ふわふわびより

『ぼくたちは勉強ができない』102話 感想、乗り越えた”過去”!踏み出した”現在”!桐須真冬が見せた”笑顔”に胸が熱くなった話をしよう!

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ぼく勉 問102 感想「黄昏に氷の華は[x]と舞う③

ぼくたちは勉強ができない』 最新話 感想 ネタバレ注意

 

今週の『ぼく勉』を読了。

 

今の心境を率直に申し上げると、ただひたすらに感無量としか言いようがないですね...。歳を重ねるにつれて、次第に涙腺が弱くなっていくとは言いますが、もうね、今週のお話はそんなレベルではありません!

 

もはや、センターカラーの時点で「筒井先生の気合い」がひしひしと伝わってくるレベルですよ。あまりにも流麗過ぎて、筒井先生の超画力に改めて尊敬の念を抱いてしまったのは僕だけではなかったはず。

 

しかも、ずっと生徒に寄り添える教師になること(=「現在」の真冬先生)に強い”憧れ”を抱いていた”フィギュア少女時代(=過去)の桐須真冬”と、そんな過去の自分に対して思うところがあった「現在」の真冬先生を、”鏡越しに描く”というのがまた素晴らしすぎるではありませんか...。

 

鏡に映る「過去」の自分。それは間違いなく自分なのに、それ故に、手の届かない存在のメタファーでもあって....。

 

でも、それでいいのです。だって、「過去」の自分が何を望み、そして「現在」の自分が心から望んでいるものは何なのか。その2つの”答え”もまた、”根源的には”同じもの(=写し鏡の関係)なのですから....!まさに今週のお話は、真冬先生エピソードの集大成とも言える神回だったと思います!

 

 

<「氷の華」編 関連記事>

 

 

 

ぼく勉 102話:桐須真冬が乗り越えた”過去”と”現在”!

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成幸くんの想い

 

というわけで、先々週・先週から続いた「氷の華」編もいよいよクライマックスです。

 

高校時代、自分の全てだったフィギュアスケートの道から転身し、「生徒に寄り添える」先生を目指したいと一念発起した真冬先生。が、その道の先で挫折を経験した彼女は、過去の自分の選択を肯定できなくなっていました。

 

 

でも悩んだまんまで動けずにいるくらいなら

一度思いっきり体動かしてから考えてもいいのかなって

 

そんな彼女に対して、うるかから助言を貰った成幸くんが語ったのが上記のセリフ。

 

このセリフは、95話のマラソン回で前に向かって走り出すことを決めた彼だからこそ、実感を持って語れる言葉でもありますが、しかし、真冬先生の氷(=後悔)を溶かすことは容易ではありません。

 

今の桐須真冬が「内に抱いている自己否定感(=身に纏っている氷)」はあまりにも強い。ゆえに、今の彼女は、前(=「これから」)に進むことが”できない”でいるのでしょう。

 

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どこへ向かえばいいのか

 

じゃあ、その葛藤の根底にあるのはなんなのか。

 

それは勿論、「才能」と「やりたいこと(=夢)」の間にあるギャップであり、そのどちらもが中途半端になってしまっている(と彼女自身が考えている)ことですよね。「教師」としての自分の出発点(=夢)は否定され、同時にフィギュアスケート(=才能)の道に戻ることも叶わない。それが彼女の現状。

 

いや、正確に言えば、今の彼女には、その道に戻るための切符自体は用意されているけれども、中途半端に投げ出してしまった自分に、それを手にする資格があると思うことができない。結果、自分がどこへ向かえばいいのか、何がしたいのか、今の彼女にはもうわからなくなってしまったわけですね。

 

 

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日野さんが「肯定した」真冬先生の在り方

 

全然中途半端なんかじゃないよ

私の自慢のせんせーなんだから

胸張って やりたいことやってよ

 

だからこそ、「過去」の彼女を肯定する存在として、日野さんが登場するのはもう必然の流れでしょう。

 

前回の感想でも書いた通り、日野さんと真冬先生は「同じ」苦しみの中にいる者同士であることが強調されていたわけですから。日野さんが「後悔」を抱えたまま、真冬先生が「後悔」を乗り越えるというのは物語的にも考え難い。

 

ゆえに、「現在」の日野さんが真冬先生に対してどんな想いを抱えているのか。そこの部分をきちんと描いてくれたのは、王道ながらも、とても良かったなと思います。

 

 

 

「過去」があるから「現在」がある!

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真冬先生が踏み出した一歩!

 

そして、(ぼく内部で)最高に盛り上がったのがこのシーンですよ!

 

スケートリンクに立つこと(=過去の象徴に足を踏み入れる事)は「できない...」と言っていた真冬先生がついに踏み出した第一歩。これは彼女が「過去」を乗り越えた証に他なりません。要するに、「現在」の自分を肯定することが出来たということ。

 

せんせーがいつも一生懸命応援してくれたから

今の私があるの

 

その事実は、日野さんの言葉からも明らかでしょう。あの時、真冬先生が一生懸命応援してくれたから今の私がある。彼女もまた、「過去」があるからこそ、「現在」の自分があるという”答え”に辿り着くことができたわけですね。

 

 

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満開の花

 

そうして、一歩を踏み出した真冬先生の姿はとてもとても美しくて....。

 

ここでサブタイトルを回収する芸術的展開も本当にお見事の一言ですよ。サブタイに込められた示唆については、既に100話の感想で語っているのでここで詳しく書くのは控えますが、概ね記述した内容の通りだったのかなと。

 

「過去」を乗り越え、「現在」の自分を肯定し、「これから」の道を自分の意志で選んでいく。これこそが、彼女がこれまでに”できなかった”ことの正体であり、同時に、桐須真冬というヒロインが作品を通して乗り越えるべき”テーマ”でした。

 

 

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成幸くんのプロポーズ(問1.とのリンク)

 

俺は先生を幸せにしたいです

 

だからこそ、成幸くんもまた、「教師 or  フィギュア」の選択についてどちらでもいいと語り、真冬先生自身に「選ぶこと」を委ねるわけですよね。

 

日野さんが「過去」の挫折を糧にして前に進んでみせたように、真冬先生が「過去」の自分の選択に意味を見いだし、そのうえで選んだ道ならどんなものであろうと構わない。

 

氷の女王の桐須真冬がいたから頑張れたと言っていた人もいて、それゆえに、きっと彼女のこれまでに無駄なことはないのでしょう。「過去」の選択にはいつだって意味がある。だから、今の自分の気持ちに従って、選び続ければいいのです。だって、自分が「やりたい」と思ったことを選ぶこと以上に”幸せ”なことなんて他にありはしないのだから。

 

日野さんからの感謝に加え、そんな成幸くんの熱い想いが、真冬先生の氷を溶かしていく...という展開が実にラブロマンスチックで心の底からグッときましたよ...。改めて、真冬先生は良い生徒と廻り合うことが出来たんだなと思わせてくれる本当に素敵な回でした。

 

 

....というわけで、今週の感想を総括すると、

 

桐須真冬が見せた笑顔!新しいわたし!

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真冬先生の笑顔

 

真冬先生の心からの笑顔が見れて「感無量でした....」ということですよ!

 

自身の「やりたいこと」「進んでいきたい未来」。それは他でもなく、”教師としての道なんだ”と再定義して見せた真冬先生。きっと彼女はこれから、新しい桐須真冬として、再スタートを切っていくのでしょう。

 

そんな彼女の姿に「トクン...ッ」と来ている成幸くんがこれまたね.....。今までこれほど明確に真冬先生を女性として意識しているシーンはなかったように思うのですが、まぁ、無理もないかな。

 

なんたって、この笑顔は彼女がずっとずっと内に閉じこめてきた、最高の笑顔なのですから。文乃さん派の僕としても、この笑顔にときめかない男の子を主人公とは認めがたいですし。それ程に今週の真冬先生は美しかったなぁと思いますね...。

 

 

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あの人たちのように......

常に人に寄り添って 不器用でまっすぐで...

本当に妙な子 血は争えないものね...

 

それに、親子二代に渡って、真冬先生の「在り方」に大きな影響を与えることになった...というのは、やっぱり運命的と言えるのではないでしょうか。

 

無論、この運命的な繋がりが恋愛的な結びつきになるのかどうか、そこの部分はまだわかりませんけれど、でも真冬先生にとってはもちろんのこと、成幸くんにとっても桐須真冬という「先生」が特別な存在であることは間違いないのでしょう。

 

なんせ、やり方の差異はあっても、「生徒に寄り添える教師」を目指していくという根源的な”夢”は、2人の中で共通しているわけですから。少なくとも物語的に考えれば、真冬先生のポジションは、成幸くんにとって相当「唯一無二」感があると言える。

 

まぁ、未だに「成幸くんと2人きりでカラー扉絵を飾ったのは文乃さんだけ...」という絶対不可侵の領域は破られていないので、まだまだどうなるのかはわかりませんけどね....!そんなこんなで真冬先生と成幸くんのこれからが楽しみになる素敵な長編にありったけの感謝を!来週も楽しみにしております!

 


 ※本記事にて掲載されている情報物は「『ぼくたちは勉強ができない』/筒井大志週刊少年ジャンプ」より引用しております。