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『五等分の花嫁』98話 感想、中野五月と上杉風太郎の間に流れるsign!見上げた月 帰り道の あなたの横顔を思い出す!

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五等分の花嫁 98話「終わり掛ける日常」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『五等分の花嫁』を読了。

 

前々回から「○○する日常」というサブタイトルが続いていましたが、またまた日常シリーズできましたね。今回の内容的に「終わり掛ける日常」というサブタイトルは凄くぴったりに思えました。

 

いよいよここから高校最後の「学園祭(=日常の中にある非日常のイベント)」が始まるということだけを表しているのではなく、この学園祭を契機に風太郎たちの日常(=物語)」が大きく変わり動き出していくということを意味しているようにも感じられる。

 

 

 

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次はフータローが「答え」を出す番

 

"夢"も"恋"も、いつまでも「黄色信号」のまま中途半端ではいられない

 

向けられた想いと自身の中にある気持ちに整理をつけ、上杉風太郎が真に「伝えなければならないこと」とは......。

 

今回は、そんな余韻を次の物語へ引き継いでいくお話が展開されていたように思います。

 

 

  

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第98話:終わり掛ける日常

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上杉父と中野父

 

さて。まずは冒頭、上杉父と中野父のやり取りが中々に意味深な感じで描写されていました。

 

風太郎の父・勇也から突然もたらされた「同窓会」のお誘い。タイミングとしては子供たちの学園祭をネタに「同窓会しようぜ」と言っている構図にも見えますが、この2人は家族旅行の際にも会っているわけですから「十数年ぶりだ」という台詞には違和感があります。

 

なので、順当に2人の共通の知人(=同級生)である「第三者が「来てるぜ」と解釈して差し支えないのでしょうけれど、果たしてこれは誰のことを指しているんでしょうか。

 

個人的に最初は「下田さんなのかな...?」とも思ったのですが、下田さんは五月たちと同じ生活圏で塾講師の職に就いているわけなので、「来てるぜ」というニュアンスとは合致しないと思うんですよね。

 

勇也の台詞からは「十数年ぶり」に遠くから来訪者がやってきた....という意味合いが込められているようにも見受けられますし、そもそも下田さんのことを指しているのであれば、勇也が五月に対して「何もなかったか?」なんて心配を匂わせる言葉を掛けたりはしないでしょうし....。

 

 

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勇也の意味深な台詞

 

とすると、何となく五月たち関係で「懸念事」が描かれる可能性もありえるように思います。

 

具体的に言えば、五つ子たちの「実父」登場とかですかね。

 

まぁ、現状だとありえなくもないのかな...という段階の予想しか出来ませんが、「いい情報を知らせにきてやった」という台詞に皮肉的な要素が込められている(2人の関係を鑑みれば十分にありうる範囲のやり取りでしょう)と考える事も出来ますし、五月に焦点を当てた物語が描かれるなら、その過程で実父が登場しても不思議ではないのかもしれません。

 

近日中に開かれることになっている「有名な講師の方の特別教室」と関連している可能性もあるかと思うので、この点については今後の展開に注目したいところです。

 

 

三玖の決意と風太郎の意志

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三玖との水族館デート


一方、前回のラストで盛大な引きを持っていった「三玖と風太郎の休日デート」に関してですが、その行き先として三玖が選んだのは.....まさかまさかの水族館。正直に言ってこのチョイスは予想してなかった...という感じではありましたけれど、舞台背景としてはとても良い演出効果を担っていました。

 

学園祭の準備で忙しい時期に三玖がフータローをデートに誘った理由。それはどうしてもフータローに伝えたいことがあったから。自分の進みたい道。本気でやりたいと思ったこと。果たして「今」の三玖が心から願っている将来とは何なのか。

 

 

 

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三玖の気持ち

 

無論、そこには「今までのように」フータローの近くにいたいという気持ちもある。

 

1年もの間「家庭教師」と「生徒」という関係で育んできた思い出の日々。結果的に「A判定」という好成績を残せる程に三玖が努力を重ねてきたことはフータローも承知している(ずっとそばで見てきてた)通りで、家庭教師の立場からその一助が出来たことを彼が喜ぶのは至極当然のこと。

 

だからこそ、三玖もまた風太郎に喜んでもらいたくて「大学」に行くという選択肢を一度「頭の中」で黙考するに至ったわけですが、しかしその選択はやはり「心」が強く指し示す道ではないのですよね。

 

 

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三玖の決意

 

「料理の勉強がしたい」。

 

元々は「フータローに好きになってもらえる私」を目指す一要素として「料理の道(=パン屋のバイト)」に足を踏み入れた三玖でしたけれど、今の彼女にとってその道は既に「フータローに寄り添うため」のものではなく「自分のため」のものになっていたのでしょう。

 

ずっと自分に"自信"を持つことができず、「何者か」になりたい、誇れる「何か」が欲しいと願い続けてきた彼女が、フータローに寄り添わずとも自分の意志で自分の道を切り拓けるようになった。それはまさに「自立」そのもの。跳べなかったペンギンが勇気を振り絞ってみせたように、強い覚悟で自分の想いをフータローに伝える三玖の姿は何とも感慨深いものがありました。

 

 

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三玖の意志

 

「家庭教師」と「生徒」という関係から始まった彼と彼女らの物語。

 

しかし、その枠組みに捉われることなく「自分の道」を歩み始めた三玖の在り方はまさに、6人のつながりが「勉強」だけではないということの証なんですよね。フータローに出会えたからこそ「今」の三玖がある。風太郎と関わっていく中で三玖が得たもの。それは「学力の向上」なんていう単一の尺度に留まるものじゃない。

 

フータローを想い、全力で恋をしたこと。そこにあった全てが三玖を前へ前へと導き、その結果、彼女の人生には「夢」が生まれたのですから。もう迷いはない。自分の意志で跳べる。そんな表情を以って「特別な人」に今一度想いを告白する三玖の姿を見つめながら、果たしてフータローはどんなことを想うのか。

 

 

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三玖の告白

 

いつまでも止まったままではいられない。

 

「進路」も「恋」も。三玖は何一つ誤魔化すことなく、自分の意志をありのままに表明してみせました。

 

だからこそ今度は風太郎が自らの意志をきちんと示す番である。彼の言う通り「進路」の話だけではない。五つ子たちと過ごす日常の中で上杉風太郎の胸に芽生えていった想い。彼にとっての「特別」。

 

 

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風太郎の中にある想い

 

それが全ての始まりである「写真の子(=四葉ちゃん)」に対する感謝の気持ちなのかどうかはまだ判断しきれないところですが、五人全員が大切な存在であるからこそ「特別な一人」を意識してこなかったようにも伺えるこれまでの風太郎にとって、三玖が発した「じゃあ次フータローの番ね」という示唆に富んだ台詞は大きな転換点になっていくのかもしれませんね。

 

 

五月と風太郎の間に流れるsign

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五月とフータロー

 

さて。そんな大事な流れの中で風太郎の前に姿を現している「五月の存在感」がまた何とも興味深い展開だったと言えるでしょうか。

 

「七つのさよなら(第41話)」や「スクランブルエッグ(第63話)」を始め、風太郎が何かに迷った時に相談役・指南役を担ってきた五月。今回も例に漏れず「答え」を探して悩む風太郎に対し、的確な言葉を残していました。

 

 

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出会えたことの意味

 

この学校に来なかったら

あなたと出会わなければなんて後悔することはないでしょう

 

自分たちの関係はもう「教師」と「生徒」という枠で語り切れるものではなく、共に過ごしてきたこれまでの時間は6人にとって「特別」でかげがえのないもの。

 

ゆえに「この先失敗が待ち受けていたとしても」上杉風太郎に出会ったことを後悔することは決してない。「結果」を求めるだけのビジネスライクな関係に非ず、自分たちの間柄はもう立派に「友達」なのですから。

 

友達同士が関わりを持つ事に無意味も何もありません。楽しかった思い出、色褪せることのない大切な記憶。そういう「想い」の中にこそ、6人で過ごしてきた意味がいっぱいいーっぱい詰まっている。

 

未だ「D判定」問題で不安を残している五月が改めてこの事実を語っている事がとても意義深く、そして同時にこの言葉が風太郎の迷いに対する「一つの答え」に繋がっている点も本当にシャープなストーリー運びでお見事な構成だったなぁ...と。

 

 

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見上げた月 帰り道のあなたの横顔

 

なにせ、「この先失敗が待ち受けていたとしても」という台詞は今回の文脈(=「進路の話だけではない」という風太郎の台詞に由来する展開)に基づけば、たとえ告白が実らなくても風太郎に恋をしたことを彼女達が後悔することは決してない」ということを示唆しているようなものでしょうからね。

 

この関係は無意味じゃない。TVアニメのED「sign」の歌詞にある通りの

 

思い出す 見上げた月 帰り道の あなたの横顔

 

 

という情景をまさに再現したかのように「綺麗な満月の夜」に五月と風太郎のやり取りを描いていた点も最高に熱かったですし、五月のヒロインとしての立ち位置(花嫁かどうかはともかく)にはやはり「特別」なものが込められているのかなと。今回は改めてそんなことを感じさせてくれる回だったように思いました。

 

 

.....というわけで今回の感想をまとめると、

 

 

学園祭が始まる!

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高校最後のイベントが開幕!

 

いよいよ次回から始まっていく学園祭がとても楽しみ!ってことですよ。

 

とりあえず「たこ焼き派 vs パンケーキ派」の争いは両方やるということで収束を見たようですが、四葉ちゃんが「演劇部の舞台」に参加するあたりにまた何らかの波乱が仕込まれていそうですよね。

 

 

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四葉ちゃんの演劇はどうなる?

 

文脈的には間違いなく「写真の子」である四葉ちゃんと風太郎が過去の出会いについてきちんと向き合う展開が描かれていく事になるかとは思いますが、果たして「学園祭」はそのターニングポイントとなりうるのか。

 

零奈として五月がどのように関わっていくのかやフータローが「写真の子」問題についてどれだけの認識を有しているのかも気になるところですし、3日間ある「学園祭編」でどこまで物語が進んでいくのか。来週以降の展開に超期待しております!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。