ぼく勉 問99 感想「さりとて先人は[x]の形振りを倣い明日を見る」
『ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意
今週の『ぼく勉』を読了。
なるほど。どうやら僕は、あしゅみー先輩の可愛さ力を完全に見誤っていたらしい。いや、これまでにも十分に魅力的なヒロインであるという認識はありましたが、しかし、今週のあしゅみー先輩は次元が違いました。あまりにも可愛すぎた。この先輩、登場するたびに可愛さの桁が跳ね上がっておられる...。
Q:どうかな かわいい?
A:なんなんだこのかわいさは・・・
ふむ。やはりあしゅみー先輩も”新世界”を担いし「選ばれたヒロイン」(僕調べ)の一人であったというわけですか...。
見てください、この圧倒的なまでの破壊力を。凄過ぎる。もはや、そのあまりの戦闘力に言葉を失ってしまうレベルです。これが「あざと可愛いの真髄」というものなのか、と。「天使の実」を食べて能力者にでもなってしまったのか、と。そんなインパクトさえありました。
いやはや。にわかには信じがたい事態ではありますけれど、もしもこのペースで「可愛さのハイパーインフレ」があしゅみー先輩の身に起こり続けていくのだとしたら、古来より一握りのアルティメット天使(例:『ぼく勉』の古橋文乃さん・『五等分の花嫁』の中野五姉妹)にしか到達は不可能と語り継がれてきた「究極の高み(天使の聖域)」に、彼女もいつか片足を踏み入れる日が訪れるのやもしれませんな。(などと意味不明な供述をしており...)
そんな日が来ることを楽しみにしつつ、早速、今週のお話を振り返って参りましょう。
<関連記事>
ぼく勉 99話:成幸くんとあしゅみー先輩の共通点
というわけで、今週の物語は、あしゅみー先輩と成幸くんがいつも通り(いつも以上に?)イチャイチャするお話です。
前回の予告では、あしゅみー先輩回なのか、真冬先生回なのか、はたまたその両方なのか、判別がつきませんでしたけれども、いざ今週号を読んでみれば、疑いようもないくらい完全なる純度100%のあしゅみー先輩回でございました。
で、その内容が素晴らしい。ざっくりとした流れを言うならば、「VIP推薦」を蹴り、それ故に家族に負担を掛けまいと無茶な毎日を過ごす成幸くんにあしゅみー先輩が自身の想い(=アドバイス)を語る...という形のお話ではありましたけれど、その実、あしゅみー先輩と成幸くんの共通点が少し垣間見えてくる回でもありましたよね。
俺の選んだ進路...
必ずしもすぐ稼げるようになるとは限らないから...
母さんや妹たちの負担を減らすためにも
少しでもお金は貯めておきたくて
無論、これを一介の高校生が言えるのはとても立派なことです。
「将来」に対する経済的不安。「長男」としての責任。「家族」への想い。そこには、様々な感情があって、確かに、やりたいことをやるためには、現実的にクリアしなければいけない壁があることも事実。その点は間違いないでしょう。
でも、それを学生の彼が一人だけで背負うことはやっぱり正しくない。当たり前な話ですが、きちんと「家族」に自分の気持ちを相談するべきなんですよ。だって『家族』なんだから。
それに、他でもなくお母さん自身が言っていましたからね。「一番大切なことだけははき違えるんじゃないわよ」と。ここで言うところの「一番大切なこと」って、無論、自分のやりたいことを”好きにやって欲しい”ということなわけじゃないですか。
ゆえに、自分の知らないところで息子に「引け目」を感じて欲しいなんて思ってはいないはずです。人生をかけてやりたいと思ったことなら、余計な心配なんてせず、どこまでも自分の好きなように、どこまでも自分のやりたいようにやって欲しい。それがお母さんの語った「一番大切なこと」。
自分の知らないトコで勝手に引け目感じて
勝手に色々しょい込まれたらこう言うだろうな
「好きに生きろボケ」
そして、そんなお母さんの願いの代弁でもあるこのセリフをあしゅみー先輩が語ることにこそ、きっと意味があるのでしょう。
今回のお話でも語られていた通り、あしゅみー先輩の家も決して裕福というわけではありませんからね。だからこそ、彼女自身もメイド喫茶でアルバイトをしている。そういう意味では、成幸くんの境遇に似ているし、彼の気持ちを一番に理解することができるヒロインはもしかしたら彼女なのかもしれません。
でも、それでも彼女は「一番大切なこと」だけははき違えてはいないのです。家の事情に思う所がないわけじゃないけれど、たとえお父さん自身に反対をされようとも、彼女はそれを「引け目」に感じることもなく自分のやりたいようにやっている。自分が人生をかけてやりたいと思ったことを「一番」に据えている。そこには「遠慮」も何もありませんよね。
そんな彼女が、真に目指していたもの。それは「お父さんのような医者」になることでした。
夜間まで診療所を開けていて、大したことはしていないからとお代を受け取らない父の姿。そんなお父さんの背中は、アホだと思うくらいお人好しで、気ままで、自由で。それ故に憧れた。
言葉では娘の将来を案じて、他の選択肢を提案する優しいお父さんではあるけれど、その実、父の背中には、自分の「好きなように生きる」という自由な生き様が詰まっていたのです。そして、それこそが彼女が医者を目指す理由でもある。
お父さんへの憧憬。こういう点もどことなく成幸くんと重なるところがあって、だからこそ成幸くんに心からのアドバイスを贈ることが出来るあしゅみー先輩の姿がとてもグッとくる回だったなと思います。あしゅみー先輩の言葉を受けて、成幸くんの心境にどんな変化が起こっていくのか楽しみですね。
....というわけで、今週の感想をまとめると、
年上のお姉さんって素晴らしいですよね!
今週の「あしゅみー先輩×成幸くん」のイチャイチャシーンがとても素晴らしかったなってことですよ!
「先輩」「お姉さん」としてのポジションから彼を支えリードする側面を持ちつつも、純情乙女な素振りも見せてくるなんて....。反則も良いところでしょう。ズルい!ズルすぎるのですよ、この先輩!本格的に魅力に溢れすぎている......!
なんという破壊力だ・・・
ふぅ.....。やはり筒井先生はとんでもないヒロインをこの世に誕生させてしまったのかもしれませんな。通算100話目を目前にして、あしゅみー旋風が止まりません!
次回は満を持して、あの真冬先生回みたいですし、来週も期待感が半端ないですね。街中で人々に追われている...って、一体何をしでかしてしまったのか。間違いなくToLoveる必至でしょう。超楽しみにしております!
※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志/週刊少年ジャンプ」より引用しております。