『カッコウの許嫁』第5話 感想:頑張る貴方と見守るキミ!そして物語は動き出す...!
『カッコウの許嫁』5羽目 感想
『カッコウの許嫁』 最新話 感想 ネタバレ注意`se
瀬川さんとの関係に進展が見受けられた前回のお話。
今回はその流れを受けつつも、許嫁であるエリカの存在がアクセントとして際立っていた回でした。
徐々に種は蒔かれ、確かな"予感"が浮かび上がる。目に見えずともそこにあり、いつかきっと恋という名の星座を映し出す。
家族。恋愛。勉強。未来。
動く物語の中で、凪たちの「今」がどのように変わりどこにたどり着くのか。益々目が離せなくなってきた第5話のエピソード、早速振り返ってまいりましょう。
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5羽目:バカなんじゃないの!?
さて。お話は前回の続きからです。
片恋相手からの宣戦布告に闘志を燃やし、黙々と勉強に邁進しようとする凪。しかし同居人のエリカ(教科書と交戦中)が騒がしくて勉強が捗らず、なんやかんやの流れで気が付けばお約束の壁ドンが発生……という状況に。
親の意向によって強引に始まった共同生活でありながら、無干渉の取り決めを超えた交流が次々と生まれていくあたりに「2人の絶妙な相性」が表れているのかもしれない
目的のために倒れるまで一生懸命になれる凪と、そんな彼の無茶を咎めつつもそこに長所を見出だして好感の色を示すエリカ。
エリカ「そこまで一生懸命な人 はじめて見た」
凪 「そんなことはじめて言われたよ」
お互いの「はじめて」がそこにあり、意識せずともプロローグはもう既に始まっている。
正反対の家庭環境で育ってきた2人がお互いを知りながら惹かれ、やがて本当の恋にたどり着いていく。
ボーイミーツガールものの王道にしてラブコメの浪漫がストレートに詰めこまれたエリカとの毎日。
第1話でエリカが冗談めかしに語っていた、
結婚相手が凪くんだったらよかったのにな……!!
の台詞がこれからどういうプロセスを経て「本物」へと変わっていくのか。そのあたりに期待しつつ、2人の今後を見守っていきたいなと思っています。
動き出す物語
一方、今の凪にとって最大の目標は「学年一位の座を奪取して瀬川さんに告白をすること」です。
親の勝手で許嫁と共に暮らす生活が始まったとはいえこの点が揺らぐことはなく、既に気持ちは決まっている。新学期に宣戦布告をした時点で覚悟はできているし、そのために必死で勉強もしてきた。
憧れの存在にして超えるべきライバルでもある瀬川ひろ。自分以上の負けず嫌いであり、彼女が血の滲むような努力を積んできただろうことは想像に難くない。
異なる背景を持ったエリカとはまさしく正反対のヒロインで、そんな彼女とのガチンコバトルを見事制し、ついに学年1位の座にまで手が届いたこの流れ。
もはや、告白をするなら「今」しかないという局面です。
まだまだ最序盤ではあるものの、凪視点でいえば告白一択の状況。個人的にも告白は見てみたいところではある。
しかし、ここに一つの仕掛けが施されている点を考えるとそう簡単に事は運ばないのかもしれません。
先週の4羽目で描かれていた上記のシーンに意味があるのなら、エリカと凪の関係がSNS上で拡散されている可能性は十二分に考えられる。
エリカとの許嫁関係や同居生活が続いた状況で他に恋人が出来るというのも難しいでしょうし、何だかんだで「告白」が上手くいかない展開(気持ちをきちんと伝えることができない展開)は普通にベターな展開としてありうるのだろうなと。
とはいえ、いずれにしても凪が瀬川さんに勝ったことで確実にお話は動き、瀬川さん側の心情に変化が生まれる形で関係が変わっていきそうな雰囲気もありますので、作品的にはここが一つの要所になるのだと思います。
そして、第3のヒロインである妹の幸がこの流れに合流した時、凪を取り巻く四角関係が一体どうなるのか。
炉に火が放たれ、また一段熱い展開になってきた『カッコウの許嫁』ワールド。センターカラーで迎える次週のお話を楽しみに待ちたいと思います!