『ぼくたちは勉強ができない』64話 感想、文化祭開幕!ここからは古橋文乃さんの独壇場っすよ!
ぼく勉 問64話 感想「誰しも[χ]の前には忙しなく期待を胸に奔走する」
文化祭編開幕!
今週から文化祭編に突入しました。ついに「ぼく勉」ラブコメワールドにも文化祭がやってきたのです!うん。これは、事件の香りがしてきますね!
学園ラブコメには大きく分けて4つの大きなイベントがあります。それが「林間学校(修学旅行)」「文化祭」「クリスマス」「バレンタイン」の4大イベントです。ホント、この4つはラブコメ的に物語を大きく動かしうる超重要なイベントなんですよ...。
その証拠に、ぼく勉の「林間学校」においてもとても大きな事件が起こりました。そう、理珠ちんとの事故キス事件であります。
まぁ、相手が理珠ちんであったこと(恋愛感情に疎いという意味で...)が幸いしてか、ヒロインレースの行く末を大きく震撼させるほどの余波はありませんでした。しかし!この時の相手がうるかや文乃さんだったらと思うとですねぇ...ニヤニヤしかないじゃん?
そして、あの林間学校事件からちょうど1年(50話ぶり)....。そろそろ、なにかが起こる!そんな予感の中で満を持して文化祭編が描かれるってワケですよ。いやはや、筒井先生は本当に盛り上げ上手ですね。フフッ...。『ぼく勉』はじまったな!
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それぞれの文化祭・・・
というわけで開幕した文化祭編。どうやらうるかはクラスの出し物ではなく、水泳部の方で出し物をするんだとか。曰く、「成幸は絶対見に来ちゃダメだかんね!」であります。いやいや、そんなこと言われたら見に行くでしょ普通...。
もうね、うるかの一挙一動が可愛い。「成幸は...」って、捉えようによってはこんなのほぼ告白じゃないですか。それなのに告白「できない」のがもどかしいものです。まぁ、そこがうるかの可愛いところでもあるわけですけれど、本当に難儀なヒロインだなぁと...。(褒めてます)
うるかの出し物は「うるか水泳ワンマンショー」とかになるんでしょうか。いや、赤面しながらヒミツにするってことは、水着喫茶あたりの可能性もゼロではないのかもしれませんね。
どちらにせよ、成幸くんが「絶対行こう」と言っているので、うるかが文化祭でニヤニヤイベントを起こしてくれることは決まったも同然でしょう。まっこと、楽しみでございます!(ド直球)
一方・・・
真冬先生も文化祭イベントに本格参戦!
真冬先生も教師陣枠で出し物を出展する模様。というか、教師陣の出し物、今年は真冬先生がメインの企画担当者みたいです。
正直、生徒の自主運営で作り上げる文化祭というイベントで、教師陣の出し物なんてあるんだ...と思わなくもないのですが、そんなツッコミは人気投票ナンバーワンには通用しません。それでこそ、真冬先生というものですよ。(褒めてます)
しかも、真冬先生の出し物は「神聖ローマ帝国はなぜ解体に至ったか」についてのディスカッションですからね。なにこの企画...。規格外過ぎる!300人の講義室....誰も来ない...。うっ頭が...。(某スクールアイドル並感)
しかーし!
真冬ワールド発動の予感・・・
まさか、ここでも炸裂するというのでしょうか....。真冬ワールド最大の宝具・「コスプレ」が!
いやはやすごいですよ、真冬先生は...。もはや、コスプレってレベルじゃありません。登場するたびにいろんなコスプレを披露してるあたり、「衣装=普段着」と言っても差し支えないですし、何なら普段着がジャージなのでやっぱり色々とコスプレの概念がおかしくなってる気も...。
要するに、文化祭でも真冬先生がまたなにかをやらかしてくれるって事なのでしょう。まったく、これでは仮に、うるかが水着で出し物をしても、全部真冬先生に持っていかれちゃう予感ですよ。どんな衣装かはわかりませんけれど、個人的には学生服が良いと思います!
理珠ちんのターンからスタート!
さて、それぞれのヒロインたちが順調にフラグを建設していく中で迎えた文化祭当日。まず先陣を切ったのが理珠ちんです!
なるほど、先手必勝狙いですか。その心意気やよし!ファーストヒロインらしく、スタートダッシュを切るその姿勢は見事と言わざるを得ません。
文化祭の出し物として、うどん屋をやることにした理珠ちんですが、100食販売予定のところを1000食発注してしまうというトラブルが勃発してしまいました。
実に理珠ちんのお父さんがアホ過ぎる!な案件ではあるものの...、娘のために寝ずに1000食作ってきた優しさを思うと、攻められない気持ちも多少はあったり...。きっと、そこには娘を想う父の頑張りを無駄にしたくない想いもあるのでしょう。
青春だなぁ....(しみじみ)
だからこそ、成くんも笑顔で理珠ちんに手を差し伸べる。「「できない」と思わないことから始めよう!」。それは『ぼく勉』という物語がいかにして始まったのかを表現する一言であり、元々は理珠ちんがその姿勢でもって成幸くんに教えてくれたこと。
どれだけ「できない」状況であっても「やりたいこと」を理珠ちんは諦めませんでした。そんな彼女だから、成幸くんは教育係をすることに決めた。そんな2人の関係性をして、成幸くんが理珠ちんを励ます構図の感慨深さがここに収束してくるわけです。
やっぱり、理珠ちん関連のエピソードは成長描写こそが鍵なんだなぁということを再認識させれられますね。このトラブルを乗り越えた先に、2人の関係性に進展があるのかどうか楽しみです。
「眠り姫」は王子のキスで目を覚ます!
文乃さんが今日も世界一かわいい。
一方、我らが文乃さんの所属する3-Aでは、古橋文乃さん主演劇「眠り姫」を出し物にすることが決定しました!はい。つまりここからが本題ということです!(おい)
もはや、「いばらの会」には感謝するしかあるまい...。文化祭の演劇に「眠り姫」を選択するセンスと、その主役に文乃さんを抜擢する名采配っぷりは、ただただ神懸かりというほかありませんでした。
前日まで主役に一言も伝えず、出し物を保留にして裏で話を進めていた鹿島さんのファインプレーには脱帽ですよ。前日だと、他の出し物を考えている暇がないですから。鹿島さん、あなた超クールだよ!この功績はノーベル賞に匹敵する!
というのも、今回鹿島さんたちが選んだ劇が「眠り姫」であるという点こそが文乃さんエピソードにとっての鍵となりそうな気がするのですよね。
鹿島さんたちのセリフからもわかるとおり、今回の演劇でいうところの「眠り姫」とは無論、ヨーロッパの民話『眠れる森の美女』に登場する人物のこと。
これは、「とある魔法使いの呪いによって100年間眠り続けていたお姫様が、王子様のキスによって目を覚まし、王子とお姫様が結ばれる」という有名な民話ですが、言ってしまえば単純明快で、ずっと眠っていたお姫様を王子様が救い出すお話なのです。
そして・・・。
お姫様役の文乃さんに対し、キスという大役を担う王子様に成くんを据えようとしているってワケです!うん、もはやキーボードを叩きながら軽く悶絶死しそうになりますね。
なにが素晴らしいかと言えば、この「眠り姫」という物語のメインプロットが、文乃さんの現状に対するメタファーとして効いているところです。
文乃さんはまだ理珠ちんやうるかの応援役という立場ゆえに、自覚的か無自覚的かはさておき、自分の恋心に蓋をしている。確実に成幸くんに惹かれているのに、その気持ちを目覚めさせていない。まだ眠ったままでいるわけです。
また、自分のお父さんのことを誰に打ち明けるでもなく、1人悩んでしまっている点も文乃さんが抱えている問題でしょう。恋心も悩みも、自分の心の奥底に眠らせている。それが古橋文乃さんという人です。
で、そんな文乃さんが、王子様のキスで目を覚ます「眠り姫」役をやるというのがですね...。もう、物語として色々示唆的過ぎるじゃないですか!と。文乃さん派としては、一生ニヤニヤできる要素が詰まっている。この文化祭編、個人的に超期待大です。
演劇のド定番である『ロミオとジュリエット』や『白雪姫』ではなく、『眠り姫』を持ってきた理由がきっとここにある。
王子(成幸くん)のキスがお姫様(文乃さん)の心の扉を開けるキーになるのか。実際、キスをするかはまだわかりませんけれど、この演劇で『眠り姫』が目を覚ますように、文乃さんの恋心も目を覚ますんじゃないかなぁ。そんな展開を全力で期待していく所存です!
ジンクスが示すヒロインレースの行方.....
『ぼく勉』ラブコメワールドに大きな燃料が....
もはや、文乃さん演劇イベントだけで脳の制御が追いつかなくなっていたというのに、今回は更に物語を大きく動かす爆弾が投入されました。それが後夜祭の花火にまつわるジンクスであります!
曰く、「後夜祭で打ち上げられる一発目の花火 それが上がった瞬間、触れ合っていた男女は結ばれる」というもの。ふむふむ。これが本当だったら過去最高の燃料ですね。
まぁ、でも成幸くんが言うように、こういうジンクスは後夜祭で一緒に花火を見るような間柄の2人が、統計的に見てカップルになる可能性が高いってだけの話なんです。結局は、占いの延長というわけ。
そう!鹿島さんの言う通り、ジンクスなんて曖昧なものに頼ってるうちは勝てんのです。そんな不確かなものに右往左往するなんてのは二流のすること。本物は、ジンクスに頼らない!この違い、分かります...?
ってえぇぇぇぇぇぇ......!?
マジか...。「あの「ジンクス」はまさしく本物であった」...と。ジンクス、はんぱない....。二流とか言ってすみませんでしたー!(土下座)
うーむ。この展開はなかなかどうして。『ぼく勉』ラブコメワールドもこれから少しずつヒロインレースが動き出していくぞ!というメッセージなのかもしれません。いやはや、盛り上がってきましたね。
打ちあがる花火!花開く恋!
結ばれるのは誰か.....。
さて。今回の描写から候補者を考えると、第一陣で動いた理珠ちんに加えて、1コマずつコマ割が当てられたうるか、先生、文乃さん、それぞれに可能性があるように描かれていました。
OGとしてあしゅみー先輩が登場するような気もしますけれど、今回全く描かれてないので、現状では何とも言えません。
そもそも、このジンクスの結末としてありえそうなのは....
①ヒロイン全員に触れている状態で花火が上がる
②結ばれるというのが恋愛的な意味ではないところで果たされる
③誰か明確にわからないような描写で終わる....
④やったね!文乃さん大勝利!
個人的には上記の4通り。身も蓋もないけど、正直①の可能性が一番高い気はします。一つの大きな花火の玉から、「5本に分かれた花火」が今回描かれているので、5人全員に可能性があるよーという意味にも取れますし。
ただ...、おそらく文化祭編は多少長編になりそうなので、さすがに物語として全く動きのない結末にはしないだろうってのもあります。そういう意味では、あまり実りのない②のオチはないかな。(そもそも理珠ちんが先出しでそのネタ言っちゃってますし...。)
となると、今回のジンクスで一つわかるのが、将来的に「成幸くんが誰かと結ばれることになる」という事実ですよ。誰かはボカすかもしれませんけれど、誰かエンドでは終わるというのは確定する。これは、読者としては結構大きな進展なんじゃないでしょうか。
文化祭は文乃さんの独壇場!
やっぱり文乃さんがナンバーワン!
というわけで、結論としては....、④の「やったね!文乃さん大勝利!」の可能性を無視してはいけないと思うな!ってことです。
なぜか?文化祭ってのは、「文乃さんの気持ちに変化が起こるお祭り」と書いて、文化祭と読むからですよ。そう、今回の文化祭編は文乃さんのためにあるのだ!
しかも、ジンクスの表記として「一発目の花火」ってのも気になります。花火が「恋の花が開く」という意味の仕掛けなら、初めて気付いた気持ち――すなわち、演劇を経て恋心を自覚した文乃さんという流れにも当てはまるし...。(誇大妄想)
いやー、そろそろ僕らも本当の意味で笑ってもいい頃なんじゃないでしょうか。「林間学校」で理珠ちんがキスをしたように、「文化祭」でいよいよ我らが文乃さんのキスイベントがやってくる!
さぁ、この演劇が2人の縁を結ぶのか。いやはや、最高に盛り上がって参りました。来週も大いに期待したい。やったね、文乃さん大勝利!