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『ぼくたちは勉強ができない』132話 感想:その感情に名前をつけるとしたら...?やっぱり唯我君はうるかちゃんのこと本当に大切に思ってるんだね...

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ぼく勉 問132 感想「薄明に水辺の君はやがて[x]に漕ぎつく

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『ぼく勉』はうるかちゃん回です。

 

センター試験も無事に終わり、2月末に控えている本チャンの2次試験が終わればいよいよ残すは「卒業」のみという状況まで進行してきた『ぼく勉』ラブコメワールド。そんな終盤戦だからこそだとは思いますが、ここ最近(特に問120問128などが顕著でしょうか)のお話において武元うるかさんの正妻力がとんでもないことになってきました。

 

基本的に恋愛関係の話題については「ヒロインのモノローグ」を中心に物語が描かれ、主人公である成幸くんの視点はあまり見えて来ず...というのが一つのお約束でもあったわけですけれど、今後は「留学」や「卒業」という要素をきっかけにしてその辺りの「禁獄の鎖」が少しずつ解き放たれていくのかもしれませんね。

 

 

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唯我成幸の瞳に映る武元うるかというヒロイン

 

唯我成幸にとって武元うるかとは一体どういう存在なのか。別々の道を歩み、夢に向かって進んでいく彼女の姿を視界に捉えながら芽生えた「その気持ち」は、果たしてどんな類のものなのか。

 

今週はそんなところが気になるうるかちゃんと成幸くんのお話です。

 

 

 

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そんなわけで今週はうるか回です。

 

センター試験の雪の日に飛び出してきた「例の子犬」を連れて早朝散歩に出かけていたうるかちゃん。偶然にも成幸くんと遭遇し、そのまま話し込むことになる2人ですが、

 

 

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留学しちゃうしね

 

早く飼い主さん見つけないと...

あたしも留学しちゃうしね

 

という何気ないうるかの一言に「動揺」を示す成幸くんの様子がなかなかどうして意味深でしたよね。

 

中学生の頃から何だかんだで関わり合うことの多かった同級生の女の子。中学1年の頃から5年もの間そんな関係が維持され、高3に進学した去年の春以降は「教育係」と「生徒」として今まで以上に一緒にいることが当たり前になっていきました。

 

でも、そんな日々ももう終わる。これからは自分のやりたいことをやりきるために、それぞれがそれぞれの道に進んでいかなくてはなりません。新たな春が来れば、もうそこに同じ日常はない。これまでの日々は「過去」となり、やがて「思い出」へと変わっていく。

 

 

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成幸くんの気持ち

 

そんな背景の中で、思わずうるかの笑顔を眺め無意識のうちに「ぼーっと」見つめ続けてしまったのはなぜなのか。

 

変わっていく毎日、過ぎてゆく時間。今週のお話では、それらの要素に絡めて2人の置かれている現状を今一度示す展開が描かれていました。

 

うるかの成長

 

さて。そんな「変化」の文脈を色濃く象徴する具体例として挙げられるのが、英語をきちんと喋れるようになっていたうるかの姿でしょうか。

 

 

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うるかの成長

 

当初は「自己紹介」さえおぼつかなかった彼女が、今やネイティブスピーカー達に褒められるくらい英語を喋れるようになった。

 

それは彼女がこの1年を通して成長してきたことの証左でもあり、同時に、時の流れを否応なく痛感させられるものでもあったわけですよね。

 

 

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複雑な想い

 

自分が思っていたよりもずっと「夢」に近づいて成長している彼女の姿がそこにはあって...。

 

「教育係」としてその変化を嬉しく感じつつも、どこか複雑な感情が付きまとう。

 

 

いなくなっちゃうのは ちょっちさみしー...かな

 

といううるかの言葉に、飼い主のところへ帰って行った子犬のことだけでなく、自分たちの置かれている現状をも重ねていた成幸くん。

 

それが巣立っていく「生徒」への感情なのか、あるいは「特別な何か」なのか。今はまだ確実なことは言えませんが、現状描かれている範囲から判断するのなら「後者の可能性」の方が高いのかなと思いました。

 

唯我成幸の感じた「寂しさ」の理由

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寂しい(問83より)

 

というのも、この「寂しい」というワードは、既に問83の物語でも描かれていた感情なんですよね。

もしもうるかちゃんに「好きな人」がいたとしたら成幸くんはどう思うのかなと文乃さんに問われたあの日、「あいつに好きな奴がいるんだったら その人とうまく幸せになってほしいし それが一番だと思う」と言いつつも、本心として

 

やっぱり少し寂しい...かな

 

という想いがあることを成幸くんは打ち明けていました。

 

であれば、今回の「寂しい」発言も同様の意味を言外に含んでいると捉えた方が物語としては納得がいくようにも思えます。

 

 

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うるかちゃんが遠くに行ってしまった時(問83より)

 

うるかが遠くへ行くってしまうという状況に対して「寂しい」と感じるのは、うるかのことを特別に思う意識(現時点でそれは無意識だと思いますが)が彼の中に眠っているから。要するに文乃さんの言葉を借りるなら、

 

やっぱり唯我君はうるかちゃんのこと

本当に大切に思ってるんだねー...

 

ということ。

 

単に「教師」として「生徒」の巣立ちが寂しいというだけのことであれば、「うるかが好きな奴(=自分ではない誰か)と結ばれることに寂しさを感じる」のはやはり不自然なわけですし。少なくとも今回のお話を読む限りでは、そんな印象を抱かざるを得ませんでした。

 

 

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その感情は恋に変わるのか

 

とすると、残る論点はその「感情」の正体が「恋」であることに気付いていくのかどうかという部分に掛かってくるのでしょうか。

 

まぁ他のヒロイン達に対しても同様の「寂しさ」を感じる可能性もまだ十分にありますので、来る「別離」を目前にして成幸くんとヒロインたちがどんな想いを物語の中で示してくれるのか。いよいよ大詰め感もある『ぼく勉』ラブコメワールドの行く末を最後まで楽しみにしたいですね。

 

 

....というわけで今回の感想を総括すると、

 

 

花嫁予想図に期待

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花嫁予想図とは

 

文乃さんの花嫁エピソードに超期待大ってことですよ!

 

たとえここからどのような展開が描かれようとも、最後の最後まで文乃さんの「恋」を応援する気持ちに変わりはありません。

 

どこにでもあるありふれた「恋」なのかもしれないし、いつかその気持ちも「思い出」へと変わっていって、懐かしいなと思う時が来るのかもしれない。

 

でも、今ここにある全力の気持ちに差なんてなく、全て間違いなく本物であるはずだから...。成幸くんと文乃さんの未来に縁あらんことを星に願いつつ、『ぼく勉』がゴールを迎えるその瞬間をあたたかい目で見守っていきたいなと。次週の真冬先生回も色々な意味で期待しております!

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。