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『五等分の花嫁』107話 感想:中野四葉が望んでいるものと竹林さんの真意について!

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五等分の花嫁 107話「最後の祭りが四葉の場合①」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』を読了。 

 

それぞれの学園祭を振り返る形で展開されてきた「最後の祭り」編もいよいよ後半戦、今回は四葉ちゃんのお話です。例によって「学園祭終了時点の状況」を描いた扉絵が1ページ目に挿まれていましたが、どうやらこの時の四葉ちゃんは「校舎内」ではなく「校舎外の広場」の方にいたみたいで。

 

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風太郎からの招集(第100話より)

 

一花さん :教室のベランダ

二乃   :3年1組の教室内

三玖   :校舎内の廊下

四葉ちゃん:校舎外の広場

 

なるほど。第100話の上記シーンから「後夜祭」終了後に「教室」で風太郎の答えが明かされる展開かと思っていましたが、その状況に反して、四葉ちゃんが「校舎外の広場で"神妙な表情"を浮かべていた」というのはちょっと解釈に苦しむところですね。

 

風太郎と誰か (この場合状況的にもう五月しかいませんけど) が一緒にいる現場を眺めている」シーンなのではと深読みすることもできれば、特にこれといった意味はなくこの後普通に「教室」へ移動したのかもと考えることもできる。

 

最も、まだ色々と描かれていない要素もある現段階で決定的な展開にまで踏み込むことがあるのだろうかと考えると、前者のパターンは正直見込み薄なのかなとも思ったりはしてしまいますが。

 

まぁいずれにせよ、この点はやはり「五月の場合①」の扉絵を見ないことには判断できない部分かとも思いますので、まずは今週のお話から見ていきたいと思います。

 

 

<関連記事>

 

 

第107話:最後の祭りが四葉の場合①

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今週は四葉ちゃん回

 

さて。そんなわけで今週は順番通り「四葉ちゃん」回です。

 

「一ミリも悔いの残らない学園祭にしましょう!(第96話)」

 

という意気込みの通り、学級長の仕事や演劇部の助っ人、その他様々なお手伝いに邁進していく四葉ちゃんの姿が冒頭から描かれている今回のエピソード。しかしその一方で、物語の骨子として重要な論点は、そもそも「彼女の欲しいもの」は何なのかという点にあります。

 

ここまでの「学園祭個別エピソード」では、

 

①自分の気持ちを偽ってきた一花さんが素直な気持ちを大切にするようになる

 

②「家庭教師なんていらない」と言っていた二乃が「フー君を家庭教師に選んでくれてありがと!」とマルオに語る

 

③自身の可能性を諦めていた三玖が自分に自信を持つことで迷いを振り払う

 

という着地点がそれぞれ設定され、3人とも「自分の気持ち」にきちんと向き合う事でそのゴールに辿りついていきました。

 

それを四葉ちゃんに当てはめて考えるのなら、かつて風太郎とデートをした際に問われた「お前が欲しいものはなんだ」という命題、この一点に尽きるわけですよね。

 

 

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中野四葉の欲しいものとは(第37話より)

 

誰かの欲しいものではなく、「自分が欲しいもの」は何なのか。

 

読者からすればその「答え」はもう初めからわかりきっているわけですが、それでも、他ならぬ四葉ちゃん自身がその「解」に向き合うことをこれまでずっと避け続けてきたわけです。

 

二乃からは「あんたも変わりなさい(第47話)」と諭され、一花さんには「本当にやりたいことを探しな(第94話)」と背中を押してもらっている。

 

そんな2人の助言があってなお「自分のやりたいこと」に向き合えずにいるのは、「過去の失敗(=枷)」を振り払うことができていないから。ゆえに、しでかした過ちに対する贖罪として誰かのために頑張ろうとする。自分がここにいていい「理由」を実感するために。

 

 

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風太郎からの感謝

 

そんな文脈を捉えると、今回風太郎が語った

 

ありがとな

お前がいてくれてよかった

 

という台詞が非常に趣深く感じられますよね。

 

「必要とされる人間」になるために奮闘してきた四葉ちゃん(+風太郎)にとってこの言葉はやはりとても意味のあるもので。しかもその言葉を、あの日の約束通りにたくさん努力して「必要とされる人」へと変わっていった上杉さん(=少なくとも四葉ちゃん視点ではそういう認識のはず)の口から言って貰うこともできて。

 

他でもない、上杉さんがその頑張りを褒めてくれたのなら、自分がここにいることには意味があるのかもしれない。

 

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報われる気持ち

 

こちらこそ上杉さんに認められただけで

全てが報われる気がします

 

と語る彼女の胸中には、そんな「希望」とも呼べる心理情景が芽生えつつあったのではないか。そんなことが伺える一幕が今回の導入として描かれておりました。

 

 

奔走し迷走する四葉ちゃん

 

しかし、1日目に発生したたこ焼き屋火事事件」が引き金となり、事態は暗転の一途を辿ってしまうことに。

 

 

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自責の念

 

「学園祭」を悔いのないものにしたかった...。

 

そんな想いで仕事に打ちこんできたつもりが、蓋を開ければ「15時の約束」に気を取られ、結果として大きな不注意を招く形へと発展。それが客観的に見て彼女の責任とは言い難くとも、点検責任者の立場として「燃える危険性のあった紙片」の存在を認知していながらそのままにしてしまったことに悔いが残るのは、まぁ無理からぬことですよね。

 

防げたはずの事件を防げなかったという苦い事実。そこに中野四葉「失敗」と「後悔」があり、それゆえに、たどり着くべき「目的地」を見失ったまま失敗を取り返そうと迷走する四葉ちゃんの姿へと繋がっていく。

 

 

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奔走し迷走する四葉ちゃん

 

なるほど。そんなストーリー展開を踏まえると、今回の四葉ちゃんエピソードを通して「春場先生が何を描こうとしているのか」、少しばかり見えてくる気もするでしょうか。

 

四葉ちゃんが「頑張っている理由」。それはおそらく「自分の存在意義」を見出すため。だからこそ、誰かのために奮闘して認められようと頑張るし、失敗をすればそれを取り返さなきゃと考える。四葉ちゃんの過去編や今週のお話を踏まえても、そんな心理状況にあることが伺えます。

 

 

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四葉ちゃんの欲しいもの

 

しかし、じゃあ「自分の存在意義」を見出すことがイコール四葉ちゃんの欲しいもの」なのかと問われれば、無論「それだけではない」だろうとも思うわけで。

 

だって、四葉ちゃんが本心から望んでいるものは風太郎に必要とされること」──もっと言えば風太郎に選ばれること」──のはずであり、同時にそれは「自分の気持ちに向き合っていく」という学園祭編のテーマに沿ったゴール地点にもなっているはずなのですから。

 

「頼りにしてるぞ」と言われて頑張ろうと思ったことも、「お前がいてくれてよかった」と言われて努力が報われたと感じたことも全部そのためで、しかしその気持ちを四葉ちゃん自身が自分の中に押し留めてしまうがゆえに、目的の行き場を失って誰彼構わず手伝いを引き受けて無茶をするという事態に発展しているわけでもある。そんな現状からして、

 

 

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倒れた四葉ちゃん

 

今回の学園祭編で限界を迎えて倒れたのが四葉ちゃんだったというのは、やはりとても納得のいく必然の展開であったと言えるのかもしれませんね。

 

四葉ちゃんにとって最も大事なものとは何なのか。自分の気持ち。自分のため。そういう文脈を通じて、彼女がどのように自分自身の「過去」や「失敗」と向き合い、その果てに風太郎と向き合っていくのか。後編のお話に期待したいところです。

 

 

四葉ちゃんと竹林さん

 

さて。そんな状況の中で、ひときわ異彩を放ち非常に気になる要素として君臨していたのが「竹林さん」であります。

 

 

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四葉ちゃんと竹林さん

 

倒れる直前の四葉ちゃんの前に突然姿を現した竹林さんの真意。

 

あ いた

風太郎のお友達さんですよね

 

という台詞から、他の姉妹たちではなく四葉ちゃん」を決め打ちで探していた様子にも見受けられますが、四葉ちゃんが「写真の子」であることを知った上で竹林さんが声を掛けたのかどうかが気になるところですよね。

 

元々なぜこのタイミングで風太郎を訪ねて学園祭にやってきたのかも謎のままでしたし、単に風太郎に会いに来ただけでなく、他にも目的があったとするならばまた色々とその意味合いも変わってきます。

 

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竹林さんが五つ子だと知っている理由(第100話より)

 

現状「写真の子=四葉ちゃん」の事実を明確に認識していると断言できるのは一花さんと五月の2人だけのはずですので、学園祭での交流が五月とのファーストコンタクトであった以上、消去法で「既に面識のあった一花さんから五つ子だと聞いていた」説が冗談半分とも言えない状況になってきてしまいますから。

 

無論、描かれている範囲の外側で「何かがあった」可能性もあれば、四葉ちゃんに声を掛けたのが単なる偶然に依るものだった可能性も十分にありえますので、竹林さんと四葉ちゃんがどんな会話をし、その後どうして四葉ちゃんが倒れることになったのか。来週はそのあたりの描写に期待したいですね。

 

 

風太郎の動向にも注目

 

最後。四葉ちゃんが風太郎にプレゼントしていた「からあげ無料券」がどうストーリーに関わってくるのかもやはり気になるところでしょうか。

 

 

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からあげ券

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そういやあそこなら行けるか...(第100話より)

 

この学園祭期間の中で度々ポケットを「ゴソゴソ」させる挙動を見せていた風太郎。

 

四葉ちゃん回で回収されるトピックスであればこの後描かれる「3日目」にキーアイテムとなりそうな気もしますが、その実、食べ物の話題として五月回への伏線になっていったり...という可能性もあるのかもしれませんね。

 

来週のお話で描かれるトピックスとしては、

 

①:竹林さんとの邂逅を通して四葉ちゃんが「過去」とどう向き合っていくのか

②:①に付随して風太郎への気持ちにどう向き合っていくのか

 

の二本立てになるかと思いますので、後半のお話で成長した四葉ちゃんの姿が見られることを楽しみにしつつ、来週の水曜日を待ちたいと思います。

 

 .....というわけで今回の感想をまとめると、

 

四葉ちゃんの笑顔に期待

 

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四葉ちゃんの笑顔が見たい

 

次週、四葉ちゃんの笑顔に超期待!ってことですよ。

 

正直、学園祭編で「キスをしなかった子=鐘キスの子」という可能性もあるかと思いますので、この学園祭を通して彼女が自分の枷を破ってくれたならそれだけでもう十分嬉しいなという心境ではありますね。

 

結果として四葉ちゃんが風太郎にキスをする展開になるにせよ、より大事なことは四葉ちゃんが自分の幸せをきちんと願えるようになるのかどうかの方にかかっていると思いますから。

 

一花さん、二乃、三玖の三人が自分の気持ちに向き合っていったように、四葉ちゃんも自分のゴールに辿り着いて欲しい!そんな祈りを込めながら、次週の第108話をお待ちしております!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。