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『ぼくたちは勉強ができない』107話 感想、場所への想いと小美浪あすみの原点!その夢と思い出はいつも君の胸に...!

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ぼく勉 問107 感想「砂上の妖精は[x]に明日を描く①」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『ぼく勉』を読了。

 

ようやく来ましたね、先輩の単独長編回。正直かなり楽しみにしていました。文乃さんや真冬先生は、良い意味で初期の頃からトラブルを抱えている事が明確にわかっていた人達ですので、言うなれば「いつ描かれることになるんだろう!」というベクトルで個別のエピソードを心待ちにできていた面もありましたけど、あしゅみー先輩の場合はそもそもどういう切り口で物語を描いていくのか、少し読めない所がありましたから...。

 

ゆえに、今回のお話は個人的にもの凄く納得させられてしまったというか、そうきたかー!という展開でもあったんですよね。小美浪あすみのパーソナリティを追い掛ける上で極めて重要な場所への想いと夢に向かっていくための原点」。そこに波紋を投じていく神采配。詳しくは後述していこうと思いますが、やっと彼女の核になる部分、脆くて”人間らしい”姿が見られるのかなと。

 

 「過去」からの出発と「未来」への飛翔。『ぼく勉』という作品が繰り返し描いてきたテーマの中で、小美浪あすみは果たしてどんな”成長”を遂げるのか。今回はそういったところを中心にお話を振り返っていきたいと思います。

 

 

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ぼく勉 107話:砂上の妖精は[x]に明日を描く①

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サブタイトルに込められた意味

 

さて。今週の物語を見ていく前にいつも通り、サブタイトルにも目を向けていきましょう。

 

砂上の妖精は[x]に明日を描く

 

こちらが今回の長編のサブタイトル。「妖精」というワードが指し示すものは言うまでもなくあしゅみー先輩自身のことだと思いますが、やはり気になるのは「砂上」「明日を描く」の部分ですよね。

 

 


 

以前に上記の記事でも書きましたが、これまでのあしゅみー先輩はとても”芯の強い子”として描かれてきました。

 

一度失敗しても諦めず、自身が掲げた夢に喰らいつこうとしている。悩みや不安を抱えながらもブレることなく自分のやりたいことを貫いている。それは、土台となる想い(=医者になって診療所を継ぐ)」が彼女の原動力になっているからです。

 

還るべき"原点"さえあれば、向かうべき方角(=夢)を見失うことはない。お父さんがいて、”かつてはお母さんもいた”、たくさんの思い出が詰まっているあの「小美浪診療所」は、彼女にとってそういう場所。ゆえに、これまでの小美浪あすみは立ち止まることなく、”夢”に向かって走り続けることができたわけですね。

 

 

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場所への想いと夢の原点

 

小美浪診療所は そろそろ

折を見てたたもうと思ってる

 

しかし、彼女にとっての「始まり」の場所は、儚くも「終わり」を迎えようとしている。彼女にとっての「土台」でもあり「足場」でもあったその原点が、今まさになくなろうとしているのです。

 

だからこそ、今の彼女は「砂上の妖精」 (=砂上の楼閣の比喩)なのでしょう。足場を失いかけている妖精が、それでも空(=夢)を目指して羽ばたけるのかどうか。子供の頃に描いた「将来の夢(=明日)」を、それでも彼女は「描いていける」のかどうか。

 

 

 

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小美浪あすみの夢は.....

 

今回の長編は、そういった点にこそ本筋の"テーマ"が込められているように思いますね。

 

もちろん、本当に診療所が無くなってしまうのかはまだ微妙なところだと思いますが、いずれにしても、「場所への想い」を軸に夢を掲げてきたあしゅみー先輩にとって、今回のお話がとても大きなターニングポイントになることは間違いないのではないでしょうか。

 

 

 

あしゅみー先輩のお母さん登場!

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あしゅみー母”かすみさん”の登場

 

 

また、今回非常に興味深かったのは、やはり「あしゅみー先輩のお母さん」が登場したことですよね。

 

登場して早々に溢れんばかりのわんぱくっぷりを見せ、盛大に場を盛り上げていく(引っ掻き回していく)かすみさんですが、流石に賑やかしの為だけに登場したわけではないでしょう。

 

これまで存在さえ語られてこなかった「海外勤務で別居中のお母さん」をわざわざこのタイミングで登場させたことには物語的な意味がある。そんな風にも感じられます。

 

 

 

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小美浪診療所は”みんながいた”場所

 

そう考えていくと、あしゅみー先輩がこの診療所を継いで医者を目指したいと考える理由には「お母さん」が帰ってくる場所を守りたいという想いも少なからず含まれていたりするのかもしれませんね。

 

無論、真冬先生の時のように3話構成でお話が組まれているのであれば、どこまで丁寧にかつ直接的に「家族」について描れることになるのかはわかりませんが、やっぱりあしゅみー先輩もまた「家族」という存在が一つ物語の柱になってはくるのかなと。

 

深読みをしていくなら「海外勤務のお母さん」が帰国してきたタイミングで「診療所を畳む」お話が出てきているあたり中々に意味深だなぁ...という感じはしますけどね。診療所を継ぎたい一心で娘が医者を目指して努力している事を父・宗二郎も当然知っているわけですから、具合が良くないという理由以外にも何かしらの事情があったうえで決断している様にも思えますし...。

 

まぁ、お母さんと一緒に暮らすために海外に行こうと考えているとかそういうお話ではなく、かすみさんが医療関係の大きな仕事をしている人で、小さな診療所を継ぐよりも、もっと活躍できるフィールドがあるんじゃないかと娘の将来を案じているとか、そういう気持ちや事情があったりするのかもしれませんね。

 

いずれにせよ、今回ついに登場した「お母さん」がお話のキーマンになってくる予感はしますので、診療所問題がどう収束するのか、「家族」の在り方がどう描かれていくのかは純粋に楽しみなところです。

 

 

恋愛方面の進展は...?

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ニセコイ関係は...?

 

そして、もう一つ気がかりなのは、やはり現状2人の間に結ばれているニセコイ関係”がどうなっていくのかという点でしょう。

 

文乃さんと真冬先生の時のように、あくまでも成幸くんのスタンスは壁にぶつかっている先輩の背中を押すことになるのは間違いないと思いますが、一方で、偽りやからかいの混じらない、あしゅみー先輩の本心が描かれるエピソードにもなっていくのでしょうか。

 

 

 

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あしゅみー先輩の本心は?

 

まぁ、前フリとしてはもうだいぶ温まってきた感はあるというか、ココしかないという感じではあるんですよね....。

 

無論、今回の長編も「夢」をメイン軸に据えているのでここでは恋愛方面のお話が大きく動かない可能性も十分にありますけど、さりとて、ニセコイ関係を今なお演じ続けている2人と強い対比になる存在としてラブラブカップルな親子の姿を描いているのですから、恋愛方面の進展がどう描かれるのかはやっぱり気になってしまうところではあります。

 

しかも、いよいよ物語も12月に突入してしまったわけですし...。流石にここで告白はまだ早いにしても、あしゅみー先輩がヒロインとして成幸くんにアプローチを掛けていく意志があるのであれば、この長編は一つのキッカケになるんじゃないかと考えて然るべきでしょう。果たして、あしゅみー先輩の胸中やいかに.....。

 

 

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からかい上手のあしゅみー

 

「ほんとに...するか?」なんて余裕のからかい発言をしながらも、本当はドキドキで赤面を隠しきれない純情乙女な少女・あしゅみー先輩。

 

壁を乗り越えた末に、彼女が成幸くんとどんな関係を結んでいきたいと思うのか、その点にも注目したいですね。あしゅみー先輩のこれからのご活躍に期待しております。

 

 

.....というわけで、今週の感想を総括すると、

 

 

 

あしゅみー先輩の長編に期待!

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あしゅみー先輩の長編に期待

 

やっぱり、個別の長編エピソードはいつにも増してワクワク感が強すぎる...!ってことですよ。

 

あしゅみー先輩の長編が描かれたってことは、まず間違いなく、理珠ちんやうるかの長編も描かれることになるんだと思いますし、もはや楽しみしかないですね。

 

それぞれが抱いている「夢」に対して大きな障壁が現れた時、彼女たちはそれをどう乗り越えていくのか。理珠ちん(=心理学関係?)やうるか(=水泳関係や恋愛関係?)にもきっとそういう試練がいずれ訪れることになるのでしょう。

 

兎にも角にも、まずは今回の長編の果てにあしゅみー先輩がどう自分の殻を破っていくのか。その点を全力で追いかけていきたい所存。来週も楽しみです!

 

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。