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『五等分の花嫁』80話 感想、想いが縺れる京都旅行!中野四葉の”したいこと”は...?

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五等分の花嫁 80話 「シスターズウォー三回戦」 感想

五等分の花嫁 最新話 感想 ネタバレ注意 

 

今週の『五等分の花嫁』を読了。

 

思っていた以上に難儀な展開になってきました。ラブコメというよりどことなく恋愛漫画に近いテイストでしょうか。文字通り”泥沼”.....な事態ですが、僕はこういう展開結構好きだったりします。

 

なにが好きって、きちんと「人間」やっているなぁ....と感じられるところです。それぞれに想いがあって、すれ違って、ぶつかって、傷ついて、傷つけて。実に人間らしい。”十代の頃”におけるすれ違いやぶつかり合いなんて、まさに”青春”を描くうえでの王道ですよね。

 

もちろん、仲の良い姉妹達がギスギスしていく様子を見ているのは心情的に非常に辛いものでしょう。間違いなくフータローもこんな事を望んでなんかいないはず。そういう意味でも、「もっと明るいお話が読みたい...」と感じている方も中にはいらっしゃるのかもしれません。

 

 

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喜びも 悲しみも 怒りも 慈しみも (第12話より)

 

でも、同じ人を好きになって、本気で気持ちを衝突させ合った「この瞬間の経験」が、きっとこれから先、彼女たちにとってとても大きな財産になっていくのだと僕は信じていきたいのです。

 

「喜びも」「悲しみも」「怒りも」「慈しみも」全員で”五等分ですから”と語っていた彼女達が、本当の意味でその言葉の持つ”意味”に向き合っていく。『恋愛』という......決して五等分にすることのできない感情をその身で受け止めて、彼女たちは一体どんな”大人”になっていくのか。今回はそんな視点を持ちながら、お話を振り返っていきましょう。

 

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第80話:シスターズウォー 三回戦

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それぞれの思惑

 

というわけで、今週からいよいよ修学旅行の開幕です。

 

班決めから始まり、京都に向かう道中においても既にフータローを巡る熾烈な争いは始まっておりましたが、まぁ当然、現地に到着してからが「シスターズウォー」の本番でしょう。

 

(京都まで来て)フータローとお洒落なお店で買い物をしたいと語る二乃に対し、京都ならではの美味しいものを彼に食べさせたいと応戦する一花さん、そしてその提案に魅力を感じながらも突如”意味深な発言”を繰り出し始めた五月。趣味嗜好はそれぞれでも、フータローに対してモーションを仕掛けていく意志がある事を3人はここで明らかにしていました。

 

 

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それぞれの思惑と五月の真意

 

とはいえ、素直にフータロー班と合流しないところを見ると、二乃の言う通り、(五月は微妙ですが...)みんな抜け駆けをして2人きりになる気満々なんですよね。

 

正直、五月の「今はもう少しこの駅内であの日のことを...」という含みのある発言は、ストレートに読むと”始まりの子”らしい言葉ではあるのですが、しかし実際のところ、風太郎に”五年前の思い出”を意識させたい...という『目的』が前回の時点より色濃く見えるようになった...というだけで、核心を突く台詞とまでは思えません。

 

差しあたっての『目的』はハッキリしているのに、その先にある『真意』がまるで見えてこない状態の五月。そういう意味でも、四葉ちゃんの「五月 急にどうしちゃったの?」という困惑の反応がもうそのまんま僕ら読者の気持ちを代弁してくれているのでしょう。

 

先週の「清水寺行きましょうよ」発言にしてもその『目的』を果たすこと以上の意図があるのかどうかまだ何とも言えないところですし、実にミステリーっぽい展開だなと思います。僕らが勝手に深読みをしているだけの可能性もありますが、深読みを誘導させるような描かれ方が意図的になされているのもやはり事実ですからね。

 

 

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四葉ちゃんと写真の子のピースサイン

 

なんせ、四葉ちゃんと写真の子のピースサイン」の一致具合をかなり意味深に対象化して描いている事はもう明らかなわけですから....。どちらも右手で表情まで似ているので、無意識に描いた結果偶然四葉ちゃんだけそうなった...とは流石に思えないじゃないですか。

 

しかも、京都へと向かう新幹線の中でポーカーを行い、フルハウスで勝利している(第34話では3:2からツーペア+不要な1枚になる暗喩として用いられていましたね...)というところまで過去のフータローと今回の四葉ちゃんをオーバーラップさせている。それなのに、四葉ちゃんには「写真の子」としての認識がないと判断できそうなシーンも既に前話で提示済みという徹底ぶり。

 

もはや、”燃料”の撒き方が半端ないって!と感じるのも無理ない話ですよ。現時点では、受け手の感性によってどうとでも解釈ができる状況にある。

 

 

 

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四葉ちゃんの認識やいかに?

 

まぁ、「フータローと写真を撮った記憶が四葉ちゃんにはない」(=第79話における彼女の反応が『演技』ではない)というのが仮に事実だとしても、それは単に五月と四葉ちゃんの協力説が成立しえないというだけで、彼女が「過去の出会い」に絡んでいる可能性自体は依然残りますし(出会っていたのが一人だけとも限りませんし...)、いずれにせよ、ここからどう「過去」の真相が明かされていくのかには注目していきたいなと思います。

 

 

中野四葉の”したいこと”は....?

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三玖と四葉ちゃん

 

また、今週ちょっと気になるのはやはり四葉ちゃんのスタンスでしょうか。

 

二乃の”公開告白”を受けてもなお、三玖の応援に回ろうと積極的な姿勢を見せていた四葉ちゃん。もちろん、彼女が三玖の恋を応援する理由については第78話の感想でも書いた通り十分に理解ができますので、三玖を特別扱いすること、それ自体にはあまり不思議はありません。

 

これまでの四葉ちゃんのスタンスからすると、確かに「特定の誰か」に肩入れをする事は意外のようにも感じますが、最近の話だけをとっても彼女は三玖のパンが”石”だった頃から彼女の努力を見てきたわけですから...。そんな彼女が三玖を応援してあげたいと思うのはごくごく自然なこと。ゆえに、この部分に関しては、個人的にさほど違和感を覚えませんでした。

 

 

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積極的すぎる四葉ちゃん

 

ただ、今週の四葉ちゃんを見ていると、あまりにも「積極的すぎる」んじゃないかなぁ...という印象は正直あるんですよね。

 

有体に言ってしまうなら、「上杉さんの味方」として彼が恋愛に前向きになっていく事を肯定していた彼女が、”相応しくない自分”の想いを封じ込める事も織り込んで、三玖とフータローの仲を取り持とうとしているようにさえ見える。

 

無論、元々誰かのために一生懸命頑張れるのが中野四葉という女の子ですから、不自然な点があるかと言われれば微妙なところではありますが、しかし、二乃や一花さん達に別ルートを提案してまで三玖の恋を応援しようとしている姿を見てしまうと、単に「三玖を応援したい...」という感情だけで動いているとは、やっぱり思えないのです。

 

何かそこには他の想いも込められているんじゃないか。もしかしたら、自分の諦めてしまった想いを三玖に託しているんじゃないか。そういう風に解釈することも出来るのではないでしょうか。

 

 

縺れる想いと掛け違えたボタン

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一花さんの作戦が....

 

で、やはり今週最大の衝撃は、もうこのシーンで決まりでしょう。

 

ついに一花さんの変装が三玖にバレてしまいました。流石にこの発覚の仕方は苦し過ぎる...。おおよそ、想定しうる限りで最悪に近い部類のバレ方をしてしまったんじゃないかなと思います。

 

何せ、恋のライバル関係にあったとは言っても、三玖の方は一花さんの事を頼れる姉としてずっと慕ってきたのですから...。だからこそ、「一花...なんで私の変装してるの?」と困惑気味に不思議そうな表情を浮かべる三玖の姿が、より一層事態の悲壮感を引き立ててもいましたよね。

 

 

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四葉ちゃんの心情は...?

私...そんなつもりで言ったんじゃないよ...

それが本当にしたいこと?

 

そして、四葉ちゃんにとってもこの一件は非常にショッキングなものだったんじゃないでしょうか。

 

彼女がどの時点から一花さんの気持ちに気付いていたのか(家族旅行の時点から気付いていたというよりは第78話からと考えるのが妥当?)も当然気にはなりますが、それ以上に、気付いた事実をごまかすことなく三玖の前で詰問して見せた事が個人的には少し意外だったんです。

 

これまでの四葉ちゃんを見るに、こういう状況では場を整えることを優先しそうな印象がありましたから...。きっと、彼女が一花さんに対してやや責めるように言葉を放ったのは、どうしても『目的』を間違えて欲しくなかったからなのでしょう。やりたいことをやるってこういうことじゃない。一花さんの「本当にしたいこと」は、フータローと結ばれることであって、三玖の恋を邪魔することなんかでは決してなかったはずなのです。

 

 

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一花さんの本当にしたいことは?

 

三玖を止めるため

私は嘘つきを演じ続ける

 

そういう意味でも、今の一花さんの行為は、誰にとってもマイナスなものとしか思えないんですよね。

 

『嘘』をついて手に入れたものはやはり何かが欠けている。恋愛は他でもなく『心』でするものですから。そこに誰かに対する”引け目”や”罪悪感”があっては、たとえ思い通りになっても『幸せ』にはなれません。ましてやそれが大切な妹であればなおのこと。

 

それに、“人のものが欲しくなってしまう事”と”誰かに変装して嘘をつく事”はやっぱりイコールではありませんからね。四葉ちゃんが肯定したのは前者の嫌な子であって後者の嫌な子じゃない。裏でコソコソするのではなく、みんなのリーダーで堂々とガキ大将していた頃の一花さんに戻って欲しい。きっとそれが四葉ちゃんの想いなのでしょう。

 

今は”焦り”と”不安”で大切なことが見えなくなっている一花さんですが、この長編を通して少しでも良い方向に進んでくれたら嬉しいなと。掛け違えたボタンをきちんと掛け直せる人になって欲しい。ここからの一花さんの成長を見守っております。

 

 

.....というわけで、今週の感想を総括すると、

 

 

フータローの反応は如何に!?

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フータローの反応は...?

 

次週、ここからどんな展開になっていくのか、最高にドキドキ過ぎるってことですよ...。

 

やっぱりこの状況で一番心配なのは、この件の責任を一挙に感じてしまいそう四葉ちゃんでしょうか...。正直、今週の三玖は本当に可哀想ではあっても、同時に一つの転機でもあるのかな...と思える分、救いはあると思うんですよ。自分次第で最悪の状況を変えられる。仮に今すぐではなくとも、この一件が彼女の背中を押してくれる可能性は大いにあるでしょう。

 

でも、四葉ちゃんは自分のことではないだけに逆にキツいんじゃないかなと。彼女の性格的にも確実に色々と背負い込んでしまうでしょうし...。現時点でも色々抑え込んでいる印象の四葉ちゃんがこれ以上曇ってしまったらと思うとヤバいですね。まぁ、こうなったからには、誰も悲しまない展開は考え難いので、ここから先はよりメンタルを強く持って読んでいこうとは思います。

 

 

 

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カシャン

 

また、今回は上記のシーンもかなり意味深でしたよね。

 

「カシャン」という効果音。雰囲気的にはやはり”写真”が関係してきそうですが、果たしてどんな伏線なのでしょうか。フータローが5人の誕生日プレゼント用に写真を撮ったのか、あるいは「写真の子」エピソードに関わってくる何かなのか、はたまた写真とは全く関係ない何かなのか。

 

今回、伏見稲荷でシャッター係をやっていた二乃がこの音に気付いているのも気になりますし、まだまだここから予期せぬ展開が繰り広げられていくのでしょう。

 

伏見稲荷の右ルートで三玖&四葉ちゃんがフータローを追い越した理由(フータローは山頂に行く前に食事していたとか?)も地味に謎なので来週が楽しみですね。いずれにしても、最後には四葉ちゃんの願い通り、「後悔のない修学旅行」になってくれたらいいなと祈りつつ、これからの展開に期待しております!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しております。