ふわふわな日記

『五等分の花嫁』感想、写真の子(零奈)と五月!過去と今と未来を巡る物語について考察してみよう!

f:id:huwahuwa014:20180622194050j:plain
五等分の花嫁 42話 「七つのさよなら④」 感想 ~その②~

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

期末試験編もいよいよ佳境...!というところで登場した零奈と名乗る女の子。この少女の登場によって、物語が今後大きく動き出していくであろうことは想像に難くありません。

 

というわけで今回は「写真の子」に関して、先日の感想では書き切れなかった部分について少し触れていこうと思います。

 

 

<関連記事>

 

 

 

 

”写真”というキーワードから考察する「写真の子と五月」の対比

 

f:id:huwahuwa014:20180622194051j:plain

写真の子とフータロー

過去を象徴する「写真」!

 

さて。今週のお話で印象的だったシーンとしては、やはりフータローが大事に生徒手帳に挿んでいた、思い出の”写真”を「写真の子」が抜き取ったところでしょう。

 

先日の感想でも触れたとおり、これは「自分のことは忘れて欲しい...」という彼女なりの真意が如実に表現されているシーンです。

 

自分(=零奈)という存在は「過去」でしかない。この「写真」はその事実を象徴するもの。それゆえに、フータローが未来に立ち向かっていくために「さよなら」をしなくてはならないものである。

 

これまでの感想の繰り返しにはなりますが、今週の一連のシーンを見てもやっぱり「写真の子」は過去の象徴なんですよね。そもそも”写真”というものが「思い出を切り取るもの」なのだから、これは至極当然と言える。

 

ただ...、ここで一点気になるのが...、

 

f:id:huwahuwa014:20180622194048j:plain

新しい”写真”(第7話)

 

これまでのストーリー進行(「過去」を除くの意味)の中で、フータローが唯一”写真”を撮った回があるところです。

 

そして、なんと言ってもその"写真"をフータローと一緒に撮っているヒロインが「過去→未来」というテーマを掲げるうえで似た者同士である「五月」なんですよね。らいはも一緒とはいえ、これは中々に興味深い描写なのでないでしょうか。

 

なにせ『五等分の花嫁』という作品において、 "写真”というキーワードはとても重要なものですから。五年前に撮った写真(=写真の子/過去の象徴)と、「今」の時間軸で新たに撮った写真(=五月/「今」を最も象徴するヒロイン)の対比

 

今後の作品テーマを考えていくと、この描写は非常に物語性を帯びた対比構造なんじゃないかなぁ、と。

 

こういう点を踏まえても、やっぱり五月は「写真の子(=過去の象徴)」ではないという暗示だと思いますし、今を象徴する4人のヒロインたちの中でも、とりわけ特別な存在になっていく少女のだろうと個人的には思っています。

 

 

 

”夢”というキーワードから見る「写真の子」と「未来の花嫁」について

 

f:id:huwahuwa014:20180622194047j:plain

花嫁と写真の子の対比

 

夢を見ていた 君と出会った高校二年の日 あの夢のような日の夢を(1話)

 

夢を見ていた 君と”初めて”出会った あの日の夢を(33話)

 

 

また、対比構造という視点で見ていくと、「5年後にフータローと結ばれる花嫁」(1話)「5年前にフータローと出会っていた写真の子」(33話)についても春場先生が意図して対照的に描いているだろうことが伺えます。

 

なんと言っても、両者を思い浮かべるフータローのモノローグが両方とも「夢を見ていた」「君と出会った」「あの日の夢を」という文章構成になっていますからね。見比べれてみても、この2つのシーンが意図的に似せて描かれているのは明らかでしょう。

 

そして、両者があえて関連性を以って描かれているということは、裏を返せばそこにある差異こそが重要だと考えるのが自然。その観点で見ていくと...、やはり”初めて”という表現は気になる所なのかなと。

 

 

f:id:huwahuwa014:20180622194049j:plain

夢のようだなんて見えなかったけど

 

 

しかも、続く花嫁とフータローが、「夢のようだなんて見えなかったけど」「とんでもない悪夢だ」というセリフを残している点も少し気になります。

 

これは無論、フータローが第1話で五姉妹に出会い「五つ子だと知った」時の当時の衝撃を「悪夢」と表現しながら笑い合っているシーンなわけですが、つまりここで言えることはフータローと”花嫁”のファーストコンタクトは決して良い印象のものではなかったということですよね。

 

で、これって”写真の子”との出会いとはまさに対照的と言っていいわけではないですか。フータローにとって「写真の子」は自分の生き方を変えてくれた存在であり、初めて自分の隣に立って肯定してくれた人。「悪夢」どころか、「恩人」と言ってもいい人です。

 

この対比がなかなかに面白い。もちろんこの対比構造で「写真の子=花嫁」説が100%否定されるわけではありませんが、出会いの印象が”最悪”だった五月(=花嫁)と、出会いの印象が「やる気もあって頼りになる(=フータローが考える人物評/42話)」だった四葉ちゃん(=写真の子)という構図に当てはめた場合もしっくりくるものがある。

 

ゆえに、”夢”というキーワードから考えてみても、「写真の子」(=過去)「将来の花嫁」(=未来)は、やはりテーマ的に対になる存在ではないかと思うので、こういう点も今後の展開を読んでいくうえで注目していきたいですね。

 

 

 ※余談ですが、以前の記事にも書いた通り、四葉ちゃん=薬指担当=婚約指輪をはめるヒロイン」なのでは...という予想も出来ますが、一方で「五月=小指担当=運命の赤い糸で結ばれたヒロイン」という見方も出来るんですよね。

 

無論、この要素がどこまで根拠として信用に足るかはわかりませんが、”写真の子”と”花嫁”という観点で見るならば、個人的に、五月と四葉ちゃんの2人が気になっているというのが正直なところです。

 

 

写真の子がフータローに渡したモノは...?

f:id:huwahuwa014:20180623001714j:plain

自分を認められるようになったら

 

「写真の子」がフータローに渡したモノとは...

 

というわけで、「写真の子」について色々気になる伏線を未だに春場先生は残しまくっている...と思われるわけですが、今週「写真の子」がフータローに何を渡したのかはやはり非常に気になるところ。さすがにこれは重要なアイテムでしょう。

 

パッと思いつくのは、二乃が40話でフータローから取り上げた”ミサンガ”ですが、さすがにここまでの話の流れを鑑みると、二乃を「写真の子」と考えるには厳しいものがある。アイテムの重要性だけで言えば、”ミサンガ”は申し分ないんですけどね...。

 

 

<関連記事>

 

もちろん、今回「写真の子」がフータローの生徒手帳から”写真”を抜き取る描写があり、今までフータローの生徒手帳を手にしたことがあるのは、五月(第2話)と二乃だけなので怪しくはあります。写真が生徒手帳の中にあると知っていないといけないので。

 

でも、言ってしまえば、生徒手帳の中に”写真”があるかどうかを知る機会が他の姉妹たちに完全になかったかと言えばそうでもないんですよね。

 

42話でフータローが生徒手帳を開いて”写真”を確認している描写があるので、そこで勘付いたと考えてしまってもよいでしょうし。

 

 

 

f:id:huwahuwa014:20180622222112j:plain

二乃の表情

 

しかも、やっぱりそれ以上に二乃を「写真の子」と考える方が現時点では厳しいと思いますから。今週の二乃を見ても、ずぶ濡れ状態で俯くフータローを見て驚きの表情を浮かべていますし。「写真の子」の反応としては違和感しかありません。

 

弱みを見せるフータローに驚いているし、そもそも二乃はフータローが後ろ向きになってしまった主の原因で、これから向き合うべき存在(=今を象徴するヒロイン)ですからね。過去を象徴するヒロインではないかな、と。

 

そういう背景で考えても、「零奈=写真の子本人」であるならば、零奈は四葉ちゃんだと個人的には思ってますが...、じゃあ「フータローに渡したモノ」は?と言えば....

 

 

f:id:huwahuwa014:20180622230357j:plain

問題集

 

今のところ考えられる中でありえそうなのは、四葉ちゃんのデート回でフータローが渡した「テスト問題集」あたりでしょうか。四葉ちゃんしか持っていないものなので、中を見れば一発で誰かがわかりますし。

 

「七つのさよなら」編の前に、フータローから四葉ちゃんへ贈り物をしたという事実を作ったのもこのエピソードを描くための伏線だったのかも...?(ただ、御守りの中に入るサイズなのかは目視では微妙なところなのであまり可能性は高くないかも....)

 

まぁ、実際のところ「写真の子」が渡したモノに関しては、これまでに描かれていない(これから先のお話で描かれる)2人の「過去」あるいは「未来」を象徴する大切なモノ...という可能性も零ではないと思います。

 

いずれにしても、フータローが自分自身で過去を乗り越えたと思えた時までは明らかにならないでしょうから、今後少しずつヒントが提示されていくのかもしれませんね。この謎については現時点では要素が少ないので、今後の展開に期待したいところ。

 

 

つ・ま・り!結論としては.....

 

 

二乃の扉は開くのか...?

 

f:id:huwahuwa014:20180622234943j:plain

 

なんだかんだ言っても、二乃が姉妹の中で断トツ一番にガバガバセキュリティだなってことです!心の扉を開けるのは一番難しいけど、衣服の扉が一番開いてしまいそうなのは二乃だと思う!(えっ)

 

一花さんとはまた違ったお色気の高みへと登りつつあるな...。真面目な話、来週はついに、閉じていた二乃の扉が本当の意味で開かれる(部屋にフータローを入れる/14話で自室に招き入れた時の対比?)のかもしれませんから、超期待大ですね!

 

 

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。

 

 

 

スポンサーリンク