五等分の花嫁 53話 「今日はお疲れ②」 感想
五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意
今週の『五等分の花嫁』が凄まじい盛り上がりをみせております。
控えめに申し上げて一花さんがヤバい。何なんですか...この恋する乙女力は...。「好き」のリミッターがハズれつつある最近の三玖の可愛さも大変素晴らしいですが...、秘めたる想いがどんどん膨らんでいく一花さんの恋模様も可愛すぎるという...。ダメだ...。本格的に脳が死ぬ!
だって、頬を真っ赤に染めながら「こんな顔見せられないよ」ですよ?フータローは見れてないからわからないでしょうけれど、こんなん見せられてる我々読者からしてみればね、OK分かった。結婚しよう。としか言いようがないじゃないですか。三玖の言葉を借りるなら、このシーン完全に「責任取ってよね」案件だと僕は思うな!
ふぅ...。やはり各ヒロインの気持ちにスポットが当たる個別回の破壊力は尋常じゃありませんね。広がる”夢”と募る”恋”の行方やいかに!?そんなことを感じさせる今週の一花さんの物語について少し振り返ってまいりましょう。
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一花さんの努力
というわけで、先週に引き続き、今週は映画の撮影でとある役を演じることになった一花さんのお話であったわけですが....。
フータローの言う通り、凄まじい配役のミスマッチ感。普段の一花さんを知っていると、こんなにも不思議ちゃん演技に違和感があるなんて...。まぁもちろん、普段とのギャップがグッとくるという見方もあるとは思いますが...笑。
とはいえ、一花さんが自分で語っているようにこの役は序盤でフェードアウトしてしまう「出番の短い」端役なんですよね。それを踏まえれば、個人の趣味嗜好はさておいても、魅力の強い役どころでないことは、やはり明白というもの。
でも、それでも頑張らなくちゃ...。「あの子たちのために」。恥ずかしくても、たとえどんな小さな仕事でも、受けられるものは引き受ける。それが”長女”中野一花の想いでした。
きっと、発案者として責任を感じている部分もあるんだと思います。もちろん、新しい家で暮らしていくということはみんなで決めたことだけれど、今の5人の現状を考えれば、一花さんの「女優としての収入」が決断の支えになったことは想像に難くない。それは当然、一花さん自身も覚悟していたこと。
でも、リアルなお話、「食費やら光熱費やら 思ったよりかかるんだもん」と一花さんが言うように、実際に生活してみないとわからないこともたくさんあるんですよね。その事実を、一花さんを通して姉妹たちが気付いていくことには、もしかしたら物語的に大きな意味があるのかもしれません。
かつては彼女たちのお母さんが....、また最近までは中野父が支えてくれていた彼女たちの生活。七つのさよなら編を経て、物語のテーマが「姉妹」から「家族」へシフトしているようにも思えますし、これから先の物語では、こういったポイントがキーになっていくのではないでしょうか。
一花さんの本気と努力を肯定する風太郎
また、フータローが一花さんの「努力」を肯定するところも熱いの一言でした。
というのも、今の一花さんってフータローと共通するところもあるんですよね。2人とも家計のために仕事をしている。それに加えて、一花さんは姉妹たちとフータローが今までと同じように過ごせる場所を守ってくれている。フータローからすれば、今の一花さんの姿には思うところがあって当然でしょう。
加えて、たとえ主役ではなくとも、誰よりも全力で自分の役を全うしようとする一花さんの姿がやっぱり最高に輝いていましたよね。「女優」という仕事に対する彼女の強い情熱を目の当たりにして、フータローが心を動かされるというのも凄くグッとくる展開で本当に素晴らしい...。
月並みなお話ですが、「小さなことをどれだけ全力でやれるか」って凄く大事なことだと思うんです。
言ってしまえば、主役のように一番に目立つような役どころではないのかもしれないけれど、でも誰かの目には一番に輝いて見えている。難しいことだけど、少なくともそう信じてやり抜けることが大切で、そういう姿勢がいつか芽を開かせるんだなぁ...と。
そして、そんな彼女の熱意に魅せられた男がここに一人!
前回の感想でも申し上げた通り、サブタイを通じて示唆されていた花火大会編とのつながりを考えれば、「一花さんからフータローへの『今日はおやすみ』(12話)」に対応する流れとして、「フータローから一花さんへの『お疲れ 一花』(53話)」というオチが来ることは、もう約束された王道展開だったわけです。
しかし!たとえ来る球が予想できても、160km/hのストレートなんて打てないじゃないですか。それと同じですよ。春場先生が放つ渾身の一球に我々一花さん派は全力で悶絶させられたというもの。
渾身の演技を見る前は、「あのぶりっ子姿あいつらにも見せてやりたいぜ」と言っていたフータローに、「本当にあいつらに見せてやりたいぜ」と言わしめる一花さんの本気。
そんな「女優としての輝き」を示すと同時に、フータローの肩に寄りかかりながら赤面する「乙女な一面」も同時に描いてくるとは.....。今回の一花さんエピソードが一旦2話で終わっちゃいそうなのは少し名残惜しいですが、でもこれ以上ないくらい最高の締め方だったと思います。
とりあえず一花さん派として一言。
フータロー!!!溢れ出す一花さんの想いに気付いてよ!
中野父がもたらす通告とは...?
というわけで、今週最大の問題点は...こちらの中野お父様ということになるわけですが...。果たして、彼の言う「通告」とはなんなのか。穏やかではないこの言葉の意図が気になるところ。
まぁ、現実的には「学費」面の問題に触れてくるんでしょうか。これを交渉の材料にされてしまえば、現状の彼女たちの経済事情ではどうしようもないですからね。ちょうど今週のお話がそれを示していたわけでもありますし。
それをみんなでバイトして乗り越えるお話になるのか。それとも、強制的に元の家に戻ることになるのか。はたまた、その中間で三学期末のテストの結果でお父さんを認めさせるという展開も考えられるでしょうか。
ただ、個人的にはどのルートを想像しても、中野父は悪い人ではないと思ってます。もちろん、相当に不器用な人であることは間違いないでしょうけれど、仮に5姉妹のことを本当の意味でどうでもいいと思ってるならこんなこと言ってこないはずですから。
それを考えると、お父さんにはお父さんなりの想いがあるのかもしれません。それこそ、「妻(=五月たちのお母さん)から5人の将来を託された責任が自分にはある!」みたいなバックグラウンドを抱えていても不思議じゃない。
それが不器用な方向に行き過ぎれば、「数字」や「結果」を大切にする考え方に行きつくこともあるでしょうし、そのスタンスが上手く噛み合わず、また、医師という忙しい仕事柄も手伝って、子供達と円満な関係を築くことが出来ていないという状況になってしまう可能性だってありましょう。
まぁ、現状では情報があまり多くないですし、一言で「お父さん」と言っても、実の父と中野父の2人がいるので核心的な部分についてはまだ何とも言えませんが...、やはりこういったお話で最大のキーマンになるのは五月なんだろうなぁとは思いましたね。
今回、中野父に呼ばれた(?)のも五月でしたし。実際、この流れでどこまで踏み込むかはわかりませんが、五月と「お父さん」のお話は物語的にもかなり重要なところだと思うので、来週の展開には特に注目したいなと。20話では「二乃」とか「五月」って呼んでたのに、「君」付けに変わっている点も気になります!
というわけで、今週の感想を総括すると.....
一花さんのふとももですやすや眠っていたフータローがやっぱり羨ましすぎる!ってことですよ。
今週の一花さんのように、フータローが本気で誰かにときめく日はやってくるのでしょうか。そして、いつか一花さんの本当の想いを知ったとき、彼はどんな反応を示すんでしょうか。
恋心に疎いフータローに「恋愛」という感情を芽生えさせるヒロインは一体誰になるのか。ラブコメ描写が描かれるたび、益々楽しみになりますね。今後の恋愛方面の進展にも期待しております!
※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。