『五等分の花嫁』51話 感想、無自覚なキスと揺れる恋!対照的な二乃と四葉ちゃんの可愛さに思わず胸が熱くなった話をしよう!
五等分の花嫁 51話 「初の春」 感想
五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意
なんという美しさだ・・・
今週の『五等分の花嫁』が大変素晴らしいことになっております。長かった「七つのさよなら」編も見事な着地を見せ、今回は新章突入前の日常話が描かれていたのですが、まさか5人の振袖姿が拝めるとは...。全く目が離せません!(見開きをガン見しながら)
なんせ、四葉ちゃんなんてリボンにも柄が付いてますからね。まさかリボンまでお正月仕様のものがあったの!?....と。もはや春場先生のこだわり...というか『信念』をひしひしと感じるレベルでさえありました。
加えて、物語の新しいスタートと”新年”のお話を絡めてくる構成力の高さも本当に素晴らしいの一言でしょう。
9/14に発売される6巻に関しても、「零奈から風太郎への『さよなら』(42話)」から始まり、「風太郎から零奈への『さよならだ』(50話)」で締めるという1冊の本としてあまりにも美しい構成になっているんですよね。5巻の時もそうでしたが、明らかに単行本単位で纏まるようにお話を考えていることがわかります。
~七つのさよなら~
1.零奈からフータローへの「さよなら」(42話)
2.二乃からフータローへの「バイバイ」(44話)
3.二乃からキンタローへの「さようなら」(47話)
4.囚われていた過去とその象徴である長い髪との「さようなら」(47話)
5.四葉ちゃんから陸上部への「お別れすることになりました」(48話)
6.フータローから五つ子たちへの「じゃあな」(49話)
7.フータローから零奈への「さよならだ」(50話)
ちなみに、「七つのさよなら」も6巻収録分(42話~50話)の内容に全て収まるように描かれていて、(これは以前にも感想で書いたのですが)、こう俯瞰して振り返ってみると、個人的にこの長編シリーズは、主人公・上杉風太郎の成長ストーリーとしての側面が色濃く描かれていたなぁという印象を受けます。
スタートとゴールを考えると、やはり、彼が「過去」と決別し、中野五姉妹との「未来」を自らの意志で選び取るというところにこそ、この1年という連載期間の中で目指していた物語の大きな骨子があったのではないかなと。
だからこそ、その一つのゴールを締め括るシリーズの中で、同じく「過去」への未練を抱えていた二乃の内面に踏み込み、作品テーマを支える要素として彼女の成長物語を据えたんだと思います。設定の妙も含め、「七つのさよなら」編は本当に自分の中でとても印象深いシリーズになりました。6巻の発売日が今からとても楽しみですね!
<七つのさよなら編 感想>
『五等分の花嫁』におけるラブコメ回!
さて、今週は新年を新しい家で過ごすお話です。
そして、久しぶりに純度の高いラブコメ回でもあります!いいね!いいね!こういう回は本当に素晴らしいね!「七つのさよなら」編を経て描かれるラブコメ回を僕は心の底から楽しみにしていたんですよ!
というのも、前回の感想でも申し上げた通り、『五等分の花嫁』という作品において、ヒロインたちの気持ちは、基本的に「信頼」→「恋愛」という変遷を辿っています。
で、もちろんそれ自体は一般的なプロセスなのですが、この作品で特筆すべき点はとにかく「信頼」を得るまでの過程を緻密に描いているところなんですよね。少なくとも現段階では「恋愛」部分よりも「信頼」部分の方が比重は大きいと感じるほど。
ゆえに、あからさまな恋愛方面のお話ってまだあまり多くない。少年誌のラブコメ漫画としては非常に珍しいテイストだなぁと感じている人も中にはいるのかもしれません。
しかし!だからこそ今回のような「ラブコメ回」が最高に映えるってわけですよ!
それぞれに積み重ねてきた関係性や想いがここで爆発する。「ご褒美」というワードから、フータローとのキスを連想して悶々とするみんなの姿に、読者の頬が自然と緩む。これこそが至高なり!約1名、メダルを思い浮かべていますが、それはそれで可愛いというズルさがまたね...。やっぱり、四葉ちゃんは何をしてても可愛いな!
ふぅ...。やはり『五等分の花嫁』のラブコメ回はニヤニヤのバーゲンセールとも評するべき神回なのです。だって、あの五月も完全にドラマの影響を受けて恋愛脳になってますからね。堅物な五月ちゃんに不純な妄想をさせるラブコメ回、本当に恐ろしい破壊力だと思います.....!
どこまでも一途な女の子”中野二乃”
また、今週のラブコメ回において、二乃の可愛さには目を見張るものがありました。
本当に最近の二乃はめちゃんこ素敵な女の子になったなぁ...と。元から可愛かったけれど、ここ数回の二乃は更に可愛さのギアを100段は上げてきてるなって。たとえば、さりげなく自分の隣が空いてることを主張しちゃうあたりとかがですね...。あー、本当に二乃はかわいいなぁ、もう!
デレた二乃には要注意!とあれほど言われてきたにも関わらず、見事なまでにハートを鷲掴みにされてしまいました。正直、自分は女の子の強い”覚悟”とかに滅法弱いので、髪を切ってまで前進して見せた二乃の今の姿がとても輝いて見えるのです。
しかし一方で、キンタローへの想いがまだ二乃の中で完全にはなくなっていないような、恋する女の子としての儚い部分が出てきてしまう一面も凄く印象的で...。
「過去」の気持ちにけじめをつけ、強い覚悟で髪まで切ったのに..、それでも髪を触りながらキンタローを思い出してしまう二乃の姿、彼女の二面性がこれまたグッとくるところでありました....。
公式のプロフィールにもありますけれど、やっぱり二乃ってどこまでも「一途な女の子」なんだと思います。
一度好きになった人を簡単には忘れられない。過去にあれだけ囚われていたのも、裏を返せばそれだけ「思い出」や「想い」を大切にする子であればこそです。絵に描いたような恋愛ドラマに惹かれることにしても、きっと彼女が誰よりも”ピュアな心”を持っていることを示唆する描写なのでしょう。
そして、それはフータローにも通じるものがあるんですよね。
五年もの間、自分の人生の道しるべにしていたくらい、「写真の子」をずっと想い続けてきたフータロー。彼自身はその気持ちを「感謝と憧れ」と言っていますが、二乃の言うとおり、ティーンの男女にとって、そういう気持ちこそが”恋”の入り口なんです。ただ、フータローがそういう感情に気付いていないだけ。
ゆえに、フータローも二乃も芯の部分は凄く似ているんです。どこまでも一途に誰かを想える人。そして、これからきっと新しい「想い」に気付いていく人。そういう意味でも、中野二乃というヒロインの立ち位置は、今後とも個人的に注目していきたいところ。あぁ、きっと青春が聞こえる...!(涙)
無自覚な四葉ちゃんのキス!と風太郎の今後について
なんだ...この可愛さは.....。
さて、各ヒロインたちが、それぞれに可愛さを披露しポテンシャルヒットを刻んでいた今週のラブコメ回ですが、そんな中、まさかの特大ホームランで全国の『五等分の花嫁』読者を一瞬にして悶絶死させにきたヒロインがおりました。そう、四葉ちゃんであります!
無自覚に放たれる「クリーム付いてますよ」攻撃。まったく、とんでもないな...。「動かざることニブチンの如し」とも評されたフータローを少なからず動揺させるとは...。控えめに言って、めちゃんこテンションが上がりました。本当にありがとうございます!
し・か・も!
キスした後にテレちゃうのかよ!と。それはさすがに反則でしょ!と。なんなんだ、この圧倒的なまでのニヤニヤメーカーは!
いやー、ちょうどフータローと二乃が似ているという話をしたばかりでアレですが、四葉ちゃんとフータローもめっちゃ似てるんですよ...。2人とも恋愛事情に疎いのに、いきなりドキドキシーンをぶっこんでくるところとかさ!緩急がエグ過ぎて大変心臓に悪いですね!(超絶賛してます)
また、これは余談ですが、今週の幸せラブコメ回を読んでいると、フータローのおみくじの運勢が気になります。特に「恋愛運」。果たして、本当に大凶だったのかなーって。
まぁ、もちろん作中では明示されていないので、読者の皆様にお任せします...というところなのでしょうけれど、新年一日目から「ほっぺにチュー」って。そんなの大吉なんてレベルではないじゃないですかー。
宝くじで3億円を当てるより、幸せでかけがえのない「青春」を過ごしていることにフータローはいつ気付くのか。そんなことを考えさせられる回でもありました。
ここが7巻の始まりでもあるので、7巻の最後には恋愛方面で一歩を踏み出すような展開が描かれるのかも...と思ってみたり。新章も始まっていくでしょうからこれからが楽しみですね!
....というわけで、今週のお話を総括すると、
三玖と一花さんの活躍にも期待大!
三玖と一花さんの赤面っぷりがとても可愛かったなってことです!2人とも、もう既にフータローとキスしているようなもの(※ただし妄想に限る)なので、大丈夫、四葉ちゃんにも負けていないと思います!
やはり、我々一花さん派からすると、そろそろ、お姉さんとしてだけではなく「上杉風太郎に惹かれている」中野一花の活躍にも期待していきたいところ。
今週も「三玖の方が適任」と、譲るような描写があったので、まだまだ恋愛方面で一花さんには成長フラグがあるでしょうし。というかあって欲しい...。これからの一花さんの「恋」を全力で応援しております!
※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。