ぼく勉 問120 感想「年の暮 天才は[x]にて跡を濁さず」
『ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意
今週の『ぼく勉』はうるか回です。
ここ最近の流れ的にそろそろ彼女の長編が描かれる予感もしていましたが、今回は単発の個別エピソードでした。正直、うるかの長編はどんな内容になるのか予想が難しい面もあって、どういうタイミングでお話が投下されるのかわりと読めない部分なんですよね。
文乃さんや理珠ちんとは違い、「気になる⇒好き」の変遷(=自覚)は既に中学時代のエピソードとして消化済みですし、留学をして離れ離れになる...という葛藤に関しても、問90-91のキス事件を通してうるかなりの結論をきちんと掴んでいたように思えましたし.....。
とすると、やはりうるかの長編に関しては、他のヒロイン達と多少毛色の違うテーマで描かれる可能性もありえるでしょうか。
既にもう高校三年生の2学期終了時点までストーリーが進んでいて、ここから新たに「夢」に対する外的障壁や心理的問題が扱われるのは時期としても難しいでしょうし、留学のタイミングに絡めて本格的に「恋」の爆弾を投下してくる展開も十分視野に入ってくるのではないかなぁ...と。
まぁ、まだ何とも言えませんが、ひとまず今回はそんな恋する乙女・武元うるか選手のお話です。
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ぼく勉 120話:年の暮 天才は[x]にて跡を濁さず
さて。
そんなこんなで3年の春から始まった『ぼく勉』ラブコメワールドもいよいよ3分の2が終了し、無事に2学期の終業式を迎えることとなりました。
順当に考えると、3学期は「自由登校」で学校に来る機会がメッキリ減る事になるのではないかと思いますが、成幸くんが「今年最後の図書室勉強」と言っているあたり、来年も出来る限り図書室に集まって勉強する方向ではあるのでしょう。
しかし、そこは「年の暮」ということでお世話になった場所・思い出の場所に自然と気持ちが向かってしまうものですよね。「学校」と一言で言っても、その中にはさまざまな場所があって、誰かにとって近づきもしなかった場所が、他の誰かにとってはとても馴染み深い場所になっている。一つ一つの場所に、生徒たちの思いが詰まっているのです。
というわけで始まったプール掃除。
これまでの感謝を込めてお世話になった場所にお礼をする。未来に向かって羽ばたいていく者としてとても大切な行動です。一人では到底掃除しきれない大きさのプールであっても、これからもっともっと大きなステージで競技を続けていく彼女にとって、これは言わば一つのけじめになる。
どれだけ願おうとも必ず時は進む。だからこそ、「これまで」にきちんと区切りをつけて「これから」を歩いていくのです。楽しさも悔しさも受け止めてくれた場所に、ちゃんと幕を下ろして、ちゃんと巣立っていく。競技者である武元うるかの「未来」を描いていく上で今回のお話は非常に意義深いエピソードでもあるように思えました。
うるかの猛アタックが完全に嫁
で、今週のお話のニヤニヤポイント、もとい最重要ポイントはやはり、うるかが告白寸前までいきそうになっていた所でしょうか。
「受験が終わったら.....話したいことがある」みたいなそんな感じの事を言うつもりだったんじゃないかとは思いますが、水泳部のみんながいなかったら危うくそのまま夫婦になっていた可能性すらある流れでした。ストーリー的には最高に面白くとも、文乃さんスキー的には最大の危機を乗り越えた気持ちです。海っち、川っち、池田っちの皆々様にはもう足を向けて寝られません。
......からの、
この圧倒的なまでの「嫁力 is 何?」って話なわけですよ...。
まぁ、成幸くんがうるかに対して抱いている感情は良くも悪くも凄いやつとしての「憧れ」から始まっている面はあると思うので、後に世界で活躍することになるだろううるかの頑張りをいつまでも見守っている.....というエンドでも収拾を付けられるような気はします。
他のヒロインと結ばれてもうるかの活躍を応援することは出来るわけですし、その頑張りを見て成幸くんが鼓舞されるなら恋仲にならずとも問題はない。そういう風に思っていました。
...けれど、「よそ見しないで」とか「私だけを」とか言われしまうと、もう完璧に嫁発言としか思えないじゃないですか。こんなの正妻が「浮気しないで」と言ってるようなものですよ。川っちたちも言っていますけれど、今週の成幸くんとうるかは「さっさと結婚しろカップル」のそれ過ぎてもう「あはは...(涙)」としか言葉が出てこないくらいでしたね!
まぁ、恋愛的な面において一番成幸くんの近くにいるのがうるかであることは物語の序盤から描かれていたことですし、今の関係が変わってしまうことを恐れていた彼女が徐々に強い覚悟を見せつつあるので、ここからが恋物語の本番になるのでしょう。
長編という最大のカードがうるかの今後をどう左右するのか。受験的にも勝負の三学期。少しずつ成長を遂げていくうるかの活躍に期待しております。
....というわけで、今回の感想を総括すると、
次週は文乃さん回!
次号、文乃の家にかわいい動物がやってきたにゃん!!
来週の文乃さん回が最高に楽しみだ!ってことですよ。
文乃さんの家に「かわいい動物(おそらく猫)」がやって来るお話みたいですが、まぁ文乃さんの方が100億倍は可愛いなと感じられるエピソードになるかと思いますので、もう期待しかないですね。来週も正座ポーズでお待ちしております!
※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志/週刊少年ジャンプ」より引用しております。