『ぼくたちは勉強ができない』69話 感想、文化祭の終演!打ち上がる恋花火!ジンクスで結ばれたメインヒロイン[x]は誰なのか...?
ぼく勉 問69話 感想「祭りの終わりは寂しくも華やかに[x]どもを祝福する」
『ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意
なんだ、このかわいさは...
のっけからありえんかわいさである。「はいっ 成幸っ♡」からの「あ~ん」って。なんだよ、それ....。うるかちゃん....さすがにそれは可愛すぎるわ。
しかも「せっかく作ってもらっちゃったし...いっぱい着てあげた方が喜ぶかなって」と、成幸くん謹製のフルピュアダークネスの衣装を着たまんまのうるかちゃんですからね。もじもじしながら「服がね!」とか言っちゃう始末。うるかぁぁぁぁぁぁぁ!
ただ....個人的に少し気になるのが「恋人のフリ」をする役目はやはり基本的にうるかなんだなと。問10のお姫様抱っこ回もそうでしたし。別にサクラをやるだけなら、それこそ偽の恋人関係を築いているあしゅみー先輩でもいいのにね。
まぁ深読みならそれでいいんですけど、うるかエンドがあるのかどうかを考える際、「フリ」というのがどことなく意味深な気もしてくるのは個人的にはちょっと興味深いなと思ってます。
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お祭りの終わり!うどんの完売!
さて。前回、理珠ちんとのイチャイチャの末にうどん1000食完売に向けて妙案を思いついた成幸くんでしたが、やはり「後夜祭のジンクス」と絡めたPR戦略を打ってきました。
その名も「熱々えんむすぶっかけうどん」。うん。正直もの凄いベタな売り方&名前キターという感じですが、軽く頭がおかしくなるレベルにうるかが可愛かったので個人的にはこれ以上ないくらい最高の展開だったと思います。うるかわいい...!
加えて....、
全員かわいすぎるな...
最後はみんなが「うどん完売」という目的の元に集まり、協力し合って文化祭の最後を締めくくる展開になっていたのも素晴らしいの一言でした。真冬先生が完売達成のためにロスタイムを設けてくれた&えんむすうどんを食べていた描写も良かったなと。
言ってしまえば、一日で1000食完売なんて不可能もいいところなんですよね。
でも、だからこそそんな途方もない目標を成し遂げるために色々なイベントをリレー形式でつなげていき、最後にはみんなが理珠ちんに協力して完売を達成するという一連のストーリーが出来上がったわけでもあって…。
そして、それこそがまさに「友情」「努力」「勝利」を掲げる王道のジャンプイズムにも繋がっているのですから展開として巧みです。
人付き合いが得意ではなかった機械仕掛けの親指姫の精神的な成長。たくさんの人の優しさや「友情」を肌で感じることになった理珠ちん。それもまた文化祭編で描きたかった一つのテーマであったと。
こういう幕引きにしたのは本当に良かったなと思います。ラブコメ的なニヤニヤも然ることながら、今回の文化祭編は普通に綺麗な締め方で思わずほっこりさせられましたよ。ひとまず文化祭お疲れ様でした!
ジンクスで結ばれたヒロイン[x]は誰なのか...?
というわけで今週の本題である。
「後夜祭の花火」がガチのマジで爆弾すぎてここまでの展開が脳内から吹き飛ばされそうなんですけど、これ一体どうなってしまうのでしょうか...?
なんだかんだで5人全員と触れ合う展開になるかと思われていた「ジンクスの花火」。いや実際その流れも描かれているんですが、それがまさかの不発という...。
で、そこから一人のヒロインと本物のジンクスを達成という二段構えになりました。本気ですか筒井先生!そんなん超盛り上がってきちゃうじゃん!って。
これは『ぼく勉』ラブコメワールドを大きく揺るがす大・大・大事件だと思います。相当攻めた展開を持ってきたと言えるんじゃないかと。
というのも、誰と手が触れ合ったのか、成幸くん視点でもわかっていないならどうとでもなるんです。主人公が相手を誰だかわかっていないならいくらでも描きようがある。主人公視点で謎解き要素も出来るわけですからね!
でも、今回のように両者が明確に「触れ合っている事実」を共有している場合はそうはいかない。この事実をどういう風に「認識している」のかで、今後の展開に大きな影響を及ぼしてしまう。
そもそもラブコメ的な大前提として「ジンクスを意識→誰かを選ぶ」ではなく、「結ばれた相手がジンクスの相手だった」という結末でないと「結ばれた理由」に納得性が薄くなるので、ストーリーの軸としては少し歪んでしまうわけじゃないですか。
だからこそ今回ラストのアオリ文にもあるとおり、主人公・唯我成幸の認識としては「いつかきっと思い出す」程度のものでないといけない。漫画としては重要な伏線だけど、主人公の認識としてはジンクスなんて「結ばれた」時に思い出すくらいでちょうどいいわけです。
そこを踏まえると、各ヒロインたちがジンクスの花火に関してどんな「認識」でいたのかも重要になってくるはず。ヒロインが何を意図して(もしくは特別な意図もなく)手を差し伸べたのか。ここに、ジンクスで結ばれたメインヒロイン[x]の正体を考えるヒントが隠されている気がします。
それぞれのヒロインたちの認識に注目!
それぞれのヒロインたちの認識は...?
とまぁそんなわけで、それぞれのヒロインたちが「花火のジンクス」をどう認識していたのかについて考えていきたいのですが...。
その前に個人的な結論を言ってしまえば、今後のラブコメ展開をある程度の合理性を担保して描いていくと考えるなら、「ジンクスの達成」を意識することなくストーリーを展開できるヒロインの方が[x]の正体である可能性は高いだろうと思っています。
なぜか?あくまでも可能性の高さの問題でしかありませんが、今回の[x]が仮に「ジンクスを意識して」手を差し伸べていた場合、今後の展開を描く上で「ジンクスの達成」を少なからず意識している描写がないとやや違和感が生まれてしまうからですよ。
特に「結ばれる」ヒロインが作中で確定するまで[x]の正体を明かさないつもりなのであれば、物語終盤までの間、[x]はジンクスについて全く言及せずにいかないといけないので「ジンクスを意識していない」ヒロインの方が話を運ぶうえでは自然なわけです。
そして、その点を踏まえたうえで各ヒロインたちが「後夜祭のジンクス」に関して、どんな認識を持っているのかを考えていくと....、
・後夜祭のジンクスを「意識している」
→うるか
・後夜祭のジンクスを「意識していない」
→理珠ちん、真冬先生
・現時点ではどういう認識なのか判断が難しい
→文乃さん、あしゅみー先輩
おそらく上記のとおりですよね。
「メーシンジョートーっしょ!!」と意気込んでいたうるかが”ジンクス”を意識していたことは言うに及ばずですし、うどんの販売に利用したとはいえ「結ばれる」の意味がピンと来ていなかった理珠ちんは「意識していない」と判断した方が理に適っている。
また、学生時代一度も文化祭に参加したことがない真冬先生が「ジンクス」をきちんと認識していたかと言えば、それも可能性は低いでしょう。
物心ついた頃から個人競技に打ち込み「まわりは全て敵だ」と教え込まれてきた真冬先生ですから、そういう恋話を振ってくる友達がいたなんてこともまずありえないと思いますし。
まぁ、今回のうどん販売の件は知っているわけなので「ジンクス」の噂自体は認識しているかもしれませんが、この手のジンクスを真冬先生が「信じて意識している」とはやはり考え難い。ゆえに、真冬先生に関しては「意識していない」と解釈してよいかと。
で、やはり問題になってくるのはあしゅみー先輩と文乃さんの2人。
正直なところ、あしゅみー先輩に関しては未知数と言わざるを得ません。
「えんむすぶっかけうどん」の販売をしていた張本人なので「ジンクス」自体を知っていることは確定なのですけど、それを迷信だと思っているか否かは微妙なところ。まぁ、心象で語るなら本気で信じるタイプには見えませんが確実ではないからなぁ....。
そして、それは基本的に文乃さんも似たようなものです。噂の認知はしているけど、どんな認識をしているのかは断定できない。そういう意味では2人ともグレーゾーンと言えるでしょうね...。
文乃さんの認識と成くんの認識!
ただね、文乃さんに関しては意味深な描写があるのも非常に気になるところではあるんです。
というのも、64話で成幸くんが「ジンクスの花火」について「統計的にそういう関係にあることが多いってだけなんじゃ...」と指摘しているんですが、その時に隣に描かれているヒロインが他の誰でもなく文乃さんなんですよ。ここに僕は注目したい。
もちろんこれだけであれば偶然の域を出ない推論ですが、三人娘のスタンスを見ていくと、うるかは「ジンクス盲信派」、理珠ちんは「ジンクス無心派」じゃないですか。
であるならば、三人娘のスタンスの差別化という意味でも、文乃さんは2人の中間に位置している気もする。つまり成くんと同じで「認知はしているが迷信だと思ってる派」なんじゃないかなぁ。そう考えれば、2人が隣同士で描かれたことにも意味が生まれてくるし!
し・か・も!
間接的な描写ですが「キスの一件」に関して、2人の反応に似たものがあることも見逃せません。2人とも「平常心を保てていない」ですからね。本当こういうのでいいんですよ。もんもんとしてる文乃さんが最高に可愛かったなぁ...。(何の話だ?)
まぁいずれにしても、結論から筋道を逆算していく「演繹法」で考えれば「恋心の自覚」と「ジンクスへの理解」が明確なヒロインの方が可能性としては低くなる気はします。今後の展開を描くうえで隠すことなく「ジンクス」を意識した描写があるなら話は別ですけどね。
一方、今後のラブコメ展開を描いていく過程で、必要以上に「ジンクスの達成」を意識することなくストーリーを展開できる「理珠ちん」「真冬先生」「文乃さん」の3人の可能性は高まったように思います
特に文乃さんが、「ジンクスの存在を知っているけど現状ではあまり気にしていない」「成くんと同程度の認識」であるという仮説が成立するなら、結ばれた後の「あの日の花火を思い出す...」な展開を考えたときに、ベストポジションなんじゃないかなぁ...。
だって、結ばれた後に「そういえば文化祭の日、あんなことがあったよね...」と、成くんと一緒に2人で認識を共有できる(=思い出せる)わけですから。そういうスタンスにいるヒロインの方がストーリーとしては無理なく綺麗につながる気はする。(願望)
要するに、結論としては...
やったね!文乃さん大勝利!
やっぱり、文乃さんが大勝利なんじゃないかな!ってことですよ。
というか、ジンクスのオチは想像できる範疇ではありましたけど、本当にこういう描写にしてくるとは思わなかったのでわりと驚きの方が強いってのが正直なところです...。
「今思い返してみれば...あの『ジンクス』はまさしく本物であった」と銘打っている以上、今回のジンクスヒロイン[x]と結ばれることは確実なわけですからね。そこはもう明確に示してしまった。筒井先生にもその『覚悟』が決まったということでしょう。
とは言え、5人全員に可能性があるのも事実。シルエットにしている時点で髪型などから特定することに意味はないし、倒れ込んだ際の成くんとの位置関係等もそれこそ解釈次第でどうとでも取れるのでそんなところで消去法は使えない。
つまり誰なのか絞らせない意図があることは明白なんですけど、以前にも触れたとおり、個人的には「誰かエンドで終わる」ということが確定した点にこそ今回の大きな意味があると思っています。
ただその中でも、個人的な印象で[x]の正体が誰なのか、ストーリー展開的に可能性を語るなら「①文乃さん、②真冬先生=理珠ちん=あしゅみー先輩、③うるか」くらいの順番かなって。まぁ、50%の推論と10000%の願望がブレンドされた意見ですけどね!
とりあえず、当面は文化祭編最大の収穫である「文乃さん×成くんによるキスの余波」がどこで爆発するのかが一番の見どころになるでしょうからその点に注目していきたい。徐々に変化していく2人の関係性をこれからも全力で期待していく所存です!
※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志/週刊少年ジャンプ」より引用しております。