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『五等分の花嫁』81話 感想、上杉風太郎の覚悟と中野四葉の望む世界!"幸せ"の先に見える風景を求めて...

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五等分の花嫁 81話「シスターズウォー四回戦」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』を読了。

 

先週同様にヘビーな展開が続きますが、”シスターズウォー”編本当に面白いですね。春場先生の主張や表現が「嘘」なく描かれているように感じられる。ジタバタしたくなるようなハラハラさせられるような展開の中に、「恋愛感情」をテーマにするうえで極めて大事なことが込められている。こういうお話が僕はとても好きです。

 

特に今週は、フータローと四葉ちゃんの会話がもの凄く刺さりました。「幸せ」ってなんなのか。「選ぶ」ってなんなのか。永遠のテーマですよね。カタチのないものだから、目に見えるモノじゃないから、きっとそこに明確な”答え”はありません。その人の価値観に委ねられる。「幸せ」とはそういうもの。

 

しかし、だからこそ、自分の答えを探し続けることが大切なのかもしれません。悩んで、もがいて、苦しんで、それでも前へ前へと進んでいく。辛い出来事(=「悲しみや不幸」)を乗り越えて、それぞれがそれぞれの幸せを探すために何度だって歩いていく。

 

この先、たとえどんな”答え”が示されても、そうやって考えていけたら「幸せ」なのかもしれませんね。もちろん、言うほど簡単なことではありませんが...。でも、今週2人が語っていたことは突き詰めればまさにそういう内容だったんだと思います。今回はそんなことを踏まえながらお話を振り返っていきましょう。

 

 

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第81話:シスターズウォー 四回戦

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一花さんと二乃

 

というわけで、今週は、前回の強烈なシーンの続きから。

 

まぁ、当然修羅場ですよね。一花さんが自ら語っている通り、「私がしようとしてたのはこういうこと」なわけですから。そこにたとえどんな想いがあろうとも、彼女が三玖を傷付けた事実は変わらない。それは彼女自身が一番よくわかっていること。

 

だから、彼女の行為を変に肯定しようとは思いません。僕は一花さんが好きで好きで大好きですけどね。思い入れの強い子でもある。でも、だからこそ自分の弱さを晒け出しながら間違ったやり方で闘おうとしている一花さんの儚い姿に胸が締め付けられるのです。二乃が涙を流す程に激昂しているのだって、彼女が一花さんのことを心の底から大切に想っているからこそでしょう。

 

 

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二乃と一花さんの違い

 

私と二乃の何が違うの?

教えてよ

 

もちろん、一花さんの気持ちも痛いほどによくわかります。

 

長女としてずっと自分の気持ちに「嘘」をつき続けてきた。花火大会の時のように、きっと譲りたくないものをこれまでに何度も妹達に譲ってきたであろう彼女ですからたくさんの葛藤に苛まれてもきたはず。「女優」という仕事に憧れたことだって、そんな自分を相対化できる何かになれる、という想いが心のどこかにあったからなのかもしれません。

 

 

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幸せの先に見える風景

 

でも、それでもやっぱり、このやり方を貫いた先に望まれたハッピーエンドなんて待っていないんですよ。

 

彼女が生きているこの『現実』は、紛れもなく彼女の「人生」でしかなくて、決して「役」ではないのですから。

 

好きな男の子がいて、大切な妹達がいる。それこそがリアルの中野一花なんですよね。それなのに、彼女自身が嘘つきを演じ続けるとそう表明したように、実際にはまだ彼女はどこか「演じ」てしまっている。戦っているようでいて、彼女は今もなお、中野一花として想いを伝える事も、土俵に立つことも出来ていないのです。

 

そして、それゆえに二乃のまっすぐな想いを聞いて彼女の心は揺れ動いたのでしょうか。言葉や姿は偽れても自分の『心』までは偽れません。十数年の間ずっと苦楽を共にしてきた5人の絆。誰にも取られたくないという気持ちが本心であるように、その絆もまたやはり同じくらい一花さんにとっても大切なモノであるはずです。

 

そういう意味でも、きっとこの先、彼女は迷走中のトンネルから抜け出していくことになるのでしょうね。七つのさよならで二乃が大きな成長を遂げたように。「心の底から誰かの幸せを祝福できるかどうか」「喜びも悲しみもみんなで分かち合えるかどうか」。二乃が今一度思い出させてくれた”光”が一花さんを良い方向に導いてくれたらいいなと願っています。

 

 

 

 競争と幸せ...四葉ちゃんの望む世界

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幸せとはなにか

姉妹の皆が私より幸せになるのは 当然です

皆が幸せになる方法ってないんでしょうか

 

また、今週はフータローと四葉ちゃんが「幸せ」について各々の考えを提示していた点も非常に印象的なポイントでした。

 

「過去」の失敗を近因に、姉妹全員の幸せを願うようになった四葉ちゃん。これは当然彼女の「幸せ」はどうなるの...という命題を含む会話でもありますが、まぁ実際に彼女の望む「誰もが幸せになれる」世界が社会全体の共通認識として実現できたのなら、世の中はとても幸福な感情で満たされることになるのでしょう。

 

 

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誰かの幸せと誰かの不幸

 

現実的には誰かの幸せによって別の誰かが

不幸になるなんて珍しくもない話だ

競い合い奪い合い そうやって勝ち取る幸せってのもあるだろう


しかし、フータローの言う通り、現実はそこまで優しくできてはいないのですよね。

 

僕らはどうしようもなく競争原理の世を生きている。得られる幸せの数には絶対的に限度があって、自分の幸福のためには競い合うしかないからです。野球を見て心から熱い気持ちになれるのも、テストで一番を取って嬉しいのも、人が「競争の中で勝ち取った結果」を本能的に求めているから。それを考えれば、人間が完全に競争的な価値観からフリーになることがいかに難しいのかが分かるのではないでしょうか。

 

 

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全てを得ようとすること

 

ゆえに、人間がその身で守れる幸せなんて実際には本当に小規模なものでしかないのでしょう。目に映る人全ての幸せを考えることはできないし、求める人全てに一等賞はあげられない。みんながみんな当然のように自分と自分の大切な人の「幸せ」を願ってる。

 

そして、これを(フータローが意図している通り)「恋愛」に当てはめるとより分かりやすいですよね。特定の誰かを愛する気持ちが恋愛なら、全員を分け隔てなく愛する気持ちが博愛。当たり前な話、恋愛感情に博愛を以って応えることはできません。本質的な意味においてこの2つは相容れない感情なのですから。結婚を誓うってことは、そういうこと。

 

無論、人生を「イス取りゲーム」みたいに考えることはできないと感じる方も中にはいらっしゃるんだと思います。フータローの言うように誰と比べる事もなく個人がそれぞれに感じられる幸せだってある。価値観は人それぞれですから。

 

だから、仮の話、四葉ちゃんがこれから先、そういう理想を追いかけたいと本当に心の底から望むのなら、それはそれで立派な夢であることに間違いはないのでしょう。

 

 

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フータローの覚悟

 

ただ、それでもやっぱり、最終的に上杉風太郎にできることは、自分の隣に座った「たった一人の特別な人」を誰よりも幸せにすることだけであるという結論がもう既に物語的にも提示されてはいるんですよね。

 

だからこそ、そんな状況の中で、四葉ちゃんの理想 (=姉妹全員の幸せ)フータローの語る現実論を物語の中でどう上手に収束させていくのかは非常に気になるところかなと。そして、姉妹達全員の幸せと彼女自身の幸せにどう折り合いをつけ、どう答えを見出だしていくのか。今後の展開に全力で注目したいところです。

 

 上杉風太郎の認識

 

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まぁ知ってたがな

 

で、今週最も読者をどよめかせたのは、やはりこれまであまりよくわからなかった「フータローの認識」がちょっとばかり見えた点でしょうか。

 

三玖の寄せる好意に実は気付いていたと語りだすフータロー。まぁ、確かにそうなんじゃないかな...と解釈できるシーンはありましたからね。四葉ちゃんが「三玖とかどうですか~」と推し始めたり、五月が「三玖じゃないのですか?」とか言い始めたり(この2つのシーンの差異を見ると確かに混乱しているように見えますね...)もしてましたし。バレンタインをくれたのも三玖だけですから、そりゃそういう風に考えるのは自然でしょう。なので、気付けたこと、それ自体に不思議はありません。

 

....が、作品のテーマを考えれば、やっぱりこれはそれなりにキーポイントではありますよね。奥手ゆえにこれまで本当にゆっくりゆっくりアプローチを積み重ねてきた三玖ですけど、物語の初期から温めてきた彼女の想いは、フータローに届いてたんだなって。あの鈍感上杉さんが..."自分から"三玖の好意に気が付いたんだなって。しかも「三玖から応援と言われた時は頭が混乱した」とも言っている。

 

 

 

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フータローの認識

もちろん、実際に三玖から好意を寄せられていることに対して、フータローがどういう認識を持っているのかは非常に曖昧なニュアンスで描かれていたので、まだ何とも言い難い部分ではありますが....。

 

しかし、少なく見積っても、どうでも良いと思っていたなら「混乱」まではしないでしょう。これまでのフータローなら「なんだ、三玖から感じていた好意は気のせいか そんなことあるわけないよな」と思う程度であってもおかしくない。そういう意味では、三玖に「特別」な認識があるのでは...?と勘繰ることは出来そうですよね。

 

ただ、たとえ誰エンドになるとしても、四葉ちゃんの「ありえません」や五月の「どうかしてます...あんな人を好きになるなんて」に込められた気持ちだけは作中できちんと向き合って欲しいなとだけは強く強く思ってます。どのみち、誰エンドでもきっと僕は泣くと思うので、上杉風太郎が選んだ答えなら、その全てを受け入れる覚悟がもう固まっていますから。

 

もちろん、想い入れの強い子はいますし、その子に結ばれて欲しい...、というささやかな願いはありますけど、でも、それ以上に、上杉風太郎が誰を選んで、誰と『幸せ』になりたいと思うのか。その答えを見せて欲しいのです。

 

何かを選ぶ時はいつだって何かを選ばない時。それを理解しているフータローなら何も心配はしていません。いつか描かれることになる、彼と春場先生の決断を心から楽しみにしております。

 

 

......というわけで、今週の感想をまとめると、

 

 

 二乃×三玖、一花さん×フータローに期待! 

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二乃と三玖

 

来週もまた更に盛り上がっていきそうですねってことですよ!

 

落ち込む三玖に何かを伝えようとしている二乃。明らかに「七つのさよなら」との対比ですよね。最近の二乃は、もはや魅力が服を着て歩いているような超素敵な子ですので、たとえ直接的なやり方ではなくとも、きっと三玖の心を掬い上げて救いの道を示してくれるのでしょう。

 

後は、その道を三玖が自分の足で歩いていけるかどうか。正直、ここ最近はやや受動的に過ぎていた印象もあったため、三玖には強くなった姿を見せて欲しいな。落としてしまったパンが果たしてどう絡んでくるのかも気になりますし、来週の展開にも俄然注目をしたいところ。

 

 

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一花さん×フータロー

 

一方で、こちらの2人はちょっとどうなるか予想がつきませんね。

 

当然、一花さんには「過去の写真」というワイルドカードがあるので、どう転ぶにしても、その点はこの修学旅行編の中でフータローに伝わるんだとは思いますが......。

 

それと、例の「謎のシャッター音」については、描写的に前田が関わっていそうな雰囲気なので、学級長として修学旅行のアルバム写真撮影の係を任されたフータローが同じ班の前田に協力を頼んだとかそんなところでしょうか。今週のお話を読む前は、正直、江端さんの可能性とかもあるかなと思ってましたけど、流石にホテル内にまで侵入してはこないでしょうし.....。

 

まぁ、いずれにしても、もう次でいよいよ五回戦なので、そろそろ五月さんの思惑にも踏み込んで頂きたいところですね。来週もとても楽しみです!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。