ふわふわな日記

『ぼくたちは勉強ができない』122話 感想、ハッピーバースデー桐須真冬先生の巻!

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ぼく勉 問122 感想「斯様に彼女らは粛々と[x]を祝す」

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

 

 今週の『ぼく勉』は真冬先生回です。

 

クリスマスと終業式の物語が終了し、ついに年末の時期に差し掛かった『ぼく勉』ラブコメワールドでありますが、そんな年の瀬に、黙々とスーパーでお買い物をする一人の女性の姿がありました。

 

その女性の名は桐須真冬。前前前世からぶっちぎりの人気を誇り、ジャンプラブコメヒロイン史にその名を刻んだ究極の美人教師である。実家に帰省をする様子もなく、遅れたクリスマスパーティーを企画している雰囲気でもないというのに、彼女がローストチキンやらケーキやらに手を伸ばしている理由とはいかなるものなのか。

 

 

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友情出演:パティスリー小野寺(マジカルパティシエ小咲ちゃん

 

ふむふむ。

 

さりげなく、パティスリー小野寺でお買い物をしているシーンが描かれている点も粋な計らいでしたけれど、まぁケーキと言って連想されるのはやはり「あの日」しかありませんよね。

 

というわけで今回は、真冬先生の一年を締め括る「年に一度」の特別な日に関するお話です。

 

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ぼく勉 122話:斯様に彼女らは粛々と[x]を祝す

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コートからジャージに変身!

 

さて。そんなこんなで今週は、真冬先生の「誕生日」エピソードでありました。

 

「一年の計は元旦にあり」なんていう言葉がありますが、誕生日もまた同様に、1年の終わりや始まりについて自分なりに思うところがある日です。1年の間で起こった出来事を思い返したり、これからの1年について考えを巡らせたり。

 

個人差はそれぞれあるにしても、365日の中で本人にとって一番「特別な日」だと感じる日が誕生日というものなわけですから、たとえどんな形であれ「普段とは違う一日にしたい」と思い至るのは、まぁ自然なことですよね。

 

ケーキ・オードブル・ローストチキン等々をテーブルに並べ、三角帽子まで着けて「特別感」を演出している真冬先生の気持ちも推して知るべしというもの。

 

 

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ハッピーバースデー真冬先生!

 

しかし!しかしです!いくらなんでもこの光景は悲し過ぎるではないですか....。

 

独身女性(真冬先生は推定26歳~28歳程度?)の一人暮らし事情に明るくはありませんが、流石にこんなにも涙ぐましいバースデーパーティーは見たことがありませんよ。まさかのお一人様クラッカーです。常人であれば部屋の飾りつけをしている段階でポキッと心が折れてしまいそうなレベルなのに、よもやこんなになるまで無茶をするだなんて...。

 

ケーキにロウソクが立てられていないのは「私の年齢はトップシークレットです!」という意思表示なのかもしれませんが、もうそんなことを言ってる場合ではありません。悲しい、ただただ悲しい。そんな哀切に満ち満ちた状況で、突如として現れた救世主。その人物は当然...

 

 

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成幸くん参上!

 

成幸くんと美春さんである!

 

いやー、この状況で成幸くんがどうお話に絡んでいくのかと待ち構えていたんですけど、なるほどこういうパターンできましたか。

 

真冬先生からしてみれば「なんでここに妹と生徒が!?」みたいな状況でしたが、真冬先生も既にクローゼットプレイは体験済みですし、クローゼットの有能っぷりが半端じゃないですね。

 

 

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クローゼットに隠れる2人

 

美春さんと成幸くんは一体クローゼットの中でどんな状況だったのか。

 

そこに関しては単行本の幕間に期待をするとして(などと意味不明な供述をしており...)、ひとまず、心霊現象にも眉一つ動かさない超人の桐須真冬先生を驚愕させたサプライズゲスト...、ならぬ「サプライズプレゼント」の唯我成幸くんを迎えたお誕生会の開幕であります。

 

 

幸せな誕生日

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美春さんが完全にヤバい人

 

そんなわけで、独りぼっちでお送りする予定だった寂しい誕生日会から一転、とても賑やかなバースデーパーティーが始まりました。

 

というか、もう色々な意味で美春さんの独壇場でしたよね。自身の姿を模した「姉LOVE人形」をプレゼントに選び、あまつさえ「ちなみに私は!毎晩こっちの姉さま人形を抱いて寝ていますっ♡」と告白。のっけからジャブの威力があまりにも強烈過ぎてもはや言葉もありません。

 

プレゼントの中身を開けた瞬間の真冬先生の表情なんて、時が止まったかのようなマジもんの真顔ですからね。基本良い妹さんですし、読者的には可愛いなと思うのですけれど、客観的に見てプレゼントのチョイスが「うわぁ...」過ぎてヤバス。いや、自作でこれを贈ろうとする強靭な精神力に関しては、ある意味尊敬に値するレベルだとは思いますが...笑。

 

 

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なんでも言うこと聞きます券

 

 

一方、成幸くんがプレゼントに選んだのは「なんでも言うこと聞きます券」という名のプレミアムチケット。

 

まぁ、美春さんに連行されて突然「誕生日」のことを知った彼が渡せるプレゼントとしては順当なところでしょう。女の人の誕生日にブラジャーを贈ったりなんかしてしまったらもう完全に大事故(大正解)なわけですから。

 

生徒の純粋なお祝いの情がこもった贈り物だったわけですし、ここは教師として有難く受け取って然るべき場面だったんじゃないかなと思っていたのですけれど、

 

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この妄想である

 

こんな妄想が捗ってしまうのはひとえに、かの有名なバイブル『カレエゴ』の影響なんでしょうか。


むしろ、こういう発想に至るのは普通高校生男子の成幸くんの方だろうと思うわけですが、こういう想像をしてしまうあたり、真冬先生もかなり成幸くんのことをそういう対象として意識してしまっている感がありますよね。

 

いずれにしても、頬を赤らめて動揺する真冬先生が最高にお可愛かったですし、いつの間にか笑顔と喧噪の絶えない誕生日パーティーが繰り広げられていて凄くグッとくるお話だったなと思います。

 

桐須真冬の想い

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一人ではない誕生日

 

とはいえ、大会や受験を控えている2人から、そんな「楽しい」時間をいつまでも与え続けてもらうわけにはいかなくて...。

 

長い間一人で過ごすことが当たり前になっていた12/28の誕生日。今年もまたそうなるのだろうと思っていたけれど、本当は一緒にお祝いをしてくれる誰かの存在を彼女はずっと心の中で求めていたのでしょう。

 

 

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真冬先生から2人に対する感謝

 

あぁ...こんなに楽しい誕生日は

本当に久しぶりだわ....

 

だからこそ、妹と教え子が自分の誕生日を祝ってくれる事が本当に嬉しくて心から楽しくて...。

 

教師や姉としての立場から「私の誕生日なんかにかかずらっている場合じゃない」と語りつつも、「等身大の桐須真冬」の本心としてそこにある一番の感情はやはり、「ありがとう」の言葉なんですよね。

 

「過去」への後悔に囚われ、他者に対してずっと壁を作り続けてしまっていたこれまでの真冬先生。

 

しかし、成幸くんとの交流を通して、彼女の氷は少しずつ解けていきました。そんな姉の元に訪れた変化に関しては、妹の美春さんが「姉さまも昔に比べて仕事が楽しそうですし」と語っている通り。家族である自分達でも取り払う事が出来なかった「強大な溝」を埋めてくれた唯我成幸という男の子の存在。

 

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美春さんから成幸くんに対する感謝

 

そんな彼に対して、美春さんがきちんと感謝の言葉を伝えていたシーンも凄く印象的な部分でした。

 

最初はフィギュアの道に戻るべきだと主張していた彼女が、紆余曲折の末に姉が掴んでみせた幸せを肯定する。自分と同じフィギュアの世界に戻ってきて欲しいという想いに嘘はないけれど、それ以上に彼女が望んでいることは最愛の「姉」が幸せでいることなんですよね。

 

そして、そういった想いはきっと「先生を幸せにしたいです」と語った成幸くんの在り方にも通じるものがあって、だからこそ彼女は成幸くんにお礼が言いたかったんじゃないかと思います。具体的にどんな出来事があったかなんて知らなくても、そういう在り方や姿勢は普段のやり取りを見ていれば、雰囲気で自然と伝わっていくはずものなんですから。

 

 

 

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成幸くんから真冬先生に対する感謝

 

今週はそういった三者三様の「感謝」が共鳴し合う本当に素敵なお誕生日回だったなと。

 

真冬先生にとって一番に嬉しい誕生日プレゼントが「絶対 皆で合格すること」だった...というのも最高に熱い締め方でしたし、少しずつ心の距離が近付いている真冬先生と成幸くんの間柄がこれから先どのように発展をしていくのか。今後の展開を楽しみにしたいですね。

 

 

.....というわけで、今回の感想を一言でまとめると、

 

 

今後も真冬先生のおもちタイビングに期待!

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万乳引力の法則

 

真冬先生のおもちが持つ「引力」に驚愕を禁じ得なかったってことですよ!

 

問119の人気投票回でも成幸くんが顔面から「おもちダイビング」を華麗に決めていましたし、アイザック・乳トン先生が考案した「万乳引力の法則」の偉大さを改めて再認識させられてしまいましたよね。

 

果たして、文乃さんにはない武器で攻め入ってくる真冬先生の絶大な魅力におもち星人の成幸くんは耐えることができるのか。今後も色々な意味で注目をしております!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。

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