『ぼくたちは勉強ができない』57話 感想、緒方理珠は確実に成長している!
今週の『ぼく勉』はセンターカラーの理珠ちんだ!
いいね。いいね。やっぱカラーは最高だね。胸よし!尻よし!くびれよし!の3冠揃った理珠ちんをカラーで堪能できるなんてホント感謝の極みですわ。
57話にしてやっと理珠ちんのソロカラー扉絵が来たか!と感慨深くなったよね。『ぼく勉』は今まで数回カラーがあったけど、基本的にカラーではヒロインを集結させるのが筒井先生スタイルだったので、ファーストヒロインの理珠ちんさえも単独のカラーは今までなかったのである。
なのに、真っ先に描かれた単独のカラーが54話の真冬先生というオチ。3人娘をさしおいて単独で扉のカラーを飾ってしまうのが真冬先生クオリティですよ。さすがはカラーの女だぜ!(※そんな異名はありません)
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まぁ、それはそれとして。今週は先週の予告文どおり、初めて美容院に行く理珠ちんの回ですよ!なんのかんの言っても、理珠ちんメイン回は凄く自分好みで、読後の満足度が非常に高いんだよなぁ。
というのも、理珠ちんって凄くわかりやすいキャラなんだよね。色々な意味で。成長が予測しやすいし、ぶっちゃけヒロインレースの結末がどういう風な着地を見せようとも、理珠ちんは確実に人間的な成長が約束されている人物だと言える。
これまでのストーリーの中で理珠ちんは確実に変化を見せてきました。
理系に強い才を持ち、明確に解を導き出せないもの(=人の感情)が苦手。それゆえに恋愛は非効率なものであると理珠ちんは考えていました。
もっと言えば、そもそも理珠ちんは人に興味を示さない子でしたから。1話の頃なんて、1週間毎日のように教育係として顔を合わせていた成くんの名前さえ記憶してなかったわけですよ。(まぁ、これは文乃さんも同じだけど...)
しかし、成くんと関わるようになってからの理珠ちんは、頭を撫でられれば赤面し、事故キスが発生すれば悶々とし、名前を呼ばれただけで「その...もたないので...」とドキドキしてしまう、等身大の女の子へと変わり始めているのです。
もはや、かわいすぎるの一言しかない。成くんに惹かれていくこと。それ自体が理珠ちんにとって大きな成長になる。人の感情を理解するには人に興味を示さなければいけないからね。その最たるものが恋愛というテーマであり、理珠ちんが真に学んでいくものの正体ってワケ。
しかも、真冬先生は才能を活かす道に進むべきだと主張している(もちろん、真冬先生の言葉は教育者として正しい面もある)けど、能力の活かし方なんてそれこそ色々なやり方があるものです。
ただ、一つの能力だけで完結できるほどに世界は単純ではないし、心理学が学びたくて文系を志した経験は、仮に将来理系の世界に転身しても無駄になるものじゃない。統計学×心理学の両方を卒なくこなせることが大きなアドバンテージになる場合だってあるでしょう。
つまり、理珠ちんが成くんと出会って過ごす受験生活は、たとえどんな結末になろうとも無駄になるものは一つもないのですよ。恋も勉強も全てが理珠ちんの成長になる。
だから、1人の人間の成長ストーリーとして、理珠ちん関連のエピソードには魅力が詰まっているんだと思う。うん、やっぱり理珠ちんはかわいいわ。(勝手に再確認)
というわけで、皆の衆!今週の理珠ちんメイン回も心ゆくまで堪能しようではないか!
今週の理珠ちんもマーベラス!
理珠ちんが卍解した!
えっ...(驚愕)。今までの理珠ちんも最高にかわいかったが、今週の理珠ちんはとんでもないな。更なる高みへ登るつもりか!理珠ちんよ!
理珠ちんは徐々に変わりつつある(心情面)...と言ったばかりだが、これはさすがに変わり過ぎィィ!(外見面)なくらいに変貌を遂げてきました。理珠ちんのポテンシャルの高さにはホント胸が熱くなるな!
普段のまじめっこ雰囲気の理珠ちんと比べてどちらが良いかって話じゃないんだよね。むしろ、おしゃれに無関心な理珠ちんも、本気を出せばきらきらした超絶美少女に変身できるんだぜ!というギャップを読者に提示することこそが今回のキモでしょう。
えぇ、狙い通りですよ。見事にドキドキさせられたっつーの!
だがしかし!ジャンプラブコメ工場が手塩に掛けて生み出したニブチン主人公である成くんも一枚上手である。この男、理珠ちんであることに全く気付いていない!何度かメガネを取った理珠ちんを見ていて、メガネなしの方が好き...とまで言っていたんだがなぁ。
そうか...。やっぱり匂いなのか。いつもと匂いが違うから理珠ちんだと気付かなかったのか!(迷推理)
以前、文乃さんのこともいい匂いがすると言っていたし、やっぱり成くんは匂いフェチだったのでしょう!(違います)
とはいえ、理珠ちんであることに気付いていなくても、2人でいれば、なんのかんので、自然と「先生と生徒」みたいな雰囲気になるのは、成くんと理珠ちんの関係性の良いところでしょうな。
きっと、理珠ちん関連のストーリーに成長物語としての側面が色濃く出るのは、理珠ちんと成くんの関係性が他のヒロインと比べて、最も「先生と生徒」になっているからなんだと思う。
うるかは恋愛方面に傾くことが多いし、文乃さんは姉や師匠みたいな役割的関係性からまだ踏み出していないですからね。だから、成くんが一番教育係らしく接しているヒロインが理珠ちんになる。あくまでも、現段階ではな!
理珠ちんと成幸の関係性に進展アリ!?
理珠ちんの表情が素晴らしい!
個人的に理珠ちんと成くんは凄く相性の良い関係性だと思うんですよ。(いやらしい含みはありません!)
成くんって、ともすれば、人の感情を理解することが苦手な理珠ちんとは対極で、強い才に恵まれなかったからこそ、他人の「わからない」を理解でき、心から共感し、そのために尽くせる人なんだよね。
それゆえに、理珠ちんのことが「ほっとけない」。なんとかしてあげたいと頑張るのです。そんな彼女が、成くんに惹かれるのはとても運命的だと思う。やっぱりラブコメのキモは関係性にあるんだってことを理珠ちんは再確認させてくれるな!
一方で、成くんが理珠ちんのことを「ほっとけない」「リスみたい」と言った瞬間の理珠ちんの反応もポイントでしょう。
自分に似ている女の子(の話だと理珠ちんは思っている)に対し、成くんが「Love」としての好意を持っていなさそうだと知ってほっとしながらも、じゃあ似ている自分はどうなのか?と無意識のうちに考え、胸が締め付けられてしまう理珠ちんがね...。たまらなくかわいいわけですよ。
しかも、これが自分に対して向けられている感情と同じものなのではないかと直感的に理解しているんですよね。だから、釈然としない気持ちが生まれてくるわけで。
今回のやり取りの至る所に理珠ちんの乙女的な成長が表現されていてグッと来るってもんです。「今日の私...どう...ですか...?」と恥じらいながら成くんに聞くシーンとかもう爆発するかと思うくらいかわいかったからね。もはや、理珠ちんの物語は甘酸っぱさの宝箱ですよ。
正直、第1話の時点から古橋文乃さんという心に決めた大天使がいたために、理珠ちんのことを甘く見ていたけど、この子想像以上に甘々だった。今週のお話なんて、カルピスの原液を薄めずに、どうぞ飲んでくださいと言われているレベルの甘さだったわ!
成長軸だけでなく、ラブコメ軸でも、ここまで魅力的なヒロインに進化を遂げてくれるなんて...僕思わなかったんだよ...。まっこと、嬉しい誤算である!
理珠ちんの純朴さはビッグバン級!
最近の理珠ちんは完ぺきに僕の心の琴線を鷲掴みにしてくるな...。しかも、成くんも変わっていく理珠ちんにドキドキ赤面しまくりっていうね。
「こは、いかでかくのみはなりはて給にか」(どうしてこんなにも美しくなってしまったのだろうか)と、成くんが理珠ちんの事を女の子として意識している点を見ると、2人の関係性が一歩進んだと言えるでしょう。こういう展開こそ、ラブコメの醍醐味ですよ!
物語が始まった春から、夏を経て、2学期になって...。移りゆく季節と合わせて、少しずつ変わっていく理珠ちんの姿を見ていると、これまでの時間の経過をそのまま摂取しているような、贅沢な感覚に浸れるのがたまらんのです。
これからも、理珠ちんの魅力である「溢れ出る純朴さ」を前面に押し出した展開を期待していきたいなと思ったお話でした。
つまり・・・
今週の文乃さんも大天使だったってこと!(←ココテストに出るよ!)
文乃さんの提案によって、理珠ちんが輝いたわけだからね!やっぱり今週も最高の古橋文乃さん回でした!まる。