ふわふわびより

『五等分の花嫁』117話 感想:五月の抱える"モヤモヤ"の正体は...?四葉ちゃんと二乃の対話にも注目!

f:id:huwahuwa014:20200115003845p:plain

五等分の花嫁 117話「五里霧中ランチタイム」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

三玖との対話を通じて四葉ちゃんが一歩前進を果たした前回の『五等分の花嫁』。

 

今回はその流れを受けて二乃と四葉ちゃんによる再びの「対面」がポイントとして展開されていたわけですが、一方で、そんな気まずい状況に思い悩みながらも「モヤモヤして胸が張り裂けそうなのです」と語る五月の姿にも焦点が当てられていました。

 

第115話において「素直におめでとうと言えません...」と複雑な心境を一花さんに吐露していた五月。そこには「皆のことを考えると...」という前置きがあったはずですが、今週の彼女の様子からは「もっと自分の感情に根差した理由」が心の奥底に隠れ潜んでいるのではないか...という"含み"を感じさせられますよね。

 

 

f:id:huwahuwa014:20200115003828p:plain

五月のモヤモヤした感情の正体は...?

 

その感情に名前を付けるとしたなら、果たしてどんな言葉を用いるのが適切なのか。

 

これから五月が気付いていく気持ちとその先にある結末。モヤモヤとした深い霧(=「五里霧中」な状況)が晴れの日を迎えた時、五月は自身の感情をどう昇華させていくのか。そんなところがとても気になる第117話、早速振り返っていきたいと思います。

 

 

 

<関連記事>

 

 

 

第117話:五里霧中ランチタイム

 

f:id:huwahuwa014:20200115003840p:plain

今週は五月回!

 

さて。そんなわけで今週のメインパーソンは五月です。

 

最終盤と言ってもよいこの状況に至るまで唯一ヒロインの中で恋愛感情を表に出してこなかった末っ子の五月。そこにはある種の特異性があり、ブコメヒロインとしてはかなり珍しい関係性を風太郎と育んできた女の子であると感じていた方も実際のところ多かったのではないでしょうか。

 

そもそもスタートからし風太郎への印象は最悪で、その後も「素直」になれなかったりぶつかったりを繰り返してきたわけですからね。

 

似たもの同士でありながら、初めは意固地になってなかなか心を開くことができなかった2人。五月が「上杉風太郎」を信頼し自分たちに必要だと心から感じたのは林間学校編以降のことで、第1話(=初期の頃)との対比として描かれた第111話の五月個別回に最高のカタルシスを味わえたのもそういった背景や歴史ゆえでもあったかと思います。

 

 

f:id:huwahuwa014:20200115023036p:plain

五月と風太郎の歴史(第111話より)

 

 「勉強教えてください」「ごちそうさま(無反応)」で始まり、紆余曲折の末に「勉強教えてください」「勿論だ」と語り合うまでに変わった五月と風太郎のこれまで。

 

その関係性の変化は「恋愛感情」によって生まれたものではなく、積み上げられてきた「信頼の証」としてたどり着いた集大成でした。

 

自身の全てであった「お母さん(=零奈さん)からの脱却」を果たしたあの瞬間でさえ風太郎への「恋心」は自覚せずの状況だったわけで、このままいけば五月と風太郎の関係は「信頼」や「友情」に留まるのではないかなと。それもまた唯一無二なのではないかなと。

 

正直なお話、そんな印象を僕の中では抱き始めていたわけなのですが、しかし...。

 

 

f:id:huwahuwa014:20200115003911p:plain

中野五月さん、ついにラブコメヒロインとしての扉を開く?

 

ここにきて五月の深層意識としての「恋心」が表面化しつつあるのかもしれないと思わせる展開が確かに描かれてもいる。

 

果たしてこれをどう解釈すべきなのか。まぁ順当に考えれば「モヤモヤの正体」=「無自覚だった恋心」と結びつけるのが妥当ではありますよね。

 

「憧れ」や「信頼」の延長線上にある感情として五月は風太郎に「恋心」を抱いていた。下田さんの言うとおり恋愛ドラマには"よくあるお話"で、そのような展開を彼女がたどったとしても全く不思議はありません。五月が風太郎に惹かれる理由についても、物語の中から十分読み取れる範疇だとも思います。

 

 

f:id:huwahuwa014:20200115003823p:plain

その感情は本当に恋なの?

 

ただ、そんな状況下でカウンターとなる意見をあえて一つ投じるとすれば、最終的に五月にとって風太郎は「信頼(友情)>恋愛」となる存在で、今回の一件は五月と風太郎の関係性を再定義するエピソードとして収束していく可能性もまだゼロとは言いきれないのかなとも思ったりはしています。

 

「どうかしてます...あんな人を好きになるなんて(第70話)」と語っていた春の頃から約半年が経過し、現在の中野五月が上杉風太郎に寄せている感情の正体。

 

それを自覚することで「切ない失恋」を五月が味わうことになるのかもしれないし、もしかしたらそうはならないのかもしれない。

 

 

f:id:huwahuwa014:20200115003916p:plain

そのモヤモヤに名前を付けるとしたら

 

いずれにしても「五月の立ち位置」がきちんと明示されていくであろう次回以降の展開は、ラブコメ作品として一つのターニングポイントとなりそうですね。

 

上杉風太郎がただ一人の想い人として選んだのは中野四葉であり、中野五月が上杉風太郎と結ばれることはない。この大前提が既に敷かれてしまっている中で、五月の感情がどのように描かれていくのか。その行く末を楽しみにしたいところです。

 

 

二乃と四葉ちゃんの対話

 

一方、二乃&四葉ちゃんサイドのお話についてですが、こちらも中々に難しい状況にあると言えそうでしょうか。

 

f:id:huwahuwa014:20200115003859p:plain

二乃の心情

 

二乃が今の四葉ちゃんに対して怒っている理由。

 

その根本はきっと、四葉ちゃんが自分の気持ちを偽り「能動的」なアプローチを避け続けてきたからですよね。

 

喜びも悲しみもその全てを一緒に分かち合っていこうと誓ったはずなのに、風太郎自身に対して気持ちを伝えてこなかっただけではなく、姉妹たちに対しても彼女はその想いを隠し続けていた。

 

誰よりもフェアに風太郎への想いを公言し続けてきた二乃の視点から見れば、まさに正反対のスタンスを取っていたとも思える四葉ちゃんが選ばれ、あまつさえその相手に「同情」までされてしまっているわけです。

 

ハッキリ言って「立つ瀬」がない。四葉ちゃんが三玖との対話で気が付いたとおり、二乃が怒っているのは至極当然の結果と言うべきもの。

 

 

f:id:huwahuwa014:20200115003903p:plain

二乃からの厳しい指摘

 

いいわね あんたは恵まれてて

何もしなくても向こうから来てくれるなんて気楽だわ

 

だからこそ、この厳しい台詞に対しても四葉ちゃんは確りと受け止めて前に進んでいく必要がある。

 

もちろん、この指摘の全てが正しいかと言えばそうではありません。風太郎と四葉ちゃんの間にはきちんと積み重ねがあり、四葉ちゃんに支えられてきたと感じたからこそ「隣にいて欲しい」と風太郎は告白するに至った。その意味において、二乃の主張は少し強過ぎる物言いな気がしなくもない。

 

でも、自分が本気で求めても届かなかったものを手にしておきながら、未だ「選択」に悩んでいる四葉ちゃんの姿を"受け身"と評したくなる二乃の心情自体はまぁ理解ができますよね。結果として二乃は、四葉ちゃん自身の口から彼女の気持ちを聞くことができていないままなのですから。

 

 

f:id:huwahuwa014:20200115003923p:plain

言いたいことあるなら言いなさいよ

 

四葉」自身がこの先どうしたくて、どうなっていきたいのか。

 

二乃が聞きたかったのは、「遠慮」の言葉なんかではなく、その「本心」だけ。事実、一花さんや三玖に対しては「誰が結ばれても祝福したい」という認識を抱いていたわけですし。彼女たちとの間にあって、四葉ちゃんとの間にはないもの。それは「想いの共有化」を置いて他にない。

 

 

f:id:huwahuwa014:20200115061908j:plain

「想い」と「覚悟」を共有し合うこと(第85話より)

 

行き場のない悔しさとままならない感情を胸に抱きながら、二乃が自身の恋心にどうけじめをつけていくのか。

 

ディスコミュニケーションを乗り越え、想いをぶつけ合った先に待ち受ける「雪解け」。来る春を迎えた時、彼と彼女たちがそこにあった思い出を笑いながら語り合えていたらいいなと。そんなことを思う、第117話のエピソードでありました。

 

 

 結末に寄せてのあれこれ

 

さて。最後にいくつか気になった点についての言及を。

 

まずは前回の感想でも書いていた四葉ちゃんと風太郎の進路」に関してですが、風太郎は持ち前の学力を活かして普通に大学進学、四葉ちゃんは体育系の大学からスカウトのお話があった模様で...。

 

 

f:id:huwahuwa014:20200115003854p:plain

四葉ちゃんの将来

 

なるほど...。

となると、行く行くはアスリートの道に進んだり、あるいは指導側に回ったり...という感じになるのでしょうか。

 

四葉ちゃんがこれまで歩んできた道の延長線上にある進路になっていて、彼女の「過去」を肯定するという意味ではピッタリですね。まぁ、風太郎の進路が未だ「大学進学」とだけしか語られていないので、この辺りの進展も引き続き注目をしていければなとは思ったりもしてはおりますが。

 

 

もう一つ。

 

f:id:huwahuwa014:20200115003919p:plain

零奈の件はどうなるのか?

 

五月の心情にもやや関わってくる件かもしれませんが、「零奈」や「写真の子」にまつわる事情がこのまま風太郎に伝わらないまま完結するのかどうかも気になります。

 

正直描かれても描かれなくても「結末」自体に影響のなさそうな部分かとは思いますが、とはいえ作品の重要な要素を担ってきたことに変わりはありませんので、五月の心情に焦点が当たるならピックアップされるのも面白いのかなと。

 

結局、風太郎が五月に何を話そうとしていたのか(これは普通に四葉ちゃんとの恋愛相談な気もしますが...)も不明なままですし、この辺りも来週が楽しみですね。

 

 

最後。

 

第114話 最後の祭りが風太郎の場合②
第115話 五通りの朝
第116話 五時間一部屋
第117話 五里霧中ランチタイム

 

第116話のコメント欄でも頂いた意見ですが、今回のお話も含めて三連続で「五」の付くサブタイトルになっている点も中々に興味深いポイントですよね。

 

流石にここまでくれば意識してのことでしょうし、順当にいけば最後まで「五」が並んでいくのだと思います。第1話のサブタイトル「五等分の花嫁」ではじまり、最終話のサブタイトル「五等分の花嫁」で締める。そんな王道の構図に期待したくなりますが、果たしてどうなるのか。

 

いよいよ残り数話(おそらく5話?)となった『五等分の花嫁』。どんな風に有終の美を飾ってくれるのか、心より楽しみにしております。

 

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。