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『五等分の花嫁』74話 感想、中野一花が演じた”嘘”!でもこの想いだけは”嘘”じゃない!

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五等分の花嫁 74話 「変化球勝負」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

今週の『五等分の花嫁』を読みました。

 

既に読み終えているみなさんも様々な感想を抱いているのだとは思いますが、有体に言って、とてもインパクトの強いお話でしたね。中野一花という女の子の”本質”がどこまでも等身大のままに表現されていた回。ゆえに、読み手の価値観をいつも以上に刺激する内容になっていたのではないかとも思います。

 

無論、今回彼女が取った行動自体は、倫理的とは言い難いものでしょう。誰がどう見たって、スマートな行為とは思えない。二乃が示したような、真っ直ぐに気持ちを伝えるやり方を「直球勝負」と呼ぶならば、まさに一花さんが選択したやり方は「変化球」そのもの。この2人のスタンスの対比は、今週のサブタイトルにも良く表れていましたよね。

 

 

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私のことだけ.....

 

しかし、そんな一花さんが見せる「彼女らしさ」がやっぱりどこか愛おしくて、個人的には心をぎゅっと掴まれる回でもありました。

 

だって、とても「人間」らしいではないですか。好きな人の隣にいたい。自分だけを見て欲しい。どうしようもなく溢れだしてくる「本心」を抑えること(=我慢すること)が出来ず、これまでずっと、”妹たちのため”に自分の気持ちに「嘘」をつき続けてきた彼女が、他でもなく”自分のため”に「嘘」をつけるようになったなんて...。そりゃ、感慨深い気持ちにもなりますよね。

 

もちろん、今まで妹たちの目を気にしてきた彼女のことですから、そこから解放されたとはいっても、「嘘」をつくことが正しいことだなんて思ってはいないはず。でも、そうとわかっていても、譲れない想いが彼女を突き動かしたのです。線香花火の時のように、誰かに譲ることなんてもう絶対に出来ないから。誰にも渡したくない。それほどまでに彼女は、フータローのことを好きになってしまっている。

 

 

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偽三玖からの告白

 

一花 フータローのこと好きだよ

 

じゃあ、この「告白」を契機に、彼女の心が求めたものは一体全体なんなのか。今回はそういった部分を軸にお話を振り返って参りましょう。

 

 

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中野一花が求めたもの、譲れない想い

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待ち伏せをする一花さん

 

というわけで今週は、フータローと一花さんが通学路で偶然(ではなく必然的に)出くわすシーンからお話が始まっておりました。

 

なるほど。13話や69話など、以前にもフータローと2人きり”で登校しているシーンが度々描かれてきた一花さんでしたけれども、その真相が、わざわざ飲み物の購入を口実にしてまで一人になり、フータローを待ち伏せしていたからだったとは....。

 

フータローが通り掛かるのを楽しみに待ち続けていたんだろうなぁ...なんて想像してみると、あまりにも一花さんがいじらし過ぎて大変なことになりますよね。

 

 

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一花さんの笑顔

その後も、彼の隣に並び、楽しそうに会話を繰り広げる彼女の姿はとても幸せそうで、実に活き活きとした様子でした。

 

何気ない会話が楽しかったり、他愛もないやり取りが嬉しかったり...。仕事の忙しい彼女にとってフータローと2人きりで過ごせるこの貴重な時間は本当に大切なものだったのでしょう。「このポジションは絶対に譲りたくないんだ」という台詞からも、そんな彼女の強い気持ちがひしひしと伝わってきますよね。

 

 

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一花さんの独占欲

 

しかし、それゆえに「他の子のこと」を話してほしくないという感情が彼女の中に芽生えていったわけでもあって.....。

 

そして、これが「家族旅行」を通して一花さんが取り戻した”彼女らしさ”でもある。「誰にも取られたくない」。フータロー君には自分だけを見ていて欲しい。それが彼女の胸の奥に眠っていた願いでした。

 

実に難儀なものですよね。でも、これこそが「恋愛」の本質でもある。「本質」とはあるがままの、本来の姿を示すものですから、必ずしも綺麗なものというわけにはいきません。美化されていない、本音の部分。程度の差はあっても、やっぱり嫉妬のない恋愛なんてありえないのです。むしろ、相手のことを好きになればなるほど、より肥大化していくものでさえありますよね。

 

 

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溢れる想い

 

ゆえに、ずっと募り続けてきた一花さんの想いがついに今回溢れ出してしまったのでしょう。

 

きっと、トリガーになったのは「私のことを見て欲しい」という感情です。なぜなら、フータローに自分を見てもらうことが彼女の望みなわけですから。一花さんが三玖の姿を借りて「一花 フータローのこと好きだよ」と告白したのもここがポイントになっていたのではないでしょうか。

 

 

私のことを見て欲しい!一花さんの心の内は...?

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感情のトリガー

つい先日 あの三玖の変装を

ノーヒントで見破ったばかりだ

 

というのも、今回の一花さんがどうしてああいう行動に踏み切ったのかを考えた時、上記のフータローのセリフがそれなりに大きな要因になっているのではないかとも思えるんですよね。

 

だって、この「つい先日」という言い回しは、やはり「家族旅行」編の出来事を指しているように受け取れますから。であれば、”五月の森”状態で、「自分は見分けてもらえなかった」のに、「三玖は見分けてもらえた」という風に一花さんが思ってしまっても不思議はないわけです。実際に事実としても、間違っているとは言えないわけですし。

 

 

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三玖の姿で告白をした理由

 

とすると、一花さんが「三玖の姿」を借りて、自身の恋心を暗に打ち明けるに至った理由には、その時に三玖の変装をしていたからという、単なる状況が生んだ偶然の事象とするには出来過ぎているようにも思えるのかなと。

 

もちろん、三玖の姿に変装していた事自体は(四葉や三玖だったらすぐに変装できると言っていたことからも)偶然なのだとは思いますが、しかし、この行動に踏み切ってしまったことの一つの要因として三玖への嫉妬が少なからず関与していたのかも...」と解釈することも出来そうな気はしますよね。

 

 

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フータローは自分を見てくれる人

 

オーディション受けて良かったな

もう”立派な嘘つき”だ

 

加えて、彼女にとってフータローが「等身大」の自分を見てくれる人であったこともポイントの一つと言えるでしょうか。

 

クラスメイトが彼女のことを「女優」で「スター」だとまつりあげるなか、フータローだけは、役者ではない中野一花本人をきちんと見ているんですよね。女優という仕事を「立派な嘘つきだ(=本人が「真」で役が「嘘」)」と、どこまでもフータローらしくぶっきらぼうに評しているのが何よりもその証です。

 

また、それでいて、「オーディション受けて良かったな」と彼女の努力を汲み取ってももくれているのですから、そりゃもう胸に響いてしまうのは無理もないというものですよ。しかも、「他の姉妹と違い学年末試験の頃から働きながら勉強してきたお前だ 何も心配してないがな」とのコメントもありましたし。やっぱりフータローはイケメン過ぎますよね...。

 

 

◇一花さんの心情・心理

①自分だけを見て欲しい

②三玖や二乃の存在に対する焦り

 

そんなわけで、今回一花さんを突き動かした心理に関しては個人的に上記のような印象です。花火大会の時のように、いやあの時以上に自分のことだけを見ていて欲しい。それが中野一花の願いであり、また彼女の闘い方でもあるのでしょう。

 

問題は、どこのタイミングでフータローがこの「嘘」に気付くのか(あるいは一花さんの「嘘」ではない想いにも)...という点と、本物の三玖に事実関係を確認したら少々厄介なことになりそう...という点でしょうか。

 

まぁ、ピアスやタイツの有無に気付いてすぐに一花さんだと見抜ければ「フータロー×一花さん」間の問題として処理できるのでしょうけれど、さすがにそれだけでは解決しない気も。スクランブルエッグ編から続いているテーマ(=「愛」)を踏まえると、そういった記号的要素で彼女たちを見分けることに物語的な意義があるとも思えませんし...。

 

さて。ここから一体どうなっていくのか。フータローは一花さんの想いに気付けるのかな。フータローの誕生日がどうなるのかも楽しみですね。来週の展開にも期待!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。