ふわふわな日記

『五等分の花嫁』115話 感想:選んだ未来とそれぞれの想い!中野四葉がたどり着く答えは…?

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五等分の花嫁 115話「五通りの朝」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

今週の『五等分の花嫁』を読了。 

激動の学園祭編に決着がつき、久しぶりに日常パートが描かれることとなった今回の『五等分の花嫁』。

 

「隣にお前がいてくれると嬉しいんだ」と風太郎が四葉ちゃんに告白し、四葉ちゃんが「ずっと好きでした」と返答したことで晴れて"両思い"となったはずの2人でしたが、しかし未だ正式にお付き合いをスタートさせるまでには至っていませんでした。

 

 

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祭りの果てに

 

「やらなくちゃいけないことがある」。

 

神妙な面持ちでそう語る四葉ちゃんとまだ直接的に"好き"と言葉にすることができていない風太郎。

 

乗り越えるべき課題を残した2人が果たしてここからどう結ばれていくのか。そして、そんな2人の様子を姉妹たちがどう見守り受け止めていくのか。今回はそんなところを中心にお話を振り返っていきたいと思います。

 

 

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第115話:五通りの朝

 

さて。そんなこんなで今回は学園祭明けの休日エピソードです。

 

「五通りの朝」というタイトルどおり五つ子たちの心情や現状を軸にしたお話が描かれていましたが、この流れで風太郎と一花さんの「休日デート」をさらりと描写してくるあたりが味ですよね。

 

一花さんの「夢オチ」だった....とかそんなこともなく、

 

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四葉ちゃん承認済みのデート

 

学園祭の翌日に風太郎と一花さんがサシでラウンドワンへ遊びに行くというドラスティックな展開。

 

ストーリーの趣旨としては「昨日の今日」だからこそという部分もきっと少なからずあって、一花さんが「出来ればそのままでいてほしい」と言葉にしているように、変に気を遣い合うことのない関係をこれからも続けていきたいという意図がそこには込められていたのだと思います。

 

隣を歩いていく「たった一人の女の子」になることはできなかったけれど、それでもフータロー君が自分にとって特別な存在であることに変わりはないのだから。有名人だからと言って見上げることもなく対等に接してくれるたった一人の男の子は"君だけ"なんだから。

 

 

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一花さんの笑顔

 

そんな自身の感情をありのまま」に告白し、

 

君のそういうとこに惹かれてたんだもん

 

と笑顔で語る一花さんの姿がまた最高に泣けるという......。

 

長女としての自意識に縛られ続けたくさんの葛藤を味わってきたこれまでの一花さん。溢れる想いを抑えきれず、我欲を押し出して失敗し後悔に泣いた日もあった。

 

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大好きな人

 

今だって好きで好きで大好きで、フータロー君が「まだ誰のものでもないのなら...」と思わず手が伸びそうになるくらい気持ちが残り続けてもいるけれど。胸のドキドキが収まるまでにはまだまだ時間が掛かってしまうかもしれないけれど。

 

それでも風太郎が四葉ちゃんを選び、そして四葉ちゃんが風太郎のことをずっと想い続けてきたことを知っているから。2人が両想いであるという事実をきちんと受け止め、その結末を祝福すべく風太郎の背中を押す一花さんの強さ...。

 

 

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中野一花の成長

 

真剣な恋の果てに成長を遂げ、結べなかった想いを昇華しつつ風太郎と良好な関係を築いていける一花さんはやっぱりヒロインとしてとても魅力的だなと。改めてそう実感させてくれた2人の休日デートでした。

 

 

二乃の想い、四葉ちゃんの想い

 

一方の四葉ちゃん。

 

「やらなきゃいけないことがある」という決意を胸に二乃の元へ向かった彼女でしたが、これが中々に複雑で彼女たちのやり取りが「五つ子ラブコメ」の奥深さを雄弁に物語っていました。

 

 

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四葉ちゃんと二乃

 

姉妹たちに迷惑をかけてしまった過去と気持ちを秘め続けてきたこと。四葉ちゃんの視点に立った場合、二乃たちに謝らなければならないという意識が芽生えることはまぁ理解できる話です。

 

一歩引いて他の姉妹たちの恋が成就するよう応援していた手前、二乃たちに何の断りもなく上杉さんからの告白を受け入れることだけはしたくない。

 

姉妹たちの幸せを願って否定しようとするも、上杉さんに対して「嘘」をつくことができず自分の気持ちを肯定してしまった。だからこそ、謝らなくちゃいけないと思う。それが四葉ちゃん側のロジック。

 

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望まれぬ謝罪

 

しかし、二乃からすればそのような気遣いは当然「いらぬお世話」なわけですよね。

 

風太郎がたとえ誰を選ぼうとも、喜びも悲しみもみんなで受け止めてその結末を祝福する。5人の総意として学園祭最終日の夜にその誓いを立てた以上、気を遣われる筋合いなんてどこにもない。

 

そもそも、どう言葉を尽くしたとて上杉風太郎が中野四葉を選んだ事実が変わる事はなく、二乃の失恋はもう確定している。ゆえに、謝られるだけ惨めな気持ちになるだけであって、ハッキリ言って誰も得をしない。

 

大事な妹の幸せだからこそ涙をこらえてでも祝福したいと思うのに、当の本人がその選択にずっと負い目を感じていくというのなら、もう姉妹の関係を続けていくことも──五等分の誓いを守り続けていくこともできない。

 

 

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二乃なりの背中の押し方

 

それなら私とあんたはここまでよ

もしこのままの関係が続くようなら

姉妹の縁を切らせてもらうわ

 

二乃が告げたこの台詞には、そんな彼女なりの想いが込められていたのではないかと。

 

一花さんが風太郎の背中を押したように、二乃が二乃なりのやり方で四葉ちゃんの背中を押す。これは「上杉さんか皆か」という二者択一の問題なんかでは決してないのだから。

 

四葉ちゃんが過去から続いてきた姉妹たちへの負い目を払拭し、自身の幸せを心から受け止めることができたその瞬間。この物語は、喜びも悲しみも全てを5人で分かち合う、本当の意味での『五等分の花嫁』ルートに至ることができるのかもしれない。

 

そんなことを改めて実感した二乃と四葉ちゃんのやり取りでございました。

 

 

 

三玖の真意と五月の葛藤

 

 ……という流れでラストに登場した三玖さんですが、うさちゃんリボンをつけて冗談めかしに「なり変わり作戦」を提案してみせる彼女が一体四葉ちゃんにどんな想いを語るのか。

 

 

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三玖の真意

 

三玖もきっと一花さんや二乃と想いは同じはず。

 

本気の恋が叶わなかった悲しみの中で、悩む妹を前に彼女がどう寄り添うのか。いくら変装をしても三玖が四葉ちゃん自身になることなんて当然できるわけもなく、三玖もそれは痛いほどにわかっている。自分たちはそれぞれ違う人間で、風太郎が選んだのは他の誰でもなく中野四葉ただ一人。

 

本気で恋をし結ばれたかったと思うからこそ、そんな本質を今一度この場面で語って妹が前に進めるよう彼女なりの言葉で背中を押そうとしているのかもしれませんね。

 

修学旅行編においては「恋する乙女」とその「協力者」という関係にあった2人なだけにどんな会話が繰り広げられることになるのか気になるところです。

 

そして、

 

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五月の葛藤

皆のことを考えると…

素直におめでとうと言えません…

 

と内心複雑な五月の心情にも晴れ間が差し込んでくれたら良いなと。

 

風太郎と四葉ちゃんの過去を知る立場として2人の想いが通じ合ったことに喜びを感じつつも、今この現状に「おめでとう」と言うことができない五月の葛藤。

 

失恋を経験した姉三人が思い思いにその結論を受け入れている中で、選ばれた四葉ちゃんと中立的立場の五月が現状に葛藤を抱く。そんな展開にどう決着がつくのか。年明けの2020年第1回目のお話を楽しみにしております。

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

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