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『ぼくたちは勉強ができない』92話 感想、唯我成幸の”やりたいこと”!彼の強みについて考えてみよう!

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ぼく勉 問92 感想「時に天才は よかれと[x]に呼び水をさす」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『ぼく勉』はセンターカラーです。

 

クリスマス衣装に身を包んだ5人(内1名はトナカイですがそれもまた良し)がとびきり可愛い今週の扉絵。もうのっけから最高にニヤニヤが止まらないですね。

 

この手の衣装って、基本ワンピーススタイルが王道だと思うので、ジャンプ的に言えばこれはもう「ひとつなぎの大秘宝(=ワンピース)」としか言えないまであるんじゃないでしょうか。ふぅ...。やっぱり、文乃さんが大天使にしか見えない件。作中でクリスマスが描かれる際は、勉強の合間にサンタコスで成幸くんへ迫る文乃さんが見られたらいいなぁ...。(※個人の脳内妄想です)

 

 

 

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ぼく勉 92話:成幸くんの”やりたいこと”!悩んだ先にある答えを求めて..

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理珠ちんのターン

 

さて。今週の『ぼく勉』は前回の続きから。

 

自分の”夢”と長男としての”責任感”。その二項の間で成幸くんが揺れていることを知った理珠ちんですが、いやー、スタートから大変盛り上がってしまいますね。理珠ちんのお着替えタイムでございます。

 

まぁ、こういうお約束というか...ある種の”緩さ”(催眠術のくだりも含めて)みたいなものも『ぼく勉』らしさですよね。勿論、シリアスなテーマに踏み込む時には流れを汲むという意味でも一長一短あるように感じるのは間違いありませんけれど、それも込みで僕は『ぼく勉』ストーリーのテイストが好きなので、今週のスーパーイチャイチャ展開も非常に楽しく読めたわけでございまして....。

 

 

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甘えさせてあげます!

 

だって、この破壊力ですよ!

 

「ひざ枕どうぞ」からの「今日は私が成幸さんを甘えさせてあげます!!」の流れ。超ニヤニヤしてしまうではありませんか...。しかも、理珠ちんが至って真剣にこの発言を繰り出しているのも肝ですよね。

 

色々空回りしてるようでいて、あくまでも彼女の行動は成幸くんファーストであり100%彼のためを思ってのもの。幾分不器用でアバンギャルドな構図ではありますが、それ故にどこまでも純粋に成幸くんのことを励ましたいという彼女の想いが伝わってくる。これは自身の恋愛感情(あるいはそれに付随する気持ち)にまだ気付けていない彼女だからこそ描ける展開でもあるわけです。

 

 

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成幸くんの心の扉を開く

 

...古橋や うるかには内緒な

 

 そんな彼女だからこそなのでしょう。

 

文乃さんやうるかには言えなかったことが理珠ちんには言えてしまう。催眠術の力も何もかも関係なく、色々な人に迷惑を掛けてしまうとまで考えていた”自分の気持ち”をさらけ出せてしまう。

 

きっとこれこそが緒方理珠と唯我成幸くんの”関係性”なのでしょうね。もちろん、最終的には今まで成幸くんに助けられてきた「できない」子たち全員が、それぞれの関係性の元に成幸くんの”夢”を応援していくことになるのだとは思いますが、まずその”呼び水”として、最初に彼の悩みに触れていくポジションにいるヒロインが作品のファーストヒロインでもある理珠ちんなのはとても興味深い点だと言えるのではないでしょうか。

 

 

唯我成幸くんの”夢”と”強み”

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成幸くんの”やりたいこと”とは...?

 

で、今週のお話を読んで気になる点は、前回同様、成幸くんの”やりたいこと”が一体なんなのかというところなわけですけれど、個人的にはやっぱり”教師”だと思うんですよね。

 

先週の感想でも触れた通り、彼の抱えている当面最大の懸念事項は「VIP推薦」を蹴ることにあって。具体的に言えば、学費面で家族に迷惑を掛けてしまうという想いと、これまで自分を推薦枠の生徒として検討してくれた学校側(...というよりこの場合、正式に決まっているわけではないので推薦してくれた校長先生達に対してかな?)に申し訳ないという気持ちがある。それゆえに、彼は自身の”夢”を追いかけることを良しと出来ないでいるわけです。

 

であるならば、その裏返しとして、教育学部のない一ノ瀬大学ではなく、他の大学を受験したいと思っている...というのが現状では一番納得のいく状況なんじゃないかなと。無論、教師になるだけなら教育学部に進学しなくてもなれますが、仮の話、小学校の先生になりたいとかであれば、「教員養成課程がある教育学部」への進学が単位取得の面で現実的になりますからね。

 

もちろん、実際に作中でそこまで踏み込んで描かれるかはわかりませんけれど、小学校の先生は基本的に「全教科」を教えることになりますので、どの教科も万遍なくこなせる成幸くんにはぴったりな気もしますし。

 

というより、「小学校」の先生であるかどうかはさておき、この1年間「できない」子たちに勉強を教えてきて、その経験を通して彼が”やりたいこと”を見つけていったという構図になるのであれば、メタ視点を抜きにしても(=彼の心情ベースで考えても)、やっぱり教職の道が一番しっくりくると思うんですよ。

 

 

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成幸くんの強みは?(問.61より)

 

なんせ、物語の始まりの時点では、彼に”やりたいこと”はなかったはずですから。それは問39における文乃さんとのやり取りや、問61における真冬先生との面談でのやり取りでもわかること。

 

故に、そんな彼が「できない」子たちとの出会いや交流を通じて自分の”強み”を理解していくこともまた、『ぼく勉』という物語が内包する大きなテーマの一つであるはずです。

 

自分自身が「できない」やつだったからこそ「できない」人に向き合える。それが天才・桐須真冬が認めた唯我成幸の強みであり、『ぼく勉』という作品の根底に位置する核の部分でもあるのでしょう。

 

 

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成幸くんにとっての真冬先生(=教師)という存在

 

そういう意味でも、真冬先生の存在は成幸くんにとって、とても大きなものになっていくと思うんですよね。

 

言ってしまえば、真冬先生との恋仲エンドがありえるかも...と思わせてくれるのもここがポイントなのではないでしょうか。お父さんが遺してくれた言葉を、改めて自分の強みだと語ってくれた真冬先生。その先にある「教師」という道。そんな背景を踏まえても、個人的に成幸くんの”やりたいこと”は「教師」なんじゃないかなと思いますね。

 

 

 

理珠ちんと成幸くんはお似合いの2人!

 

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理珠ちんと成幸くん

 

いやはや、それにしてもまぁ、今週の理珠ちんは本当に可愛かったなぁと....。

 

僕は第1話からずっと文乃さんが大好きなので、どうしても文乃さんのことを応援してしまう気持ちが強くあるし、ストーリー解釈も随分と文乃さんに寄り添ったものになっていることを自覚していますけれど、しかし、理珠ちんと成幸くんの関係性凄い大好きなんですよ.....。正直、今週のやり取りを見ていたら、作中一番にお似合いのカップリングはこの2人なんじゃないかと思えてくる程なんですよね....。

 

というのも、やっぱりこれまでの物語においては、成幸くんと理珠ちんの関係性って一番「教え子」と「教育係」の形になっていたと思うんです。例えば、うるかに挨拶キスをされても特に常識的な部分について何かを諭すようなことを成幸くんは言いませんけど、理珠ちんに対してはひざ枕一つ取っても軽率な発言をしてはいけないと語っている。これは成幸くんの中で理珠ちんが「放っておけない」存在であればこそでもあったわけで...。

 

 

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成幸くん⇔理珠ちん

 

それが今週の展開はどうでしょう。

 

これまでは「教育係(=成幸くん)」⇒「教え子(=理珠ちん)」という、片一方から与える関係が目立っていたのに、今回「甘える(=成幸くん)」⇐「甘えさせる(=理珠ちん)」という新たな関係が築かれた。それによって、ようやく両方に矢印が伸びる間柄になったわけですよ。

 

誰かのために自分を犠牲にしてまで一生懸命頑張る彼に心の拠り所が出来た。つい本音を漏らしてしまえる存在としての緒方理珠。その背景を踏まえれば、彼にとって緒方理珠という女の子もまた唯一無二足り得る存在になっていくのかもしれませんね。

 

秋の深まりに合わせて、徐々に深まりを見せていく彼・彼女らの関係性。"夢”と”恋”が絡み合うこの物語の果てに、一体どんな結末が待ち受けているのか。改めてそんなことが楽しみになる回でした。来週は久しぶりに「真冬先生回」みたいなので超楽しみです!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。