 

 

ライバルの登場!

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ライバル”武田君”の登場

 

また、今回はフータローのライバルが登場したことも見逃せません。

 

なんと言っても、「上杉」vs「武田」なわけですから...。中々に個性溢れる愉快な人物ではありますが、内向的なフータローを対象化する相手としては、非常に面白い存在になっていく気はしますよね。

 

察するに、恋愛方面のお話にガッツリと絡んでくるようなタイプには見えないので、『勉強』軸でのライバルという位置付けの人物なのだとは思いますが、学年1位のフータローを(勝手に)好敵手と認めている学年2位みたいな感じなのでしょうか。

 

他のクラスメイトから人望が厚いのも、社交的だからというだけでなく、成績が良いからだと解釈することも出来そうではありますし。

 

 

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意味深なライバル

 

昔から変わらないね君も

流石は僕のライバルだ

 

まあ、いずれにせよ、こんな意味深発言を残しているくらいですから、それなりに昔から上杉風太郎を知っている人物ではあるのでしょう。

 

なんせ、この発言は、今回五月が語った「きっと彼も変わってきてるんですよ」というセリフとの対比にもなっているわけですから。

 

上杉風太郎という人物への評価として、昔(=写真の子との出会い以後~これまで)から変わらない彼の『勉強』へのこだわりの部分を抽出し、「流石」だと形容する武田くんと、少しずつ周囲との壁を取り払い「変わってきている」彼の姿を好意的に指摘してみせる五月。

 

そんな背景を踏まえても、今後、武田くんがどんな形でフータロー達に関わっていくのかは気になります。もしフータローを狙っているんだとしたら、三玖が全力で嫉妬しちゃうので、武田くん、とても危険ですよ!

 

 

五月とフータローの関係性

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五月のセリフ

どうかしてます...

あんな人を好きになるなんて...

 

さて。最後にとても気になったポイントとして、この五月のセリフについて触れていきましょう。

 

無論、文字通りにこの言葉を解釈するならば、五月はフータローを異性として好きではないということが読み取れます。従って、68話でフータローとキスをした人物も五月ではなかったということになる。

 

仮に、あのキスに明確な「恋愛感情」が含まれていなかったとしても、「どうかしてます...」とまで思っている相手にキスをしようなんて発想には普通至らならないでしょうからね。ゆえに、五月の言葉が純度100%の”本心”なら、彼女が「花嫁」である可能性は相当に低くなったと言っていい。それは間違いないでしょう。

 

 

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五月の心境は...?

 

しかし、文脈を考えると、やっぱり先程の発言にはかなりの違和感があるのもまた事実なんですよね。

 

そもそも、五月はもうフータローを「友達」として信頼しています。これこそが、半年間の積み重ねによって彼と彼女が築いてきた”関係性”であり、2人の前向きな「変化」の証でもある。その部分に関しては、今週も、そして、家族旅行編でも描かれてきた通りですから、揺るぎのない事実でしょう。

 

であれば、なおのこと「どうかしてます...あんな人を好きになるなんて」というセリフに関して、些か以上に「言葉が厳しい」のでは?と思えてしまうわけじゃないですか。

 

要するに、否定の「感情」が強すぎるのです。むしろ、『友達』だと思わなきゃいけないんだって、自分自身に言い聞かせているようにも見えてしまうくらいですよ。五月にも複雑な乙女心があるのかなって。タイミング的にもそんなことを考えてしまいますよね。そして、そういう風に見れば「五月=未来の花嫁」の可能性が高まったとも受け取れる。

 

もちろん、まだ想像の域は出ませんが、五月とフータローの関係性をマクロ的な視点で見ると、

 

2年生編:「対立⇒友達」(対立⇒信頼)へ

        ↓

春休み:友達宣言(⇒三玖の恋心を知りフータローに対する意識に”変化”が...)

        ↓

3年生編:「友達⇒恋愛」(信頼⇒恋愛)へ

 

こういう段階を踏んでいくんじゃないかと考えることができるのかもしれません。

 

いずれにしても、今回の五月のセリフは、物語における一つの「問題提起」として描かれていることは疑いようもないわけですし、問題とは最終的に解決に至るのがストーリーの常というものですからね。

 

ゆえに、きっと五月にもいつかフータローを男の子として意識する(ことが読者にも明確にわかる)瞬間が訪れることになるのでしょう。そんな日を楽しみにしつつ、今後の展開を温かい目で見守っていきたいですね。

 

 

つ・ま・り!何が言いたいのかというと、

 

 

二乃可愛すぎる問題!

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二乃が可愛い

 

今週の二乃が最高に可愛かったなってことですよ!

 

「あいつ」や「アンタ」呼びも、二乃らしい好みど真ん中のテイストではありますが、しかし、恥ずかしげに繰り出されるフータロー呼びの破壊力たるや.....。本当、このまま二乃には着実にフータローへモーションをかけていってもらいたいものですね。

 

さて。来週はいよいよフータローの誕生日回でしょうか。一体、5人はどんなものをプレゼントするのかな。中野父の暗躍も気になりますし、来週以降も最高に楽しみです!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

『ぼくたちは勉強ができない』95話 感想、この空はどこまでも続いている!唯我成幸が見つけた”景色”とは...!?

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ぼく勉 問95 感想「そうして彼は頓悟して[x]が為に走り出す」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話(95話) 感想 ネタバレ注意

今週の『ぼく勉』はセンターカラー!

 

ふむふむ。やはり素晴らしいものですね。何が...?と聞かれれば、無論、あしゅみー先輩のお尻がです。実に見事なアングル。アニメ化の影響もあって、心なしかカラーが増えてきている気がするのも最高と言えましょう。

 

61話 夏:5人の水着姿(人気投票発表)
68話 文乃さん&成幸くん(文化祭のキス)
76話 アニメ化発表・表紙巻頭カラー
83話 秋:うるか&あしゅみー
88話 文乃さん&成幸くん(最愛の星)
92話 冬:クリスマス衣装の5人
95話 冬:あしゅみー&理珠ちん

 

 

実際に76話のアニメ化発表回の前後を振り返ってみると、どんどんカラーの間隔が短くなっているのがわかります。しかもこの内、成幸くんがカラーの扉絵(※表紙を除く)に描かれているのは、68話と88話の2回のみなわけですが、その両方ともが文乃さんとのツーショットになっているんですよね。

 

 

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文乃さんと成幸くん

迸るほどの可愛さである

 

えぇ、もうみなさんにもお分かりいただけたことでしょう。つまり、文乃さんと成幸くんは離れることの出来ない運命の赤い糸で結ばれた関係なのです!一体、挙式はいつになるのでしょうか。あぁ、花嫁衣装の文乃さんが見られる日が楽しみだなぁ......。(※個人の妄想です。)

 

 

 

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ぼく勉 95話:唯我成幸の第一歩!駆け抜けた先にある”景色”を求めて...!

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ラソン大会

 

さて。今週は前回の予告にもあった通り、マラソン大会を軸にして物語が展開されておりました。

 

もちろん、このマラソン大会の優勝候補筆頭は、一之瀬学園が世界に誇る”体育会系少女”の武元うるか、その人です。スポーツと言えば、当然彼女のフィールド。そんなうるかをバリバリに意識しまくる成幸くんの様子が、これまたお可愛いこと...という感じの構図でしたよね。

 

 

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キスの余韻は...

 

まぁ、普通に考えれば、それなりに親しい間柄だった同学年の女の子とマウストゥマウスでキスをしてしまったのですから、意識してしまうのは当然のことでしょう。

 

なんせ、理珠ちんの時は「100%事故(=感情由来で起こったものではないキス)」だとわかっていた分、必要以上に尾を引くこともなかったわけですが、うるかとのキスはそうではないわけですし。むしろ、何も感じていない方が違和感があるくらい。しかも今回、そのキスが”挨拶”ではなかったと、認識するに至ってしまいましたから.......。

 

であれば、なんでキスをされたんだろうと考えるのが必然というもの。しかし、肝心の理由がわからない。「そいつのこと好きじゃないはずなのに」「キスをされた」。それは、一体なぜなのか。繰り返し考えても、納得のいく答えに辿り着かない。

 

かつて、理珠ちんに”キス”というものの神聖さについて偉そうに講釈をたれたくせに、結局”人の気持ち”がわかっていないのは自分だった。理珠ちんとの会話を通して、成幸くんはそんなことを思い知らされたのですね。

 

 

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どう思ったのか

 

その時ご友人自身はどう思ったのでしょうか

むしろそこが肝要なのでは?

 

ゆえに、困り果てた成幸くんへ、理珠ちんがこのセリフを語ることになったわけです。

 

なぜ、キスをしようと思ったのか。もちろんそれも気になるけれど、より大切なことは「キスをされた側の気持ち」。その時、された方はどう思ったのか。それをこそ考えるべきなんじゃないか。そう問いかける理珠ちん。この考えを、他でもない彼女が言えることに、物語的な意味がありますよね。

 

 

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キスとはなんなのか(29話より)

 

だって、29話の頃の彼女は、キスの「合理的的意義」について考えているような娘だったんですから。

 

そんな彼女が、「理由」だとか「意味」だとかはまず一旦抜きにして、キスをした時の「気持ち」はどうだったのかを考えるべきだと語っている。もちろん、まだまだわからないことはたくさんあるけれど、この答えを出せたこともまた、彼女が確かに成長している証なのでしょう。

 

そう思うと、やっぱり時の流れを強く意識させられますし、色々と感慨深い気持ちにさせられる回だったようにも思います.....。

 

 

”憧れ”と”恋”!この空はどこまでも続いている!

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成幸くんの気持ちは...?

 

一方、理珠ちんの言葉を受けた成幸くんは、自身の気持ちにきちんと向き合っていました。

 

①ショックで(⇒うるかの留学の件が)

②面映ゆくて...(⇒置いてかれている自分の情けなさが)

③でもやっぱり嬉しかった(⇒うるかが夢を追いかける姿が)

 

これがキスをされた時の飾らない気持ち。ここに偽りや誤解、深読みの余地はありません。他でもなく、彼自身の胸に問いかけて出てきた感情なのですから、「キスという行為そのもの」についてどうこうという部分を抜きにしても.、あのキスの一件を通して、この3つの感情が同時に芽生えたという事実は恐らく間違いのないものでしょう。

 

 

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感じていた距離

 

じゃあ、なぜ①~③の感情が芽生えたのか。

 

それはきっと、成幸くんがずっとうるかに”憧れ”ていたからなんだと思います。正確に言えば、うるかだけでなく、文乃さんや理珠ちんに対してもそう。以前から語られてきた通り、成幸くんの目には、”やりたいこと”に向かって毎日一歩ずつ前に進んでいく彼女たちの姿がとても眩しく映っていたんですよね。

 

なのに、自分はそこには行けない。義務や責任に縛られて身動きを取ることが”できない”。彼女たちはあんなにも一生懸命に自分の”夢”と向き合っているのに...。だから、いつも一緒にいたようで、どこか「距離」を感じてしまっていた。

 

特に、三者面談が描かれた”最愛の星”編や、うるかの海外留学の一件を知ることになったエピソードは、高校三年生である自分たちが人生の岐路とも言える重要な局面にいることを、またそれゆえに自分だけが彼女たちに置いていかれるんじゃないか...ということを、彼に痛感させるには十分すぎるイベントであったことでしょう。

 

 

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その”距離”の正体は...?

 

しかし、それはやっぱり当たり前のことなんですよね。

 

立ち止まっていては、いつまでも前になんて進めない。ラソン大会はそれを象徴するメタファー

 

無論、時には悩んで立ち止まってしまうことだってある。でも、それでも走り出さなきゃ。走り出せば、何かが変わる。動き出せば、何もないと思っていた自分も「みんな」のように”何者か”になれるかもしれない。

 

 

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想いの発露

 

ゆえに、成幸くんは走り出したのですね。自分の気持ちが指し示した道(=進路)を。その時の彼を見つめる理珠ちんの表情が、まさに”輝いているモノ”を見るような目であったこともやはり印象的。

 

周回遅れだって、意味がなくたって構わない。遠くにいる自分が、本当に彼女達のように、”何者か”になれるのかどうか。ましてや、うるかのような”特別な何か”になれるのかどうか。そんな確証はどこにもありません。

 

でも、分からないからこそ見に行くのです。未来が見えたら、自由に動くことなんてできない。見えないからこそ、他でもない、”自分の目”で確かめに行く。

 

 

 

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この空はどこまでも続いている

 

そんな彼の目の前に広がってきたのは、どこまでも無限に続いている青空でした。

 

それは、自分の気持ちに従って、やりたいことをやり切ろうとしている人にしか、仰向けになって倒れ込むくらい一生懸命その道を走り抜こうと思った人にしか、決して見ることのできなかった景色。

 

言い換えるなら、93話で真冬先生が語った「無限の未来」そのもの。未来の可能性は、この空のようにどこまでも広がっているんですよね。その事実に、彼はようやく気付くことができたのでしょう。

 

この一連の流れが本当に素晴らしかったなと。僕はこういう、”夢”に向かって生きる人の姿を見るのが好きなんですよ。だって、”憧れ”を原動力にして、自分もああいう風になりたいと思う青葉な心模様なんて、10代の青春を描くうえでの王道じゃないですか....。

 

 

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成幸くんの隣を歩くのは...?

 

そして、走り切った後、成幸くんの隣にいるのが文乃さんだったというのもまた何とも味わい深い締めでしたね。

 

しかも、今回文乃さんは普通に「右手」を成幸くんへ差し伸べているので、左利きである彼女が、花火のジンクスで右手を差し伸べていても全く不思議はなくなりましたし。

 

まぁ、うるかへの想いに「特別さ」があることは物語の随所で窺い知れるところではありますが、一方でその「特別さ」が、現時点で”憧れ”と呼べる類のものであったことが、今週のお話で示唆されていたようにも思えます。

 

もちろん、「並び立ちたい」というセリフがうるかにのみ発せられたものなら、”憧れ”が”対等”に変わっていくというラインを引くのが綺麗なようにも思えますけれど、マラソン大会の余韻として、うるかは先を行き文乃さんが隣にいるという構図を残しているのも面白いなぁと思ったり。

 

真冬先生のセリフが「成幸君」になっている点(単行本で修正されるのでしょうか...)も含めて、今後の展開に期待したいですね。

 

 というわけで、今週の感想を総括すると...、

 

古橋文乃さんの幸せを願っています!

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今週の文乃さん

 

今週も文乃さんは宇宙一可愛かったなってことですよ!

 

次週もまた文乃さんが御登場なされるみたいなので、俄然目が離せないというものですな。来週も楽しみです!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。

 

『咲-Saki-』第199局「奮戦」感想

咲-Saki- 199局(以下、咲-Saki-本編最新話感想のため未読の方はネタバレ注意)

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咲-Saki- 第199局「奮戦」 感想

 

何か知ってるの?あの見逃しにどんな意味があるのか

 

前回、ついに本領を発揮した、現インハイ王者の宮永照。そのあまりにも圧倒的過ぎる強さを前に、沈黙を続ける他ない三校だったが、照が解禁した「隠し玉」について、実の妹である咲さんには、なにやら心当たりがあるようで...。

 

見逃しはわからないですけど

あの雰囲気になったお姉ちゃんには

一度も勝てたことがなかったです

 

ふぅ~むなるほどなるほどなるほどー。じゃあ、もう無理ゲーだね!って...、ちょっと待って、咲さん。ここまでの会話のみだと「あの雰囲気の照はヤバい」以上の情報が何一つ入ってこないのですが....。もっと情報をくださいよ!情報を!

 

まったく、咲さんは本当にお可愛いこと、この上なしですね。登場してくれるだけで既に癒しなので、もう何でも許せちゃう。しょうがないよね。だって、「恐いんだし」「一度も勝てなかった」んだから。うん。実に感覚派の咲さんらしい見事なアドバイスでございました。本当にありがとうございます!

 

 

<前回の感想>

 

 

 

絶対王者の支配!

南3局 5本場 親:宮永照 ドラ:不明

 

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宮永照の力

 

とはいえ、問答無用の連続和了モードに突入し、かつ「ギギギー」という第三の力まで解禁してしまった照に対して、本当に打開策なんてあるのかよ...という話ではあるんですけどね。

 

だって、ついにダイナモツモまで発動してしまいましたし。こうなると、もう簡単には手が付けられない。その事実は阿知賀編でも描かれた通りです。もはや、咲さんでなくたって「ヤバい」としか言いようがないんだよなぁ...。

 

 

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高校生の頂点!!

 

ツモ

 

続く、南3局5本場も、当たり前のように照がタンヤオ七対子ツモ、25符4翻の手(「3200+500」オール)を和了り、これで南2局から数えて7連続和了

 

まさに圧倒的一人舞台。神は、この怪物を一体どうやって止めろと言うのか...。無理ゲーここに極まれりというものである。

 

 

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準決勝の奇跡

 

そう、すこやんの言う通り、この決勝卓の面子で照の連続和了を止めることは、極めて難しいと言わざるを得ないんですよね。

 

なんせ、準決勝では怜がいましたから.....。未来視の力で照の当たり牌を読み、かつ、一巡先〜三巡先まで、全体の流れをある程度把握出来る怜の存在は、宮永照を止めるための、言わば核の部分でしたし、ここに怜の意図を阿吽の呼吸で汲み取り、どこまでも献身的に立ち回るすばら先輩が同卓していたことも、やはりどこか運命的。

 

そして、ラスト。ドラ切りの覚悟を見せた玄ちゃんの一撃が、2人の連携と有機的に繋がって、まるで一本の線が出来上がったかのように、絶対王者・宮永照に一矢を報いるという美しいシナリオが完成した。

 

この全ての奇跡が一つの卓に寄り集まったからこそ、王者の予想を超える感動の一打が生まれたのです。ゆえに、あの一幕は、共闘関係さえ結べば、誰もが簡単に真似できるようなモノなんかでは決してないのでしょう。

 

 

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打開策は...?

 

では、一体どうすればよいのか...。

 

このまま、誰も照を止められないようなら、先鋒戦で試合が終わってしまう。だから、共闘するにせよしないにせよ、どこかで必ず誰かが喰い止めなくてはいけません。これは先鋒戦における三校共通の至上命題であり、貪欲にトップを狙っていくなら、むしろ最低条件とも言えましょう。

 

でも、南場で本領を発揮した照に一人で対抗する術は残念ながら優希にはない。きっとそれは、ガイトさんや玄ちゃんにしたって同じはず。唯一最も可能性がありそうだったガイトさんも、昨年個人戦2位の荒川さんを引き合いに出して、自分には勢いに乗った照を止められるような秘策(=一撃)はないと結論付けてますからね..。

 

 

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荒川さんの能力やいかに...?

 

 であるならば、やっぱり共闘しか道はないのでしょうなぁ...。

 

まぁ、照の連続和了喰い止めた荒川さんの一発(=ゲームと同じなら「他家に和了られるたびに手が良くなる」能力?)も大いに気なる所ではありますし、ガイトさん達からしてみれば、「ちょっと荒川さんを連れてきて...」って感じの苦境ではありますが...、しかし、自分にないものをねだっても仕方のないこと。

 

今は、荒川憩も園城寺怜もいないこの卓で、強大な壁として立ちはだかる宮永照を前に、ガイトさん達に残された打開策が果たしてどこにあるのか、その部分が鍵になるのでしょう。

 

9回目の和了りと照を止める糸口

 

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咲さんからのすばらな助言

 

で、今回気になるのは、咲さんのこのセリフ。

 

曰く「お姉ちゃんに8回めの和了りを許しちゃダメだよ」である。冷静になるとホント凄い会話だな...と思ってしまうのはご愛嬌ですが、 どうやら、照の第3の力「ギギギー」には、一つの”到達点”となる和了りの地点があるらしく、8回目を越えて、9回目の和了りは絶対に阻止が出来ないのだとか。ふむふむ。これは非常に面白いですね。

 

 

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9回目は阻止できない

 

というのも、これは明らかに九蓮宝燈を匂わせる前フリなわけじゃないですか....。麻雀における「9」という数字を考えれば必然ですよ。アニメで燈篭(=灯篭)が描かれていたこともこれでようやくきちんとした繋がりが見えてきたようでもある。

 

しかも、今回咲さんが語っている照の情報はあくまでも小学生時点のものなので、咲さんが知っている以上に照の力が強くなっていても、なんら不思議はないんですよね。

 

8回目が決まったら確定で9回目を和了る。これは、咲さんはもちろんのこと、従姉妹の光ちゃん(というか、やっと名前が明かされましたね...)や、(おそらく)20年前に麻雀プロであった彼女達のお母さんを以てしても一度も破ることが出来なかった照の力。それが7年という時を経て更に強くなっているのだとしたら、それはもう攻略は相当に難易度の高いものと言えるでしょう。

 

 

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勝負は10回目

 

となると、やはり9回目は諦めて、10回目が照の連続和了を止める勝負の局になるのかな。

 

現状、優希たちは9回目にどんな和了りが来るのか知りようもないですし、そもそも知っていたって止める術はないでしょうし。もうアレですね。たった一回の半荘で、「天和」に続き、「九蓮」まで飛び出したら、今回のインハイ決勝先鋒戦は、後世まで永遠と語り継がれていく伝説の対局になりますね。

 

まぁ、今回の先鋒戦は、「王者」と「神」と「ドラゴン」と「雀士サムライが一堂に会した卓なので、もう何が起こっても驚きはしませんが。でも、さすがに、ここで照が親の役満をツモったら、ガイトさん的にはかなり厳しくなるだろうなぁ...。ガイトさんの挽回にも期待したいところ。

 

....というわけで、今回の感想をまとめると、

 

 

九蓮宝燈は飛び出すのか!?

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魔の9回目に繋がる8連続和了

 

次回、ついに九蓮宝燈」が飛び出すのかどうか、ワクワクが止まらないなってことですよ!

 

まず間違いなく、この「魔の9回目」が先鋒前半戦における山場になるでしょうからね。「天和」に続いて「九蓮宝燈」が先鋒戦卓2度目の役満として成立してしまうのか。優希・ガイトさん・玄ちゃんは阻止することが出来るのか。次回も楽しみです!

 

〇現在の点数状況(前半戦南3局6本場終了時点)

1位 清澄高校 :143000点

2位 白糸台     :98600点

3位 阿知賀女子:95200点

4位 臨海女子    :63200点 ※和了形&点数が不明のため6本場の点数移動は未集計

 

 

次回は2/1発売号で掲載予定。記念すべき第200局を目前にして、最高に熱い展開。目が離せません!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『咲-Saki-』/小林立ヤングガンガン」より引用しております。

『五等分の花嫁』69話 感想、新しい春とそれぞれの道!”夢”と”恋”に満ちた3年1組へようこそ!

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五等分の花嫁 69話 「ようこそ3年1組」 感想

す五等分の花嫁 最新話(69話) 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』を読了。

 

今回からまた新章の開幕です!.......が、その前にまずグッときたのは、今回の扉絵にもなっているこちらのカラーイラスト。察するに、アニメで描かれる範囲のエピソードを意識した一枚絵なのだとは思いますが、こうして見るとやっぱり感慨深いものがありますよね。

 

花火大会編の一花さん、扉を開ける前の二乃(6話)、林間学校編の三玖、バスケと四葉ちゃん(13話)、そして...出会ったばかりの”変わる前の”五月。

 

これまでの半年間を振り返るかのように、5人と共に過ごしてきた”思い出”の断片が、この1枚のイラストの中に込められていました。

 

だからこそでしょうか。これから新学期が始まっていくというタイミングも手伝って、これまでのエピソードの数々がとても懐かしく感じられる。もう彼らは高校2年生ではないんだなと。泣いても、笑っても、フータロー達の物語はついに、高校生活最後の1年間に突入してしまったんだなと。今回の最新話は、そんなひとつの節目にいることを実感させられるエピソードでもあったんですよね。

 

 

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大人になっていく

 

とはいえ、フータローの言葉を借りるなら、そう感じることは「悪いことではない」のだと思います。

 

きっと、同じ巣の中で共に成長し合ってきた彼女たちにも、いつか、自分自身が見つけた未来に向かって、力一杯、羽ばたいていく時がやってくる。時の流れは、誰にも止めることはできないし、いつまでも”子供”のままではいられません。これは僕ら読者にも言えること。いずれ終わりがあるからこそ、今この時が大切で幸せで、切なくて楽しいと思える。ゆえに、そんなかけがえのない青春の日々を愛おしいと感じる日が、やがて彼女たちにも訪れることになるのでしょう。

 

でも、たとえそうだとしても、これまでの”思い出”は決して消えたりはしないんですよね。だから、生涯のパートナーとして、フータローの隣を歩いていく女の子がただ1人であろうとも、”恋”をした経験も、”夢”を追いかけたその努力も、必ず彼女たちの糧になっていく。歩いてきた道のりはいつまでも残り続ける。むしろ、そう思えるだけの時間をこれから積み重ねていくのです。高校三年生という期間は、6人にとって、そんな1年間になっていくのかもしれませんね。

 

さて。今週はそういったことを念頭に置きながら、お話を振り返って参りましょう。

 

 

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新しい春とそれぞれの道!

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家賃の五等分

 

というわけで、今回から新章の開幕です。

 

波紋を呼んだ「スクランブルエッグ」編が終わり、めでたく全員揃って新たな春(=3年生への進級)を迎えることになった五つ子達。が、同時にここで一つの試練が与えられることになりました。

 

まぁ、これは物語の文脈からいっても、非常に納得のいく展開と言えますよね。一花さんだけが無理を背負うことはない。そういう意味での「長女」という役割を演じるのは、もう辞める。これからは自分の気持ちに従って、それぞれが”やりたいこと”に挑戦する。自分が敷いた道を自分の足で立って歩いていく。それが『自立』を始めるということ。

 

そう、彼女たちはいつまでも「卵」のままではいられないのです。スクランブルエッグ編で描かれた「混ぜ卵=混ぜた孫」たちは、これから一人前を目指していかなければいけない。だから、まずは「家賃を五等分」にする。まだ、「五人で一人前」ではあるけれど、いつの日か、それぞれが「自分らしい」一人前の女の子になるために。きっと、これはその第一歩でもあるのでしょう。

 

 

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一花さんの”やりたいこと”

 

そんな文脈を踏まえると、やっぱり一花さんが、(”夢”という軸において...、)4人の妹たちよりも一歩先を歩いているような印象はどことなくありますよね。

 

そしてこれは、彼女が「長女」として胸を張れるようになりたいと頑張ってきたからこそ、切り拓くことのできた道でもある。要するに、”お姉ちゃんらしく”という役割から脱却し、”自分らしく”という軸を取り戻した今もなお、彼女が悩み奮闘してきた過去は決して無駄になんてなっていないのです。

 

故に、今度こそ彼女は自分の本当に目指すモノ(=53話で演じていた端役と対になるモノ?)に対して、自信を持って挑戦をしていくことができるのかもしれません。もちろん、彼女の言う通り、家賃の問題が解消されるという実際的な理由もあるでしょうけど、家族旅行を通じて彼女は自分の望みを肯定することが出来るようになったわけですからね。

 

まぁ、その”やりたいこと”が自分らしい仕事なのか、そうでないのかは現状まだわかりませんが(そもそも様々な役を演じるのが仕事である女優業にこの表現が適切なのかも難しいところですが...)、きっと、やりたいことに挑戦してみようというセリフには「フータローに対する”恋”」の挑戦という意味も掛かっていると思うので、ひとまず彼女のこれからに期待したいところ。一花さんの”恋と”夢”を全力で見守っていきたいですね。

 

 

広がっていく三玖の世界!

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二乃と三玖

 

また、今週はフータローのバイト先で二乃と三玖が料理対決をすることになったシーンも大きな見所であったと思います。

 

これまでにも繰り返しブログ内で触れてきましたが、やっぱりこの2人は本当に対照的な子たちなんだなと。「今の自分を好きにさせてみせる」と意気込む二乃に対して、「フータローに好きになってもらえる私になる」と決意する三玖の対比構図。

 

そう、2人とも「フータローが好き」という同じ地点からスタートをしているのに、そこからのアプローチが真逆なんですよね。それはまるで、同じ葉っぱから出来上がる紅茶と緑茶のように。そして、それはどちらが良いのかというものでもありません。「好きになってもらえる私になる努力」も「今の私を好きにさせる努力」もどちらもとても熱量のいること。要はそれぞれの考え方なのです。

 

 

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世界を広げていく三玖

 

私の目的はフータローじゃないから

 

しかし、それを踏まえても、正直この三玖のセリフには個人的に凄くグッとくるものがありました。

 

ケーキ作りで負けても、切り替えて次(=パン作り)を見据える三玖。これは、最後の試験で一花さんに負けたことによって、彼女の世界が広がったことの証ですよね。負けることは確かに悔しいことだけれど、でも「勉強」だけが全てじゃないし、「ケーキ」だけが世界の全てでもないわけです。

 

色々なことに挑戦して、自分の道を見つけていく。その中で、今回彼女は「作ることが好き」という自分の感情に気付きます。その理由がフータローに褒めてもらえたから、というのが何とも彼女らしい。どこまでもフータローへの想いが行動の軸になっているんですね。フータローへの好きの気持ちを動力源にして、世界を広げようとしている三玖の姿は、やはりとても愛おしく見えるというものでしょう。

 

 

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世界を広げていく三玖

 

そして、世界を広げて行った先で、三玖は一体何を手に入れるのか。個人的にはそこが気になってます。

 

今の彼女を見ていると、そのままフータローの「好き」を掴んで欲しいとも思うし、その反面、フータローを中心に据えなくても強く羽ばたいていける女性になって欲しい気持ちもある。葛藤ですけどね。

 

でも、三玖の場合は、後者の方が最終的には魅力的に映るのかもしれない。だって、たとえ花嫁であろうとなかろうと、三玖はフータローに恋をしたことで絶対物語の初めの頃では考えられなかったくらい素敵なヒロインになっていると思うから。

 

もちろん5人全員がそういうラストを歩むことになるだろうと確信はしていますけど、特に三玖はそういう余韻を感じさせてくれそうな気がするので。まぁ、まだ三年生編が始まったばかりなので、そんなことも含めて、気長に彼女たちの「これから」を見守っていきたいですね。

 

 

.......というわけで、今週の感想をまとめると、

 

”夢”と”恋”に満ちた新学期の開幕!

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ようこそ3年1組へ!

 

全員が同じクラスなのはとってもワクワクが止まらないなってことですよ!

 

きっと、わざわざ6人を同じクラスにしたということは、2年生時にはあまり描かれてこなかった「学校での出来事」が描かれていくことになるのでしょう。それも試験以外のイベントがメインになる可能性も?あくまでもストーリー的には、”最後の試験”はもう終えてしまっているわけですし。

 

そこへ行くと、大きな行事の定番としては、修学旅行(高2のうちに終わっていなければですけど...)や学園祭あたりが有力になるのでしょうか。修学旅行でもう一度京都へ!という流れならまた面白い気もするのですが、わりと旅行自体は既に行っているので外してくる気もするしなぁ...。

 

まぁ、そんなこんなで、結論としては予想が立たないくらい楽しみが一杯ってことですね。彼女たちの”夢”はもちろん、フータローの”やりたいこと”も気になりますし、3年生編も全力で期待!来週以降の展開にも注目です。

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

『五等分の花嫁』68話 感想、未来の僕らは知っている!”キス”と”零奈”と”花嫁”について考察してみよう!

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五等分の花嫁 68話 「スクランブルエッグ⑧」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』を読みました。

 

色々と凄まじいですね。情報があまりにも多すぎて、ホント、何から書いていけばよいのやら...。「表紙&センターカラー&増ページ」という特別仕様の回であることは事前にわかっていたことなので、それなりの心構えをしていたはずなんですけど、いやー、もう興奮し過ぎて頭ん中が大変なことになってます。新年一発目からやってくれますな、春場先生は...!

 

まず、センターカラーに8巻の表紙を持ってくるというのが予想外。しかも、ドレスを着た二乃が可愛すぎるうえに、この表情ときたものです。もはや、フータローが食べられちゃわないか心配になるレベル。この一枚絵を永遠と眺めていたら、表紙に合わせて二乃がキスをしたんじゃないの?と変なメタ読みをさせられそうになる魔力さえありますよ...。個人的にはそれくらい破壊力に満ちた表紙だったと思うなぁ......。

 

 

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キスの相手は誰なのか...?

 

とはいえ、真面目なお話、今回の”誓いのキス”にまつわる顛末は、非常に色々な可能性を考えさせられる展開になっていましたよね。

 

勿論、結果だけを見れば、とても王道な締め方ではありました。61話の感想でも書いた通り、今回の舞台背景を鑑みても、「全員が五月の姿をした状態で誰だかわからないままにキスが行われる」という結末は、まさに定石そのもの。これ自体は、きっと誰しもが予想の範囲内だったと感じたことでありましょう。

 

でも、僕はそれでいいと思ってます。だって、今回の物語はどこまでも「フータローの”愛”」をテーマにしてきたわけですから。家族旅行をきっかけに、フータローが五つ子たちのことを意識し、やがて「特別な感情」(=”恋愛”と”親愛”)を芽生えさせていくことになる。この一本軸を引く事こそが、今章における最大の肝だったわけですよ。

 

ゆえに、ここで変に奇をてらう必要はありません。むしろ、自分にとって特別な人は誰なのか、ここをスタートにして、他でもない、フータロー自身がこれからその気持ちに気づいていく(=”愛”を持ってその正体を紐解いていく)んだという構図に昇華させてみせたのは、次の展開にも繋がる、とても見事なストーリーメイキングであったと言えるのではないでしょうか。今回はそんなことを踏まえながら、お話を振り返って参りましょう。

 

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 ”誓いのキス”と”未来の花嫁”!

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未来の花嫁

というわけで、今回は「未来の結婚式」において、フータローと花嫁が誓いを立てるシーンから物語が展開されておりました。

 

まぁ、色々と気になる点(指輪のくだりは五つ子ゲームの伏線かな?)の多い内容ではありましたが、しかし何と言っても、今週最大の焦点になっているのは、フータローと”誓いのキス”を交わしたヒロインが一体誰であったのかという所でしょう。作品の根幹にも関わる部分なわけですから、ここが一番のトピックであることは間違いありませんよね。

 

①『誓いの鐘』の下でキスを交わしたヒロインと未来の花嫁は同一人物である

②未来の花嫁は、現時点(68話の時点)でフータローに恋愛感情を持ったヒロインである

 

で、今週のストーリーを踏まえると、まず初めに、上記の①と②が前提条件として挙げられると言って良いでしょうか。①については「五年前のあの日 二人は既に──」というセリフで示されている通りですし、②に関しても、今回のキスは明確にヒロイン側から意思を持って行われているわけですから。キスをされたフータローの反応を見ても、これは明らかというもの。

 

 

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一体誰なのか...?

 

では、この条件に一致するヒロインは一体全体誰なのか。

 

そういう風に見ていくと、やはり、ここまでの物語で明確にフータローへの好意を示してきた「一花さん・二乃・三玖」の3人が有力な候補のように思えますよね。裏を読まず普通に考えれば、この3人の内の誰かと考えていくのが自然。これまでの五つ子たちの恋愛事情をフラットに捉えた場合、この印象は多くの人が抱くものでしょう。

 

しかし、この状況はそう単純なものでもありません。何よりも、本人の姿ではなく五月の姿」でキスをしているという点からしてもう普通の状況とは言い難い。つまり、このまま最終話近くまで花嫁を特定させない展開でいくならば、今回キスをした本人は、その事実を、フータローへ隠したまま(+作品的には読者に悟らせないままという意味でもある)の状態が最後の最後まで続いていくことになるのです。

 

であるならば、当然、なぜフータローに打ち明けないのかという疑問符が論点として浮かび上がってくるわけですよ。特に「なりふり構っていられない」や「五月の姿じゃ(キスの)効果が見込めないかも」と攻め気な姿勢を匂わせていた二乃が、自身の正体を隠す明確な理由なんてあるのかなと。

 

なんせ、そもそも既に告白をしていて、自身の恋愛感情を直接フータローへ曝け出しているんですから。なのに、ここで正体を隠す(まだ100%隠したままにすると決まったわけではありませんが...)というのは、ちょっと不思議な気もしてしまいます。

 

 

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三玖の想い

 

私は私を好きになってもらえる

何かを探すんだ

 

また、三玖と一花さんについても、上記のセリフを共有し合った後という観点で見ると、文脈としてやや違和感がある流れなのではないかという印象もなくはないんですよね。

 

前話で「自分」を見つけてもらえたことによって自信を取り戻し、折角「私を」という部分を強調してあげられるようになったのに、再び「五月の姿のまま」ジンクス達成を成し遂げるという方向に向かうものなのかどうか。そして、もしそうなら、その事実を自分の内側に秘めたままにする理由は何故なのか。そう捉えてしまえば、全く疑問の余地がないわけでもないでしょう。

 

 

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胸中やいかに...?

 

とはいえ、あの場は咄嗟の状況であり、「五月の姿」でないといけなかったという事情はあったでしょうし、結果として「押し倒してキスをしてしまった」という構図になってしまっているので、恥ずかしくてなかなか打ち明けることが出来ないでいるのでは...?という風に解釈することは可能だと思います。そういう意味では、3人ともに可能性があることは間違いない。

 

でも、個人的印象としては、今度こそ「五月」本人である(次点で四葉ちゃん)という可能性はそれなりに高いんじゃないかと思ってます。そう感じる理由について少し掘り下げていきましょうか。

 

 

 秘めた想いと”零奈”について!

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四葉ちゃんと五月

まず、前提条件に従って、四葉ちゃんや五月が「キスの主=未来の花嫁」候補であると仮定した場合、無論、彼女たちも現時点でフータローに対して、恋愛感情を抱いていることになりますよね。

 

ただ、2人ともそんな素振りを今まで(少なくとも読者やフータローにわかるようには)見せてはこなかった。特に、五月。むしろ、彼女は三玖の恋心に気付いていなかったり、フータローに「友達」宣言をしたりと、家族旅行編を振り返っただけでも、露骨過ぎるほどに矛盾点ばかりが目立ちます。だからこそ、違和感が強く残ってしまうわけですね。

 

しかし、ここで個人的に疑問なのは、もし現時点での五月や四葉ちゃんに、恋愛感情がない場合、ここから先のお話で、2人が新たに、フータローへ恋心を募らせていくような展開を描こうとしても、「この時点で好きじゃなかったんだから花嫁じゃないよね」、というメタ論理が成り立ってしまうところなんですよ。

 

正直、こういうメタ読み自体はあまり好みではないのですが、でもこの展開を描いた以上、どうしたってこの問題が避けて通れない壁として立ちはだかってくるんですね。

 

 

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五月の意味深なセリフ

 

そう考えると、やっぱり、五月たちも「実は...」という感情や事情を現段階でも少なからず抱いているんじゃないのかなと。

 

ほっぺキス事件こそあったものの、好きでもないのに義理や感謝で「本気のキス」をするような子たちでもないでしょうし。これは、仮に花嫁が誰であっても同じこと。

 

それでいて、姉妹間の恋愛事情に対してオープンなスタンスをある程度確立するに至った3人の姉たちに比べ、五月と四葉ちゃんは、今回の一件に関しては、今まで通り「隠し事」として、表面上何事もなく振る舞ってみせたとしても不思議はない。そういう風に解釈することも、まぁ出来るわけですよね。

 

 

 

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零奈について

孫たちはわしの最後の希望だ

零奈を喪った今となってはな

 

また、「花嫁」問題に絡めて、今回とても気になったのが、お祖父ちゃんが語ったこのセリフ。

 

察するに、五月たちのお母さんの名前が「零奈」だったということがほぼ確定したわけですが、この事実を知ったフータローは一体、どう思ったのでしょうか。「五年前の京都」「彼女たちの母の名前が零奈だったという事実」。この2つを結び付ければ、五つ子たちの中に零奈がいると推測することは、さほど難しいことでもないですよね。

 

もちろん、零奈は「過去」の象徴として、きちんとさよならを告げた存在です。でも、もし五つ子たちの中に零奈がいるとフータローが気付いてしまったなら...。それはもう彼の視点では、零奈を「過去」の存在と位置づけることは難しいのではないでしょうか。だって、五つ子たちは「今」を共にしている存在なんですから。その中に、零奈がいる。しかも、もしかしたら、その子とキスをしてしまった可能性もある。

 

そんな背景を考えると、やはり「零奈」という存在は、今後の展開においてもキーマンになってくるのでしょう。ここまでの展開的にやや違和感は残りますが、「零奈=母の名前」であるのなら、かつて母親代わりを目指していた五月が、「零奈」(=”隠し事”の真意)を名乗ったという図式もありえなくはないと思いますし。

 

とは言え、あくまでも僕個人の印象では四葉ちゃん=零奈」「五月=未来の花嫁」として、フータローに対し、どちらも「秘めた想いを募らせていた」という形(ここに関しては後々裏付けとなるストーリーが欲しい所でありますが...)になるのではないかと思ってます。

 

そうして、2人も今後の恋愛模様に絡んでいくんじゃないかなと。そうでないと、彼女たちの恋が描かれる前に、花嫁候補が決まってしまったことになりますので。まぁ、それぞれ色々な可能性を考えてみると、面白いのかもしれませんね!

 

 

というわけで、今週の感想を総括すると...、

 

 

 三玖と一花さんの笑顔が熱い!

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最高の笑顔

 

今週の一花さん&三玖のやり取りが最高に素晴らしかったなってことですよ!

 

そう、31話の時も60話の時も、繰り返し三玖は「(一花には)負けない」と語っていたわけですから。でも、これまでの一花さんはその言葉に向き合うことが出来ないでいました。

 

そんな2人が、やっとここまで辿り着いたんだなと。自分の気持ちを押し殺し、「お姉さん」として三玖に肩入れするのはもうやめる。同じ人を好きになったライバルとしてこれからは「公平」な目線で立ち向かっていく。

 

きっと、目を逸らすことなく、笑顔で「負けない」と視線を交わし合った2人の姿がその証明でもあるのでしょう。ようやくこの2人は、本当の意味で同じ土俵に立てたんですね。

 

今週はそんな一花さん達の姿が大変熱い回でした。来週はまた新章が始まっていくのかな。今後、零奈問題がどう展開されていくのかにも注目です!

 

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 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

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